IS インフィニット・ストラトス ~よくある転生のお話~ 作:ホワイト・フェザー
Side 主任
~トーラス本社ビル~
「あ~あ、遅くなっちまったなぁ。さっさと帰るとするか」
その日俺は夜遅くまで研究に没頭してたんだ。いやぁ集中しすぎるってのも良くねえもんだな。周りが見えなくなっちまうっていう欠点がある。まあそれはいいとして、俺は荷物をまとめて研究室を出て、駐車場に向かって歩いていったんだ。その時だった。
………スッ…………パスッ…………
「…ん?」
何か変な音が聞こえたから俺はとっさに廊下の壁に背中を当てて拳銃を抜いちまった。暗い廊下を歩いている時に変な音がしたらどんな奴だって警戒して拳銃を抜くだろう?で、俺はそのまま忍び足で音のする方に進んでいったんだが、そこにあったのは射撃場
だった。
(なんだ、こんな遅くに撃ってる奴がいんのかよ、ったく)
銃をしまってからドアをそっと開けると、そこは…………
「…………………………」
パスッ…パスッ…パスッ…パスッ…
無言で銃を撃ち続けるシャルちゃんだった。あの「パスッ」っていう音は射撃用の紙に穴が開く音だったのか…銃声がないから穴のあく音しか聞こえないってわけか。でもなんでこんな遅くに…? 俺は思い切って声をかけようとした。
「………殺す」
…そんなシャルちゃんの呟きを聞くまで。
(……………えっ?)
待て待て、落ち着くんだ俺。今なんて聞こえた? 殺す? KO☆RO☆SU? いやぁ、ちょっと俺疲れてんのかな~、あははは! だってあのシャルちゃんだぞ? あんなに可愛いシャルちゃんがそんな事言う訳g「………殺す」…えええええええええ!? 一体何が起きたんだ!? あの天使のように可愛いシャルちゃんに一体何が!? よく耳をすませてみたらなんかブツブツ言っているのが聞こえた。
「フフフッ、IS学園かぁ…僕やリリウムと同い年の女の子がいっぱいいるんだろう なぁ…連中はきっとお兄ちゃんに蚊みたいに寄ってくるんだろうなぁ…ほんっとうにイライラするなぁ…リリウムは仲良しだからいいんだけどね。でも安心してね、お兄ちゃん? そういう害虫共はぜ~んぶ僕が殺してあげるからね? ウフフッ、お兄ちゃんを守るためなら僕はな~んだってするよ?」
パパパパパパパパパパパパパパパパパパスッ←TW2で連射中。全弾中心に命中。
「お兄ちゃん、だ~い好きだよ? だから他の女に寄って行かないでね? アハハッ、アハハハハハッ、アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!」
聞かなきゃよかったし見なきゃよかった…っべーわ、マジっべーわ。さっきから金玉がヒュンヒュンしてるぜ…いつからシャルちゃんはあんな風になっちまったんだ…言っちゃ悪いがありゃあおかしいぜ…目と表情が逝ってやがる…全く恐ろしい妹を持っちまったなぁ、ウィルの奴は…見なかったことにして早く帰ろう。
「しゅ~に~んさんっ♪」
「っ!?」
いきなり後ろから声が聞こえたと思ったらシャルちゃんがいた。おいおい、全然気付かなかったぞ…殺気とか気配とかが全く感じられなかった…
「ど、どうしたシャルちゃん?」
「こんな時間までお仕事お疲れ様です!」
「あ、ああ、ありがとな。シャルちゃん、今から帰るのかい? よかったら送って 行くけど?」
「いえ、今日は泊まっていきます。お兄ちゃんがまだ社長室にいるので…」
「そか、わかった。それじゃまた明日な!」
「はい、おやすみなさい!」
うん、いつもの笑顔だ…さっきのような狂気の笑みではない…じゃあさっきのは一体…
「あ、主任さん」
「ん?」
「サッキミタコトヤキイタコト、ダレニモイッチャダメデスヨ?」
「…っていう体験を昨日したわけなんだけど、キャロりん、どう思う?」
翌日俺は秘書のキャロル・ドーリーに聞いてみた。
「主任、それは恐らく『ヤンデレ』という症状でしょう。シャルちゃんはウィル君のことが好き過ぎてちょっとおかしくなってしまったのではないかと」
「なるほどね。でもリリウムちゃんはいいって言ってたんだよなぁ。なんでだろ?」
「もしかしたらリリウム嬢もヤンデレの可能性がありますね。同じヤンデレ同士、気が合うことがあったのでは?」
「そうか…」
「リリウムはヤンデレではありません!!」
「ど、どうしたリリウム? 急に大声を出して」
「あ、いや、そのなんかひどいことを言われたような気がしまして…」
俺は知らなかったんだが、同時刻イギリスでこんなことが起きていたそうな。
「主任、この事をウィル君に言っておいた方が良いのでは? 最悪の場合、ヤンデレと化したシャルちゃんに殺されてしまうかもしれませんよ」
「あ、そうなるかもしれないんだ…で? それが何か問題?」
「いや、大いに問題でしょう」
「そこで殺られちまったらウィルもそこまでの人間だったってことだ。だがなキャロりん、俺は見たいんだ…ウィルの本当の力を…」
ウィルの奴、まだまだ本気を出せるはずだ。あいつの持っている技術力に戦闘力、そして経営力…並の人間とは思えない。きっとこれからも進化していくだろう。ウィル、俺は生きている限りお前を見ていくつもりだぜ。
「主任、なんか良い事言ったような気がしましたけど全然よくな「黙れよ」…了解しました」
Side out
続く…
~ウィリアムの部屋~
なのウィ「シャルこええええええええええ!!!」
ゼロウィ「どうしてこうなった」
ISウィ「このままだと俺殺されるんじゃね?」
作者「そうならないように修正するから安心しな!」
ISウィ「ならいいんだが…」
作者「あと、12時間後に『人物紹介&世界設定』を予約掲載しました!」
なのウィ「そちらも読んでください!」
ゼロウィ「今までに登場した人の紹介を簡単にしてあります。今後登場する人物に
関しては、登場したら更新していく感じで」
ISウィ「ではさいなら~」