「ハァッ!」
ダンテがルシファーへ距離を詰めた。踏み抜かれた大地は彼の足跡をくっきり残し両者の距離を
「フンッ!」
「うおっ⁈」
ルシファーは片手で攻撃を受け止めたが瞬時に両手に持ち直して、バットを振る要領で武器ごとダンテの身体を吹っ飛ばす。そうする合間にも蒼い閃光が近くまで迫る。蒼い閃光――バージルはがら空きとなった右腹部を狙って閻魔刀を加減なく振る。
「―― ハッ!」
バージルの攻撃にルシファーは彼と刀身の間に瞬間的な盾として幻影剣を出現させる。僅かでも閻魔刀の
「ッ⁈ 舐めるなッ!」
しかし、素直に攻撃を通してやろうと考える程ルシファーは甘くなかった。ミラージュエッジを手放し、空いた右腕の肘と右足の膝で真剣白刃取りを行う。見事に成功させ閻魔刀を抑える。
そんな彼を嗤うバージル。
「そら、ヤツが来るぞ?」
バージルが告げた瞬間、いつの間か二人の頭上に移動していたダンテが、ルシファー目掛け剣を急降下させる。
「死ねッ!」
にこやかな笑顔で物騒なセリフを吐くダンテ。この重い一撃が頭に直撃したら、悪魔の身体でも流石に致命傷になるだろう。
「ちょ、まッ ――」
これは拙いと判断し、白刃取りを止めてジャンプで後方に撤退する。ダンテの魔剣に僅かばかり髪を斬られながらも、何とか躱す事に成功し冷や汗を流すルシファー。
「危なk ――」
「次は、俺の番だな」
休む暇を与えずバージルはルシファーの周りに円陣状へ幻影剣を配置する技【烈風幻影剣】を。逆に自身の周りに配置する技【円陣幻影剣】と、高速突進を行い斬撃を繰り出す技【疾走居合】を放つ。ルシファーに配置した幻影剣で彼の動きを封じ、自身に纏わせた幻影剣と閻魔刀で繰り出す無数の斬撃を以て打倒しようとするバージル。
バージルの攻撃に加え、ダンテも腰のホルスターから大型二丁拳銃【エボニー&アイボリー】を抜き取り無数の弾丸を放った。
ルシファーは事ここに至って出し惜しみしている場合ではないと判断して、己の中に封じ込めた
「―― ハァァァァァアッ‼」
ダンテも使用した
転がった弾丸に視線を送りつつ、ルシファーの魔具を観てダンテは懐かしさを感じる。
「そいつは俺が持ってた
「多分、同じだろ。
そう言いつつもフェイスガードを出したり、空中に鋭い
ギルガメスの感触を確かめながら双子を見てある事を思い出す。
そういえば、この二人も自身と似たような魔具を所持していた事を。
「なあ、お前達。丁度いい機会だから、
己の拳を搗ち合わせながらルシファーは二人に提案する。
彼の提案に二人ともそれぞれ違った表情で拒否する。
「何故、貴様に合わせなければならない」
「俺は汗臭くなりそうだから御免だね」
バージルは抑々誰かに指図されて戦うのは好きではない拒否。
ダンテは純粋にめんどくさそうに拒否する。
二人の反応が大体予想を通りであった為、
ルシファーは心底可哀想なモノを見る表情を作りながらバージルに謝罪する。
「まぁ、仕方ないか。バージルは閻魔刀を使わないと俺に勝てないからな」
「―― ナニ?」
バージルの表情が変化するがお構いなく話を続ける。
ダンテはこの段階でどういう結果が出るのか色々と察し、二人からサッと離れていった。
「偉大な兄に対してそんな重いハンデを背負わせる所だったのか。兄貴として失格だな」
「......」
「でも、安心しろ。優しい兄は、
「............」
「こんな優しい兄をもってお前も鼻が高いだろ、バージル?」
「..................」
芝居掛かった、若干棒読みレベルの言葉を吐いていくルシファー。
その間にもバージルの表情が無へと変わっていく。
ダンテは簡単に挑発へ乗せられる
「あーあ、俺し~らね」
観客気分となって二人から離れた位置で雑魚寝をするダンテ。
どうして双子でこうも違うのかねと内心考える彼だったが、若い頃はどっちもどっちだった事をすっかり頭の中から忘却していた。都合がいい記憶力であった。
―― 第二ラウンド発生まで、あと数秒 ――
◇
――
ぶっちゃけた話、原作ゲームでスパーダが行方不明なのは
死んだと明言されないのも後の作品でフラグが回収されるかもしれないしファンが考察する為の
まあ、何が言いたいかと言われれば、一言で足りるだろう。
―― ふざけるな、と
愛した妻と幼い子供達を置いて、行方を晦ますなんぞ許せるわけがねえ。自分の考えが正しいか間違っているかなんてこの際如何でもいい。ストーリーが破綻しようが関係ない。俺はスパーダを行方不明になんぞさせんと誓った。
だが、スパーダは姿を消した。元からそんな人物いなかったかのように。
俺は出来うる限り探した。スパーダが人間界で訪れた場所、魔界で訪れた場所、両方を探したが駄目だった。勿論、関係がなさそうな場所も全て探した。でも、痕跡一つ出てこなかった。
俺は気味の悪さを覚えた。
2000年前、
俺は自身に襲い掛かる悪魔をぶった斬りながら、スパーダが住んでいたレッドグレイブの屋敷に来ていた。駆けつける際に近所にある小さな公園で襲われている子を助けたが、よく見ればそれが幼い双子の内の一人だとすぐに理解した。
双子の片割れ――バージルと共に屋敷へ駆け付けたが悪魔に襲撃された建物は火の海となるが、悪魔の身体が火の海程度でどうこうなる訳もない為、強引に押し入らせてもらった。屋敷に入ったそこで悪魔に襲われている人間の女性――エヴァを発見する。ここに来て見殺しにするつもりなど毛頭ない為、勿論助ける。たすk......そこでまた、俺に
気が付いた時に視界に入れた光景は、手に持った閻魔刀を悪魔に振るうバージルの姿だった。
この時、共についてきたバージルが呼び寄せた閻魔刀で何とかエヴァさんを救ったらしい。俺は何故か棒立ちして動かなかったそうだ。
この後、何とか救出したダンテとエヴァさんそれとバージルを含めた4人で俺が支配する魔界の異空間へと逃れる。魔界に生身の人間が訪れた場合、瘴気によってその命を絶ってしまうがそんな初歩的なミスを俺が犯す筈もなく、無事に三人を安全な場所に避難させる事が出来た。
しかし、俺は懸念していた事が現実味を帯びてきている事に気付いてしまった。
―― あの
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現在の時刻 1/13 午前2時、現評価は投票者数:6人(平均評価☆6.33) 色は黄色
うん、ぶっちゃけ微妙です。
はっきり言って6を下回って5が出たなら即刻この作品消そうと思いました。
私的に5以下の評価が下されたら、モチベーション的に下がり結局は投稿しなくなると思ったのでその際はさっさと作品を消して終わりにしようと考えていたのですが......まあ、ギリ頑張れる評価だったので続けていきたいと思います。
デビルメイクライを覗いた際にこの作品が無くなっていた場合は、お察しください......