火神に憑依したっぽいのでバスケの「王様」目指す   作:Dice ROLL

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オリジナル展開ですし、現実的に可能かなど突っ込みどころはあると思いますが目を瞑っていただけると…!


43話 球宴

六日間に渡る夏の激闘は陽泉高校の優勝で幕を閉じた。決勝のカードは海常対陽泉。だが、エースとして圧倒的な存在感を発揮できる時間が限られている黄瀬に対し、二人のエースが安定感のある立ち回りを見せた陽泉に軍配が上がった

 

「それでは、インターハイ男子バスケットボール部門、大会ベスト5の発表に移ります

 

     バックコート部門

     笠松幸男(海常)

     氷室辰也(陽泉)

     黄瀬涼太(海常)

 

     フロントコート部門

     火神大我(誠凛)

     紫原敦(陽泉)

 

                 

 

大会MVPは陽泉高校、氷室辰也君。得点王は海常高校、黄瀬涼太君です。」

 

「俺なんでフロントコートなんだよ…」

 

「そんだけ身長あったら仕方ないんじゃないっすか?紫原っちともやり合ってたしね」

 

「そーだよ。たっちんには勝ち逃げされたしね〜」

 

「他の試合でも真ん中に陣取ることが多かったからな。むしろタイガをベスト5に入れようとしたらフロントコートにするしか無かったんじゃないか?」

 

「そんな大人の事情みたいなやつで選ばれても嬉しくねえな…。ま、得点王様とMVP様からバックコートの枠は奪えねえか」

 

「どうもっす」

 

「黄瀬君、本当に手強かったよ」

 

「いやぁ〜、氷室っちには歯が立たなかったっすよ。リベンジしなきゃいけない相手がまた増えたっすね。あと笠松先輩!ベスト5おめでとうっす!!」

 

「なんつーか、実感湧かねえ…。本当に俺でいいのかよ…」

 

各々が大会を振り返り、お互いを讃えあう。大会の閉会式は大成功に終わった

 

「さて、帰るか。次は負けないぜ、タツヤ!!」

 

「帰る?タイガ、聞いてないのかい?」

 

「うん?帰っちゃダメなのかよ?」

 

「今年から高校バスケのオールスターゲームが開催されるんだ。今日この後メンバー発表だよ。多分タイガは選ばれるんじゃないかな」

 

「オールスター!?あーそっか、向こうでもマクドナ○ドがスポンサーでやってるもんな…。インターハイに集中してたから全然知らなかったぜ。…チーム分けどうすんだ?本場だと西代表と東代表だけど、流石に東に偏りすぎてるだろ」

 

「それはこの大会中に見に来てくれた方々や記者の方にそれぞれ投票用紙が配られていて、西の選手で一位だった人と東の選手で一位だった人がそれぞれキャプテンとしてドラフト方式でチーム分けをするらしい」

 

「そしたら火神っちとまた同じチームでやれるかもっすね!」

 

「へえ、ずいぶん面白いことを考えるな。てことは西は洛山の誰か…というか赤司だろ。東はどうなるかな…」

 

高校バスケットボールオールスターゲーム。『キセキの世代』の高校進学によって予想される高校バスケ界の盛り上がりに火をつけるべく、本場から輸入されたシステムである。バスケットボールのプロリーグが始動したことからそのリクルートにも繋がっている。しかし、『キセキの世代』のうち四人が東の高校に進学したことから本場に倣った東西代表戦は盛り上がりにかけると判断され、先程氷室が説明したドラフト方式が取られたのだ

 

◆◇◆

 

「それでは!オールスターゲームのキャプテン二人を発表します!!東から選出されたのは、『誠凛高校、火神大我』!!!西から選出されたのは『洛山高校、赤司征十郎』!!!なんと、二回戦で素晴らしい試合を見せてくれたこの二人がそれぞれ一位の得票数です!!」

 

「まじ、俺キャプテン!?」

 

「俺はチーム初戦で負けたんだが、本当にいいんだろうか…」

 

「選ばれたもんはしょうがねえだろ。とっととチーム決めてこいよ」

 

二人はアリーナの中央に特設されたステージの上でそれぞれのチームを決める。なお高校バスケのオールスターゲームなので、全国に出場しているチーム以外からでも選出可能である。それだけ、ファンや関係者が見たいと望む選手でなければ有り得ないが、今回に関しては何人かいる

 

「それでは、くじ引きで順番を決めてください!マークが書いてあるクジを引いた方から順に指名を行います!」

 

「ジャンケンじゃ無くてよかったよ。お前とはやりたくねえ」

 

「『天帝の目』のことかい?そんなに便利なものじゃないよ。負けた記憶は無いけどね」

 

クジの結果、火神から指名をすることになった

 

「じゃあタツヤ!氷室辰也で」

 

「なら、俺は緑間を貰おうかな」

 

全国非出場ながらなんといきなり指名された男、緑間真太郎

 

「赤司…、選ばれたからには俺も人事を尽くすのだよ。どんな舞台だろうと勝つ!」

 

「タイガと同じチームでやれるとは、楽しみだね」

 

二巡目

 

「黄瀬!やろうぜ」

 

「紫原、俺に勝った男だしね」

 

「やった!火神っちとっすよ!!」

 

「赤ちんとか〜。楽そうでいいや」

 

三巡目

 

「よし、青峰!」

 

「黒子、君とやりたいな」

 

「黒子に票入ってたんだ…だれが気付いてたんだ?」

 

「関係者票が多かったらしい。中学時代に帝光で監督を務めていた方が働きかけてくれたそうだ」

 

「マジか、火神側かよ」

 

「赤司君、よろしくお願いします」

 

こうしてチームに選手が割り振られていき、最終的にはこうなった

 

    チーム火神    チーム赤司

    火神       赤司

    氷室       緑間

    黄瀬       紫原

    青峰       黒子

    根武谷      葉山

 

    控え

 

    実渕       笠松

    高尾       今吉

    日向       大坪

    岡村       劉

    森山       若松

 

試合は明後日。明日一日を通してそれぞれのチームは親睦を深めることになる

 

次回、夢のような時間




折角だから、ね?

今後の黒子はどうしていくべきだと思いますか

  • 原作初期通りの「幻の六人目」
  • 原作終盤の自力で攻めれる攻撃フォルム
  • あえて守備にブッパしたスティール王
  • それ以外(メッセージかTwitterで)

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