コードギアス ~…とは何ぞや?~   作:ユキユキさん

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第11話〜仲を深めたぜ!

ーヴァルターー

 

日本へ上陸した俺は、テンションの赴くままにシーツーと日本一周旅行を楽しむ。その道中で知り合い意気投合した日本人の五人組、これも何かの縁ということで行動を共にすることとなった。その中で彼等の友情が美しく見え、俺とたぶんシーツーもその繋がりを羨ましく思った。…これって嫉妬になるのだろうか?

 

 

 

 

 

 

その関係を羨みながら、俺とシーツーは彼等と共に旅行を楽しんだ。シーツーと二人だけの旅行も良かったが、彼等との集団行動もかなり楽しい。俺…学校へ行ってないからなぁ、…ドロテア&モニカはこんな感じで青春をしているのだろうか? そうであるのなら本当に羨ましい。…こんな機会に巡り会えたのは黒髪美人さんとその旦那さんのお陰、シーツー共々感謝感激っす。

 

 

 

 

 

 

旅行中のことなんだが、玉城が俺に対して物凄く馴れ馴れしいんだよね。とにかくコイツは肩を組みたがる、他の四人よりも俺と…。後は何故かシーツーに絡む、俺をだしに使って色々と。…まぁ俺はぶっちゃけ嬉しいからいいよ? 男友達がいないからさ、それぐらい馴れ馴れしい方がいい。それにことあるごとに俺を親友ってさ、玉城が俺のことをそう言ってくれたんだよ。それを聞く度に嬉しくて嬉しくて、…嬉しすぎて涙が一筋流れちまったわけ。それを見たのはシーツーだけ、…二人だけの秘密だぜ?シーツー。…俺のキャラじゃないからな、…うん。

 

俺はいいけれどシーツーは嫌そうにしていた、ほんと…凄く鬱陶しそうに。でも拒絶はしていない、していないがキレて追い払っていたりする。追い払った時に限って若干顔が赤い、具合でも悪いのかと覗き込めば逃げる。…何で逃げるのか?その理由を百華が教えてくれた。玉城がシーツーを『ヴァルターの奥さん』とからかっているらしい、…俺の奥さん?…そりゃあシーツーに失礼じゃない?シーツーみたいな美少女が狂気面の俺と釣り合うわけがない、彼女には爽やかイケメンが良いと思うよ?と言えば百華が呆れ顔で、

 

「…ヴァルター君は乙女心が分からないのね?シーツーは恥ずかしいのよ、からかわれた後に顔を見られるのが…。」

 

だって。HAHAHAHAHA!俺が乙女心を理解出来るわけないじゃん!!…とヘラヘラしてみたが、俺も顔を熱くしていたりする。百華の言葉を考えてみたら察することが出来たよ、…少なからずシーツーが俺に好意を抱いてくれているってね。

 

それ以降…乙女心というのが分からん俺、分からないなりに少しだけシーツーを気に掛けてみた。シーツーは何故か呆れるばかり、

 

「…ヴァルター。お前…レディーファーストを介護と間違えていないか?」

 

…だって。…色々と注意を促しながら先導することがレディーファーストじゃないの?相手を思いやっているんだよ?…みたいなことを普通に言ったら、

 

「…その思いやりという気遣いを言葉に出すな!」

 

と怒られた。怒った本人はニヨニヨしているから、行動はまぁ…間違っていないんだと思う。…でも言葉にしなければ伝わらないんじゃないの?よく分からない、要勉強ってことだな!

 

 

 

 

 

 

俺とシーツーのことは置いといて…だ、色々と絡むことによって玉城達五人と更に仲良くなった。改めて言うが玉城は馴れ馴れしい、だが俺としては一番好ましい男と言える。他の四人も良い奴等なのだがこの顔のせいか多少の遠慮がある、…が玉城にはそれがない。俺はそれで救われたような気がしたんだ、…特派には男の同僚はいるが男友達はいなかった。男友達とバカをやるのが俺の夢の一つだったんだ、それが玉城のお陰で叶っているんだよ!…最高の男だぜ、玉城真一郎!!

 

速水はぽややんとしていて癒し担当だ、間の抜けたことを呟いたりしては皆を呆れさせる。…がたぶんそれは計算であると思う、どうにも変な空気になるとやらかすんだよね。場が和んだ時とか頻りに頷いているし、…俺がそれを見たことに気付くと笑顔を向けてごまかしてくる。…胡散臭いけど必要だよね? こういう奴ってさ。

 

百華は美人である、…性格も悪くはない。人をからかったりすることが好きっぽいが、黒髪美人さんで慣れているから特に気にすることもなし。本当にいい女ではあるのだが恥じらいがない、俺の目の前で普通にスカートをバタつかせる。床に座ることになれば胡座をかく、パンツが見え隠れしても気にしないっぽい。…他にも色々あるが全体的に親父臭い、…コイツの将来が心配なんだけれど?…というかシーツーの件から距離が近くなった気がする、俺がシーツーに睨まれるんですが?

 

火焔はとても元気だ、落ち着きがないとも言うけれど。しかし不快ではないんだよね、逆に見ていて元気になるというか気持ちがいいぐらい。…がはしゃぎ過ぎると地に伏して動かなくなる、驚くことに彼女は病弱なのだ。孤児院出身が故にロクな治療も受けられず、現在…長くは生きられないと宣告も受けている。それでも悲観することなく生きる様は美しい、…何とかしてやりたいがどうだろう?特派には色々な専門家がいるからね、何とかなりそうじゃない?

 

永野は真面目だ、常にルールを守ろうとする。暴走する玉城と火焔を本気で説教をするし、百華の恥じらいのなさに毎回怒髪天を衝く勢い。速水には苦言だけ、…にしてもこの手の奴は大体嫌われる傾向にある筈。なのにそうならないのは確かな絆があるから、皆を想ってのことだから。…それが分かっていながら改めない四人が凄いのか、諦めない永野の真面目さが凄いのか。

 

 

 

 

 

 

この旅行中に五人の性格や行動がある程度分かった、そして思うことはただ一つ。…大事にしたい縁であると、出来るならブリタニア本国へ来てくれないかなぁ~…なんて。


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