誕生してすぐに《
窓辺の縁に背を預けながら招待状の送り主を眺める。
〈魔王学院デルゾゲード〉
かつて魔王城と恐れられた場所は、2000年も経つと教育機関として活用されているようだ。聞いた話によれば、魔王の始祖の血を引きつつ一定以上の魔力を持つ者に〈魔王学院デルゾゲード〉から招待状が届くらしい。始祖とその兄が転生したのだ。届かないことがあれば、その教育機関を疑うところだった。
しかしどうやって始祖の血を引き、一定以上の魔力を持つと判別しているのだろうか。逐一、国中の魔族の魔力を計測しているわけではないだろうに。
話を戻そう。魔王の崩御から2000年である今年は、始祖が目覚めると言われている。始祖の生まれ変わりともくされる〈混沌の世代〉がいるらしい。つまり魔族は2000年もの間、魔王の復活を待ち望んでいたことになる。
よくもまあ、それだけ永い時を願い続けたものだ。魔族に限らず、人間・精霊・神は《
試験当日。入学試験の〈適性検査〉を受けるために、試験会場へと2人して歩いていく。
「頑張ってねぇ〜」
「しっかりなぁ〜」
背中から暖かい両親の声援が届く。今まで感じたことのない気恥しさに苦笑を漏らしてしまう。
「やけに嬉しそうだな我が兄よ」
「いや何、こんな気持ちは生まれて初めてだからな」
「確かにな」
2人して振り返ると、母親が飛び跳ねながら手を振っている。片手を挙げることで返事を返して、〈魔王城デルゾゲード〉もとい〈魔王学院デルゾゲード〉へと繋がる橋を渡っていく。
《
この時代の魔法は、【二千年前の神話の時代】と比較することもできない。これは転生してから情報収集して得たことだ。【神話の時代】で当たり前だった魔法の大半は消え去り、〈失われた魔法〉と言われているらしい。伝記や高位の魔法書には、【神話の時代】の魔法が幾つか記されているようだ。読むことができる一部の魔族は知識として知っている。まあ、知識だけで再現することも見ることもないのだが。
それに《
橋の中程まで歩いていると、目の前に手紙が落ちていた。拾い上げて宛名を見てみると、ミーシャ・ネクロンと書かれている。
「ミーシャ・ネクロン、君のか?」
拾い上げた際、斜め右後ろに立っていた人物に問いかける。長く伸びた縦ロールのプラチナブロンドの髪に、蒼い瞳を持つ魔族の少女。手紙に残る魔力と本人から漂う波動は同じ。間違いなく彼女の物だ。
「あ、ありがとう」
「お礼を言われるほどのことはしていない。落ちていた物が偶然君の物だっただけだよ」
「それでも拾ってくれた」
無表情な中にもそれなりの喜びが垣間見える。感情表現が苦手なのか。上手く顔や声に現すのが苦手なのか。まあ、どちらでも良いのだが。
「ファイト、ファイト、ミーシャぁぁぁ!」
「頑張ってねぇ!」
「平常心だぁ!」
ミーシャと呼んだ男性と張り合うかのように、両親が負けじと大声を張り上げる。
「どうやら父さんと母さんは、あの男に感化されたようだ」
「お互い苦労するな」
「うん」
少しばかり恥じらいの印象を感じる声音が耳に届く。それにしてもアノスの言葉は慈愛に溢れているな。このような純粋な愛情を受けたことがないから、少しの戸惑いを感じているようだ。
歩き始めると、魔王学院の入口付近から蔑むような視線を感じた。どうやら俺たちは、周囲から少なからず浮いた存在になったらしい。周囲を歩く受験生から怪訝そうな視線を向けられている。魔王学院の扉をくぐろうとすると、そこにもたれかかっていた男が言葉を投げかけてきた。
「入学試験に親同伴とはな。いつから魔王学院は子供の遊び場になったんだ?」
三下のような発言が聞こえてくるが、俺たちは無視して男の横を素通りする。反応しなかったことが腹立たしく感じたらしい。男が何故か喰ってかかってきた。
「おい、貴様だ貴様ぁ!」
「悪いな。わざわざ反応する必要がないと思った」
「悪いな。魔力が小さすぎて目に入らなかった」
2人して挑発的な言葉を返す。俺の場合は、挑発というより無関心だろうか。アノスは完璧に挑発しているな。その態度は意図的なのか不可抗力なのか。目をつけられた俺たちの周りからコソコソ話が聞こえてくる。どうやらこの男はゼペス・インドゥといい、ディルヘイドの皇族の中でも上位の家柄であるインドゥ家の出身らしい。
「命乞いしたら許してやる。早くしねぇと神々さえ焼き尽くすと言われた闇の炎が、嬢ちゃん諸共骸骨にしちまうぞ?ウヒャヒャヒャヒャヒャ!」
左手に現れた5つの術式から黒い炎が立ち上る。その様子を見てアノスが身を見開いた。その驚きようが気持ちよかったのか。ゼペス・インドゥは上機嫌に笑い声を上げている。
だがそれは勘違いだ。
アノスが目を見開いて驚いたのは、その魔法の強力さにではない。その程度の魔法を発動するために、
【神話の時代】なら1つの術式どころか、ため息を吐くぐらいの難易度でしかない。どうやらこの時代の魔法技量は、その程度にまで低下しているようだ。
「フゥ」
アノスがため息をつくように息を吐く。すると、ゼペスの左手に出現していた炎が掻き消える。その様子を理解できないらしく、炎が消えた掌をぼんやりと見つめている。
「ウヒャヒャヒャヒャヒャ!…あ?貴様、何をしたっ!?」
「マッチの火を吹き消しただけだ」
「俺の炎がマッチの火だと?生きて帰れると思うなよっ!」
喧嘩を吹っかけてきたのはそちらだというのに。反抗されたら気に食わないとはとんだ大馬鹿者だな。
「
「っ身体が!」
飛びかかろうとしたゼペスとやらの身体が、アノスの言葉通りに固まる。
「これしきの〈言霊〉で従うのか」
〈言霊〉。言葉自体に霊的なものが宿ることで、その意味を実現させると言われる。この世界における〈言霊〉とは、霊的なものではなく魔力を宿らせて、その意味を強制させることを言う。
本来ならば、格上の者や強者には何一つ意味をなさないものだ。魔力が強力ならば、〈言霊〉を弾き返したり無効化することが可能である。だが魔法技術が著しく低下したこの時代においては、〈言霊〉の強制力は強力らしい。上級貴族のインドゥ家出身でも、アノスの〈言霊〉には逆らえないようだ。今アノスが発した〈言霊〉は、お巫山戯程度の魔力しか含んでいない。だというのに容易に発動するのは、ゼペス・インドゥの魔力が弱いことを示している。
「
「うわぁぁぁぁぁ!炎に焼かれるのは俺の方だ!穴があったら入りたいぃぃぃ!」
頭を抱え込んで叫び始める。見ていて気持ちのいいものではなかったので、さっさと歩き出して中に入ることにした。ミーシャとやらも同じように興味を抱かず、無表情に同じ速度で隣を歩いてくる。
「気にとめていないようだけど」
「先に変なことを言い出したのはあっち。身から出た錆」
「辛辣なお言葉だね。それにしてもアノス、手加減が過ぎるんじゃないか?」
「あの程度で従う方が問題だ。どうやらこの時代の魔族は、2000年前と比べて大きく変化したらしい」
隣を歩く弟に問いかけると、ミーシャと同じように辛辣な言葉が返ってきた。まあ2000年も経てば、色々と世の中は変わることだろう。とはいえ【神話の時代】と比べれば、この時代は平和で安心できる。魔力の低下と平和への移行。どちらを評価するかは、人それぞれと言ったところか。
門をくぐるとそれぞれが個室へ案内されるようだ。アノスとミーシャと別れて、指示された個室へと入っていく。その先はちょっとした待合室になっていた。向かい合うように椅子が置かれ、その間には申し訳程度に机が鎮座している。向かいの椅子の縁にとまった使い魔のフクロウが、俺の入室と同時に言葉を発した。
『〈実技試験〉は受験生同士の決闘です。敗者は不合格となり、5人勝ち抜けば〈魔力測定〉と〈適性検査〉を受けます。それらをクリアすれば魔王学院への入学が許可されます』
〈実技試験〉の内容とその後の流れの説明を受ける。
『〈実技試験〉では、あらゆる防具と武器の使用が認められます。何か質問はございますか?』
「特にない」
そう答えると、対戦相手が決まったらしく会場へと案内された。
結果的にあっさりと5人を戦闘不能にさせて、〈実技試験〉を楽勝で突破した。勝敗はどちらかが戦闘不能になるか、ギブアップした方が負けだった。俺の相手をした5人が完全装備で、殺す気満々だったのは言うまでもない。まったく何が〈実技試験〉か。確かにルール説明において、相手を殺してはならないという指摘は受けなかった。
だというのに本気で殺意を抱いて来るとは何事か。だがまあ、戦闘していればその理由が理解できた。俺の相手をした5人は、全員が〈皇族派〉だったのだ。〈皇族派〉とは皇族至上主義を唱える一大派閥を指す。純血の魔王族で、魔王以外の魔族や他種族の血が入っておらず、〈七魔皇老〉と呼ばれる高位の存在から世代を重ねた者同士で、子供をもうけて子孫を増やしているらしい。
《
純血だろうが混血だろうが、魔族や魔王の血を引いていることに変わりはないというのに。才能で評価を下すのはまだ理解できる。だが皇族=強者、混血=弱者とは限らない。逆の場合だって可能性として考えられる。
混血が皇族に実力として劣るのは、教育の高さが大半を占めている。皇族は生まれた時から英才教育を施される。だが混血は適齢期になるまで独学でしか学ぶことができない。その年月の差が習熟度に影響しているのだ。
万が一にも魔王が転生することがあったとしても、必ずしも皇族に転生するとは限らない。一滴でもその血が流れているならば、混血にでも転生する可能性がある。実際、〈暴虐の魔王〉は純血の皇族にではなく、混血の魔族に転生した。こればかりはアノスが望んだものではない。単なる偶然に過ぎない。
だが〈暴虐の魔王〉は純血の皇族に転生すると信じて疑わない奴らは、そのようなことを断じて認めはしない。〈暴虐の魔王〉と名乗る者を見境なく殺すことだろう。もっともアノスを殺すことなどできはしないのだが。
そういうこともあって、俺は殺意を向けられながら〈皇族派〉と戦った。特に苦戦もなく魔剣だの【神話の時代】の産物だなどと、戯言をのたまう奴らには絶望を与えた。
要するにその魔剣や防具を破壊してやったのだ。単なる紛い物でしかないそれらには、ある程度の魔力があったとしても俺の前ではガラクタもいいところだ。【神話の時代】のあらゆる物の方が、この時代のどんなものより魔力を有していた。魔剣・【神話の時代】の産物と彼らが言う紛い物は、それらにも劣る。
それらが彼らの家宝であったとしても慈悲など与えない。その発言や行動は、2000年前の魔剣・聖剣などを侮辱しているのと同じだ。そんなものを権力の一部として振るうのなら、残しておく価値はない。そうして魔剣や防具を破壊された彼らは、次々とギブアップを宣言したのだ。
つまらぬ戦いほど退屈なものはない。会場を後にして、〈魔力測定〉と〈適性検査〉を行う部屋に入ると、ミーシャが既に待っていた。
「先に終わっていたのか」
「《
おそらく相手が魔法を破るために魔剣で攻撃して、その硬度に耐えきれず剣が折れたのだろう。魔王学院の入学試験を受ける者が弱いわけはない。俺やアノスからすれば雑魚にも等しいのだが。
魔剣といってもそれぞれの特徴があり、年代に関わらず優劣が付けられている。〈実技試験〉に出るくらいなのだから、それ相応の魔剣なはずだが。おそらくミーシャの《
この歳でそれだけの魔法を使えるということは、才能はあるだろうし、潜在能力もこの時代においては一級品なはずだ。《魔眼》でミーシャを見れば、ゼペス・インドゥより魔力が高いのがよくわかる。
「見た目で決めつけるのは悪いことだけど。あまり剣術を得意としていないんじゃないか?」
「不得意じゃないけど得意でもない」
「要するに、たしなむ程度ということか?」
俺の問いかけに、ミーシャは頷きで返事を返す。その頃、アノスが部屋に入ってきた。それと同時に〈魔力測定〉を始めるアナウンスが流れる。
測定方法は、魔力水晶に手をかざすだけだ。この部屋に入った順番で〈魔力測定〉を行っていくらしい。手をかざして数秒で結果が出るようで、待機時間を気にすることなく進んでいく。
俺の前に並ぶミーシャが魔力水晶に手をかざす。
『100246』
他の受験生とは2~3桁以上も差がある。どうやら俺の《魔眼》の計測結果は間違いではないようだ。もっとも魔力水晶が正しいとは言えないのだが。
「なかなかの魔力だね」
「貴方はもっとすごい?」
「それなりには」
あんまり長話をしていると、終わった連中に小言を言われそうだ。さっさと終わらせて〈適性検査〉を受けて帰ることにしよう。だがあまりに高すぎると引かれてしまいそうだ。ここはかなり抑えてミーシャ程度にしておくか?いや、そうすればアノスにとやかく言われるかもしれない。かといって高すぎると、魔力水晶が破損してしまいそうだ。ここはやり過ぎとミーシャの間で、魔力を抑えることが最善だろう。
『500245』
計測済み受験生がざわざわとしはじめる。うむ、高すぎたのか?これでもそれなりに押さえ込んだつもりだったのだが結果はミーシャの5倍か。どちらにせよ小言は言われそうだな。
「おぉ〜」
アノスとミーシャの元へ戻ると、胸の前で拍手するミーシャが声を出して褒めてくれていた。
「凄い。私より断然上だった」
「やってみて分かったけど、あの魔力水晶は旧型だし老朽化が進んでいる。本来ならもう少し数値は高いよ」
「我が兄よ、仕返しというわけではないが手加減がすぎる」
やはり小言がきた。振り抜くと、言葉とは違って悪い顔をしたアノスがいた。どうやら本気で不満を口にしているのではなく、楽しんで茶化しているだけのようだ。
「貴方は彼より凄い?」
「まあ、見ていろ」
アノスが魔力水晶に手をかざす。
『0』
計測結果を表示したと同時に、魔力水晶が跡形もなく粉々になった。それを見て他の計測済み受験生は、先程と別の意味でざわざわしはじめる。おそらく魔力がないと判断されたのに、招待状が届いていたことを不思議がっているのだろう。
《魔眼》でなくとも魔法をよく知っている者が見ていれば、何が起こったのかを理解できただろうに。どうやらこの場にいる受験生も、その程度のことしか考えられないようだ。
「初めて見た。魔力が高すぎて水晶が壊れるところ」
「分かるのか?」
「《魔眼》は得意。それに貴方が手加減していたのもわかってる」
眼を指差しながらそう答える。それと同時に両眼が淡く蒼色に煌めく。ふむ、中々綺麗な色の《魔眼》だ。《魔眼》は色が透き通っているほど希少価値が高い。それが争いの火種となることもある。《魔眼》を持つ者は、信頼できる者にしかそれを見せず明かさない。《魔眼》というものは、本人が思っている以上に重要なものであることが多々あるのだ。
「中々良い《眼》をしている」
「それなりに自信はある」
相変わらず無表情だが、それなりに表情は読み取れるようになった。言葉通りに自分の《眼》に自信があるのだろう。声音は力強く、瞳も綺麗に輝いている。それよりも〈魔力測定〉の順番がアノスが最後でよかった。後ろに誰かいたなら、計測することはできなかったかもしれない。予備の魔力水晶があるだろうがアレは駄目だ。
魔力水晶を作ったのは何を隠そうこの俺だ。アノスが壊した物と予備は、俺が【二千年前の神話の時代】より少し前に試験開発した代物だ。計測結果は時折ズレるわ開発費は高いわ。メリットが一切なかったので廃棄したはずだった。
どうやらゴミ捨て場に、そのまま捨てたのが間違いだったらしい。粉々に破壊しておくべきだった。あの頃は、悪用しようとする奴らは、魔族にいなかったから気にしなかったのもあるが。魔族はアノスが完全に従えていた。余計な行動をする奴らが一切いないのは当然だ。2000年経ってから、皇族が教育機関での試験に使用しているとは思わなかった。
続いて〈適性検査〉に進むらしく、床に描かれた魔法陣に個人で入るように指示される。仕方なく割り当てられた魔法陣の上に立つ。魔眼を向けて割と上手く描かれていることに一安心する。波長のズレた魔法にやられる程ヤワな身体はしていないが、信頼できる魔法に身を任すのは悪くない。教育機関なのだから、全てのものが納得できる程度には揃えていて欲しいものだ。
『〈適性検査〉を始めます』
「じゃあ」
「ああ、また後で」
ミーシャに声をかけられて、ついそう返事をしてしまう。
全員が魔法陣の上に立つと、魔法陣が光って全身を覆い始める。気がつけば光の差し込む水の中に漂っていた。いや、リラックスさせるためにそう見せているだけだ。こんなところに拘るなら、もう少し効率的な魔法陣を書いて欲しい。魔法に対して文句ばっかり言っていると、アノスにまた小言を言われそうだから、この辺りでやめておこう。
『〈暴虐の魔王〉を基準とした適性を測り、知識の確認を行います』
〈暴虐の魔王〉を基準とした適性を測る…か。〈暴虐の魔王〉の何を基準とするのか、受験者に明示するべきな気もするが。今は聞かれたことだけに答えるとしよう。
『質問をはじめます。始祖は名前を呼ぶことさえ恐れ多いとされていますが、その本名をお答えください』
「
ここはしっかりと、2000年も語り継がれてきた名前を答えておこう。兄弟そろって〈不適合者〉の烙印を押される訳にはいかない。
『【神話の時代】、始祖が《
「戦乱が続く中で生き残ることが難しいと判断した配下を、より安全な時代へ転生させるため」
本来の歴史では、アノスはそのようなことをしていない。どのような意図でそんな虚実が伝えられてしまったのか。アノスは恐らく「そのような事実はない」と反論するだろうな。正確には、寝ぼけて魔法を発動させてしまっただけだ。俺が気付いてすぐに解除したのだが、配下たちは恐怖から逸話として残したのかもしれない。
『力はあるが魔王の敵性に乏しい娘と、力はないが魔王の適性に長けた息子がいたとする。2人が死にかけていたとすればどちらを助けるか。この時の始祖の考えを述べよ』
「
やれやれ、皮肉な質問をしてくるな。アノスなら間違いなく片方を選ぶことなどしない。だがこの時代まで語り継がれてきた伝承は、対極的な性格の魔王だ。
【冷酷さと博愛を併せ持ち、常に魔族のことを考え、自らの犠牲を顧みず戦った】
謎に完璧な存在。魔族が好みそうなカリスマ性を持つ存在というわけだ。都合のいい伝承だけを未来に残し続けた結果、大きく誇張されたものとなったのだろう。100%間違っているわけではないのだが。正しい伝承を残すならば、短所と長所の両方を織り込む必要がある。魔王の失敗というものを知られたくなかったのだろうか。過去の都合に、未来を巻き込むなと言いたいところだ。