IS インフィニット・ストラトス ~よくある転生のお話~ 作:ホワイト・フェザー
イメージでもって~、(コジマ色一色の)虹を滑って
カワイク登場! そう、ワシが! ワシが!! ワシが
ビッグトーラスマンじゃ~い!!』
シャル
「…何これ、お兄ちゃん?」
ウィル
「え? ああ、ビッグトーラスマンが戦場に出る時に敵に
聞こえるように流そうと思ってな。主任がこれ聞いたら
腹抱えて笑ってくれたんだ。どうよ、これ?」
シャル
「いつかの『みんなのトーラスです!』並にひどいね」
ウィル
「なんでやねん!!」
リリウム
「これがカオスというやつですね、わかります」
ビーッ!! ビーッ!! ビーッ!!
「敵襲だ! 総員戦闘配置! 社長のご両親をお守りしろ!!」
『イエッサー!!』
「射撃を許可する! 敵を殲滅しろ!」
スイス国内のウィリアムの実家では警報が鳴り響き、歩兵部隊にノーマル、そして
ネクストが敵の迎撃を開始した。その指揮を執っているのはポール・オブライエン。
警備隊長である彼は自らノーマルに乗り込んでいる。
「敵IS急速接近中! 数は…3、いや4です!」
「ISまで投入してくるとはふざけた連中だ」
敵IS、フランス製第2世代型『ラファール・リヴァイヴ』は4機とも積めるだけの
武装を積め込んで攻撃を開始した。その後ろからは歩兵部隊の姿も見える。
「ぬおおおおおお!!!!」
ポールは逆関節型ACの跳躍力でジャンプしながらスナイパーキャノンで敵を撃つ。
普通空中でスナイパーキャノンを撃っても当たるわけがないのだが、ポールはあの
”無敵砲台”と言われる狙撃の達人、リチャード・マクミランの狙撃教室を主席で
卒業しているほどの腕を持つ。高速で移動中のラファール1機の頭部に対IS用
コジマ徹甲弾を撃ちこむ事は彼にとって朝飯前の話であった。
「嘘だろ!? なんで男なんかに! ACなんかに! 負けてたまるか!!!」
「な、何を…きゃあああああ!!!」
敵IS部隊の指揮官は味方がやられたにも関わらず、なんともう1機のISを盾にして
ポールに突っ込んできた。
「ちっ! これだから女は!!」
「死ねぇぇぇぇぇ!!」
盾にされていたISは他のノーマルが破壊したが、爆風の中からISが飛び出してきた。
「しまった!!」
「これでも喰らえ!!!」
六九口径パイルバンカー、通称『
与えた。あっという間にポールのAPは激減し、コクピット内には警告音が鳴り
響いた。
「くそっ!!」
『隊長! フランス軍歩兵部隊の攻撃が予想よりも激しい! このままでは!!』
「なにっ!?」
ポールの脳裏にウィリアムの母親であるソフィーがフランスの糞どもに連れ去られる
光景が浮かんだ。密かにソフィーに恋をしている―叶わぬ恋とわかっている―ポールに
とって、それは許しがたいことだった。そしてポールはキレた。
「うおおおおおおおお!!」
「な、何だ!? ぐわあ!!!」
ポールの機体の胸部に埋め込んであった小型ロケット弾が指揮官のラファールに襲い
かかり、敵はその攻撃を喰らって後方に吹き飛ばされた。体制を整えたラファールの
前に、機体のあちこちから火花を出しながらもポールが再び立ち上がる。
「貴様も!! フランスの連中も!! 私の邪魔をする愚か者は皆死ねばいい!!」
「男のくせに生意気なことを!! 今度こそ死ね!」
再びラファールはシールド・ピアースを構えて突っ込んできた。だがポールは笑みを
浮かべていた。
「隙だらけだな。そうだろ、弟よ」
「その通りだな、兄上」
「えっ?」
突如指揮官用のラファールにレーザーキャノンが撃ち込まれた。慌てて振り返った指揮官に
見えたのはレーザーブレードを起動させながら突っ込んでくる白いネクストだった。
「周りが見えていないからこうなる」
ズシャッ!!!
真っ二つにされたISと指揮官は地上に落ちていった。それを見たフランス軍歩兵部隊は
回れ右して撤退を開始したが、トーラスの増援部隊に包囲されていることに気付いて
白旗を上げた。
「遅いじゃないか、ジョシュア」
「すまん。ちょっと手こずってな。連中なかなか骨のあるやつだったよ」
ポールの弟のジョシュア・オブライエン。兄と違い彼は凄腕のリンクスである。彼が
乗るネクスト『ホワイト・グリント』は、ローゼンタール、オーメルが作り上げた機体で
ある。カラードランク9『unknown』が乗る『ホワイト・グリント』と区別するため、この
機体は通称『ジョシュア・グリント』と呼ばれている。実は陰ながらトーラスも作製に
支援している。
「にしてもこんなに早く攻撃してくるとは、連中相当焦っているな」
「そうだな。社長が俺達を警備に当てていなければ最悪の結末になっていたかもしれん」
2人は遠く離れた日本にいるウィリアムの事を、そしてシャルロットの事を考えていた。
「あっちは大丈夫だろうか? こちらに攻撃が来たということは向こうも…」
「社長がいるのだから問題なかろう。それに有澤重工の支援もある。彼らを信じよう」
「そうだな、兄上」
~その数時間前~
「………きて……」
(…ん? 誰だ?)
「起きてよお兄ちゃん! もうすぐ到着だよ!」
「ああ、悪いなシャル」
昨日は夜遅くまでナノマシン通信で会議をしていたから眠いのなんの…今朝も臨海
学校行きのバスに乗った瞬間に寝ちまったよ。ああ、寝足りないな…
何の会議かというともちろん例のフランス&デュノア社の件だ。ベトナムに先乗りした
第13竜騎兵落下傘連隊だが、中古のC-130に乗ってダナン国際空港を出発したそう
だ。超低空飛行で日本の何処かに向かっているらしいが、まあ臨海学校の宿の近くに
偵察に来るんだろうな。それと魔改造されたリュビ級原潜『ペルル』は、東シナ海で
浮上して第1海兵歩兵落下傘連隊の連中をフランス国籍の貨物船に移したそうな。
その代わりに貨物船から『ペルル』に乗り込んだのは、海軍コマンドのコマンドー・
ド・モンフォール2個小隊。ミサイル、迫撃砲、狙撃などによる火力支援部隊である
彼らも参加するとは…面倒な事になった。
「…ウィリアムお兄様、聞いてますか?」
「え、何?」
「もう! ちゃんと聞いてください!」
ほっぺたをプクーっと膨らませながら怒るリリウム…可愛い!!
「ごめんごめん、ちょっと考え事をね」
そうこうしているうちに宿に到着。俺達3人は4人部屋になった。荷物を置いて
窓を全開にすると目の前には綺麗な海が!
「うわぁ~、綺麗! 早く泳ぎに行こう!」
「お兄様、行きましょう!」
「わかったよ、そんなに慌てなくても海は逃げんよ」
シャルとリリウムが着替えている間、俺は部屋の外で景色を楽しんでいたんだが、
ふと空を見上げると無人偵察機が飛行しているのが見えた。ナノマシン万能すぎ。
あれは…フランスの『SAGEM Sperwer』じゃないか! てことは偵察部隊はこの
近くにいるということか。来んのはえー。有澤重工の歩兵部隊に連絡しておこう。
「さてと、それじゃあ俺も着替えて海に行くとしますか!」
着替えた俺は近くにいた一夏と一緒に海に行こうとしたんだ…が。
「なぁウィル、コレどう思う?」
一夏が指さしたのは庭に刺さっているウサミミ。ご丁寧に『抜いてね♪』という
看板まで刺さっていやがる。こんなことをするのはこの世に1人しか居ない。
「抜いてみようかな…」
恐る恐る近づく一夏。だが俺は大声で注意した。
「いかん! そいつには手を出すな!」
「えっ? で、でも…」
「鈴と待ち合わせしているんだろ? 遅れたらISで追い回されるぞ」
「げっ、そうだった。じゃあ行こうか!」
「おう!」
ということで放置。
で浜辺に来てみれば水着姿の美女達が。思ったけどIS学園って美女率が高いよな。
「あ、織斑君だ!」
「筋肉すごいね~、鍛えてるのかな?」
「ろ、ロンバート君の体のほうが凄くない?」
「筋骨隆々ってやつ? それに傷もあるね」
「そりゃリンクスなら傷の1つや2つあるでしょ」
そんな女子の感想を聞きながら俺達にシャル達がやってきた。
「お兄ちゃん、お待たせ!」
「どうですか?」
「…パーフェクトだ!」
2人ともふつくしい…それ以外に例える言葉を見つけることができない!
「綺麗だな…」
「何処見てんのよ一夏!」
「ぐへっ!」
シャルとリリウムに見とれていた一夏は鈴のタックルをモロに受けるはめに。当然だな。
「ほら、泳ぎに行くわよ!」
「お待ちなさい! 一夏さん、私にサンオイルを塗るという約束を忘れたのですか!?」
そこにセシリアまで参戦。もうカオスだなおい。
〈こちらモガドール。予定ポイントへ到着しました。いつでもどうぞ〉
〈了解した。ちょっと待っていてくれ〉
その時ナノマシン通信が来たので、俺はちょっと泳いでくる、と言い残して海に入った。
他の人に見られないところまで来ると、一気に潜り始めた。リンクスだから10分ぐらい
息をしなくても問題ないぜ! で、浜辺から10kmぐらいのところまで5分ほどで泳いだ。
リンクスだから以下略。深度30mまで潜るとそこにはオーメルのアカディール級潜水艦
『モガドール』が静かに佇んでいた。開いていた前部脱出ハッチから艦内に入った。
「『モガドール』へようこそ、ロンバート社長」
「ご苦労様。遠かっただろ、大西洋からここまで来るのは」
「いえいえ。新型のコジマジェネレーター搭載艦なのであっという間でしたよ。では
こちらに。状況を報告しますので」
「わかった」
この艦はフランス&デュノア社への反撃作戦に参加しているのだ。よく言うじゃないか、
目には目を、歯には歯を、潜水艦には潜水艦をってね。この『モガドール』の主任務は
敵潜水艦、つまりリュビ級原潜『ペルル』の撃沈である。
「先程報告がありまして、フランス軍部隊がIS4機を連れてスイスの社長のご両親宅を
攻撃したそうです。幸いにも現地の部隊が敵ISを全機撃破し、歩兵部隊多数を捕虜に
したとのことです」
「そうか、よかった…」
親父とお袋は無事か…よかったよかった。
「それでこちらに接近中の敵ですが…」
艦長はモニターに情報を出した。
「まず敵潜水艦。現在超無音航行とのこと。恐らく到着は24時間前後でしょう。次に
偵察部隊ですが、先程無人偵察機が着陸した場所を有澤重工の歩兵部隊が強襲を
かけました。敵の捕虜13名、戦死者8名。捕虜からの情報を元に、他の3箇所の偵察
ポイントへの攻撃がもうまもなく開始されます」
「素晴らしい。貨物船に乗り移った陸軍の部隊は?」
「貨物船が日本沿岸に近づいた際にゾディアックで上陸、そしてトレーラーで移動中
です…失礼ですが、移動中に攻撃した方がよいのでは?」
「戦術的にはそれが1番だ。だが今回は違う。フランス軍が我々に攻撃をしたことが
世間に流れて欲しいのだ。だから奴らに攻撃されるまで我々は動かない」
「了解しました」
この後ちょっとした打ち合わせをしてから俺は浜辺に戻った。シャル達や一夏と
遊んでいる時に遠くからの視線を感じたが無視。どうせフランス人だろう。夜は
うまい刺身を食ってからとっとと寝る。原作ではヒロイン全員がブリュンヒルデの
部屋に集められていたが、シャルとリリウムが行く理由がない。だから寝るに限る。
だって明日は忙しくなるからな…ぐーzzz
続く…
~ウィリアムの部屋~
なのウィ「ポールつえええええ」
ゼロウィ「ていうかジョシュアと兄弟かよ」
ISウィ「苗字つながりですね」
作者「それ以上言わんでくれ」
ゼロウィ「ていうかフランス…ISまで投入するとかアホだろ」
なのウィ「どんだけシャル欲しいんだよ」
ISウィ「全くだ。シャルは俺のもの! 異論は認めない!」
作者「それはともかく、次回は福音戦その1ですね」
なのウィ「パート分けする必要あるのか? 速攻で破壊される気しかしない」
作者「まあまあ。ではまた次回!」