IS インフィニット・ストラトス ~よくある転生のお話~   作:ホワイト・フェザー

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第22話:突っかかってくるドイツvs突っぱねる企業連

Side ウィリアム

 

 セシリアのサンドイッチ…という名の兵器は昼食後、全て焼却処分することにした。

一夏も凰も掃除も同意してくれたので問題ないね。セシリアは保健室に担ぎ込まれた。

これで自分の料理の腕がどれだけ酷いかわかっただろう。

 

 で今俺はシャル、リリウムと一緒に一夏に銃の特訓をしている。どうしても教えて

欲しいって頼まれたからだ。そりゃ専用機の武装がブレードしかないとか泣けるよなぁ。

シャルが一夏に銃を貸していて、俺とリリウムが訓練装置を動かしている。

 

「ん~…射撃って難しいな。でも剣とは違った楽しさがあっていい!」

 

「やっぱ男って銃に憧れるもんだよ。だろう?」

 

「おう! 映画とかドラマを見てかっこいいと思うんだよなぁ」

 

「まあ憧れはさておき、あと100個のターゲットを撃つんだぞ。大丈夫だ、落ち着いて

 やればできる。なぁ、シャル?」

 

シャルはドヤ顔をした。

 

「僕なら見なくても百発百中だよ(ドヤァ」

 

「そりゃなぁ…」

 

実弾を撃たせたらシャルは企業連で5本の指に入る程の腕前だからなぁ。ちなみに

1番腕がいいのはサイレント・アバランチ隊長のマクミランだぞ。

 

 

 

そんなこんなで訓練をしていると。

 

「ねぇ、あれって…」

 

「ドイツの第3世代型じゃない? まだ試験中だって聞いていたんだけど…」

 

周りの女子達が気になって見てみると、そこには黒いISを身にまとい、一夏をじっと

睨みつけているラウラ・ボーデヴィッヒがいた。

 

「お客さんだぜ、一夏」

 

「え?」

 

「おい、貴様も専用機持ちだそうだな」

 

挨拶もなしにいきなりですか…ないわー。

 

「…だとしたらどうだっていうんだ?」

 

「ならちょうどいい、私と戦え」

 

〈この銀髪は戦闘狂なのですか?〉

 

〈そうだろうねー。でもなんかこの子ってさ、リリウムが凶暴になった感じに見えるん

 だけど…〉

 

〈リ、リリウムはこんな目つき悪くありません! それよりもシャルの方がよっぽど

 怖いです! 何かあるとすぐにナイフ出して!〉

 

〈あ、あれはその…癖だよ!〉

 

〈〈どんな癖だよ(ですか)〉〉

 

〈うぅ…〉

 

シャルを弄っている間もボーデヴィッヒと一夏は話を続けていた。

 

「だが断る。こっちに戦う理由がないからな」

 

至極もっともな意見ですな、一夏君。無駄な戦いは極力避けるべきだ。

 

「そちらには無くともこちらにはある」

 

そう言いながら肩のレールガンを起動させた。おい軍人、それでいいのか。

 

「だから嫌だって言ってんじゃねえかよ、聞こえねえのか?」

 

「そうか…だったら嫌でも戦わせてやる!」

 

「なっ!?」

 

おいい!! いきなり撃つんじゃねえよ! 全く、面倒な事になったぜ。とりあえず

俺が一夏の前に出て、飛んできたレールガンの弾を素手で(・・・)キャッチした。

 

『は?』

 

周りからそんな声が聞こえたけど気にしない。俺は掴んだ弾をゆっくりと握り潰しながら

ボーデヴィッヒに話しかけた。

 

「これだからドイツは良くないんだ。いつも喧嘩っ早い。だから2回も戦争に負ける

 んだよ。少しは学習したと思ったんだが…そんなことはなかったな」

 

「何だ貴様は。邪魔をするな!」

 

で今度は俺に撃つんですね、わかります。だけどそうはイカの金太郎!! 俺は腰の

ホルスターからTW1を抜いて即座にぶっ放した。対IS用コジマ徹甲弾がレールガンの

砲身に飛び込んだ結果、レールガンはお釈迦になった。この間僅か0.5秒なり。

 

「何っ!?」

 

おー、驚いとる驚いとる。でもこれくらいリンクスならできることです。

 

「ったく落ち着けよ。もうちょっと自分の立場を考えて行動したほうがいいんじゃ

 ないのか」

 

『そこの生徒! 何をしている! クラスと出席番号を言いなさい!!』

 

と、ここでアリーナの監視をしていた先生がやってくるのが見えた。

 

「ふん、興が削がれた」

 

そう言い残してボーデヴィッヒは帰っていった。捨て台詞乙。

 

「お兄ちゃん、無茶しないでよ! 手見せて!」

 

「リリウムは救急箱を持ってきます!」

 

「落ち着けし。すぐに治るさ」

 

超高速で飛んできた弾を素手でキャッチしたせいか、ちょっと火傷してしまった。

でもこれくらいの事で救急箱の世話にはならん! ていうかナノマシンが修復して

くれるから問題ナッシングだぜ!

 

「ウィル、一体どうやったらあんな速い弾を素手で掴めるんだ?」

 

「え、あんなノロい弾(・・・・)普通簡単に掴めるだろ」

 

『いや、それはおかしい』

 

騒ぎを聞いて駆けつけてきた他の先生にもそう言われた。どこがおかしいんだ? でも

まあ…素敵な宣戦布告だったな。いいだろうドイツ、何度でも叩きのめしてやる!

 

 

 

 

 

 で、別の日の放課後。俺は例によって部屋にいて1人パソコンで仕事をしていた。シャルと

リリウムは教室で一夏に勉強を教えていた。一夏…赤点だけは取るなよ?

 

〈お兄ちゃん、まずいよ〉

 

〈どうしたシャル?〉

 

ビッグトーラスマン専用兵装の設計図を書いていたらシャルから通信が。

 

〈あの銀髪ドイツロリがくろわっさんと酢豚を虐めてるって! それ聞いた織斑一夏が

 すっ飛んでっちゃってさ。リリウムと一緒に彼を追っているところなんだ〉

 

〈あのバカどもが…俺も行く〉

 

ったくどんだけドイツは戦争がしたいんだよ! 暇人め、なら企業連がその戦争の

相手をしてやろうか。その方が面白いだろうしな!

 

Side out

 

 

 

 

 

Side シャルロット

 

「なっ…!?」

 

「これはひどいね」

 

「そうですね」

 

僕はリリウムと織斑一夏と一緒にアリーナについた。そこではくろわっさんと酢豚が

ボロボロになっていて、黒ウサギがつまらなそうな顔をしていた。

 

「弱いな…話にならん」

 

うん、僕にもわかるよその気持ちは。ここの生徒って実戦経験がある人からしてみたら

み~んな雑魚だもんね。でもね黒ウサギちゃん、僕達からしてみたら君だって充分雑魚

なんだよ?

 

「お前、何していやがる! 2人から離れろ!!」

 

あーあ、単純馬鹿が…そんな風に突っ込んで行ったら………

 

「ふん!」

 

「うおっ!? 体が動かねえ!?」

 

そうなるよねー。

 

「なるほど、AICですか…シャル、彼を助けますか?」

 

「もうしばらく様子を見てもいいんじゃない? それにそろそろお兄ちゃんも来るし」

 

するとすぐにお兄ちゃんがやってきた。

 

「あれまぁ派手にやっとるねぇ。どれ、俺も混ざろうかな!」

 

「えっ、ちょ」

 

お兄ちゃんはISを起動してアリーナの壁をふっ飛ばしながら黒ウサギの前に飛び出た。

そしてなんかよくわからないポーズを決めながらこう言ったんだ。

 

 

 

 

 

「いつもニコニコ、あなたの隣に這い寄るコジマ、みんなのトーラスです!」

 

 

 

 

 

もちろんアリーナはしーんとしたよね。

 

『…………………………………』

 

「あれ?」

 

あれ、じゃないよ! めっちゃ滑ってるじゃん! みんなドン引きというかなんというか

そんな状態だよ!

 

「貴様…ロンバートとか言ったな。この前に続いてまた私の邪魔をする気か!」

 

「なに、ちょっとやり過ぎなチビ黒ナチ(・・)ウサギちゃんにお仕置きをしようと思ってね」

 

「っ!! 今…なんと…言った?」

 

うわぁ…黒ウサギがめっちゃ怒ってる。それもそうだよね。あ、良い子のみんなは

ドイツの人にナチとかナチスって言っちゃだめだよ? 僕との約束だからね!

 

「あれ、聞こえなかったか。じゃあもっとわかりやすく言ってやろう…」

 

そしてお兄ちゃんは本当に一瞬で黒ウサギの真上に移動して見事なかかと落としを決めたぁ!

あーっと、黒ウサギ選手、地面に叩きつけられた! これは痛いぞ!

 

「ガハッ!!」

 

背中から落ちた黒ウサギに近づくとお兄ちゃんは殺気丸出し&ドスの利いた声で、

 

「調子こいてると潰すぞ、クソナチが。ちょび髭伍長閣下のいる地獄にぶち込んでやろうか?

 それとも今度はソ連じゃなくて我々企業連がベルリンを瓦礫の山にしてやろうか?」

 

「ひっ!」

 

って言ったんだ。かっこいい!!

 

「そこまでだ」

 

…来るの遅いんだよ、ブリュンヒルデ。

 

「模擬戦をやるのは構わんがここまでの事態になられては教師として黙認しかねる。この

 戦いの決着は学年別トーナメントで安全にやってもらおう」

 

「…わかりました」

 

ISを解除しながらお兄ちゃんがそう言う。

 

「ラウラもいいな?」

 

「は…はい。教官」

 

黒ウサギも頷いたけどまだ震えているね。よっぽど怖かったんだねぇ…ふふふ。

 

「では、トーナメントまで私闘を一切禁止する。解散!」

 

ブリュンヒルデがそう言ってお開きになった。お兄ちゃんはつまらなそうな顔をしている。

 

「もうちょっと遊びたかったんだがねぇ。少しは懲りたかな?」

 

「いえ、ああいう輩はこの程度の事では何も変わらないでしょう」

 

冷静に分析をしているリリウム。さすが頭いいね! って織斑一夏が来た。

 

「ウィル、さっきのはちょっとやりすぎじゃあ…」

 

「え、あのかかと落としの事か? 何処がやり過ぎなんだよ?」

 

「いや、あれは結構痛いだろう」

 

なんか掃除まで話に入ってきたんですけど。

 

「何言ってんだよ一夏。優しい俺は1発も撃たなかっただろう? 実にソフトな対応

 だと思っているんだが」

 

「えー…ちなみにマイルドな対応だとどうなるんだ?」

 

「マイルドか…手始めに閃光ロケットで目を潰してから両肩でグレネードを、両腕で

 ガトリングを弾が切れるまで撃つ。グレネードが弾切れになったらコジマキャノンの

 チャージを始めて、その間は両腕でハイレーザーでも撃って時間稼ぎをしておこうかね。

 で、チャージが終わったらコジマキャノン撃って、それでも生きていたらとっておきの

 パイルバンカーでゲームセット…ってところだろうか。そんな厳しくないだろ?」

 

「「どう足掻いても死にます、本当にありがとうございました」」

 

この後みんなで保健室に行ったり、くろわっさんと酢豚がトーナメント出れなくなったり、

女子どもがお兄ちゃん目当てに押し寄せてきたりしたよ。女子どもは僕とリリウムを見た

瞬間逃げちゃったけどなんでだろうね? 何はともあれ、早くトーナメントやりたいなぁ…

お兄ちゃんに敵対する哀れな黒ウサギをギッタギタのメッタメタにしてやる!!

 

Side out

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ1

 

 IS学園のとある場所。茂みの多い所に1人の女子生徒がいた。彼女は地面を見て、

そして匂いを嗅いだ。周りの地面と異なり、その部分は若干黒ずんでいた。

 

(やっぱり…この血の量から見て間違いなくここで誰か死んだわね)

 

彼女は血の匂いを嗅ぎつけてここまでやってきたのであった(彼女は犬ではない)。

 

(しかし死体はない…この学園から持ちだした? いえそれは難しいわ、なら海に

 捨てた? でもそうしたらすぐに見つかる…そもそも誰が死んだのかしら?)

 

この学園の生徒もしくは教職員が行方不明になったらすぐ発覚するし、学園側も必死に

探すはずだ。しかしそんなことは全く起きていない。

 

(つまり死んだのは学園の人間ではない…外部からの侵入者かもしれない。でも誰なの?

 そして死因は何? 周りには足跡が1人分しかない、あとは動物みたいなのしか…)

 

青い髪の少女はその後も1人調査を続けたが何も見つけられずに帰った。自分の行動が

全てAMIDAによって見られていることにも気付かずに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ2

 

「この静寂…遅かったというのか?」

 

ジナイーダは両膝から崩れ折れた。何故なら………

 

 

 

 

 

「今日だけの特売品の『これであなたもパイオツたゆんたゆんに! 豊胸マシーン』が

 売れ切れるなんて…もうだめだ………」

 

豊胸グッズには目がない彼女にとって、今日は最悪の日となったのであった。なので、

その日の任務で彼女は大暴れした。

 

「ほうきょ…健康グッズの恨みー!!」

 

『ぎゃあああああああ!!!』

 

(うわぁ…)

 

それを見ていた部下達はドン引きしていたがそれはまた別の話。

 

 

 

 

 

続く…

 

 




~ウィリアムの部屋~
なのウィ「(」・ω・)」うー!」
ゼロウィ「(/・ω・)/にゃー!」
ISウィ「違う! (」・ω・)」ひかりがっ! (/゜д゜)/ぎゃぁぁぁぁぁっ! だ!」
作者「まだアニメ見ていないけどね。次回はトーナメントだぜ!」
ISウィ「そしてついに俺のISのワンオフ・アビリチィーが!」
なのウィ「お~!」
ゼロウィ「いよっ! 待ってました!」
ISウィ「てか最後の方でなんか出てなかったか?」
作者「気のせいだ。次回はトーナメント開始から終了までの部分を一気に書くので長めです」
なのウィ「あのー。こっちの更新はいつですかー?」
ゼロウィ「だよなぁ。早く読みたいんだが」
作者「すまんっ!! なるたけ早めに更新したいのだが…ではまた!」
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