とある科学の超電磁砲〜八人目のレベル5〜   作:天月 六花

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情報屋

馬鹿のせいで時間を食ってしまった...!!

 

「レベルアッパーはAIM拡散力場を利用したもの...乱用が広がれば...」

 

プルルルル。ポケットでスマホが鳴った。

 

「もしもしー。どうしたんですかー?着信件数五二件ですよー?」

 

「レベルアッパーについて教えて!」

 

「え?レベルアッパー?いいですけど...」

 

「じゃあ、三〇分後に第一二学区のファミレスで!」

 

一方的に電話を切る。

 

「急げっ!」

 

ここから第一二学区まで走って行こうと思うと三〇分では着かない。

 

「ちょっとズルだけど...」

 

人気のない、広い場所に行く。

 

「うん。ここなら人も滅多に来ないだろうし、大丈夫かな」

 

地面に向かって火炎放射を放つ。

 

「わ、わ、わ、わわわゎゎわ!!」

 

火炎放射の噴射の勢いで空高くに飛んだ。

 

「やっぱ、やるんじゃなかったあぁぁーーー!!!」

 

上空から人気のない場所を探す。

 

「あ、あそこならいっか」

 

ドンっ!!!!!

 

「〜〜〜〜っ!!!!」

 

着地の衝撃が足に響く。あ、地面めり込んじゃった。

 

「と、取り敢えず。第一二学区到着っ」

 

あー。足がまだ痛い。

 

〜ファミレス〜

 

「お待たせ〜」

 

「遅い!!」

 

「ごめんごめん。お詫びに奢るからさ」

 

「じゃあ、メガ盛りデラックスパフェ」

 

お腹空いたし、ビビったし、コイツが遅れて来るならあんな怖い思いしなくて済んだのに!

 

「りょ!で、レベルアッパーだっけ」

 

「うん」

 

「これ、資料だよー」

 

「ありがとう」

 

「情報料高いぞー?まったく、都市外研修中の情報料といいかなりの値段だぞー」

 

彼女は近藤赤羽(こんどうせきう)。学園都市の事件などを取り扱う情報屋だ。ただし、非公式の情報屋だから情報料はとてつもなく高い。

 

「で、なんで今更この事件を?」

 

「この、レベルアッパーの改良版が出回ってる可能性がある」

 

「な...!?」

 

「私は暗部が関わってると見てる」

 

暗部。それはこの学園都市の闇。表の人間がこなせない汚れ仕事を行う存在。

 

「ボクも暗部の人間だけど、改良版レベルアッパーなんて聞いたことないぞー?」

 

「うーん。まだ憶測の域を出ないからなんとも言えないんだけどね」

 

「ボクも探りを入れてみるよー」

 

プルルルルル。プルルルルル。

 

「もしもし。神崎です」

 

「えーんーかーさーん!!!!!」

 

「どわっ!!??く、黒子ちゃん...」

 

「あなたが突然出て行ったせいで、固法(このり)先輩のお怒りを買いましたわ!!早く戻って来てくださいまし」

 

「ごめん、まだしばらく戻れない」

 

「え!?ちょっ!まっ!!」

 

ブツッ!ツーツー。

 

「はぁ」

 

「大丈夫かー?」

 

「大丈夫じゃないわよーー!!」

 

炎華の絶叫がファミレスに響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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