シャンフロ妄想集   作:TY

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1/24 時系列順に並べ替えました。内容に変更はありません。
旧1番目

脳内の楽郎×永遠をアウトプットしようとした結果、ディプスロミームに汚染されてなんかR指定くらいそうになってそうだけど初投稿です。
直接的な文言は使ってないからセーフ....のはず。


思惑通りの結末(ただしルートは想定外)

世界が酷く遠い。

視界の焦点は合わず、身体の感覚も薄皮一枚を余分に隔てたように鈍く、水中に沈められた如く緩慢に感じる。

 

それなのに普段とは違う色の表情と寝台に投げ出された肢体はいつも以上に鮮明に。

聞こえてくるお互いの荒い息遣いと鼓動はうるさいほどに。

触れ合っている部分は溶け落ちるほどに。

絡めあった指からは痛いほどに。

感情を存在を熱を伝えてくる。

 

「....らくろっ!?」

 

初めての痛みと慣れぬ刺激に表情を歪めつつ、息を整えてなんとか言の葉を紡ごうとした相手の口をふさぎ、そのままに口内へ舌を滑り込ませ蹂躙していく。

歯列なぞり、舌を絡めとり、唾液を嚥下させる。

ひとしきり堪能したところで口を離せば、互いの口の間に透明な糸がかかる。

 

だが、半ば強引にされた側はたまったものではなくより多くの酸素を求めて呼吸を乱す。

先程まで痛いほどに握られていた指から力が抜けするりと手が自由になる。

 

多分、無意識にであろうが、

 

「あっ....」

 

少しだけ寂しそうに言葉を漏らした。

 

平時の彼女からは想像もできない姿にほの暗い欲求が鎌首をもたげる。

もっと乱れる様を見てみたい。

余裕の表情を剥がしてやりたい。

自分の手で滅茶苦茶にしたい。

が、それと同時に愛しくも思えてくる。

 

潤んだ瞳で若干の抗議の視線をこちらに向けてくる彼女の頭を空いた手で撫でつつ、耳元に口を持っていき

 

「好きだよ、永遠」

 

素面では中々に言えないであろう告白を囁く。

 

「ーーーっ」

 

囁かれた側は驚きから息を詰まらせ

 

「こんなタイミングでいうかなぁ」

 

みるみる耳まで紅く染まっていく顔を腕で隠しながら蚊の鳴くような声で呟いた。

 

確かに、と内心同意しつつも体勢を直す。

 

既におおよその勘所は掴んだ。

ならば後はその応用と自分がどこまで堪えられるか。

 

なに、今までの(クソゲーども)に比べたら簡単なことじゃないか。

だから、思いっきりーーーー

 

 

 

「いや、なんつー夢を見てんだよ」

目が覚めたところで思わずそんな呟きをこぼしてしまう。

欲求不満にしてももう少し違うのがあるだろ。

 

わりと付き合いの長い悪友(クソゲー友達)と致してしまう夢、というかそういった夢なんてシモネタニア帝国(ディープスローター)とやりあっていた時ですらなかったのに。

 

よりにもよってヤることをヤってしまってから告白とか夢だとしても我が事ながら質が悪い。

 

しかも何故相手があいつ(天音 永遠)なのだろうか。

確かに大学進学を機に上京してからリアルで顔を合わせる回数は増え、わりと頻繁に連絡を取り合うようになったがそれでもそういうのはなかったはず。

とあるプロゲーマーに嵌められて何度か顔隠しとして出張ることになりそっち方面もで世話になったりならなかったりしたが。

もう鉛筆戦士やらペンシルゴンよりも永遠と呼ぶことに違和感を感じなくなる程度にはなっているけど。

 

なんかこのまま思考を続けていっても益体もない内容な上にどつぼにはまりそうな気がしたので無理矢理打ち切る。

メンタルリセットの為に二度寝をしようとして、はたと気付く。

 

ベッドが違う。

マットレスの肌触りも、かけ布団の軽さも、枕の柔らかさも何もかもが。

 

そもそも内装が違う。

自分が寝てる部屋にオシャレな間接照明とか置いてないし、部屋のど真ん中に鎮座してあるはずの業務用VR機器が視界に入ってこない。

 

更に言えば寝間着を着ていない。

一人暮らしをはじめて裸族に目覚めた訳でもなく、日頃はちゃんとジャージやらTシャツを着て寝ているはずなのに。

感覚からして一糸纏わぬ姿である公算が高い。

 

更に倦怠感を全身に感じるのに、どこかすっきりしたような感覚もあるがそれらは多分些事なことだろうと目をそらす。

 

それよりも気にしなくてならないのは....

右腕の感覚がほぼない代わりに、二の腕に何かが乗っている気配。

右半身には適度な柔らかさと温かさ。

そして胸部から左肩にかけて邪魔にならない程度の負荷。

それらが実体をともなったナニかがそこにいることを理解させてくる。

 

寝起きだからということを差し引いても何故かまともに思考が纏まらず、昨晩の出来事を思い返そうとしながらそこにある何かを確認しようと右へ顔を向けると....

 

人の腕を枕にして、無防備な寝顔を晒してる天音 永遠がそこにいた。

 

夢の続きどころか最果てもかくやともいわんばかりの状態に思わず瞼を下ろしもう一度眼を開く。

 

人を抱き枕の如く全身で抱きながら寝ている天音 永遠がそこにいた。

 

声は出さなかった。思考はショート寸前どころかブレイクダウン。

しかも、肩口やら鎖骨までも肌が露に。

それどころか穏やかな寝息にあわせて押し付けられている胸部が上下しているのを感じられる。

あ、これ、気づいてなかったけど足もからめられてるわ。

 

触れ合っている感じからして互いに生まれたままの姿。

そんな格好でベッドインしておいてナニもありませんでしたは無理筋。

これで自分だけが裸ならドッキリという可能性も無くはないだろうが、相手の信条やらプライドからこういった安売りはしないだろうし。

 

つまるところ、これはもしかして、さっきのは

 

「夢じゃないやつ....?」

 

思わず零れた言葉に反応したのか、動いた際に出来た隙間から入った風を嫌ったのかよりいっそう抱き締める力が強くなる。

 

現実だと理解してしまったとたん、五感が彼女の存在を意識し始める。

長いこと圧迫されていたせいで感覚の薄い腕にかかる髪の質感。

より近付いたことで文字通り息がかかる距離にあるいつもの外道節を知るものからは想像もつかないあどけない寝顔。

普段なら気にも止めないであろう程にうっすらと香る匂い。

触れ合っている部分から直接感じる鼓動と耳朶を打つ吐息。

 

いつもなら煽り文句の一つでもすぐに出てくるのになんでこんなにも....

 

「....楽郎くん?」

 

自分の視線を感じ取ったのか半覚醒した彼女が真っ先に認識したものを確認するように呟く。

昨日の出来事を覚えているのか、もしくは先程までの自分のように寝惚けているからかこの格好や状況に慌てる素振りは無く、ぼうっとこちらを見ている。

 

美しいとか綺麗とかの尺度とはちがう部分で見惚れてしまっていたのかと自覚する。

 

「ああ、うん」

 

きっと、これはチャンスなのではないだろうか。

有耶無耶にしていいことでもないだろうし、こんな時でもなきゃこっぱずかしくて素直に言えなさそうだし。

こんな展開から自覚をするのも如何なものかと思わなくもないがそうなってしまったのは仕方ない。

 

色々と覚悟を決めたならもぞりと動き、顔だけでなく身体も相手の方に向ける。

 

そこでやっと自分達の状況に気がいったのか世話しなく視線を動かし始め事態を読み込もうとしている彼女の頬に左手を添えてやわらかく固定する。

 

「ん?あれ?楽郎くん?え?」

 

「愛してるよ」

 

「へ?」

 

自分の気持ちを言葉にしてから相手に口づけをした。

昨晩のような激しいものではなく優しく触れる程度の口づけを。

 

された側からしたら唐突すぎる展開。

そんな状況に目を白黒させつつも一つの結論を導き出す。

「あっ、夢かぁ」

そしてそのまま目を閉じる。

人の腕を枕にしたままに。

 

あんまりな対応にいつもならツッコミをいれているはずなのに、出てくるのは苦笑ばかり。

自由のきく左腕で相手の髪を梳かしながら軽く問いを投げる。

「あー....夢オチの方がよかったか?」

 

「いやー、だってねえ?わりとアプローチかけても暖簾に腕押し状態だった相手からいきなり告白どころか寝起きに愛を囁かれてからのキスとかどんだけ使い古された少女漫画のテンプレかよってね....ちょっと人には言えない感じに人間の三大欲求にまみれてから乙女チックな展開へとか夢でもなきゃないでしょ」

 

「へー、その前のはどんな展開だったんだ?」

 

「意中というかその惚れさせてやろうとしてたヤツにそれはもう好きに勝手に弄ばれちゃう系のやつでねー....うん、あれはドSね。痛くさせるとかじゃないけど弄った時の私の反応を観察しまくって楽しんでたっぽいし。あと、夢とはいえ若さ故のリビドーを甘く見ていたというか、まあ、私の魅力的な美貌と肉体を前には仕方ないと思うけどさ」

 

未だに夢の中だと思っているのか聞かれたことに対してわりと素直に答えが返ってくる。

ちょっとだけ悪戯心を刺激されそのまま質問を続けていく。

 

「よくなかったのか?」

 

「そもそも経験ないからわかんないけど、凄かったんじゃないかな。自分でするよりも断ぜ....ん?」

 

目を閉じたままつらつらと答えていた彼女だが、徐々に意識が覚醒してきたのか正直に答えていた内容もあってか熟れた林檎のごとく顔を真っ赤に染めていく。

顔を染め上げたあとはプルプルと小刻みに震え始める。

 

いや、なんだそのリアクション

「可愛いかよ」

思わず心中の言葉がそのまま出てきた。

 

「....いっそ殺せぇ!いつだ!?どこからが現実だ!?かかってこい!!」

くわっと目を見開き、髪を梳いていた腕をはねあげ勢いよく上体を起こす彼女。

ばさりと二人を覆っていた布団も捲れ上がりありのままの姿が露になる。

 

外気に触れ、温度差にやられぶるりと身体が震える。

圧の消えた腕の先へ血流が戻っていく感覚を感じながらその姿を見やる。

腰まで届く長い髪、華奢な背中。

そんな何気ないところにも見惚れてしまう程度にはやられているのか。

 

「寝言に話しかけちゃいけないっておばあちゃんに教わんなかったの!?人には言えないって言ってる夢の内容を普通に聞く!?それに素直に答えてる自分はどうなのよ!!経験無いくせにリードしてあげるとか言っといて本番前からそれはもういいようにされちゃいましたけど!!本当に初めて(童貞)なのってレベルだったじゃん....というか、なんで裸?てか、ここ、夢で見てたホテル?え、まだ夢なの!?」

 

多分、何も考えずに心中を吐き出しているんだろうけど流石に混乱しすぎなのでは?

 

「....いやマジ?この辺りで夢落ちってのがお約束なんじゃないの?あれかここで振り替えったら裸のモモちゃんがいてショックで夢から覚めるってやつ....かな?」

一向に覚めない現実を直視するように、恐る恐るといった様子で振り返る彼女と改めて目があった。

 

「....おはようございます?」

 

「........」

あんだけ取り乱されれば情緒とかそういうのも吹っ飛び、わりとピンク色にフライングファルコンしていた思考も極めて迅速に平常運転に戻っていく。

とりあえず無難に朝の挨拶をしてみるが無言で見つめてくるだけでリアクションはない。

 

そのまま時が止まったような沈黙が場を支配するが、それを破ったのは

 

「ぴぇっ」

 

妙な鳴き声を上げ、ぐらりと上体を倒していく永遠だった。

 

上体を起こした姿勢から戻るだけで、しかもベッドの上だから大丈夫だろうとどこか冷静に考えていたがその頭の着地点にあるものに気がつく。

そう、先程まで彼女の枕と化していた自分の右腕。

しかもいい感じに感覚が戻ってきており、それはさながら長時間の正座から解放された足の感覚にも似ていて

 

「ちょ、待っ」

 

そんな腕を咄嗟に動かせるはずもなく無情にも勢いついた彼女の頭を再び受け入れることとなり、悶絶する羽目になるのであった。




次の話で前日譚というか、どういう流れからこうなったかの説明をいれたい。
タグ編集事故りまくってて草枯れる。
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