「うーん」
「炎華さん、どうしましたの?」
「この事件なんだけどね」
「この事件なら既に容疑者は逮捕されていますわよ?」
「能力的にこんな大規模にできるのかなーって」
容疑者の能力はレベル2のサイコキネシスト。
「確かに...でも、
「まさか?何!?」
「
「れべるあっぱー?」
「ええ。炎華さんが学園都市に帰ってくる前の話ですわ」
その後、レベルアッパーの話を黒子から聞いた。
「そのレベルアッパーは今は使えないんでしょ?」
「ええ」
なら、レベルアッパーの線はなしね。いや、ちょっと待って...
「改良版...?」
「え?」
「そのレベルアッパーの改良版が出回ってるとしたら...!!」
物の改良自体は難しいことじゃない。レベルアッパーは脳に直接干渉する物。脳波の調整をすれば改良は終わり。
「レベルアッパーの開発者は!?」
「
「それだけわかればいい!ちょっと出てくから!!」
走って一七七支部を出て行く。街中を走りながらスマホで電話をかける。
「お願い...出て!」
出ない。相手にどれだけかけても応答はない。
「くそっ!!」
小道を曲がる。慣れた感じで奥へ奥へと進んでいく。
「あ...」
中学生ぐらいの女の子が六人の男に囲まれている。
「や、やめて...!」
「ああ!もう!どうとでもなれ!」
小道の影から飛び出す。
「
「ちっ。ジャッジメントかよ。まあ、この力の試しでもすっか」
一人の男がジリジリと寄ってくる。
「ああ!もう!鬱陶しいわね!早くしなさいよ!こっちは切羽詰ってるのに...!」
パチンッ!!
火炎放射を出す。
男達が怯んだ隙に、少女を逃す。
「早く大通りへ!」
「は、はい!ありがとうございます!」
「おいおい。何してくれんだよ、逃げちまったじゃんかよ」
「雑魚はすっこんでて欲しいわね」
「俺らを雑魚呼ばわりか?」
「常盤台のお嬢様だかなんだか知らねぇけど、俺らを甘く見ると怪我するぜ」
「つーか常盤台のお嬢様なら攫えば良い金になるんじゃね?」
「うーん」
「どうしたんだよ?」
揃いも揃って馬鹿かコイツら。
「常盤台の制服...あの能力...」
あら?ちょっとは頭が働く奴がいるのね。
「あ...!!レベル5の...!」
やっと気づいた。でも、もう遅いわよ。
パチンッ!!
「死なない程度にしといたから」