IS インフィニット・ストラトス ~よくある転生のお話~   作:ホワイト・フェザー

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「皆さんおはようございます、速◯も◯みちです。今日も朝から
 よろしくお願い致します。メールを見てみましょう。

『いつも拝見させて頂いております。毎日観ていたらいつの間にか
 コジマの打点が高くなりました。私はコジマが大好きなのですが、
 ぜひも◯みち流の「今日はこれで決まり」なコジマがあったら
 教えてください!』

 今日は企業連で愛されるコジマを使った家庭的なコジマを作ろう
 かなと思います」


今日作りたくなる簡単コジマレシピをご紹介! KOJIMA'S キッチン!

「まず、強く熱したフライパンにコジマ粒子、そしてコジマ粒子を。
 そして、普通ならサラダ油なんですが、でも僕は、コジマ粒子!」

~中略~

「今日はこれで決まり! オリジナルコジマの完成です!」

何層にも(プライマルアーマー)を重ねたことで様々な味と
食感(という名の防御力)が楽しめるオリジナルコジマ。
も◯みち君、出来栄えはいかが?

「これ美味い。でもなんか光が逆流する! ギャァァァァァッ!!」


セシリア
「これは…非常に勉強になる料理番組ですわ!」

「おいやめろ」


第28話:キチガ、ゲフンゲフン天災兎の登場

 ウィリアムが宿でぐっすり寝ている頃、宿から離れた森の中に10人から15人の

武装した男達がいた。彼らはフランス陸軍第13竜騎兵落下傘連隊の面々である。

先程から他の偵察部隊―全部で4つ編成されている―との連絡が取れずにいるので

待機している。

 

「隊長、一体どうなっているのでしょうか?」

 

「そんなこともわからんのか中尉。無線に出ないということは、A:敵に捕まった、

 B:他の偵察部隊はもう存在しない、の2つしか無いだろうに」

 

「そ、そんなバカな! 何故我々の存在が敵にバレているのですか? そもそも

 敵は一体何n」

 

中尉はその先を言えなかった。何故なら首がゴトリという音と共に地面に落ちた

からだ。

 

「何っ!?」

 

隊長、コソボ紛争にも参加したベテランの少佐はすぐさま伏せて他の部下に指示を

出した。が、返事が全く返って来なかったので振り返ると、部下全員が死んでいる

のが見えた。

 

「あり得ん! 何処から攻撃された!?」

 

「随分と目が悪いな?」

 

「っ!?」

 

後ろから声がしたので隊長は素早く振り返り、サイレンサー付きのFAMAS-G2コマンドを

腰だめでフルオート射撃をした。30発の5.56x45mm NATO弾は全て敵に向かって飛んで

いったが、誠に残念なことに全てが無効化された。敵が銃弾を斬り捨てたからだ。

 

「あ、あり得ん…」

 

その時になって隊長は初めて敵の姿を確認した。上下共に体をぴったりと覆う戦闘服、

目だけが見えるように布で隠された顔、そしてその手に握っているのは一振りの日本刀。

 

「に、忍者だと…」

 

「ほう、忍者を知っているとは…少しは勉強してきたようだな」

 

忍者は英語で話しながら日本刀を隊長に静かに向けた。

 

「他の偵察部隊は既に壊滅した。残りはお前だけだ。さあどうする? もし生きて

 フランスに帰りたいのであればこちらの質問に素直に答えてもらおう」

 

隊長は一瞬話してしまおうと思った。フランスに生きて帰りたい。別れた妻と娘に

もう1度会いたい。だが、彼はその考えを一蹴した。

 

「…断る。私は誇り高きフランス陸軍第13竜騎兵落下傘連隊の隊員だ! 祖国を

 裏切ることはできん! 部下の仇をとらせてもらう!!」

 

隊長は背中にこっそり隠し持っていたスタングレネードを忍者に向けて投げつけた。

忍者はそれを爆発する前に細切れにした。その間に隊長は森の中を必死に後退しつつ

APAV40ライフルグレネードを取り出してFAMASの銃口にねじ込んだ。ヘルメットに

つけていた暗視装置を起動して木の後ろに隠れる。

 

(さあ来い。バラバラに吹き飛ばしてやる!)

 

そして暗視装置に忍者が映った瞬間、隊長はライフルグレネードを発射した。それは

忍者の足元に着弾し、大きな爆発を起こした。

 

「ぐっ!?」

 

突然隊長は脇腹に強い痛みを覚えた。見ると金属片が突き刺さっていた。つい先程放った

ライフルグレネードの破片である。APAV40の破片が飛翔する危険距離が100mであることを

忘れていたのだった。だがこれくらいなら大したことはない。それに部下の仇もとれた、と

隊長は思った。

 

 

 

 

 

だからこそ彼は驚いた。薄れゆく爆煙の中から無傷の忍者が現れたことに。

 

「な、何故生きている!? 確実に命中したはずだ!」

 

「そうだ、お前が放ったグレネード弾は私の足元できちんと起爆した。だが…」

 

忍者は戦闘服の土埃を軽く払った。

 

あの程度のグレネード(・・・・・・・・・・)では我々を倒すことなどできんよ」

 

「くそっ!!」

 

「まだやるかね?」

 

隊長は、自分はこの忍者には勝てないことを随分前から悟っていた。だがここで引くわけ

にもいかないので、彼は腹をくくった。

 

「当たり前だ! フランス万歳(ヴィヴ・ラ・フランス)!! うおおおおおお!!!」

 

隊長はFAMASを捨て、PAMAS G1(M92のフランスのライセンス生産品名)をホルスター

から引き抜き突撃しながら発砲した。そして弾が切れた拳銃を捨ててコンバットナイフを

構えて忍者に挑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 忍者は刀身に付いた血を綺麗に拭きとってから鞘に戻した。そして顔に巻いていた布を

取ってからナノマシン通信を起動させた。

 

〈林より本部。敵偵察部隊は全滅した。帰還する〉

 

〈了解した〉

 

彼らは有澤重工所属の特殊部隊『忍部隊』である。文字通り忍者の如く任務を行う。その

実力は計り知れない。飛んでくる銃弾を日本刀で斬り捨てる事が余裕でできるほどである。

しかも彼らが着ている黒い戦闘服は、有澤重工製グレネードでなければダメージを与える

ことができないほど頑丈である。

 

 その『忍部隊』隊長の林拓郎少佐は通信を終えてから先ほどまで戦っていたフランス軍

偵察部隊の隊長の死体を眺めた。死体の側には堅いフランスパンが転がっている。

 

「なかなか骨のある奴だったな…あんたの事は忘れないでおこう、勇敢なフランス人よ。

 だがいくらナイフが折れたからといってフランスパンで殴りかかってくるのはちょっと…

 ていうかなんでフランスパン持ってたんだ?」

 

 『森から爆発音がした』という通報を受けた警察が到着する頃には、忍部隊はもちろん、

フランス軍部隊の死体も全て工作班が回収していたので、現場にはライフルグレネードの

爆発でできた小さなクレーターしか残っていなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さてと、今日は臨海学校2日目なわけだが、専用機持ち全員がブリュンヒルデに

集められた。でもなんで掃除がいるんだ? あいつ専用機持ってねえじゃん。

 

「千冬さ…織斑先生、専用機持ちだけ集まってるのになんで箒もいるんですか?」

 

鈴の質問に全員が頷く。

 

〈お兄ちゃん、急速に接近中の人間1人を補足したよ〉

 

〈奴だ、奴が来たぞ。いいか2人とも、朝話した通りにな〉

 

〈わかっていますよ、ウィリアムお兄様〉

 

「ちぃぃぃぃぃぃちゃぁぁぁぁぁぁんっ!!!」

 

そんな奇声がしたと思ったら、俺の視界にあの天災兎が入ってきた。来たか…

なんか掃除と一夏と話してるけど無視。で俺は腰からとある機械を取り出して

スイッチを入れた。

 

「おい束、自己紹介ぐらいできるだろ」

 

「面倒けどいっか! 私があの天才科学者の篠ノ之束さんで~す! おしおきを~!」

 

「お仕置きなら私がやってやろう」

 

「だあああ! ちーちゃんやめて! おみしりおきを~を略しておしおきを~だよ!」

 

ブー、エラー。ブー、エラー。あっれぇ、おかしいなぁ…あ、なんか菱形の物体が

落ちてきた。なんだ、ただのISか。

 

「で、君がいっくん以外にISを動かせた男だね? 束さん興味アリアリだよ! ねえ

 君のIS見せてくれないかな?」

 

ブー、エラー。ブー、エラー。なんでかな、絶対にエラーなんか出るわけ無いんだが。

企業連製のこの機械が故障するはずが…

 

「ねーちょっと聞いてる?」

 

仕方ないな、今夜弄ってみて直らなかったら主任に見てもらおう。

 

「いっくん、ちーちゃん、無視されたー」

 

「おいウィル!」

 

「ん、なんだ一夏?」

 

「何だじゃないだろ、なんで束さんを無視するんだ?」

 

「え、ああ、ちょっとこれを見てくれ」

 

俺はさっきまでエラーを出しまくっていた機械を見せて上げた。

 

「あら、これ知っていますわ」

 

「ほんとかセシリア?」

 

お、セシリアは知ってたか。

 

「あー! これ有名ですよね!」

 

「山田君も知っているのか? 私は見たことがないぞ」

 

「これはですね、企業連が作った『ペットと話そう! 万能翻訳機:動物版』ですよ!」

 

世界で最も売れているし、何しろ正確な翻訳ができて自分のペットとより仲良くなれる

機械、それがこれなのだ! お値段はなんと、9,900円! しかも分割手数料は全て

トーラスが負担します!

 

「で、なんでそんなの持ってんだ?」

 

「だからさ、さっきからここ、動物の設定を『兎』にしているんだけど、何故か

 エラーが出まくっているんだよなぁ…謎だ」

 

『だぁぁぁ~』

 

ん、何でみんな脱力してんだ?

 

「どうでもいいから君のIS見せてよ」

 

お、なんか急に兎が話している事が理解できたぞ! じゃあ返事してあげよう。

 

「企業連の最高機密の情報を部外者に見せるわけがないだろう。天才のくせにそんな

 ことも理解できんのか。哀れだなあんた。もう1度小学生からやり直したらどうだ」

 

その瞬間兎の笑みが凍りつき、他の面子も動きを止めた。

 

「…随分言ってくれるね、たかが一企業(・・・・・・)の社長の分際でさ」

 

「世界に400個ちょいしかない、しかも女にしか動かせない欠陥おもちゃを作ったただの(・・・)

 科学者(・・・)に言われたかねぇな。ISよりアーマードコア・ネクストや可変戦闘機の方が

 強いことは既に証明されている、そうだろ?」

 

「ぐぬぬ…」

 

「そこまでにしておけロンバート兄。束、とっとと用事を済ませて帰れ」

 

「うぇっ!? ちーちゃんひどい! いっくん慰めてよぉ!」

 

 

 

そんなこんなで今俺達は掃除がおニューのISに乗って調子に乗っているのを見ている。

 

〈見ろよあの顔。自分ったらサイキョー! とでも思ってんのかね〉

 

〈ISの性能が高くても操縦者があれでは話しになりませんね〉

 

〈同感だよ。ていうか妹のために新しくコアまで作ってISをプレゼントってどんだけ~〉

 

「おおおお織斑先生! 非常事態です!!」

 

そこにやってきたのは自慢の胸をブルンブルンと音が出るほど揺らしながら走ってきた

山田先生。こら一夏、よだれを垂らすんじゃない。鈴がキレかかっているぞ。

 

 

 

さて、平和な臨海学校もここまでか…でも俺としては戦闘が出来ればそれでいいんだけどな!

 

 

 

 

 

続く…




~ウィリアムの部屋~
なのウィ「フランスの連中がどんどん死んでいく件について」
ゼロウィ「てかどんだけ弱いんだよ」
ISウィ「弾も切れてナイフも無くなったら、最後の手段としてフランスパンで
    殴りかかってくる、それがフランス人です」
作者「そりゃ勇敢ですね(棒)。で、次回は福音戦開始です!」
ゼロウィ「まさかウィルやシャルちゃん、リリウムちゃんは墜ちないよな?」
作者「それは誰も望んでいないだろうからやらんよ」
ISウィ「ほっ」
作者「というわけで今後もよろしくお願い致します!」
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