火神に憑依したっぽいのでバスケの「王様」目指す 作:Dice ROLL
日間加点式で9位までいってたそうで…。ルーキー以外の場でも名前が載るとは思ってもいませんでした。感謝の極みです。
黄瀬涼太、バスケを始めたのは中学2年からと比較的遅めだが、189cmと日本人にしては恵まれた体格に加えて、抜群のバスケセンスと天性の身体能力で常勝帝光バスケ部でも瞬く間にレギュラー入り、天才と呼ぶに相応しい逸材である。
「な、なんで、キセキの世代がここに?」
「あ、言い忘れてた。今度の練習試合の相手、黄瀬君がいる海常高校だから」
「「「「先に言えよ!!!」」」」
「そーゆーことっす。今度の相手誠凛って聞いて、黒子っちが入ったの思い出したんで、挨拶に来たんすよ。中学の時一番仲良かったしね」
「普通でしたけど」
「ひどっ!」
「チーム練はいいのかよ。この時期に丸一日休みってことはねえだろ」
火神が問いかける。まあ彼自身大方予想はできていたが。
「あー。まあ、いいんっすよ。練習なんてしなくても、俺が一番上手いんで」
(だろうな。言うと思ったよ)
「そーかい。実はさ、俺もお前には負ける気しねえんだわ。1on1やろうぜ。せっかく来といて挨拶だけってのもねえだろ。それに、お前キセキの世代のオールラウンダーなんだろ?てことは、現状この国の高校バスケ最強のオールラウンダーはお前だってことだ。そこ、どけよ。俺の通過点だ」
「えー、急に言われても…あぁ、でもさっき…。うん、いいよ、やろっか。良いもん見せてくれたお礼」
体育館がざわついた。はっきり言って、火神が負ける姿など想像がつかない。だが、相手はあの『キセキの世代』だ。黒子と今は病院にいる彼を除いて、キセキの世代のプレーを体感したことがある選手はここにはいない。
(一体…どうなるんだ?)
黄瀬のオフェンスで1on1の火蓋が切って落とされた。右側に上半身を使ったフェイント、ゆったりとした動きから即座に左側にクロスオーバー。当然この程度で引き剥がされる火神ではないが、黄瀬の動きは止まらない。そのままスピンムーブに移行する。
(これは、さっき火神が俺にやったムーブ!?…冗談だろたった一回見ただけで…)
驚愕する伊月、後は黄瀬の右手ワンハンドダンクを見送るだけ…そのはずだった。脅威の反応速度と身体能力、火神のブロックが追いついた
「「「「勝った!!!!」」」」
黒子を除き、全誠凛部員が火神の勝利を確信した。だが、火神のブロックショットが炸裂することはなかった。黄瀬は空中で体を沈み込ませるとゴールの下を潜ってダブルクラッチ。バックボードを使ったレイバックがリングに吸い込まれた。
「火神が…負けた?」
驚愕、絶望、さまざまな感情が彼らの間を駆け巡る。だが、当の二人は全く違う感想を抱いていた。
「…なんだよ。ダブルクラッチか。こっちのコピーでくるなら最後はダンクかと思ってたぜ」
「あのワンプレーで俺のバスケを見抜けるんすね。正直ダンクでいくつもりだったっすよ。あそこから追いつけるのは青峰っちか紫っちくらいだと思ってたんで」
「誰だよ、そいつら」
「キセキの世代っす。エースと守護神…かな?」
「へぇ…いいね」
周りは未だについていけていなかった。そもそもたったワンプレーで理解しろと言うのが難しい話なのだが
「…っ、おい黒子、どういうことか分かるか?」
「はい。黄瀬君はその観察眼とセンスで、一度見た相手のプレーを一瞬で自分のものにする。その上で彼の優れた身体能力で、模倣にも関わらずオリジナルを超えるクオリティにする」
「なんだそりゃ…そんなのどうやって…」
「でも、さっきのプレー黄瀬君は火神君を超えることができませんでした」
「…!そうか、スピードで引きちぎれず、パワーでは負けると判断したから…!」
「はい。ダブルクラッチでかわすことを選びました。試合に勝ったのは黄瀬君ですが、勝負に勝ったのは火神君なのかも知れません」
げに恐ろしいのは、ドリブルムーブだけで自らのプレーを模倣しようとしていることに感づいた火神の洞察力だろう。
「…実は、不甲斐ないプレーをするようなら、黒子っち貰って帰ろうとしてたんすよ。…でも、それは練習試合までお預けっすね」
「はっ!誰が渡すか。コイツは俺の相棒だ」
「…楽しみにしてるっすよ」
「ああ、試合でケリつけようぜ」
二人は好戦的な笑みを浮かべた。そして、黄瀬は去っていく。その背中に黒子も一言
「黄瀬君。負けません」
全国区の強豪校にして、キセキの世代『黄瀬涼太』を擁する正真正銘今年の優勝候補、海常高校。だが、前に立ちはだかる最初の壁は一昨年までは存在すらしていなかった無名の高校になる
次回、VS海常高校、開幕
原作では数ページ分なんですが、バスケシーンを書き出すと止まらない止まらない…
今後の黒子はどうしていくべきだと思いますか
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原作初期通りの「幻の六人目」
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原作終盤の自力で攻めれる攻撃フォルム
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あえて守備にブッパしたスティール王
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