IS インフィニット・ストラトス ~よくある転生のお話~ 作:ホワイト・フェザー
〈〉の中の会話はナノマシン通信の内容ということで。
Side 織斑一夏
~日本、IS学園~
どうしてこうなった。俺はそう考えざるを得なかった。
『藍越学園を受験しに行ったと思ったら、いつの間にかIS学園に入学していた』
な…何を言ってるのか(以下略
という状態なのだ。いやマジで。なんで俺がISを動かせるんだ? あの日受験会場さえ間違えなければ今頃は藍越学園で普通の学生生活のスタートを切っていたはずなのに。はぁ…。クラスはみ~んな女子。そりゃそうだ、ISに乗れるのは女だけなんだからな。にしてもこの空気は辛い…親友の五反田弾はウラヤマスィ~とか言ってたけど、それは夢幻ってやつだったよ…
「全員揃って…ませんけど時間的な問題でSHRはじめますよー」
このクラスの副担任である山田真耶先生がニコニコしながら話し始める。にしてもあの胸…いい!! って揃っていない? こっそり周りを見てみると、確かに開いている席が3つほどある。初日から遅刻とかないな。
「それではみなさん、1年間よろしくお願いします!」
シーン
おい! 山田先生が笑顔で挨拶してくれたんだから誰か返事してやれよ! でもそれは無理な注文か。だって同じクラスに世界で唯一ISを動かせる男がいるんだもんなぁ。教師の挨拶よりも俺のほうが気になるってわけか…
「じゃ、じゃあ自己紹介をお願いします。出席番号順なので…」
ほら山田先生ちょっと笑顔が硬くなっちゃったじゃないか…って自己紹介…だと…?何を言えばいいんだ…えっと、家事全般が得意の他には…あー、剣道…はしばらくやってないし…他に何かないか…探すんだ、俺!
「…織斑君。織斑一夏君っ!」
「は、はいっ!?」
め、目の前におっぱ…山田先生が!!
「あっ、大声出してごめんね? でもね…」
「わかってますよ、山田先生。自己紹介でしょう?」
「そ、そうなの! 織斑君の番だからお願いできるかな?」
「わかりました」
もう俺の番かよ!? もうこうなったら行き当たりばったりだ!
「えー……えっと、織斑一夏です。1年間よろしくお願いします」
こ、この後は…やばい、頭が真っ白になっちまった…もういいや!
「えー…以上です!」
ズンガラガッシャン!!
「あれ?」
なんかみんなずっこけているんだがなんでだろう?
「そ、それでおしまいですかぁ? もうちょっとなんか喋ってくださいよぉ」
しかもおっぱ…山田先生が泣きかかってる。じゃあもうちょっと話すか…
「全く…お前はもう少しましな挨拶を出来ないのか」
いきなり後ろから聞き覚えのある声が。まさか!
「げぇっ、部長!?」
「誰がとある派出所の巡査部長だ、馬鹿者」
持っていた出席簿で思いっきり殴られた…マジでいてぇ…
「お、織斑先生!」
「すまないな、山田君。こっちを任せっきりで」
「いえそんな! これも教師の努めですから!」
先生だって? 千冬姉がこのIS学園の!? 初耳なんだけど? そんな俺を
尻目に千冬姉が前に出て話し始めた。
「諸君。知っていると思うが私がこのクラスの担任、織斑千冬だ。君たち新人を1年で使えるようにするのが私の仕事だ。私の言うことをよく聞き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまでしっかりと指導してやるから安心しろ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。さもないと…いいな?」
うへぇ、相変わらずの口調だな…
「キャーーーーーーーーーーー! 本物の千冬様よ!」
「ずっとファンでした!」
「私、お姉様に会うために沖縄から来ました!」
「千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」
「私、お姉様のためなら死ねます!」
うるせぇぇぇ!! 鼓膜が破れるかと思ったぞ!? 千冬姉人気ありすぎだろ…
「…毎年毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ」
頭を抱えたくなるのもわかる気がするな…
「そうだ、今から遅れてきた者を紹介する。入ってこい」
ああ、遅刻してきた3人ね。1人目は…銀髪の髪の長い綺麗な女の子だな。2人目は…おっ、これまた金髪の美女じゃないか。IS学園って女の子のレベルが高いよな…で、最後はどんな子か……な………?
『えっ』
クラス全員がハモった。だって3人目が俺と同じ”男”だったのだから。
Side out
Side ウィリアム
ふっふっふ。みんな唖然としとるな。企業連がずっと秘密にしていた事だから当然なのだが、やっぱ人がびっくりするのを見ると面白いな。ちょっと前に入学試験をした時もブリュンヒルデがびっくりしていたっけ、あはは。
「おい、自己紹介しろ」
「わかりました、織斑先生」
リリウムが一歩前に出る。
「イギリスから参りました、リリウム・ウォルコットと申します。趣味は勉強と料理です。料理はちゃんとフランス人から学びました。慣れない土地ですので色々と迷惑をかけるかもしれませんが、何卒宜しくお願い致します」
そしてこれまた丁寧なおじぎをする。完璧だな。さすが名門ウォルコット家。
「綺麗な髪の毛だね…」
「お人形さんみたい…」
「可愛い~! お持ち帰りしたい!」
…なんか変なのがいた気がするが無視。あと金髪クロワッサンヘアーがリリウムの事をジロジロと見ているんだが…知り合いかな? 次はシャルだな。
「初めまして。シャルロット・ロンバートです。スイスから来ました。趣味は読書と料理です。リリウムと僕は小さい頃からの知り合いです。よろしくお願いします!」
よし、よくできたぞシャル!
「ま、負けた…」
「普通にしていても美しい…だと…?」
「しかもボクっ娘…これはいい!」
そうでしょそうでしょ~。俺の妹は”美しい”という言葉がふさわしいのだ!さて俺の番か。まあ普通にやろう。
「初見となる、私はウィリアム・ロンバートだ。スイスから来た。年齢は21。君達よりも5つほど年上だが、遠慮せずに話しかけてくれ。好きな学問は経営学。あと機械をいじるのも得意だ。あと名前から分かる通り、俺はシャルロットの兄だ。妹と仲良くしてもらえると嬉しい。それと…ここにいるからにはもちろん俺もISを動かすことができる。まだ報道されてはいないがな。これからよろしく頼む。以上だ」
〈お兄ちゃん、耳塞いで!!〉
急にシャルからナノマシン通信が来たので即座に耳をふさぐ。と同時に、
『キャァァァァァァァァァァァ!!!!』
という黄色い歓声が。
「2人目よ! しかも年上のイケメン!!」
「かっこいい…」
「彼女に立候補します!!」
「まずは妹さんと仲良くならないと!」
〈ボリスビッチ社長もびっくりのうるささだな…助かったよシャル〉
こんな感じで俺達のIS学園の生活は始まった。
さて休み時間。俺は一夏とお話をすることに。
「初めまして織斑一夏君。ウィリアム・ロンバートだ」
「ど、どうもロンバートさん。織斑一夏です」
「敬語はよしてくれ、性に合わないんでね。ウィルって呼んでくれ」
「…じゃあ俺も一夏って呼んでくれ! よろしくな、ウィル!」
「おう! こちらこそよろしく!」
ガシッっと握手。それを見ていた女子数名が。
「織斑君×ロンバート君…いい!!」
「放課後早速書くわよ!!」
「…ここには腐女子が多いな」
「あ、あはは、だな…」
まあゲイヴンよりはマシだからいんだけど。
シャルとリリウムはクラスメイト達と仲良く話しているな。早速友達できたのかな?いいことだ。でもさっきの金髪ドリルヘアーがまたリリウムの事を遠目に見ている…もしかしてイギリスの友達なのか? 聞いてみるか…
〈なあリリウム、あの金髪ドリルは知り合いなのか? さっきからずっと見てるけど〉
〈…知り合いといえば知り合いですかね。彼女はセリシア・オルコット。イギリスの代表候補生です〉
〈ああ、資料にあったな。典型的な女尊男卑のお嬢様だろ? で、知り合いなの?〉
〈私の家であるウォルコット家と彼女の家であるオルコット家。名前が似ていますよね?実はオルコット家は我がウォルコット家の分家なんです。だから知り合いと言えば知り合い、という感じです。直に会ったことは1度だけ、かなり昔に我が家主催のパーティーで会いました〉
〈なるほどねぇ。本家の次期当主であるリリウムを見たがるのも頷けるな。でも見るならもうちょっとこっそりやってほしいな〉
〈同感です…〉
「……ちょっといいか?」
「「ん?」」
一夏と一緒に声のした方を向くと黒髪ポニテの女がいた。あれ、確かこいつは…
「……箒?」
一夏が躊躇いがちに言ったので思い出した。そうだ、篠ノ之束の妹の篠ノ之箒だ。
「ちょっとこいつを借りるぞ」
「え、ちょっ、引っ張るなよ箒!」
「いいから来い!」
俺が何か言う前にミス掃除道具は一夏を教室の外に連行していった。おいおい掃除道具さんよぉ、そりゃあないぜ。今一夏と話していたのは俺なんだぞ。そこに割り込んで承諾を得ないまま連れ去るとか…姉と同じく残念な人間だな、全く。
〈お兄ちゃん、あいつ何様のつもりなんだろうね。僕見ていてイラッとしたよ〉
〈俺もだよシャル。でもまあクソ兎の妹だから期待はしていなかったがな〉
〈あいつとの付き合い方はちょっと考えないとね…あ、そろそろ授業だね〉
〈はぁ、退屈な授業に逆戻り~ってか〉
〈まあまあそう言わずに〉
俺はシャルとそんなことを話しつつ、次の授業の準備をするのであった。
続く…
~ウィリアムの部屋~
ゼロウィ「ついに始まったな…」
なのウィ「ナノマシン通信便利すぎワロタ」
ISウィ「てか早くISで暴れてぇなぁ」
作者「まあまあ、戦闘はまだ先だから待ちたまえ」
ISウィ「てか一夏の奴おっぱい連呼しすぎだろ。巨乳好きなのか?」
作者「イエース。でも私は平均的なサイズが好きだ。大きすぎず
小さすぎず。これがベスト」
なのウィ「俺はどっちでもおk」
ゼロウィ「俺は…でかい方がいいかな」
ISウィ「なんかいきなり胸の好みの話になっちまったな…で、次回は?」
作者「次回は一夏が授業についていけなくて、そして金髪クロワッサンとの
ファーストコンタクトだ」
なのウィ「なるへそ、クロワッサンか…俺は大好きだ!」
ゼロウィ「パンといったらフランスパンが1番だ、異論は認めない」
ISウィ「馬鹿野郎、食パンこそパンの王にふさわしい!」
なのウィ「なんだとてめぇ」
ゼロウィ「ちょっと表出ろや!」
ギャーギャーワーワー
作者「はぁ…次回『くろわっさんがあらわれた!』。お楽しみに~。
ではグッバーイ!」