シャンフロ妄想集   作:TY

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1/24 時系列順に並べ替えました。内容に変更はありません。
旧4番目

まだ続く楽郎×永遠ものです。
時系列は前話の続きです。
書きたい所から書いてきたので、そのうち時系列順に並べ直します。
R18から逃れられそうにないからやめると言いましたが....やめました。


命中率はおおよそ3割

「うん、さっぱりした。楽郎くんも浴びてきたら?」

 

それはよかった。

でも、なんでバスタオル一枚なんです?

など思えても、口に出せないほどに驚きが強くて固まってしまう。

 

見られて恥ずかしい所などないと言わんばかりに堂々とした足取りでサービスとして置いてあったペットボトルのミネラルウォーターを口にする。

 

とりあえず顔色は普段の様子に戻っているようだから良かったが、なんでそんな格好で出てきたのか。

 

「私に見惚れるのも仕方ないとは思うけど....流石にそこまで見つめられるとねぇ」

 

相手がなにか言っていたがすべてを聞き終える前に洗面所に飛び込んでいた。

色々と衝撃が強すぎて思考が空回りを続ける。

摂取しているのがカフェインなら脳のギアを無理矢理にも噛ませれるのにこれだからアルコールは....と自分でも訳のわからない難癖をつけはじめる程にはテンパっていた。

 

それにしても、先程の永遠の格好が脳裏に焼き付いて離れない。

隠されてはいたが、普段の格好からは考えられない程に大胆に強調された谷間。

タオル越しでもわかる出るところは出てて引き締まっているところは引き締まっているメリハリのついたボディライン。

惜しげもなくさらされた白い脚。

 

ダメだ。

とりあえずシャワーを浴びよう。

きっとなんかのストーリー進行フラグなのだろう。

開発予算のないゲームではフラグ管理ガバッててストーリーにそって進めても詰むのもあるけど。

 

考えるほどに煩悩が膨らむ気がしたので、機械的に体を動かしていく。

が、視界のすみに何かを捉えた。

捉えてしまった。

 

「せめて、下着は隠してくれッ!!」

 

恐らく外に聞こえるであろう声量で叫び、浴室に入る。

そのままの躊躇うことなくバルブをひねりシャワーを頭にぶっかける。

温まる前の水を被ることになったが茹だった頭には調度いいくらいだ。

 

そこでふと、今の現状を理解してしまう。

気心の知れた悪友を半ば強引にホテルに連れ込み、シャワーを勧めた。

これはもう、そういう流れととられてもおかしくはないヤツだ。

 

違うのだ、俺はそんなつもりは....なかったと言えるのか?

 

自分に対して猜疑心が芽生える。

 

本当は狙っていたんじゃないのか?

中味はアレだが、見てくれはいい女だしな。

フィジカルで負けてた頃とは違うし、今なら手込めにできるぞ。

相手も期待してるんじゃないのか?

そもそもここまで一緒に来てる時点でお察しだろ。

あいつ相手に紳士ぶってどうするんだよ。

今更、清い交際をとかでも言い出すのか?

 

どこからか溢れだした情念が泥のように纏わりつき、思考が軋む。

 

わからない。自分の心が。

俺はあいつをどう思っているんだ?どうしたいんだ?どうなりたいんだ?

 

アルコールは自分を映す鏡なんじゃねーのかよ。

映像乱れてるってレベルじゃねーぞ。

 

 

ベッドの枕元にあったのは鞄にしまった。

 

洗面所から彼が下着がどうのこうのと言っていたのが聞こえ、意図した方向に意識をしてくれていたとほくそ笑む。

でなければ、わざわざタオル一枚なんて恥ずかしい格好で出たのが報われない。

 

いっそなにも纏わず出てやろうかとも考えたが、楽郎くんはあまりに下品な方法だと嫌がるらしいから正解だったのだろう。

面を食らってはいたようだが、引かれてはいなかったはず。

 

そして、聞き耳をたて、水の音がしてきたら洗面所に入り込み自分と彼の服を回収する。

これでこちらからリアクションを返さない限り、バスタオル一枚もしくは全裸で出てくるしかなくなるわけだ。

 

背水の陣は敷いた。自分にも相手にも。

もう野となれ山となれ。

 

ただ、今の段階では覚悟を決めた私の方が有利のはず。

喜怒哀楽、どの感情を持って出てきても対応しきって見せましょう。

もし、万が一に獣欲に飽かせて襲ってくるのなら....まあ、うん。

仕方ないと、受け入れてあげようじゃないか。

ただ、相応に痛い目にはあってもらうとするけど。

 

なんて、誰にともなく虚勢をはりベットに腰掛ける。

....ちょっと全裸で出てこられたらリアクションに困りそうだから洗面所に背を向ける形で。

その状態から振り返れば見返り美人図ぽくて絵になるだろうし。

 

ドアの開く音がする。

 

きたか、きてしまったか。

さあ、どうくる。

 

相手は未だに無言。

あれ?一番高い確率でくると思ってたのが

「俺の服まで持っていくヤツがいるか!!」

と、照れ隠しも込みで怒鳴ってくるパターンで他のでも何かしらのツッコミから入ると思っていたのに。

 

ぎしり、とベッドが軋む音と反対側に人が乗ったような傾きを感じる。

 

くっ、振り向くタイミングを逃した。

相手に合わせてのカウンター狙いだったから自分から攻めるパターンが抜けていた。

こうなればとりあえず楽郎くんの表情を見てアドリブを決める。

 

行動は決めたが、判断が遅すぎた。

動き出す前に、がばりと背後から襲われる。

 

ビクンと肩が跳ね、悲鳴をあげそうになるがすんでのところで押さえるが心臓が異常なペースで脈打つ。

 

もしかして、これ、一番薄そうな確率(パターン)引いた?

このまま身ぐるみを剥がされて、組み伏せられてしまうのか?

そうなったらもう抵抗らしい抵抗もできないままに貪られてしまうだろう。

余裕ぶって受け入れてあげようなんて思ってたけどやっぱり無理矢理が初めてはちょっとなぁ....

多分、泣いてしまう。

 

と、思わず目を閉じるが覚悟していたような衝撃はなく、両肩を抱き締められるような圧迫感と

 

「悪い、驚かせた」

 

思っていた以上に近くからの声が耳を打った。

 

後ろからのハグ、そして音源からして相手の顔はもう真横にあるだろうこの状態は

 

あすなろ抱き....だと....

この局面で、こんな札を切ってくる!?

 

相手の想定外の攻勢により思考はフリーズする。

 

「すまん。でも、どうすればいいかわからなくって」

 

抱き締める力が強くなる。

なんでこんなムーブかましてくるの?

実はスケコマシなの?

 

「自分のことなのに考えるほどにわからなくなって....」

 

すがるように懺悔するかのように言葉をこぼしている。

行動と言動の齟齬、そして普段から考えられないような様子に驚いたが、すぐに察する。

 

これ、お酒でネガティブ思考に入ってるやつじゃん。

 

すかさず、自分の中の悪魔が声をあげる。

これはチャンスだ。

今の状態なら思考誘導も容易い。

好きだ、と言わせてから既成事実まで持っていける。

そこまでヤれれば逃げられない。

 

それに対抗するように天使も騒ぎだす。

それはいけない。

強要してはいけません。

こちらから告白し流れで喰ってしまうのです。

ヤっちゃったね....と翌朝にしおらしく言って罪悪感で縛ってしまえ。

 

あ、どっちも悪魔だったわ。

なるほど、どちらも一理ある。

それでも、二つの悪魔(欲望)のどちらにも従えない。

 

思考誘導したとかだと多分、将来のしこりになる。

常に順風満帆、相思相愛で意志疎通も完璧ならば問題にはならないが、なにかがあった際に脆い部分ができてしまう。

というか、下手したら明日にはそうなる。

 

こっちから告白して襲うってのもナンセンスだ。

それならカッツォくんとナツメグちゃんをくっつけようとして失敗した温泉旅行の時点で攻めてる。

 

それに、私は彼をただ手に入れたいではない。

彼に私を好きになって欲しいのだ。

誘導されたり、場に流されて言われるのとは違う。

本当に本心からの(楽郎くん)が欲しい。

 

だから、ここで私は

 

「....いいよ」

 

「え?」

 

「したいこと、していいよ」

 

全部を丸投げした。

 

引き返せぬ最後の一歩を自分の意志で進んだのか、はたまた勢いで突っ込んだのかでは大きく違う。

 

相手の腕の中で身をよじり正面から向き合う姿勢にする。

その過程で纏っていたタオルが外れるが気にしない。

 

一瞬合った相手の瞳からは困惑よりも欲情の色が強く見えた。

 

そして、そのまま体重を預けて彼を押し倒す形でベッドに横になる。

その間も腕の中から解放されることはなく、むしろ逃がさないと言わんばかりに抱き締める力は強くなっていた。

 

「....いいんだな?」

覚悟を決めた声色に無言で頷く。

 

ぐるん、と世界が回る。

今度は横になった私の上に彼が覆い被さる形に。

 

動いているうちに相手のも取れてしまっていたのだろう。

腰に巻いていたであろうタオルはもう無く、互いにありのままの姿を晒している。

 

意を決したように相手が動き出す。

ああ、キスされるのか、と他人事のように認識している自分がいた。

てっきり、欲望に任せて体をまさぐられると思っていたから意外と言えば意外である。

 

目を閉じただ待つ。

 

多少、過程を飛ばしたとしても、求めていた相手に求められるというのは悪くない心地だ。

 

望んだ言葉(告白)は聞けていない。

告げたい言葉()は言えてない。

 

それでも、優しくふれ合う感触を幸せだと感じてしまうのはやはり惚れた弱みなのだろう。

 

 

 

 

あ、でも....

 

なんだよ

 

その、私ね?初めてなんだ

 

俺も初めてだから、痛くしないでとかはちょっと期待に沿えかねるかと

 

いや、そうじゃなくて....

ほら、よく胸とか口で....ってあるじゃん?

 

ああ

 

そういうの、今回は無しにして欲しいかなって

キスとか揉むとか他はいくらでも好きにしていいけど、その

 

........

 

だ、だめ?

 

わかった?

 

なんで疑問系よ

 

てっきり痕が残るのはってダメとかかと思って

 

....残したい?

 

いや、やりかたとかわからんし

 

んふふ....仕方ないなぁ

お姉さんが教えてあげましょう

 

お、おう?




閲覧、お気に入り登録等ありがとうございます。
感想もありがたく読ませてもらってます。
色んなCPをつまみ食い形式でやりたかったのに気がついたら楽郎×永遠ものオンリーで四話も。
楽郎×百とか考えるけど、NTRみたいな錯覚を覚える不具合が出てるから当分は楽郎×永遠ものが続くかなぁ....
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