とある科学の超電磁砲〜八人目のレベル5〜   作:天月 六花

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御坂美琴という名の少女

「今日も異常はありませんわね」

 

「んー」

 

「どうしたんですの?」

 

「んー。あれ」

 

私が指差した先には御坂美琴がいた。いや、それだけなら普通の光景だが違った。

 

「はぁ。またですわ」

 

「またって...」

 

「いつものことですわ」

 

あれがいつも...?

 

「ちぇいさーーーっ!!!」

 

と美琴は自販機に回し蹴りを喰らわせた。

 

ゴトン!

 

なんと、自販機からジュースが出てきたのである。

 

「は!?」

 

「あれはいつものことですわ...」

 

いつも!?

 

「あ、黒子」

 

「お姉様!!」

 

「先輩!」

 

あははは。まさか美琴ちゃんが自販機を蹴ってタダ飲みしてるなんて...

 

「おーい?先輩?」

 

「先ほどのお姉様の行動に唖然としておられるのですわ」

 

「だってこの自販機私の一万飲んだのよ!?その一万と迷惑料ぐらいもらってもバチは当たらないわよ」

 

「この自販機が美琴ちゃんの一万円を飲んだ?」

 

ボロい自販機だしそんなこともあるのかなあ。

 

「そうですよ。で、この自販機は古いからバネが緩くなってるんだろうから蹴ればジュースが出てくるんですよ」

 

「へー」

 

「『へー』じゃありませんわ!!」

 

「何もそんなに怒ることないじゃない」

 

「怒りますわ!!お姉様は常盤台のエースとしてのご自覚が足りなさすぎですわ!」

 

美琴はもうそんなの聞いていない。

 

「って!聞いてくださいまし!!」

 

「この自販機のここをこうやって...!!」

 

美琴は炎華に自販機タダ飲みのコツを教えている。

 

「お姉様!!」

 

再び自販機を蹴った美琴を母のように叱る黒子。

 

「美琴ちゃん。程々にね?」

 

「はい!」

 

「炎華さんもお姉様に甘すぎですわ!!」

 

だって美琴ちゃん可愛いんだもん。

 

 

ドゴンっ!!!!!

 

歩いていると突然銀行のシャッターが爆発した。

 

「黒子!」

 

「お姉様は大人しくしててくださいまし」

 

「行くよ!」

 

こんな時こそ私たち風紀委員の出番。

 

「風紀委員ですの!」

 

腕章を見せながら言う。

 

「強盗の容疑で拘束します!」

 

「ガキぃ?」

 

私たちは中学生であるが為、よくこうやって下に見られる。

 

「抵抗はしないことをお勧めしますわ」

 

「黒子は怪我人等の確認と警備員への連絡を」

 

「ええ。わかりましたわ」

 

「お前が相手すんのか?」

 

「ええ。常盤台中学三年。神崎炎華です」

 

「へっ!律儀に名乗りやがって」

 

パチンっ!!

 

「い、いきなり攻撃なんて卑怯じゃねぇか!」

 

「犯罪者に与える慈悲は持っておりませんので」

 

「その、能力...お前が噂の八人目のレベル5だなっ!!」

 

わーお。もう噂が広まってるんだ。

 

「そうよ。半年以上も前の話だけど...学園都市第三位。《火炎放射(フレイムトゥルー)》の神崎炎華よ」

 

 

 

 

 

 

 

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