瀬笈葉に憧れた少年が、運命を覆す為に奮闘するお話   作:雨宮祷

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ストック無いので不定期更新です。


参話

 はい、という訳で部屋で休んでいるんですが、死にそうです。何で死にそうかと言われれば、理由は一つ。しのぶさんがそろそろ帰ってくるからです。

 

 え? なんでしのぶさんが帰って来て、死ぬ事になるんだって? はっはっは……。

 

 

 私の鬼滅の刃の最推しキャラがしのぶさんだからだよおぉぉぉおおッ!!

 

 

 最推しキャラに会えるんだよ?! 幸せ過ぎて死ぬだろ普通!! 吐血するわ!!

 

 

 そんなわけで、動悸・息切れが止まりません。休めない……。

 

 

「姉さーん、帰ったわよー!」

 

 

 ア〝ア〝ア〝ア〝ア〝ッッ!!!! こ、心の準備がぁっ!!

 

 

「しのぶー、ちょっと待っててー!」

 

 

 あ、階段上ってくる音が聞こえるっ! カナエさんが呼びに来てるぅぅうっ!

 

 

「双葉君、しのぶが帰ってきたから降りてきてもらえる?」

 

「あ、はい……」

 

「ちょ、ちょっと?! 本当に大丈夫?! 声に覇気がないんだけど?!」

 

 

 心の準備ができてないんですぅ!

 

 

「あ、お気になさらず……。今降りますので……」

 

「とっても心配なんだけど!」

 

 

 ガラガラと扉を開けると、そこには心配そうな表情を浮かべたカナエさんが居た。

 

 

「体調が悪いとかならまた別の機会にしてもいいけど」

 

「いえ、本当に大丈夫です……。早く会ってみたいのは本当ですから」

 

 

 こっちの心臓が持つかは分らんけどな!

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

 

「あなたが瀬笈双葉さんですか……って、何泣いてるんですかっ?!」

 

 

 開口一番にそう言われた。

 

 

「え?」

 

 

 泣いてる? 嘘?

 そう思いながら目に手をやってみると、なんか濡れてる。

 

 え、マジで涙出てるやん。

 

 

「あ、いや、これは」

 

 

 咄嗟に何か言い訳をしようとしたが、いい言葉が思い浮かんでこない。

 

 いや、仕方ないよね? 最推しが目の前でしゃべって動いてるのよ? これは泣いても仕方ない(開き直り)。

 

 違うんです、これは、綺麗すぎるしのぶさんがいけない!

 

 

「あなたが、あまりにも綺麗だったから」

 

「ふぇ?」

 

 

 やっちまったぁぁああ!!!

 本音がつい口から零れたぁぁああっ!!!

 

 

「やっ、いっ、いまのなし! 初めまして! 私は瀬笈双葉です! どうぞお見知りおきを!」

 

「えっ? あ、こっ、胡蝶しのぶ? です? よ、よろしくお願いします?」

 

「よろしくお願いします! では、これにて失礼します!」

 

 

 三十六計逃げるに如かず! 私は逃走させていただく!

 

 

 

 ああああぁぁぁ……! なんであんなこと言ったんだよぉ……。気まずいぃ……。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

 

 

「姉さん……、何だったの? 今の」

 

 

 恥ずかしくて、顔が熱い。きっと鏡を見ると、今の私の顔は分かりやすく紅潮しているだろう。

 まるで、嵐のような人だった。

 

 

「さあ、私もよくわからないわ」

 

 

 困ったような微笑んでいるような、何とも言えない表情で、首を傾げる姉さん。その様子から、本当に分かっていないことが窺える。

 

 

 

 本当に何だったのだろうか。

 私自身、自分の容姿が整っていることは自覚している。隊士から口説かれたことも一度や二度ではない。

 けれど、その人たちの目線は、いつも顔と体にしか行ってなくて。はっきりと言ってしまえば、気持ち悪い。欲望丸出しの、そんなものだった。

 

 だから、私は「男」というものがあまり好きではなかった。

 姉さんが、男が一人、蝶屋敷で暮らすことになると聞いたときは正気を疑った。なんなら追い出してやろうと思ってた。

 

 

 けれど、そんな目論見は一瞬にして崩れ去った。

 

 

 純粋に、嬉しかった。嬉しいと、そう思ってしまった。

 彼は、どこまでも純粋だった。ほかの男とは、何もかもが違った。

 

 彼の声が、動作が、言葉が。まったく不快ではなかった。むしろ、心地いいとさえ思うような、そんな気さえしてきた。

 

 真っすぐな瞳が、あの言葉を本心だと告げてくる。思い出すだけでも、頬が熱くなるのを感じる。

 

 

 彼のことは、まだ何一つ知らないけれど、少しだけ、信じてみてもいいかもしれないと、そう思った――。

 

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

 

 

 はい、やらかしましたああああぁぁあああっ!!!!

 印象最悪だろ! まじで!

 

 「いきなり口説いてくるとか、こいつキモwww」みたいなこと絶対思ってるって! 明日からどうすれば良いんだよ! 気まずっ!

 

 

「ああああぁぁぁ……」

 

 

 もうダメだ。やめよう。寝て忘れよう。最後に、いまのなしって言ったから。無かったことになってるはず!

 

 普段通りに過ごそう! 蒸し返されても、「え、そんなこと言いましたっけ?」で押し通そうそうしよう。

 

 

 

 うぅ……。つら。

 

 葉ーちゃん助けて……。

 

 

 

 

 

 

 





主人公である瀬笈双葉の名前について


瀬笈双葉(せおいふたば)

 まず、苗字は完全に「瀬笈葉」からそのまま取ってます。
 で、次に名前なんですが、それも結構そのままです。「瀬笈葉」が植物を背負う葉っぱ的な意味だったはずなので、双葉君は、鬼滅の刃のキャラたちの運命を背負う、二枚目の葉っぱ的な感じです。
 あと、葉ーちゃんは最期、一人で全部背負っていったので、葉ーちゃんだけに背負わせたくない。二人で背負う、的な意味も含めて「瀬笈双葉」になりました。







ご都合主義なので、時間が飛びます。



飛ばした分は、後々の回想シーンで使うか、要望が多かったら書くかもしれません。

東方自然癒、また、瀬笈葉を知ってますか?

  • 知ってる。原作プレイしたし瀬笈葉大好き
  • 知ってる。名前出されたら顔が思い浮かぶ
  • 名前は聞いたことある。え、顔……?
  • んー……?どっかで聞いたことある気が……
  • 知らん
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