コードギアス ~…とは何ぞや?~   作:ユキユキさん

7 / 13
第6話 ~マジすかっ!?

ーヴァルターー

 

軍人さんに連行され、黒髪美人さんの乗る高級車へ。…何故に俺を? そして何処へ? と尋ねれば、

 

「あの設計図のお礼に良い所へ連れて行ってあげるわ、楽しみにしていてね♪」

 

とか言って頬をグリグリと指で押してくる。設計図のお礼? 何で? と困惑するがその前に、最近の黒髪美人さんはスキンシップが激しい。アンタ人妻なんだから控えなさいよ、…と言っても効果はない。

 

ちょいとそこの軍人さん、この人をどうにかしてくんないっすかね?

 

……………無理!? やる気だしてよ軍人さん! …おい、目を逸らすなこっちを見ろよ!!

 

………えぇ~い、鬱陶しいわ! 隙あらば頬擦りすんなよ!! どんだけ好きなの!? …頬擦り。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

頭の悪い攻防を繰り広げていたら目的地に着いたみたい、…工場………ではなく研究所? 俺的未知の場所へと連れてこられたっぽい。…俺ってば改造されたりしないよね? …黒髪美人さんだから否定出来ない俺の考え。久々にビビっていると、奥から人がこちらへ駆け寄ってくる。

 

何か白衣を着たおっさん、黒髪美人に挨拶をしたかと思ったら俺を見てめっちゃ驚いてる。

 

「この子が『士魂号』の設計者よ、…バーンシュタインの麒麟児と言えば分かる?」

 

と黒髪美人が言えば、

 

「マリ……貴女様お気に入りの!なるほど、それならば納得です!」

 

…だって。

 

俺に説明なしで会話が進んでいる、…でそのまま奥へと連行。…誰か俺に説明プリーズ、…というか襟首掴んで引き摺るのは止めてくれませんかね?

 

 

 

 

 

 

引き摺られている時にさ、通路で会う人が等しく黒髪美人さんに対して丁寧な挨拶をしていくのを見て、…マジでこの人何者!? と思う俺は普通だよね? しかも俺を見ては目を丸くしている、まぁ謎の悪党狂気面少年が黒髪美人さんに引き摺られていたらねぇ~…。そりゃあ気になるでしょ。

 

…とまぁ引き摺られて少し、何か広い空間に出た。そこで数人の技術者っぽい人達に出迎えられ、俺を見るや驚きつつも握手を求められた。

 

「君のお陰で道が拓けた、ありがとう!」

 

とか、

 

「君のような天才と顔が繋げられたこと、この幸運を感謝するよ!」

 

とか色々言われたけれど、俺には何が何やら…。高級車の中で言っていた設計図のお礼、…黒髪美人さんにあげた『士魂号』の設計図が絡んでいたりするのかな?

 

技術者達との邂逅後、黒髪美人さんから、

 

「さぁヴァルター君、あちらを見てちょうだい♪」

 

と弾んだ声で言われた。言われた通り視線を向けてみれば、何か真っ暗な空間が。…うっすらとシルエットが浮かんでいるようだが、…何か見覚えがあるような? と記憶の中を探ろうとした時、パッとその空間がライトアップされた。

 

俺はそこに佇むモノを見て目を剥く。

 

……………嘘だろ!? 率直にそう思った俺は悪くないと思う。大きさや所々の装甲・装備に違いはあれど、あの姿は俺の考えた……ことになっているアレに間違いない!

 

現実的に作れる筈がないと思っていた、故に俺の妄想の中だけに存在していると思っていた。設計図を書いたのだって楽しかったからってーのと、妄想をよりリアルに思い描けると思ったからだし。そして妄想仲間が増えると思い、黒髪美人さんに設計図をあげた。それがこんなことになるなんて…っ!!

 

黒髪美人さんの方へ視線を向ければニコニコしている、…ってことはコレがお礼ってヤツ?

 

………何ていうか、色々と振り回されたりしているけど黒髪美人さん、…アンタ最高だよ! 限りなく原型に近い『士魂号(・・・)』を作り上げるなんてさ、…マジでスゲーよ!!

 

 

 

 

 

 

静かに佇む夢にまで見た『士魂号』の勇姿、俺はそれを見て感激のあまり…もんどりうって倒れた。視界がブラックアウトっす、…人って感激し過ぎるとこうなるんだね。………ガクッ!

 

………何てふざけてみたけれど夢じゃないよね? 天井を見上げてそう思う。…体を張ってふざけつつ夢か否かを確認してみたけれど、めっちゃ全身が痛いから現実であろう。ドロテアの木剣よりも衝撃があり痛いのってどうなの? 受け身をとらないと危険、…それを自身の体で学びました。…何てどうでもいいことを考えてみても、…これは現実であるというわけですな?

 

俺が凄い勢いで倒れた為、周りは大騒ぎだ。黒髪美人さんが顔を覗き込んできて、

 

「…ヴァルター君、大丈夫!?」

 

とかなり心配そうに声を掛けてくれた。…何か申し訳ないっす、自分…全然大丈夫なんで。…と言っても信じてはくれないだろう、医者を呼ばれてもアレだから無事であるとアピールせねば!

 

そんなわけで、ヘッドスプリングをかまして復活した俺。黒髪美人さんを筆頭に安堵のため息、…本当にすみません。でも分かってくれ、それほどにまで驚いたのだよ。

 

 

 

 

 

 

そんなアホなことを開始早々にやらかしたが、それをなかったことにして『士魂号』を見ることにした俺。コイツを作った技術者達に説明を求め、それらを聞いた上で何故か溢れてくる知識を彼等に提供する。これも俺の『開発』『整備』の恩恵なのだろうか?

 

まぁいいとして話を聞く限り、基本はKMFの技術が使われているようだ。人工筋肉も可能な限り再現されとる、…まさかこのような方法で人工筋肉をね。この人達天才だわ、現物も無しに設計図を見てとかって。…だけどそうするならこうした方が良いんじゃないかな?

 

…………互いに『士魂号』へと張り付いては意見を言い合い軽い整備を行う、…より良くする為に。まぁ今回は俺へのお披露目みたいだから軽く…ね、…って黒髪美人さん動かすなよ!? まだ俺とか技術者達がいるでしょうが!!

 

………何? 前回のテストよりパワーが凄い? ……そら当たり前っすよ、整備は重要なんですぜ?

 

 

 

 

 

 

………整備してから思うのも何だけれど、よくもまぁKMFの構造を理解して正確に整備が出来たな? 俺。国がKMFの開発をしているのは両親のツテで知っていたが、…それだけで知識なんざなかった。ぶっつけ本番的な感じだったんだけれどもね? …つくづく自分の能力が凄いと思うよ、………うん。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。