コードギアス ~…とは何ぞや?~   作:ユキユキさん

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第5話 ~設計図で楽しむ。

ーヴァルターー

 

…一三歳になった俺、最近のマイブームは設計図を書くこと。転生特典で『設計図』を貰ったじゃん? それを試していたわけさ。恥ずかしながら鍛練に趣味にと幼い頃から色々やっていただろ? …最近まで『設計図』という特典を忘れていたんだよね。それをたまたま思い出したのだ、…ドロテアのお陰で。

 

まぁ何てことのない、ドロテアの動きがロボットみたいだったってこと。アイツ…過剰に鍛練して筋肉痛になってやがんの、カクカク動いていて笑っちまったよね。…でそれを見てティンッ! と来たのさ、…俺には『設計図』という特典があったじゃないか! …と。

 

そんなわけで空いた時間にサラサラと書いている、…まぁこんなモノが現実に作れるとは思っていない。単純に趣味の一つ、…んで妄想をして楽しんでいるのさ。妄想では俺がエースよ? 人類のHEROにして絢爛舞踏、俺ツエーで無双しまくりっす。

 

……………にしても何かモヤつくんだよね? 『設計図』って趣味の為だけにある特典だったっけ? この世界で何かしらの意味があったような…?

 

 

 

 

 

 

妄想で楽しんでいると言ったよな? …察しの通り、既に数枚の設計図は出来上がっている。ガンパレの対幻獣人型戦車『士魂号』の設計図、それも『通常型』『軽装型』『重装型』の三つを。残念ながら『複座型』『士翼号』はまだ書いていない。スカウト用の兵装とかも書きたかったんだがダメだった、…パワードスーツみたいなもんだからダメなのだろうか? そこらの線引きがよく分からん。生身の人間が装着するって概念を取っ払って、純粋にロボットとして設計すればいいのだろうか?

 

…色々考えちまうけど楽しい、嬉しい悩みってヤツだな。…まぁ『士魂号』はロボットって言うよりは人造兵器ってのが正しいのかな? 人工筋肉を使用するし。…人が乗り込むって点でロボットに括られるのかね? まぁ書けるんだからそういうことなんだろうな。

 

…で『士魂号』の設計図だけではダメだよな? 武器が無ければ話にならない。そんなわけで書いているのさ、『士魂号』が使用する武器を。…ロボットだけだと思っていたのだが武器の設計図も書ける、ロボットの付属品だから書けるのだろうか? …本当にそこらの線引きが不思議で仕方がない、まぁそんなもんかと深くは考えないようにしているけど。分からんことをいつまでも考え続けるのは意味がない、その内分かるだろ精神でいくのが吉だな。

 

…とにかく今は武器の設計図である、なかなかに良い出来だぜ? この92mmライフルはよ。射角は狭く射程が長い、威力はそれなりで命中精度が極めて高い。ガンパレではスナイパープレイで多用してたな、狙いをつける・射撃だっけ? 調子に乗ってスキュラにやられた記憶があるぜ、…まぁこの世に幻獣なんざいないからな。妄想するなら相手もロボット、それを想定するのが正しいだろう。

 

…う~ん、…そうだな。敵機を撃墜させることが目的ではなく、行動不能にすることを目的とすればどうだろうか? コイツを使って動力部を撃つ、…命中精度が良いからな。いや…動力部を撃ったら誘爆する可能性が高いか? コクピットを狙った方が現実的か? それとも関節部? …悩み所だな。後…デメリットを考えると弾数がまず挙がるか? 他には………。

 

…長所を伸ばすのも良いかもしれん。例えばスコープを付けて更に命中精度を、いや…それをしたら周囲に目がいかなくなって危険か? …とか色々と考えながら、92mmライフルの付属品も追加で書き足していく。地味に完成度を高めていくが、使い方によっては致命的な欠点にもなる。…それらを踏まえて書く設計図、正直…超楽しい!

 

…他人から見たら危ない奴かもしれないが、これもまた立派な軍人になる為の布石であると自身に言い聞かせる。…断じて寂しい一人遊びではない! …………筈。

 

 

 

 

 

 

『士魂号』を含めた自身お手製の設計図、それらを見ては思考の海へとダイブする。決して『OVERS』として第5世界にアクセスしているワケではない、これ重要。

 

…と何処の誰かに謎の言い訳をする俺の視界に何かが映る、…この白い手は女性の? …と思った矢先、俺の魂を込めた設計図の一枚を奪われる。…何奴!? と振り返れば黒髪美人さん。…俺の妄想が具現化した設計図が、…妄想で楽しんでいることがバレた…だと!?

 

…由々しき事態だ、…これはバカにされる流れではなかろうか? …そんな感じで警戒したんだけどね?

 

滅多に見せない難しい顔をする黒髪美人さん。…いつバカにしてくるかと様子を窺っていたのだが、バカにする所か色々と質問をしてきた。細かく聞いてくるとかって真剣ですね? …前のめり過ぎて恐いんですけど。

 

…とにかく聞かれたことに答えていけばいい、…俺の妄想であることも忘れずに付け足して。

 

「構わないわヴァルター君、…続けてちょうだい。」

 

と真顔で言われたから続けるけど、…何が彼女を駆り立てる?

 

最終的に、俺の考えたことになっている『士魂号』は開発不可に限りなく近いと言い切る。『士魂号』を作るに当たって重要なモノ、それは人工筋肉という生体部品である。だがそんなモノがあるわけも作れるわけもない、よって『士魂号』は作れないと黒髪美人さんに伝える。まぁその人工筋肉に代わるナニカ、それを考えて開発すれば或いは…。

 

開発と言ってもロボット工学の専門家がいれば余裕かと、単純にその技術を人工筋肉の代わりに使用すれば『士魂号』モドキは作れると思うよ? …がしかし、それでもモドキにしかならない。人工筋肉を使用してこそ完成するのだから、…限りなく人に近い動きを再現する『士魂号』にはならんよ。

 

因みに作ろうと思えば作れるんじゃない? 人工筋肉。結局はたんぱく質の塊みたいなもんだからね、生物学の先生の中に詳しい人は沢山いるでしょ。要は生物の筋肉を人工で作るんだからさ、ゲノム的な? それともホムンクルス? そこらは専門家じゃないから俺には分からないや。

 

それを聞いた彼女は一瞬…顔を歪めた、…がそれを直ぐに消して設計図を見て唸り始める。…さっきの顔、やっぱりそっち系は流石の黒髪美人さんも忌避するんだろうな。

 

…暫くして、俺に『士魂号』の設計図をくれとか言ってきたんであげた。まぁ同じモノなら幾らでも書けるし、あそこまで熱心に聞かれて欲しがられたらねぇ。…俺の予想が正しければ、黒髪美人さんも俺と同じようにロボットが好きなのだろう。…ガキんちょみたいな黒髪美人さんのことだ、これを元に妄想勝負を仕掛けてくるに違いない。

 

…となればだ、俺もこのままヘラヘラとしている暇はない。妄想の先人として彼女に負けるわけにはいかんのです、…妄想を更に磨きあげなければ!!

 

 

 

 

 

 

………………数ヶ月後、軍人さんに連行される俺ガイル。乗せられた黒塗りの高級車には黒髪美人さんがいて、めっちゃニコニコしている。

 

…………何? …マジで何なんですかね? …軍人さんを私用に使うとかって何者なんですか? …俺は何も悪いことしとらんですよ?




適当だから、おかしいと思っても気にしないで下さい。

質問されても答えられない可能性があるんで。
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