IS インフィニット・ストラトス ~よくある転生のお話~   作:ホワイト・フェザー

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第9話:入学準備

Side ウィリアム

 

~トーラス本社ビル~

 

 いや~、第二次中国内戦…実に楽しかった! 帰投した後、参加した全員と宴会をしたんだけど、みんな笑顔で乾杯してたっけ。持ち出された兵器情報も無事に回収できたし、ISも3分の2を撃墜できた。コアは残っているものの、再び兵器として実戦配備するには時間がかかるから、統一中華連邦はしばらく脅威とみなさなくても良いだろう。

 

 それにしてもISって弱いね。俺も4機撃墜したけどさ、リミッター付きの武器で破壊できるんだから。あ、なんでリミッター付いてるのかって言うと、あの憎きクソ兎にこちらの兵器情報を知られたくないから。リミッターは「1」から「5」の全部で5段階に分けられていて、数字が大きくなるほど威力が増していく計算だ。ちなみにリミッターが付けられるのはEN系兵器のみで、実弾兵器の場合は弱装弾を使うことでリミッターの代わりにしている。

 

 兵器情報を騙せても、ISとネクストの戦闘情報はクソ兎に知られてしまう。それは仕方な…くないので、キャロラインにコア・ネットワークに侵入してもらった。侵入したキャロラインはクソ兎が世界の至る所に作ってあった隠れ家のコンピュータから、先日の戦闘データと使えそうなデータを全て盗んだ後に電流を過剰に流してフライにした。ざまあみろってんだ。後日世界中で兎らしき絶叫が響き渡ったそうだけど気にしない。

 

 

 

 それと世界情勢は中国内戦の戦闘の結果大きく変わることとなった。各国の政府がそれぞれ調査をした結果、どの国も同じ結論に達したようだ。すなわち、

 

『インフィニット・ストラトスよりアーマードコア・ネクストの方が断然強い』

 

『でも買うことができないからインフィニット・ストラトスを使うしかない』

 

『可変戦闘機でもインフィニット・ストラトスを倒すことができる。しかも訓練さえすれば男女問わずに運用が可能である。おまけに宇宙空間での戦闘も可能である※』

 

※第二次中国内戦では宇宙空間での戦闘はなかったが、企業連が可変戦闘機について一部の情報を公表したので、各国政府は知っている。

 

『たった467機のインフィニット・ストラトスよりも、企業連が量産しているとされる可変戦闘機を使用しての人類の宇宙進出を考えるべきである』

 

『企業連の軍事力、恐るべし』

 

という結論だ。まあ当然と言えば当然だな。

 

 そこで企業連は今は使っていない古い型のアーマードコア・ノーマルの販売を開始した。各企業の軍隊では既にハイエンドノーマルを使用している為、余っているノーマルを売ることにした。もちろん情報が漏れないように重要な部分はブラックボックス化(キャロライン印)してある。さらに現在位置、使用兵装、機体の損傷状態、搭乗員の状態等をリアルタイムで監視するシステムをこっそり組み込んである。これで企業連は、自分達が売ったノーマルが、どこで、誰が、何をしているかということをリアルタイムで知ることが出来るようになった。まあ一種の監視装置だよね、これ。誰だよ開発したの。

 

主任『俺だぜぇ!!』

 

…だと思った。次行こ次。可変戦闘機だけどもちろん売りません!! だって各国には世界最強の兵器インフィニット・ストラトス(笑)があるんでしょ?なら戦闘機みたいな旧式兵器はいらないよね? それにアーマードコア売ってあげたんだしいいではないか。文句があるなら持ってるIS全部捨ててから言え。

 

 

 

 あとは原作キャラについて。有澤重工の諜報部からの報告では、主人公である織斑一夏のセカンド幼馴染、凰鈴音は原作と同じ時期に祖国に帰国したのだが、帰国理由がちょいと違うらしい。なんでも彼女の親父さんが第二次中国内戦に巻き込まれて行方不明になっちまったとか。運悪く中国に一時帰国していた時に内戦が始まったらしい。いやぁ、どんマイケル! まあ内戦を起こしたのは我々企業連だが、その原因を作ったのは旧中国政府だ。なので俺達悪くないアルヨ。

 

 そして織斑一夏だが、内戦が忙しくていつの間にか誘拐されてたよ。えーっと、何だったっけ…モントログッソ、じゃなくて…モンキーパンツでもない…ああ、モンドグロッソだ! その時に亡国機業の連中に誘拐されたとか。けどそこに亡国機業を追って来たジナイーダ率いる部隊がやってきてカオスになっちまった。決勝戦バックれてすっ飛んできた織斑千冬より先に一夏のいた倉庫に部隊が強襲、そこにいた亡国機業の連中を皆殺しにしちゃった。グッジョブ! ただその時に2機いた敵のISの片方をジナイーダが操縦者ごと思いっきり踏みつぶしたそうな…なんと一夏の目の前で。トラウマものだよね。事実、一夏は救出された後、一時期精神を病んでしまったらしく病院に入院してたんだって。あーかわいそー(棒)。

 

 ていうか亡国機業のIS乗りって原作に出ていた3人以外にもいたんだな。全然知らなかったよ。一夏の誘拐時オータムは現場にいて、スコールとエムは他国で活動していたことが確認されているから…踏みつぶされた女はどちら様なのかな?まあ誰でもいいか。

 

 

 

 

 

 で、そろそろ原作開始時期なので学園に入学するべく、俺とシャルをIS学園に入れてくれるよう学園側に”お願い”をした方がいいかな。当然だけど、向こうは断れるわけがない。何故ならIS学園の最大の出資者が他でもない企業連だからね。学園の運営費用全てを借金天国の日本政府に払えるわけがないし、各国もIS開発のために予算を多く使っているため、IS学園にはそこまで予算をまわせないのが現状さ。

 

 あと企業連が保有している3つ目のコアだけど、リリウムの専用機に使われることになった。リリウムの専用機『アンビエント』は現在開発中であり、入学までには完成させるから3人揃って入学できそうだ。

 

 そうそう、俺はトーラス社の社長になってしまった。なんか親父がお袋と余生を楽しみたいとか言い出して、理事会の決定で俺が社長に…まあいいか! この世界でも社長になれたからね! そしてシャルはトーラス社専属リンクス兼IS操縦者ということになった。シャルもネクストに乗る事を決めたんだ。お袋は反対していたけど、シャルの説得にしぶしぶ了承した。ちなみにカラードランクは俺が6で、シャルは11だ。以前のランク6、スティレットさんは腰を悪くしたので傭兵稼業をやめたんだ。でそこに俺が代わりに入ったというわけ。あとローゼンタール社所属のランク11のリンクス、ダリオ・エンピオは演習中に事故死した。何でも新しく搭載したアサルトアーマーが暴走して機体がリンクスごとコジマの彼方に消えてしまったとか。アーメン。なので代わりにシャルがランク11になった。でも現時点でのランク表には、ランク6と11は「unknown」と表記されている。まだ知られたくないのさ~。入学してから公開する予定だ。

 

 

 

 

 

「おーい、ウィル。それじゃ説明すっぞ」

 

「あいよ、主任」

 

「どんなのができたのかな?」

 

俺とシャルは主任に呼ばれて研究室まで来た。何でも渡したいものがあるとか。

 

「さて」

 

主任はニンマリとしながら話を始めた。

 

「今度2人はIS学園に入学するわけなんだが…知っての通りあそこは超法規的な場所だ、何が起きても不思議じゃない。そこでだ、俺は護身用の武器を作ったんだ。もし何かあったら遠慮無く使ってくれて構わないそうだ」

 

「護身用の武器か…確かに欲しいと思っていたんだ。亡国機業のスパイが学園に侵入してくる可能性もあるしな」

 

「だろう? で作ったのがこの拳銃だ。名前を”TW1”という」

 

主任は箱から2丁の拳銃を取り出した。銃身の大部分が消音装置で覆われたその銃は、今まで使ってきた普通の銃とは違うことに気付いた。

 

「主任さん、排莢口がないけど?」

 

シャルも気付いたらしく聞いた。すると主任はドヤ顔をした。ちょっとうざい。

 

「そりゃそうだ、だって薬莢のない弾丸を電気点火するんだから。撃針もなければスライドも、コッキング・レバーもない。そして排莢口もないって訳さ」

 

「ケースレス弾にでかいサイレンサー…音は全くしなさそうだな」

 

「全くしないぜ。それに電気点火だから引き金を引く速度が速ければそれだけ早く撃てるってわけだ。イカスだろ? しかも亜音速弾だ」

 

なるほどね。サイレンサーと亜音速弾を組み合わせるとほとんど音がしなくなる。企業連の技術を使えば全く音がしない銃もできるのか。

 

「確かケースレス弾にはコックオフ現象が起こりやすいという問題があったはずだが?」

 

「ああ、薬室内で弾薬が自然発火して暴発するアレだろ? きちんと解決済みだから安心して撃ちまくってくれ!」

 

「それは良かった。暴発して手を吹き飛ばしたくないからな。で、口径は?」

 

「.50だ」

 

「いいねぇ」

 

「殺傷力が全てだからな。弾倉には16発入る」

 

主任は見本の銃弾を見せてくれた。四角くて片方の先端から尖った弾丸が突き出ている。

 

「どんな弾の種類があるの?」

 

シャルは興味津々。実弾兵器が大好きなシャルだから仕方ないね。

 

「4種類あるよ。徹甲弾とホローポイント。これで大抵の事態に対処できるだろう。そしてもしISに襲われた場合のために、対IS用コジマ徹甲弾と操縦者用麻酔弾を用意した。徹甲弾の方は絶対防御も貫通できるから狙うとしたら操縦者か、コアを狙うことだな。麻酔弾は言うまでもないだろう」

 

「凄い! コジマ徹甲弾とかよくここまで小さく出来ましたね!」

 

「だろう? あっはっは! それで次だけど…」

 

「「まだあるの!?」」

 

思わずシャルとハモってしまった。そんな俺達を尻目に主任は次の武器を取り出した。今度は少し大きめのサブマシンガンみたいな感じの銃だった。

 

「こいつは”TW2”。さっきのやつをPDW化したようなもんだ」

 

「PDW…パーソナルディフェンスウエポンか。P90とかで有名だな」

 

「そそ。使用弾薬はさっきと同じで装弾数は30発。それにKriss Super V反動吸収システムをアメリカ軍からパクっ…提供してもらったから、.50にも関わらず反動はかなり抑えられているぞ」

 

「なのに音がしないなんて…最高だね! 早速撃ってくる!!」

 

シャルは大喜びで銃を抱えて隣の部屋の射撃場に走っていった。どんだけだよ。

 

「そういえばウィル、アライアンスの技術部からお礼が来てたぞ。例のナノマシンは うまく機能してるってさ」

 

「そうか、それはよかった」

 

第二次中国内戦が本格的に始まる前に、俺はあるナノマシンを開発してそれを全てのリンクス、レイヴン、可変戦闘機パイロットに投与した。このナノマシンを投与すると、理論上太陽系内ならばタイムラグなしで通話ができ、かつデータのやり取りも可能な体内通信システムが使えるようになる。誰にも盗聴されることのないネットワークシステムである。もちろんキャロラインに管理してもらっているから、クソ兎でも盗聴は絶対に不可能だ。さらにこのナノマシン、脳への視覚信号伝達の爆発的速度向上と、超高速戦闘状況下における動体反射が超強化されるという優れ物。ドイツが開発したナノマシンを使ったなんつったか…越界の瞳(ヴォーダン・オージェ)だっけ?あんなの目じゃないね。あれより負担が超軽減されているし、性能も上だし。それとAMSを使用してデータをすぐさま脳に取り込めるようになった。なんかマ◯リックスみたいだな。

 

 

 

 主任に武器のお礼を言ってからシャルのところに行こうとしたら、マナーモードにしてあった携帯電話が震えだした。

 

「はい、ロンバートです」

 

『レヴィンソンだ。先程IS学園から連絡があった。君達3人の入学を認めるそうだ。ただ、学園教師と試合をして欲しい、とのことだ。恐らくあのブリュンヒルデが出てくるのではないかと見ている』

 

さすがレヴィンソンさん、俺の考えていることを先取りしてくれる。ていうかブリュンヒルデと試合とかめんどくせえな…まあ『コスモス』と『リベレーター』の初陣にはちょうどいい相手かな。

 

「そうですか…試合はいつですか?」

 

『一般入試とかぶらない日に行うとのことだ。詳しくはまた追って知らせるよ。こちらからは以上だ』

 

「わかりました、ありがとうございます。では」

 

さて、ブリュンヒルデと試合をするならちょっと訓練を追加したほうがいいかもな。早速地下訓練場でシャルと訓練しよう! 待ってろよ、織斑千冬。あの日と同じように撃墜してやる。

 

Side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Side ???

 

~同時刻、日本、IS学園~

 

「……………はっ!?」

 

「お、織斑先生? どうしたんですか?」

 

私、織斑千冬は首筋に妙な感覚を覚えた。この感覚は…

 

「いや、今誰かに宣戦布告されたような気が…」

 

「なんですかそれ!? 」

 

隣にいる山田真耶君がびっくりした表情を浮かべたがすぐに真面目な顔に戻った。

 

「それよりも…企業連の人が入学するって本当ですか?」

 

「なんだ、もう山田君の耳に入っていたか。そうだ、来年度3人が入学する」

 

それは突然だった。いきなりこの学院の実質的な運営者である轡木十蔵のもとに、企業連が電話をかけてきたそうだ。その内容が3名の入学させたいということであった。彼は承諾するしかなかった。今企業連の申し出を断った場合、学園の運営資金の調達が非常に困難となるからだ。

 

 さらに企業連は寮の部屋にも注文を付けた。有澤重工の子会社である有澤工務店に工事をさせて欲しいと言ってきたのだ。それを断ることはできない。ふん、何が”申し出”だ。絶対に拒否できない”要求”じゃないか。しかも入学してくる人間の氏名・年齢などの個人情報を尋ねたら、

 

『”重要機密事項”に該当するのでお教えできません。ま、お楽しみということで』

 

ときた。やる気あるのかと言いたくなってしまった。

 

「企業連の作ったISですか~、きっと超高性能なんでしょうね」

 

「だろうな。先の中国内戦で複数のアーマードコア・ネクストと可変戦闘機が旧中国政府軍のISを十数機撃墜している。その時の戦闘データも当然反映されているだろう。全くどんな女どもが入ってくることやら…ああ考えただけでも頭が痛い」

 

「だだだだ大丈夫ですか、織斑先生!?」

 

だが私はこの後さらに頭痛がひどくなることをまだ知らなかった…

 

Side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[04-7952:ナノマシン通信システム起動]

 

[機密保護システム起動―――異常なし]

[メンバーとの接続開始]

 

[04-1675......オンライン]

[04-6933......オンライン]

[04-8082......オンライン]

 

[通話開始]

 

 

 

「ウィル君とシャルちゃん、それにリリウムちゃんの学園への入学は許可されたそうだ」

 

「当然だな。もし許可がおりなかったら学園は潰れてしまうわ」

 

「その通りだな、銀翁。で、準備はどこまで進んでいる、メルツェル?」

 

「あと35%といったところだろうか。次の夏までには完了する予定だ。まああせることもあるまい、テルミドール」

 

「確かにそうだな。それよりジュリアス、彼氏とはうまくいってるのか?」

 

「ほう、ジュリアスにも春がきたか。明日はコジマキャノンの雨が降るかもしれんのう」

 

「な、何言ってんだお前ら! 別に私とジェラルドはそういう関係では…」

 

「私はジェラルドとは言っていないのだがな」

 

「………意地悪な旅団長だよ、あんたは」

 

「フッ、よく言われる。それでどこまでヤッたんだ? Cか? Cか? それともCか?」

 

「久しぶりに聞くな、Cとか」

 

「Cしかないじゃないか!」

 

「気にしたら負けだぞ。で、どこまでヤッたんだ?」

 

「…………………まだBだ」

 

「Bとは…なんと情けない。いつものようにガンガンいけばいいではないか」

 

「うううううるさい!! もうやだこの旅団!! ウワァァァン!!」

 

 

[04-6933:オフライン]

 

 

「ふむ、いじりすぎてキャラが崩壊したか。やり過ぎだな、メルツェル」

 

「お前が言うなテルミドール。ではまた」

 

「もうそんな時間か。では」

 

 

[04-1675:オフライン]

[04-8082:オフライン]

 

 

「………ジュリアスの恋路も気になるところだが、ウィルはどうするのだろうな?リリウムちゃんが最有力候補だが、シャルちゃんはそれを許すだろうか…面白い。今後も彼らから目が離せんな」

 

 

[04-7952:ナノマシン通信システム終了]

 

 

 

 

 

続く…

 

 

 

 




~ウィリアムの部屋~
ISウィ「ダリオは犠牲になったのだ…」
なのウィ「ジェラルドが仕組んだんじゃね?」
ゼロウィ「それはねえだろ。騎士だとか貴族だとか言うやつだぜ?」
ISウィ「そうだよ、そんな卑怯な真似はしない…はず」
作者「そこをあえてはっきりさせないのが私流です」
ゼロウィ「そうかい。てか拳銃とPDWだけど名前はどうやって付けたんだ?」
作者「単純だよ。TWは『Torus's Weapon』の略だ。数字は適当に」
ISウィ「なるほど、単純でわかりやすいのう」
なのウィ「次回は人物紹介と世界設定を。もしかしたら2分割するかもしれません。
     その次からIS学園編です!」
ゼロウィ「人物紹介か。そこまで多くないからすぐに終わるだろ」
作者「まだ登場していない人物などは登場したら追加する予定です」
ISウィ「てことでさいなら~」
ゼロウィ「もう日本語で固定なのね」
なのウィ「いちいち調べんのめんどうだしな」
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