アサルトリリィ  LOST FLOWER   作:入江友

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 ルド女舞台のネタバレ全開の説明回です。

 内容はほとんど幸恵様とロザリンデ様の会話で埋め尽くされています。

 アニメ・ラスバレ・舞台の情報を統合しようとしてキャパオーバー気味です。読みにくいです。すみません。

 結梨ちゃんと来夢さんはほぼ隣りで話を聞いているだけの状態になってしまい、申し訳なく思っています……



第12話 エリアディフェンス崩壊(5)

 

「来夢さんが、強化リリィ……」

 

 ロザリンデと結梨の眼前に座っている来夢は、結梨と同じく一見普通の少女にしか見えない。

 

 だが、来夢はあの『御前』が「ヒュージの姫」と、わざわざ特別な呼び名を用意したほどのリリィだ。

 

 単なる強化リリィの一人に過ぎないはずは無いと、ロザリンデは考えざるを得なかった。

 

 言葉を途切れさせたロザリンデに、幸恵は来夢についての説明を続ける。

 

「ただし来夢の場合は、彼女が特別な出自を持つ強化リリィだったため、通常の強化実験を受けさせられることはありませんでした」

 

「特別な出自とは?」

 

「それは――」

 

 口ごもった幸恵に代わって、来夢が自らの持つ秘密を告白した。

 

「私がお母さんから生まれる前、胎児の段階で体内にヒュージ細胞を埋め込まれたことです。

私は生まれついての強化リリィなんです。

そのためか、今まで私はヒュージから攻撃されたことがありません」

 

「――!」

 

 来夢の発言を聞いたロザリンデは頭の中が真っ白になり、返す言葉が出て来なかった。

 

(それで『御前』が彼女のことを「ヒュージの姫」と呼んでいたのか……しかし)

 

 ようやく、その口から息苦しそうに言葉を吐き出すことが出来たのは、十数秒も経ってからだった。

 

「胎児にヒュージ細胞を埋め込む……仮に母親の同意があったとしても、そんな事は法律と倫理の両面で許されるはずがありません。

人権を無視した明らかな犯罪行為です。

必ず首謀者と実行犯に法の裁きを受けさせるべき、いえ、受けさせなければなりません」

 

「あなたと同じように、泉先生も一連の実験に携わった関係者を告発すると言っていました。

ですが現実問題として、それらの実験の物的証拠を集めるのは容易なことではありません。

実験の記録は全てルドビコのガーデンとルドビックラボが管理・保管していて、令状が無い限り、それらを押収することはできないでしょう。

私たちからの告発だけを根拠にして令状が出され、捜査機関が動いてくれる保証はどこにもありません。

かと言って、私たちリリィが武力をもって強制的にラボに侵入すれば、逆にこちらが犯罪者として裁かれる立場になってしまいます」

 

 幸恵の説明を聞きながら、結梨は御台場女学校を訪れた際に、強化リリィの司馬燈が口にしていた発言の内容を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

『ふん、そんなお行儀の良い事をしても、どうせ裏から手を回して裁判所や検察を丸め込むに決まってますわ』

 

『まともな順法主義が通用するような相手ではないことは明白。それなら向こうから先に第一撃を撃たせて、正当防衛としてその場で片付けてしまう方が現実的なやり方ですわ』

 

 それは法で裁くことの出来ない悪を、力で断罪するための権謀術数と言ってもいい、悪魔的な魅力を持った手段だった。

 

 しかしその手段を採用すれば、証拠を手にすることが出来たとしても、敵味方のいずれか、あるいは両方に死傷者を出すことは免れない。

 

 目的のためには手段を選ばないマキャベリズムに身を委ねておきながら、表向きは勧善懲悪のストーリーの主人公のごとく自らを演出する。

 

 あまりにも政治的な、その方法を躊躇なく選択できるほど、自分たちは「大人」にはなりきれない。

 

 

 

 

 

「誰も傷つけずに、みんなを助けたい――私たちのしようとしてる事って、綺麗事なのかな」

 

「私たちの力は、その綺麗事を貫くために与えられたのだと信じましょう。青臭い子供の理想論だと鼻で笑われても」

 

 憂いを帯びた結梨の横顔を見たロザリンデは、その結梨の気持ちを目に見えない何かから守ろうとするかのように、そっと手を握った。

 

 そしてあらためて幸恵と来夢に向き直り、再び来夢についての質問を始めた。

 

「ところで、先ほど幸恵さんが少しお話しされた、岸本教授が関わっていたプロジェクトとは、来夢さんの身体にヒュージ細胞を埋め込む実験のことだったのですか?」

 

「いえ、岸本教授がこのガーデンでの実験に携わり始めたのは、来夢が生まれた後のことです。

来夢の実験に直接関与していたのは、来夢の親友――天宮・ソフィア・聖恋の父親である天宮教授という人物でした。

当初は胎児の聖恋にヒュージ細胞を埋め込もうとしていたようですが、聖恋の母親が実験の前に逃亡したため、来夢の母親が代わりの被験者に選ばれたそうです」

 

 自分の妻と子供を人体実験の被験者にしようとする時点で、その天宮教授という人間は間違いなく常人ではないとロザリンデは確信した。

 

 それだけの事ができる者なら、家族でもない赤の他人をどれほど実験台にしようとも、何の罪悪感も覚えなかっただろう。

 

「おそらく岸本教授は強化実験のプロジェクトに関わっていく過程で、良心の呵責に耐えかねたか、身の危険を感じて姿をくらましたのだと思います」

 

「お父さんは元々、自然環境をヒュージが出現する前の状態に戻すための研究をしていたそうです。生き物がヒュージに変化しないような仕組みを見つけようと」

 

「それがどうして強化リリィの人体実験に関わることになったのか、詳しい事情は分かっていません。

また、岸本教授が具体的にどのような強化実験に関わっていたのかも現時点では不明です」

 

「G.E.H.E.N.A.が強化実験なんてしなければ、お姉ちゃんは死なずに済んだんです。

小阪先生や風音様だって、あんなことにはならなかった……」

 

 その時の光景が脳裏に甦ったのか、来夢は声を詰まらせて目に涙を溜めていた。

 

 幸恵は言葉を途切れさせた来夢の肩をそっと抱き、その様子を見たロザリンデは、しばらくの沈黙の後、静かに口を開いた。

 

「私たちの事もお話しておきます。私の所属するLGロスヴァイセは、対ヒュージ戦闘を任務とする通常のレギオンとは異なり、強化リリィの救出やG.E.H.E.N.A.に対する機密性の高い任務を担当する特務レギオンです。

そして、このたびの支援要請にロスヴァイセが派遣された理由の一つは、親G.E.H.E.N.A.主義ガーデンであるルドビコ女学院の実質的崩壊についての情報を、可能な限り多く得るためです」

 

「そんなにはっきりおっしゃられると、こちらもどう答えていいものか困ってしまいますね」

 

 あまりにも率直に自らの目的を打ち明けたロザリンデに、幸恵は思わず苦笑した。

 

「私は、あなた方LGアイアンサイドのリリィと信頼関係を築きたいという希望を持っています。

ともにG.E.H.E.N.A.に対して『NO』を突き付ける仲間として。

そのためには、こちらが秘密を隠したままで相手に信頼してもらおうというのでは、筋が通りません。

だから、こうして私たちの目的も隠さずに話しておく方が良いと思ったのです」

 

「あなたたちが私たちを謀ろうとする意思が無いことは分かりました。続けて下さい」

 

「もう一つお話しておかなければならない事があります。

彼女――一柳結梨さんは、G.E.H.E.N.A.とグランギニョル社によってヒュージの幹細胞から生まれたリリィです。

当然のことながら実験を主導したのはG.E.H.E.N.A.で、グランギニョル社はG.E.H.E.N.A.に唆される形で協力してしまったようです。

そしてG.E.H.E.N.A.は彼女を保護した百合ヶ丘女学院から身柄を奪い返すために、政府機関に働きかけて捕縛命令を出させたのです」

 

「そうだったのですか。明らかに裏のありそうな命令内容だったので、不審に思っていたのですが、G.E.H.E.N.A.ならそのような非人道的な実験でも躊躇なく行うでしょう」

 

 人倫を無視したG.E.H.E.N.A.の強化実験の実態を、繰り返し目の当たりにしてきた幸恵と来夢は、ロザリンデの説明を聞いても全く動揺しなかった。

 

「結梨さんがいなければ、突然出現したギガント級に私たちは多大な犠牲を強いられ、最悪の場合は百合ヶ丘のガーデンが壊滅していた可能性もありました」

 

「私たちにしても、来夢がいなければマギの回復もできないままギガント級に殺されていたでしょう。

来夢がカリスマで全員のマギを回復させ、ギガント級が来夢を守るために小阪先生を、いえ正確には天宮教授を攻撃したからこそ、私たちは助かったのですから」

 

「ちょっと待ってください。教導官や教授が敵としてあなたたちのレギオンと直接戦ったのですか?」

 

「はい。私たちの最後の敵となったのは、教導官である小阪先生の中にいた天宮教授でした」

 

「それは、どういう意味ですか?」

 

「天宮教授は、自身の脳――おそらくは自我の意識と記憶に関わる部分を小阪先生に移植し、結果として二つの自我が小阪先生の中に存在していたのです」

 

「他人への脳移植……自分の身体を捨ててまで、そんな常軌を逸したことをしたのですか?その天宮教授という人物は。狂気の沙汰としか言いようがない」

 

 自らの妻子を人体実験の被験者とするような人間なら、そのくらいのことは簡単にやってのけるというのか。

 

 正真正銘のマッドサイエンティストが現実に存在することを、ロザリンデと結梨は今この瞬間に思い知らされた。

 

「そしてヒュージを使って私たちを絶体絶命の窮地に追い詰めることによって、来夢にさらなる能力を覚醒させようとしたのです。

結果として、ギガント級が来夢を守る行動を見せたという現象を、私たちは目の当たりにしました。

でも、それが来夢の意思に基づくものだったかまでは分かりません。

来夢本人も、その時のことはよく覚えていないそうです」

 

「つまり、来夢さんはヒュージの行動を支配できる可能性があると。

それが事実なら、G.E.H.E.N.A.にしてみれば垂涎の能力であることは間違いないでしょう」

 

「そうです。G.E.H.E.N.A.は任意の場所にケイブを発生させる技術はあっても、ヒュージそのものを操る技術はまだ持っていません。

もっとも、明確にヒュージが来夢を守る行動を見せたのは、その時だけですが」

 

「結梨さんも、捕縛命令解除の直後に現れたギガント級と戦った時、複数のレアスキルを同時に使用したという目撃情報が残っています。

これも来夢さんと同様、他のリリィが持っていない極めて特別な能力です」

 

「G.E.H.E.N.A.にしてみれば、どちらも喉から手が出るほど欲しい能力でしょうね。

それらの能力を自らの技術として利用できるようになれば、G.E.H.E.N.A.は今とは比較にならないほど強大な力を手にすることができます」

 

「つまり、それらの能力を持った彼女たちの身柄を自らの手中に収めたい。唯一無二の貴重な生体サンプルとして。G.E.H.E.N.A.はそう考えているに違いありません」

 

「G.E.H.E.N.A.とルドビコのガーデンは、自分たちに歯向かったリリィを排除することと、来夢をより高次の能力に覚醒させることを一石二鳥で実現するために、私たちを抹殺しようとしました。

その戦いの中で何人もの教導官が命を落とし、最後には天宮教授に人格を支配された小阪先生もマギの暴走で死亡しました。

こうして、G.E.H.E.N.A.が出現させた大量のヒュージや、教導官とリリィとの戦いによって、ルドビコのガーデンは甚大な人的物的損害を被り、実質的にガーデンとしての機能を喪失した状態になりました。

これが巷で噂されているルドビコ女学院崩壊の真相です」

 

「そういうことだったのですか。実は捕縛命令の解除直後に結梨さんが戦ったギガント級も、G.E.H.E.N.A.が私たちを抹殺するために出現させたヒュージである可能性が非常に高いと考えています。

あのギガント級を倒せなければ、百合ヶ丘もルドビコ同様にガーデンが壊滅し、多数の戦死者を出していたでしょう」

 

「ヒュージを使って敵対者を殺害するやり方は、G.E.H.E.N.A.の常套手段です。

それ以外にも、高次のレアスキル覚醒や新型ヒュージの性能テスト、特殊な環境下における特異現象の再現など、G.E.H.E.N.A.はあらゆる実験にリリィとヒュージを利用しようとします。

もちろん、その際に犠牲になるリリィや一般市民のことは一切眼中にありません。

目的とする実験の成果が充分に得られれば、彼らはそれで満足なのです」

 

 幸恵の説明は、特務の強化リリィとしてのロザリンデがよく知るG.E.H.E.N.A.の実態そのものであり、何ら違和感を感じることの無い内容だった。

 

 むしろ、味方であるはずの親G.E.H.E.N.A.主義ガーデンのリリィを容赦なく使い捨ての実験材料にしてしまえるドラスティックさに、乾いた笑いさえこぼれそうになった。

 

「どうやら私たちの認識に不一致は見られないようですね。

今、私たち百合ヶ丘女学院のガーデンは、異形生命体としてのヒュージとの戦いとは別に、同じ人間の組織であるG.E.H.E.N.A.との戦いを強いられようとしています。

あなたたちの自主結成レギオン、LGアイアンサイドが反G.E.H.E.N.A.主義であると見込んで、これからも相互に情報を共有し、共闘関係を築くことを希望します」

 

「分かりました。そのご提案を受けさせていただきます。

実働部隊である教導官の多くを喪失したため、ルドビコのガーデンはまだ具体的な善後策の動きを見せていない状態です。

私たちも泉先生と一緒に、どのようにガーデンに相対していくか、今後の活動方針を手探りで進めようとしているところです。

もしこの先、アイアンサイドがルドビコのガーデンやG.E.H.E.N.A.と再び決定的に対峙しなければならなくなった時には、お力になっていただけると助かります」

 

 幸恵とロザリンデは、来夢と結梨が見ている前で堅く手を握り合い、その握手をもって両者の協力関係が成立した。

 

「微力ながら助力させていただきます。さて、そうなると喫緊の問題であるエリアディフェンスの崩壊についてですが」

 

 ロザリンデはロスヴァイセが布陣している新宿御苑の西方、山手線を越えて都庁のある方角を眺めた。

 

「現在、新宿都庁でのエリアディフェンス設備の爆発的事象を発端として、都内各所でケイブおよびヒュージが発生していますが、これもG.E.H.E.N.A.が仕組んだことではないかと百合ヶ丘では考えています」

 

「これまで東京で起こってきた数々のイレギュラーなヒュージの出現を考慮すれば、その考えにたどり着くのは自然なことだと思います。

加えてルドビコのガーデンでは、G.E.H.E.N.A.が人工的にケイブを発生させて、何度もヒュージにリリィを襲わせてきました。

その事実を、私たちは教導官の口から直接聞きました。

主な目的は致命傷を負ったリリィに強化処置を施して救命し、強化リリィとするため。

今起きている大規模なヒュージの発生も、裏でG.E.H.E.N.A.が何らかの重要な実験をしようとしているのでしょう」

 

「その実験の目的とは、先ほど幸恵さんが言われたように、被験者として目を付けたリリィを絶望的な状況に追い込み、より高いレベルの能力の覚醒を促すことでしょうか。

あるいは新たに開発したヒュージの性能テストでしょうか」

 

「これまでに私たちが経験してきたことから推測すると、その両方である可能性が高いと思います。

G.E.H.E.N.A.が何を目論んで今回の事態を引き起こしたのか――根底にあるのは実験の完遂とその結果から得られる力、この二つのみです。

であれば、おそらく今この戦場に立っているリリィの誰かが、その実験台に選ばれたということです――それが来夢なのか、結梨さんなのか、それとも他の誰かなのか」

 

 過去の戦いの記憶が甦ったのか、重苦しい表情をする幸恵に結梨が歩み寄った。

 

「幸恵、もうこんなことは私たちで終わりにしよう。

これ以上G.E.H.E.N.A.のせいで悲しんだり、苦しい思いをするリリィを出さないように」

 

 結梨の言葉に重ねるように、来夢も幸恵に訴えかける。

 

「そうです、幸恵お姉様。私や結梨さんが持っている特別な力は、G.E.H.E.N.A.が自分たちの力として独占していいものじゃありません。

私たちの力は、すべてのヒュージを倒して平和な世界を創るためにこそ使うべきです」

 

 それがどれほど困難なことか、年長者であるロザリンデと幸恵にはよく分かっていた。

 

 現実には、G.E.H.E.N.A.は犠牲を顧みない実験を数え切れないほど繰り返し、夥しい被験者の命と引き換えに、より強力な力と危険な技術を手に入れてきた。

 

 歯向かう者には容赦の無い弾圧と制裁を加え続け、時には暗殺同然に命を奪うことも辞さない。

 だが――

 

「それでも――立ち止まるわけにはいかない、か」

 

 抵抗することを止めてしまえば、それは直ちに自分たちの生殺与奪の権をG.E.H.E.N.A.に委ねることを意味する。

 

 自分たちの力は自らを守るためにあり、自分以外の誰かを守るためにある。

 

 決して他の誰かを支配するためにあるのではないと、自らの力で示さなければいけないのだ。

 

「そうね、あなたたちの言う通りだわ。私たちにはそれが出来るだけの力がある。

あなたたちの様なリリィは特に。なら、そうしなければね」

 

 幸恵はロザリンデと顔を見合わせた後、半ば自分に言い聞かせるかのような口調で来夢と結梨に語りかけた。

 

 そして来夢と結梨が幸恵の言葉に頷くのを見てから、ロザリンデが幸恵に言葉を掛ける。

 

「最後に一つ、もし来夢さんの前に『御前』と名乗る正体不明の女性が現れた場合、来夢さんをかどわかす可能性があります。十二分に用心してください」

 

「誘拐とは穏やかではありませんね。一体どういうことですか?」

 

「私たちにも詳しいことは分かりませんが、彼女は特別な能力を持つ強化リリィを自らの仲間に引き入れて、自分の理想を実現しようとしている節があります。

異常に高い戦闘能力を持つことから、彼女自身がG.E.H.E.N.A.に関係している強化リリィの可能性もあります。

それゆえ、『御前』が友好的な態度を取ったとしても、その正体が判明するまでは気を許すべきではないと考えています」

 

「分かりました。ガーデンや戦場で来夢が一人にならないように注意します。

――失礼します、司令部からアイアンサイドに連絡が入ったようです」

 

 幸恵がジャケットから通信端末を取り出し、ガーデン防衛に当たっているアイアンサイド本隊からの連絡に応答する。

 

 それを見たロザリンデと結梨がロスヴァイセの待機している方を振り向くと、広い庭園の中央付近に数人のリリィが集まり、通信端末を耳に当てていた。

 

 しばらくの後、通信を終えた伊紀が仲間のリリィに短く指示を出してから、ロザリンデと結梨の所へ走り寄ってきた。

 

「先程、臨時統合司令部から連絡が入って、新宿御苑周辺で防衛軍の工兵部隊が小型エリアディフェンス装置の設置を進めているとのことです。

設置完了までの間、ロスヴァイセは当地にて哨戒任務を継続。

その後、休息と補給のために御台場女学校へ向かうようにとの命令を受けました」

 

 




追記

・天宮教授の漢字が間違っていましたので訂正しました。ご連絡下さった方、本当にありがとうございました。

・来夢さんがヒュージに攻撃されたことが無い(ヒュージに傷つけられたことが無い)記述を追加しました。


さらに追記(2021年10月24日)

・ルド女の再演舞台を配信で見ていたら、小阪先生の漢字を間違えていたことに気づいたので訂正しました。
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