IS インフィニット・ストラトス ~よくある転生のお話~ 作:ホワイト・フェザー
ゼロウィ「馬鹿だな、エビチリに決まってんだろ」
ISウィ「あほか。麻婆豆腐以外に何がある?」
作者「かに玉じゃね?」
「「「ないわ」」」
Side ウィリアム
退屈な授業も終わったのでみんなで昼食を食いに行くことに。みんなっていう
のはもちろん俺、シャル、リリウム、セシリア、一夏、掃除道具だ。まあ最後のは
おまけみたいなもんだからどうでもいいとして、食堂の入り口に着くと朝の中華娘が
一夏を待ち構えていた。だが…
「待ってたわよ一夏!」
凰よ、ちょうど入り口を塞ぐように待つのはいただけないな。
「いいからどいてくれ。俺は腹が減っているんだ」
「なっ…何よあんたは! あたしは一夏に用があるのよ!」
おかしいな、丁寧にお願いしたはずなんだが…俺の中ではソフトな対応なんだよね。
仕方ない、ここはちょっとマイルドな対応に切り替えるとするか。
「あいむべりーはんぐりー。そーむーぶゆあーあす」
「ひっ!? ご、ごめんなさい!」
完璧な無表情で全く抑揚のない声でお願いしてみたらすぐに動いてくれた。いやぁ、
いい子だな凰は。素直でよろしい!
「さて何食おっかな~…おっ! カルボナーラ美味そうだな、大盛りにしよう」
「じゃあ僕はハンバーグ定食にしようかな」
「私は王大人も大好きな麻婆豆腐のセットで」
各自料理を取ってから大きめのテーブルに座った。そして一夏と凰が飯を食いながら
仲良く話し始めた。
「久しぶりだな鈴。1年振りか?」
「そうね、にしてもあんたがIS動かせるなんて知ってびっくりしちゃったわよ。
何で動かせるの?」
「俺が知りたいよ、全く…」
うん、端から見ればカップルに見える気がするのは俺だけだろうか。
「さて一夏、そろそろ説明してもらおうか?」
「そうですわ。こちらの方とは一体どういう関係なんですの?」
どうやら俺だけじゃなかったらしい。その光景が気に食わなかった一夏好きの2人が
一夏を問いただした。まあ俺には関係ないし飯食うか。
「むぐむぐ………麻婆豆腐美味しいです!」
「うんうん、よかったなリリウム」
可愛かったのでなでなでしてあげる。ちなみに統一中華連邦は、旧政府とは異なり食品の
安全衛生管理をしっかり行っているため、餃子に農薬が入っていたりなんてことは絶対に
ない。なのでいつでも美味しく中華料理を楽しめるってわけだ。いいことだね、ほんと。
無能な政府がいなくなったおかげだ。それにしてもカルボナーラうめぇ。スパゲティの
中で1番美味いと思うんだ。ナポリタン? ただのケチャップ味のスパゲティじゃねえか。
「…ねぇ。ちょっと!」
「ん?」
なんか声をかけられたので顔を上げると凰がこっちを見ていた。
「あんた名前なんていうの? あんたもIS動かせるんでしょ?」
…いつも思うんだが、俺はお前らより5歳年上なんだぞ? もう少し敬意を払うべきなの
ではないのか? まあいいや。
「…総合軍事企業連合トーラス社社長、ウィリアム・ロンバートだ。こちらは妹の
シャルロット。それと幼馴染のリリウム・ウォルコットだ。どうぞよろしく」
「き、企業連の…!?」
すると凰の表情が驚きから怒りに変わっていった。なんでだ?
「どうした、何で怒ってんだ?」
「…あんたら、第二次中国内戦に関わっていたでしょ?」
「僕はその時まだリンクスじゃなかったから知らないよ。でもお兄ちゃんは…」
素直な鈴ちゃんには正直に言ってあげようかね。
「関わっているも何も実際にあの戦場にいたし。なぁリリウム?」
「はい。私とウィリアムお兄様は最前線で旧中国政府軍と戦いました…それが何か?」
すると凰は顔を怒りで真っ赤にしながら言った。
「あの内戦のせいであたしのお父さんは行方不明になったのよ!」
「あらそれは災難だったな。でもはっきり言わせてもらうとだな、俺達には関係ない」
「なんですって!?」
キレかかっている凰をシャルが優しくなだめる。
「いい、凰さん? 僕達リンクスは顧客から仕事を依頼されて、その上で報酬をもらって
いるんだ。あの内戦時のお兄ちゃんとリリウムの仕事は…まあ詳しくは言えないけど、
とにかく内戦終結に向けて働いていたんだ。君のお父さんが行方不明になってしまった
原因は確かにあの内戦かも知れないけど、それは僕達企業連のせいじゃないんだよ?
旧中国政府の無能なクズどものせいなんだよ? だから企業連を、とりわけお兄ちゃんを
責めるのはやめてくれないかな?」
「うっ…それは……」
正論を言われた凰は口ごもる。そりゃそうだ、俺達を責めるのはお門違いってやつだからな。
えっ? 内戦起こしたの企業連だろ、だって? あっはっは、まさかそんなことするわけ
ないじゃないかー(棒)。
「ま勘違いしてたんなら仕方ないさ。それにもしかしたら凰の親父さんは生きているかもしれん」
「ホントにっ!?」
凰がものすごく食いついてきた。どこまでが機密事項だったかな~、気をつけて話さないと。
「あの内戦時、台湾軍と国家再統一軍、それに我々企業連軍のROE、すなわち交戦規定に
『非戦闘員の保護を確実に行うこと』ってのがあった。旧政府軍の連中に襲われていた
一般人を何回も保護したこともある。多分反乱軍の人間だと思われてたんだろう。それは
ともかく、そういった保護された人々の中にあんたの親父さんもいるかもしれない、って
ことだ」
内戦ってのをわかりやすく言うと、自国民同士で殺しあうこと、だと思っている。戦争は
他国民と自国民が戦うじゃん? 戦争と違って内戦の場合、自国民の戦死者(非戦闘員も
含む)が他国との戦争時よりも多くなってしまう。それは非常によろしくないと判断した
ので、このような交戦規定があるってわけだ。
「…本当にお父さんが生きているかも知れないの?」
「調べてみないとわからんけどな。確かその辺の情報管理はアルゼブラが担当してたはず
だから、今夜にでもサーダナに直接聞いてみるか…」
「鈴、よかったじゃないか!」
一夏も喜んでる。確か一夏も凰の親父さんと面識があったんだっけ?
「よ、よかった…ロンバートさん、ありがとうございます!」
「なに、気にするなって。それに敬語はよしてくれ。気軽にウィルって呼んでくれ」
「わ、わかったウィル! じゃああたしのことも鈴って呼んで!」
「了解。よろしくな、鈴!」
この後ブリュンヒルデが食堂に乱入してきたので大急ぎで飯を食って次の授業に向かった。
全く飯ぐらいゆっくり食わせてくれよ。せっかちなんだからもう…
Side out
~同時刻、アライアンス、地下施設内~
ある部屋の前に女性が1人立っていた。その女性は部屋の中をじっと見ていた。女性の
名はジナイーダ。亡国機業(ファントム・タスク)狩り専門部隊のリーダーを務めている。
「やあジナ。あいつは?」
「相変わらずだ。何も話さんよ」
声をかけたのは同じ部隊の人間である。2人は揃って部屋の中を見た。そこには椅子に
座っている男がいた。手錠と目隠し用の布をされているこの男は、昨日彼女の部隊が
捕らえた男である。亡国機業のアジトを強襲・殲滅した時に、ロッカーの中に隠れていた
この男がアジトのリーダーなのだ。
「こうなったら廃人コース確定の自白剤を打つか?」
「いや、その前に彼女達とその…”お話”をしてもらう」
「彼女達…まさか!?」
「ああ、
その男―壊滅したアジトのリーダー―は今までずっと尋問を受けてきたが、自分の
所属する組織の情報を一切喋らなかった。それだけ組織に忠誠を誓っているのである。
それに、彼はある程度の拷問に耐えられる訓練を受けていたので、この後あるであろう
拷問にもきっと耐えることができる、と考えていた。
ガチャッ
「へぇ…調子に乗って殺されに来たのね」
「素敵な風穴を開けてあげるわ…ウフフフ」
―”女帝”メアリー・シェリーと” 穴フェチ蜘蛛女”シャミア・ラヴィラヴィが来るまでは。
※諸事情によりこの後は音声のみでお楽しみ下さい
「人間には基本的に206本の骨があるって知ってるかしら? それだけあるならちょっと
ぐらい折っちゃっても構わないわよね?」
「ちょ、ちょっと待っt」
「さあ逝くわよ!! ムチで骨が折れるかチャレンジしてみましょう。何事も挑戦して
みないと、ねっ!!」
ビシッ!! ←ムチの音
「ぎゃああああああああ!! う、腕の骨が折れた…」
「このショットシェル(散弾銃の実包)、とてもいいのよ? 中には13本の針が
入っていてね、肉体に刺さる時はそこまで痛くないんだけど、抜く時がとっても
痛いように設計されているの。きちんと抜けるように火薬の量とかも調節されて
いてね、ウフフフ…まあとりあえず撃ってみましょうか。まずは右の太腿に…」
ジャキッ、ズドンッ!!! ←ショットガンを撃った音
「ぐあっ! ってあまり痛くない?」
「さっきそう言ったでしょう? じゃあ抜くわよ…それっ!!」
「ぐあああああああああ!!!!!」
「素敵な風穴よ、アナタ…ウフフ…もっと必要かしら?」
「や、やめてくれっ!!」
「そう、もっと必要なのね。大丈夫、弾はたくさんあるから」
「ひいいいいいいい!!!!」
30分後。
「これはひどい」
「同感だ、ジナ…」
ジナイーダとその部下はリーダーの光景を見てドン引きしていた。そこにいたのは、
レンコンよろしく体中穴だらけで、見える範囲のほぼ全て(話せないとマズイので首
から上以外)の骨が粉砕されているリーダーの姿だった。
「ふぅ…気持ちよかったわ。もうちょっと楽しみたかったけどね…ウフフ」
「なかなか骨のある男だったわね。それに穴もたくさん開けられたし…ウフフ」
メアリー・シェリーは血まみれのムチを流しで洗いながら、シャミア・ラヴィラヴィは
溜まりに溜まったショットガンの空薬莢をゴミ箱に捨てながら不吉な笑みを浮かべていた。
「…まあ情報は聞けたからいいとするか」
ジナイーダは無理やり自分を納得させて部屋を後にしたのであった…
続く…
~ウィリアムの部屋~
なのウィ「あのドS女2人に責められるとかうらやまけしからん」
ゼロウィ「えっ、お前Mなの?」
ISウィ「ないわーめっちゃ引くわー」
作者「俺はMにした覚えはないんだが…」
なのウィ「冗談だよ、冗談! 穴あけられるのは御免だ!」
ゼロウィ「そうか、ならいいんだ。それで次回は?」
作者「キングクリムゾン! ってことでめんどいからクラス対抗戦まで飛ばそうかと」
ISウィ「いいんじゃね?」
ゼロウィ「じゃあそれで決定!」
作者「それではまた次回もお楽しみに!」