IS インフィニット・ストラトス ~よくある転生のお話~ 作:ホワイト・フェザー
臨海学校が終わったある日のこと。いつも通りの授業を終えた一夏達は、
食堂でテレビを見ながら昼食をとっていた。すると突然臨時ニュースが流れた。
『番組の途中ですがここで臨時ニュースをお伝えします。先程ロシアの首都、
モスクワを含めた複数の主要都市にて再び爆弾テロが発生した模様です。
被害状況は今だ不明ですが、日本人の死者・行方不明者はいないとのこと
です。ロシアでは先月も爆弾テロが発生し、235人が犠牲になりました。
ロシア政府と度々対立しているチェチェン系テログループが犯行を認める
声明を発表した、との報道もあります』
一夏が他の番組に切り替えたが、どこも同じようなニュース―暗いニュース
しか報じていなかった。
『アメリカの今年度上半期の小麦生産量は前年度と比べてなんと2分の1にまで
減少しています。その主な理由は新種の害虫です。既存の農薬では全く効果が
なく、それどころか農薬を栄養分としてさらに増殖するという、まるで悪魔の
ような害虫が今アメリカで大発生しているのです。この影響で、小麦市場は
大混乱になっています』
『国会の話題です。現職の法務大臣の収賄疑惑及び公職選挙法違反疑惑ですが、
ついに検察が家宅捜索に踏み切りました。総理は国会で大臣を擁護する発言を
繰り返していますが、議員と国民は聞く耳を全く持っていないのが現状です』
『世界経済の混乱の原因を作ったギリシャで昨日、陸海空三軍の約7割の部隊が
現政府に対してクーデターを起こしました。現在クーデター軍の最新鋭AC部隊と、
政府側のIS部隊との間で激しい戦闘が行われています。現地からの情報により
ますと、戦況はクーデター軍の方が有利とのことです』
一夏はため息を付いてテレビを消した。
「なんだかなー、最近こういうくら~いニュースばっかだよな?」
「そうですわね。私の祖国イギリスでも食料品の物価が急上昇していますわ。この
ままですと、大好物の
セシリアは嘆いた。が、以前食べたことがあったのかラウラは逆に顔をしかめた。
「あんなゲテモノ食う気になれん。だが我が祖国ドイツでもテロが多発している。
今頃部下達は大忙しだろう。出来れば私も祖国に戻り、部下達と共にどうしようも
ないテロリスト共を便所まで追い詰めてぶっ飛ばしたいところだが…」
「なんで便所なんだ?」
そんなこんなで昼食を終えた彼らだったが、その面子の中にウィリアム、シャル、
リリウムの姿はなかった。3人は突然学園を休むと言い出したのだ。理由は、
『企業連に呼び出しくらったからちょっとアライアンスまで行ってくる』
である。一夏にはアライアンスが何かわからなかったが、ウィルは社長だし、
まあ色々と忙しいんだろなぁ、とそこまで深くは考えていなかった。一夏には
差し迫った別の問題―前期試験の事で頭がいっぱいいっぱいだったからだ。
実際のところ、一夏の考えていた通り、ウィリアム達3人はとても忙しかった―
「世界はいい具合に混乱しているな」
―世界各国をめちゃめちゃにするための準備で。
「こちらの予想通りだ。ギリシャの戦況は?」
「明日にも政府軍は壊滅するだろうな。クーデター軍には改良型ノーマルがある。
それでも勝てそうになかったらインテリオルの対地攻撃レーザー衛星がある」
「それもそうだな。時期もちょうどいい」
「おっ、じゃあやるか、テルミドール?」
「ああ。始めよう、ウィル。”国家解体戦争”を、そして”クローズ・プラン”を」
翌日、学園の食堂で朝食を食べていた一夏達。またもやテレビで速報が流れた。
次は何処の国でテロが起きたのかな、そう思いながら一夏は音量を上げた。すると
可愛らしい女性の声が聞こえた。
『こちらは企業連広報部です。これから重大な発表を行いますので、チャンネルは
そのままでお願いします。変えたらコジマキャノンだぞ♪』
「重大な発表? なんだろうか?」
箒は味噌汁をすすりながら、企業連の発表を待った。そして生中継の会見が始まった。
会見に参加しているメンバーは企業連の上層部だった。インテリオルグループ代表、
フィルマン・ブラック。GAグループ代表、アーノルド・レヴィンソン。会見メンバー
では最高齢のオーメルグループ代表、アミル・テミルジ。海上都市を築き上げたライン
アーク代表、ブロック・セラノ。そして―
「ウィル!?」
「兄上!?」
「ウィリアムさん!?」
トーラスグループ代表、ウィリアム・ロンバートがそこにいた。その後ろには
シャルとリリウムもいた。食堂は静まり返り誰もがテレビをガン見していた。
ちょうどやってきた山田先生と千冬も同じであった。
「いま世界は…非常に不安定な時代を迎えておる」
テミルジが最初に口を開いた。
「テロリズム、内戦、クーデター、食物の不作…それらが様々な国、様々な場所で
起きている。普通であれば、それらの問題は各国の政府が解決すべきことである。
しかし、現状を見たまえ記者諸君。解決しているかね? 否! 全く解決しておらん」
「我々企業連の分析の結果、現在存在する各国政府には政治力と呼ぶものが無いと
判断した。もし政治力があれば、このような状況に陥ることはなかったはずだ!」
レヴィンソンがいつもの大声でマイクに吠える。
「テロが日常茶飯事になってしまっている現在、問題を解決するために軍隊を強力
することは間違っているとは言わん。だが! 国民の生活に響くほどやることは
ないだろう? 軍備強化する前に小麦の値段を下げる努力をしたらどうだ?」
「我々企業連であれば今の問題をどう解決するか、各国政府に提供できる。簡単なこと
だし、今までずっとそうしてきたからな」
その次にウィリアムがマイクを握る。
「だが、もう
飽きたんだよ、我々企業連は。だから、我々は世界を、人類を救うために立ち上がる。
愚かな政府、愚かな国家を打破し、この世界を平和に導く。あとついでに世界を
混乱させたISも叩き潰すことも目標として…
我々総合軍事企業連合は既存の国家とその政府全てに宣戦布告をする」
その言葉とほぼ同時に企業連は一斉に各国に対して攻撃を開始した。国家
解体戦争の始まりであった…
続く…
~ウィリアムの部屋~
なのウィ「国家解体戦争始まったか…」
ゼロウィ「てか開戦理由適当すぎじゃ…それに短っ!」
作者「それ以上言ったらコジマンの具にするぞ」
なのウィ「なにそれ?」
ISウィ「企業連が売っている肉まんだよ。緑色で食べるとコジマ爆発が…」
ゼロウィ「おいいいい!?」
ISウィ「ってのは冗談で、まあふつうに美味しいよ」
作者「何でスライム型の肉まんはあるのにコジマ型の肉まんが無いのか…」
なのウィ「不思議だな、で次回は?」
作者「とりあえず各国が雑多な小火器(ISとか)で健気にも立ち上がって
きたのをアームズフォートが都市ごと木っ端微塵にするのを書こう
かね。ではまた次回!」