IS インフィニット・ストラトス ~よくある転生のお話~   作:ホワイト・フェザー

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第16話:クラス代表戦3

Side 三人称

 

 試合開始と同時に一夏は一気にスピードを上げてウィリアムに突っ込んでいった。

いかにも素人が考えたような戦術に、ウィリアムは呆れながら2丁のMOTORCOBRAで

弾幕を張り一夏を寄せ付けさせなかった。

 

(弾幕が強すぎだろ! ただのマシンガンのくせに何て威力だ!)

 

一夏は速度を生かして弾丸を避けながら徐々にウィリアムに近づいていく。そして

間合いに入った一夏は雪片弐型で斬りつけようとした。しかしウィリアムはそれを

予測していた。後ろへのクイックブーストを行い一夏の攻撃を避け、衝撃ロケットを

発射した。2発のロケットは見事一夏に命中した。

 

「イテッ! あれ、シールドエネルギーがあまり減っていない…?」

 

「何処見てんだよ、一夏?」

 

「っ!?」

 

顔を上げるとこっちに突っ込んでくるウィリアムがいた。慌てて回避しようとしたが、

何故か白式が動かない。その時になって、一夏はハイパーセンサーに浮かんでいる

警告を見た。

 

 

 

『激しい衝撃のため機体が硬直状態です。しばらくお待ちください』

 

 

 

 テクノクラート製のこの衝撃ロケットは、威力自体はほとんどない。だが衝撃力は

凄まじいものであり、例えネクストでもその動きを止めてしまう程である。

 

「くそっ! 動け、動け、動いてよ!!!」

 

「どこのシ◯ジだよ」

 

動けない一夏に対して再びマシンガンの撃つ。あっという間にシールドエネルギーが

2桁まで低下する。だがここでやられる一夏ではなかった。

 

「きた! 行くぞぉぉぉぉぉ!!」

 

雪片弐型が光り出して動きが良くなった。白式のワンオフ・アビリティー、『零落白夜(れいらくびゃくや)』が

発動したのだ。

 

『敵IS、ワンオフ・アビリティー起動』

 

「わかってるよ、キャロライン。でも俺達は勝てる。だろう?」

 

『その通りです。あんなものに負ける私達ではありません』

 

ウィリアムは『零落白夜(れいらくびゃくや)』の弱点を知っていた。エネルギー性質のものであればそれが何で

あれ無効化・消滅させる能力だが、その発動には自身のシールドエネルギーを削る。つまり

使っている間は一夏のシールドエネルギーが減り続けるということだ。

 

「とっとと終わらせようぜ!!」

 

ウィリアムはマシンガンを撃つ。が、弾切れになってしまった。

 

「ありゃ?」

 

「今だ!! うおぉぉぉぉぉ!!!!」

 

その隙を見逃さずに一夏は突っ込んできた。回避する時間はなく、他の武器を展開する

時間もウィリアムにはなかった。

 

(これで俺の勝ちだ、ウィル!!)

 

一夏はそう思っていたが現実は甘くないのであった。なんとウィリアムはマシンガンを

捨てた左手で雪片弐型を掴んで(・・・)止めたのだ。

 

「えっ!?」

 

思わず一夏は間抜けな声を上げてしまった。セシリアと戦った時はこの攻撃で彼女の

シールドエネルギーはあっという間に減ったのに、ウィリアムのシールドエネルギーは

これっぽっちも減っていないからだ。

 

「何で効果がないんだ!?」

 

「そりゃシールドがないところにシールド無効化攻撃をしたって何の効果もないだろうに」

 

ウィリアムはそう言うと、雪片弐型を握りつぶして遠くに放り、左手に07-MOONLIGHTを

出現させて一気に斬り裂いた。

 

 

 

『試合終了。勝者、ウィリアム・ロンバート』

 

 

 

こうしてウィリアムは一夏を下したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ピットに戻ったウィリアムと一夏を迎えたのは、シャル、リリウム、千冬、箒、そして

山田先生だった。

 

「お兄ちゃん、かっこよかったよ!」

 

「さすがお兄様です!」

 

「サンキュー、2人とも」

 

「一夏、2回連続で負けるとは…情けないな」

 

「うぐっ」

 

「しかも3分かかっていないぞ」

 

「ぐはっ」

 

箒と千冬の攻撃で一夏はしょんぼりとしてしまう。

 

「ま、まあまあ2人とも、織斑君も頑張ったわけですし…」

 

山田先生が一夏を慰めようとしていた。

 

 

 

「じゃ、シャワーでも浴びるかね。あー、疲れた疲れた」

 

「待て、ロンバート兄」

 

ウィリアムが自室に帰ろうとすると千冬がそれを止める。

 

「…何です、織斑先生?」

 

「先程の機体の変化、あれは一体何だ? あんなもの見たことがないぞ」

 

「そ、そうだ! ウィル、あれってどういう仕掛けなんだ?」

 

一夏も身を乗り出して聞いた。だがウィリアムは冷ややかな表情で一言。

 

「貴方達には、その質問を行う権限がありません」

 

と答えた。

 

「何だと?」

 

「企業連の最高機密に該当する事なのでお答えするわけにはいかない、と言ったのです。

 貴方達がその事を知る必要など、どこにもありませんから」

 

「それと、よく映画とかで使われる台詞をそのまま使って悪いんですけど」

 

ウィリアムに続いてシャルも口を開いた。

 

「もし僕達がこの機密事項を話したら貴方達全員を殺さないといけないんですよ。そういう

 情報なんです。だから今後僕達3人のISの事は聞かないで下さいね?」

 

「…それは脅迫か、ロンバート妹?」

 

「いえ、”注意”です」

 

リリウムが後を継ぐ。

 

「まさかIS学園の一教師が企業連の最高機密事項を知りたがることなどあり得ない、と

 我々は考えています。が、念のため”注意”をしておこうと思いまして」

 

「ま、そういうことですので。それじゃ失礼します」

 

そう言って3人は自室に戻っていった。残された4人は顔を見合わせる。

 

「せ、先輩! 3人とも怖かったですぅ!」

 

「あれが本来のリンクスとしての態度、というわけか…」

 

「同い年の女の子とは思えないな…」

 

「何と言うか、箒とはまた別の怖さだな…」

 

「なっ!? 一夏、お前という奴は!」

 

「ちょ、やめてくれ! 竹刀を振り回すな!!」

 

 

 

 

 

「シャル、さっきのはちょっと言い過ぎでは?」

 

自室に戻ったリリウムはシャルに言うが、シャルは不思議そうな顔をした。

 

「え、どこが? 出来るだけ穏やかな表現を使ったつもりだったんだけど…」

 

「え、あれのどこが穏やか?」

 

「まあまあ、あれくらい言っておかないとわからん連中なんだし、いいんじゃないの?」

 

ウィリアムはISスーツを脱いで洗濯機に放り込んだ。ちなみに3人のISスーツだが、

企業連の特注品でプライマルアーマーの展開も可能な代物である。

 

「だよね。お兄ちゃん、背中流してあげる!」

 

いつの間にかシャルは服を全て脱いでタオルを胸に巻いていた。

 

「ちょっと待て!! 準備速すぎだろ!?」

 

「突っ込みどころが違います、お兄様! シャル、抜け駆けは卑怯ですよ!」

 

リリウムも電光石火の如く制服を脱いだ。胸の大きさではシャルに負けるが、それでも

非常に美しい体をしていた。

 

「リリウム、タオル巻きなよ!?」

 

「いいからお前ら服を着ろぉぉぉぉ!! 風呂は1人でゆっくりと入るものだぞ!!」

 

 

 

結局3人で風呂に入り、シャルとリリウムに体を洗ってもらったウィリアムであった。

 

(2人とも親切だな。わざわざ体まで洗ってくれるなんて。よくできた妹と幼馴染を

 持っている俺は幸せ者だな)

 

だが2人の真意に気付いてはいなかったのである。

 

Side out

 

 

 

 

 

続く…




~ウィリアムの部屋~
なのウィ「リリウムの裸はぁはぁ」
ゼロウィ「シャルのタオル1枚姿はぁはぁ」
ISウィ「作者さーん、ここに変態がいまーす」
作者「何を今更。それで次回はチャイナ娘襲来…は早いか?」
ゼロウィ「…ふぅ。いいんじゃないの?」
なのウィ「…ふぅ。どうかな、まあ作者に任せるよ」
作者「おk。次回はいつになるのやら…出来る限り早めに更新します!」
ISウィ「期待してるぜ? ではさようなら!」
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