ファンタジア・リビルド 〜この手に飽くなきミライを〜 作:ふぇるみん
プリメーラすきだったのにちくせう
ぷかぷかと航行する2隻の艦。オリキュレールとフラクシナスは崩壊した世界から脱出し次元の狭間を彷徨っていた。途中、いくつか崩壊しかけている世界へ向かい救助はしたが成果は思わしくなかった。
『.....どうしてまた。』
「また?」
琴里の漏らした一言にヴィンセントが疑問を呈した。それに琴里がトボトボと話し始めた。
『この事件が前にもあったのよ。今までと同じ世界の在り方が崩れてね。』
「ということはこの事態の犯人も?」
『ええ、当時はプリメーラっていう少女が原因で起きたけど実際はプリメーラの世界の神とやらが崩したわ。どうにかこうにかして無事修復できたけどなんでまた.....。』
その時であった。オリキュレールの艦内アラートが鳴り響く。いち早く反応したのは隣にいたクロエである。
「お兄ちゃん!」
「わかってる!琴里、また後で通信し直す!」
『え、ええ!』
そういい通信を切るとヴィンセントは艦内システムを調べていく。しばらく調べていくと艦橋に向かって接近する熱源があった。
「っ!?クロエ、こっちに来てる!」
「嘘でしょ!?相手の目的は制圧なの!?」
考える間もなく艦橋の扉の開く音が聞こえ二人は拳銃を構えた。扉から姿を見せたのは白い衣装を身に着けた銀髪の少女。
「誰だ!!何が目的だ!!」
「.....あれ?琴里がいない....?」
「.....琴里?」
少女から紡がれた琴里という言葉に密かに二人は顔をしかめた。
「....琴里の知り合いか?」
「ええ、まあ。お母様の補佐をしてくれていた人だよ。」
「.....ん?ちょっと待てよ....?」
そう言いヴィンセントは琴里に通信をつなぎ直した。数秒して琴里が応答に応じ画面に映し出された。
「はいはい、待ちくたびれたわy.....プリメーラ!?」
「やっぱり知っていたか!!」
琴里の反応を見てやはりかと頭を抱えるヴィンセント。しかしそんなのも露知らずプリメーラは琴里を見るやいなや、
「琴里ちゃん、久しぶりだね。」
「どうしてあなたがまたここに!!というかまたあなたが原因で世界律が壊れたんじゃないでしょうね!?」
「疑り深いね琴里ちゃんは!?.....どちらかといえば私も被害者だよ。今回ばかりは。」
「....どういうことよ?これくらいの規模の崩壊を起こせるのなんてあなたぐらいしかいないわよ?しかもイマジンもいたからあなた以外に犯人が思い浮かばないわよ?」
「.....っ、イマジンがそっちに来たの?」
プリメーラの一瞬黙りこくったあとの発言に琴里はふと言葉を止めた。
「....まさかあなた関係無いっていうの!?」
「何度もそう言ってるじゃない!あの【神】が復活して再び世界の在り方を壊したのよ。その際私のお友達も大半が乗っ取られて....残ってるのは権能を用いた他の私への通信だけ。」
「....これは一度情報を共有する必要がありそうね....。」
「みたいだね、今他の私とも連絡を取ってるけど合流はしばらくは無理そうだね。」
「.....オッケー、三十分後に再び通信で情報共有を行う、それでいいな?ふたりとも。」
「ええ。(わかったわ。)」
琴里とプリメーラが承諾しヴィンセントは通信を切った。この跡に起こる情報共有で頭を抱えることになるのはそう遠くない話である。
To be continued....
と言うわけでね、なんとプリメーラ味方になった上での本編スタート。つまり二週目である。