火神に憑依したっぽいのでバスケの「王様」目指す   作:Dice ROLL

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紫原最強派が思っていたより多くてびっくりしてます


41話 理不尽

試合が進むにつれ、誠凛のディフェンスに問題があることが誰の目から見ても明らかになっていく。PG、SFこそほぼ同身長だが、SGは氷室が日向より19cm、PF、Cは2m超えの二人、岡村と紫原であり、これも186cmの水戸部には荷が重い。しかももう一人はフィジカル面ではまるで貢献できない黒子テツヤである。これだけ体格差があれば、わざわざエース級の氷室と紫原を使うまでもなくポストプレーから安定して得点を量産できる

 

「キツいな…木吉がいれば多少マシにはなったんだろうが、無い物ねだりをしてもしょうがねえ」

 

「だな、向こうにいいポジションでプレーさせたらどうしても止められない。日向と黒子と俺はとにかくパスを入れられる前に潰すか正面向き合ってくれてる間にどうにかするしかないな。…氷室は例外だが」

 

「全国区で見れば、現状うちはどうしても小柄なチームだ。このくらいはどうにかできなきゃ話にならねえ。まずはスティール狙ってくぞ。5番は任せた、伊月」

 

「オッケー、キャプテン」

 

本来は火神をリムプロテクターとして使えればそれが一番なのだが、氷室がいることによってどうしても中に居座ることができない。優秀なスリーポイントシューターはいるだけで脅威、洛山戦で火神が日向にかけた言葉だが、今の相手はただの優秀なシューターでは無い

 

「うおっ!また7番の得点だよ」

「『キセキの世代』を抑えてきた火神大我を完全に翻弄してるぜ」

「ステップワークとフェイクの質が高すぎる!!」

 

ここまでの試合、総合力で劣る誠凛がジャイアントキリングを起こしてきた理由は『相手のエースを火神が完封してきた』からである。しかし、今のところ氷室辰也と火神大我は互角の戦いを繰り広げている。こうなってしまえば誠凛に勝ち目はない

 

「はぁー…。腹括るか、出し惜しみは無しだ」

 

「っ!…『ゾーン』、随分と早い登場だね」

 

赤司を抑えた時と同じ、『ゾーン』によりさらに広くなった守備範囲で単独で広範囲をカバーするディフェンスを展開した

 

「やべっ…戻れ!」

 

福井の一瞬の動揺を突き、伊月がスティール。誠凛、カウンターの展開。先頭を走る火神にパスが通るが、またしてもゴールと彼の間に紫原が立ちはだかる

 

「まじ!?そのまま跳ぶんかい…」

 

しかし、お構い無しと言わんばかりに右手ワンハンドダンクに行く

 

「舐めんなっ!」

 

「舐めちゃいないさ、真っ向勝負だ。いくぜ!!」

 

紫原敦は完璧なタイミングでブロックに跳んだ。チームメイトも完全に止めたと確信するほどだった。彼のパワーはそれほどまでに常軌を逸していた。だが、『王』はそれを上からねじ伏せる

 

「うお!?まじかよ、紫原敦を吹っ飛ばしやがった!!」

「なんつーパワーしてんだよ…中学の時は誰もあいつから点取れなかったのに」

 

「勝ち!」

 

「こんにゃろ〜」

 

それでも、紫原敦は笑っていた。彼は自らの恵まれすぎた力を持て余していた。『キセキの世代』の中で、最もバスケの才能があるのが誰かは分からない。だが一つ断言できるとすれば、最も恵まれた身体を持っているのはこの男である

 

「室ちんから聞いてたけど、本当にいるんだね〜。あんたみたいなやつがさ」

 

「お前もタツヤも大概だろうが…」

 

「そうかな?かがちん…しっくりこないな〜、たっちん…これだ。たっちん程じゃないでしょ」

 

「たっちん!?黄瀬といいなんなんだお前ら…」

 

返す陽泉の攻撃、ここまでシュートを打ってこなかった紫原が動く

 

「室ちーん、適当なとこでパスちょうだい」

 

「分かったよ、敦!!」

 

氷室から紫原へのロブパス。狙いはアリウープ

 

「これならタイガも間に合わないだろ?」

 

「その通りだなチクショウ!」

 

空中でボールを掴んだ紫原は思いっきり振りかぶると両手でゴールに叩きつけた。ボスハンドのトマホークダンク。彼ほどの体格であれば、そう難しいダンクではないが、驚愕すべきはその破壊力。バスケットゴールを支えるポストが悲鳴を上げた

 

「おいおいおい…夢でも見てんのか?」

 

「…CG?」

 

支柱が折れ、ゴールが倒れ込んだ。インターハイをおこなう程の会場であれば設置してある器材も上等なものであるが、それでも耐えきれなかったということらしい 

 

「あら…やりすぎちゃった?」

 

「やりすぎちゃったじゃねえぞ紫原!試合どうすんだこれ!?」

 

「ごめーん福ちーん」

 

「先輩付けろつってんだろ馬鹿!」

 

結局、ゴールの交換が決まった。当然その間試合は中断である

 

「むっくん、凄いことするね…」

 

「火神に煽られたんだろ。そんなタイプじゃねえと思ってたが、いい顔するようになってんじゃねえか」

 

誠凛ベンチは一周回って乾いた笑い声が響いていた

 

「ハハッ、ハッ…どうすんのあれ?」

 

「火神君、行ける?」

 

「タツヤをマークしながらってなると怪しいっすね。体勢整ってない状態でやりあうのは無理がありそうっす」

 

「だよねー…。アッハハハ、あー、もう笑えてきたわ!ヤバいわよこれ、向こうは紫原君にロブパス放り続ければ二点確定じゃない!」

 

「…俺は一旦紫原に付きます」

 

「しかないわね。氷室君は他のみんなでどうにかするしかないわよ。黒子君、出来るだけスティール狙って。福井君からのパスを出来るだけ遮断したいの。できる?」

 

「はい、頑張ります」

 

「で、もし氷室君に入ったら必ずダブルチーム。これでいくわよ!」

 

牙を剥く理不尽、果たして誠凛は乗り越えることができるのか

 

次回、攻略




モンスターが目を覚ましてしまった…

今後の黒子はどうしていくべきだと思いますか

  • 原作初期通りの「幻の六人目」
  • 原作終盤の自力で攻めれる攻撃フォルム
  • あえて守備にブッパしたスティール王
  • それ以外(メッセージかTwitterで)
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