IS インフィニット・ストラトス ~よくある転生のお話~ 作:ホワイト・フェザー
キャロライン『駄目だこの人、なんとかしないと…」
短めですがどうぞ!
~トーラス本社にて~
Side ウィリアム
篠ノ之束対策会議から4年が経った。他の同年代の子供であれば小学校で勉強やら遊びやらをしているのだろうが、俺は2回も小学生をやりたくないのでトーラスで親父の仕事を手伝っている。最初は他の社員達が、
『こんな子供に仕事させるとかないわ~』
という雰囲気だったのだが、今では
『ウィリアム君、この書類まとめておいてくれないかな? かな?』
とか
『給与計算が間違っているじゃないか。そうだ、ウィリアム君にやってもらおう』
とか
『ウィリアム君! お姉さんこれから彼氏とデートだからこれお願いね?』
という感じになっている。これなんてパシリ? でも楽しいから許す。
さて、現在の世界について少し話そう。まず2年前に企業連は人型機動兵器『アーマードコア』を発表。そしてアライアンスの新設直属機関である『グローバル・コーテックス』がAC乗り、通称レイヴンの管理をすることに。各国政府はレイヴンを傭兵として雇い、その仲介料が企業連の利益となる。またACの整備、改良などは全て企業連が行い技術情報が流出しないようにしている。大体の概要は各国政府に送りつけてあるから問題ない。
次。4年前に雇った日本人科学者、小島洋。去年彼がついにネクストACに必要不可欠なコジマ粒子を地下8,000mで発見した。そしてここでも俺は驚かされた。ゲームでは広範かつ長期にわたり環境を汚染する性質があり、生態系への重大な悪影響が懸念されていたコジマ粒子だが、この世界の場合は少し、いやかなり違っていた。
というのも、何故か汚染が全くないのである。小島博士がこの粒子を発見した際、全身に粒子を浴びた。だが博士は死ぬことはなく、それどころか腰痛が治ったと大喜び。そこで詳しく調べた結果、汚染がないことが判明したのであった。どうしてこうなった。最初は頭をひねっていたのだが、原因はアテネだった。なんでも、
『汚染とか汚いから消しといたよ! これで地球は綺麗なままだね』
とか言ってきやがった。でもまあ、素直にお礼を言っておいたよ。
そしてレイレナードが超高密度水素吸蔵合金や実用燃料電池の開発に成功した。またアライアンス直属機関『アスピナ機関』を設立、俺がイェルネフェルト教授と共に提唱したネクスト操縦システムであるアレゴリーマニピュレイトシステム(AMS)の研究・開発を行っている。これでネクストACの開発・操縦方式の目処は立ったわけだ。俺もちょくちょく口を出して開発スピードを向上させたりしている。なんとしても『白騎士事件』までにネクストを開発しなければ。
んで今俺はトーラスの社長室で仕事をしているわけだが、普段ここにいるはずの親父はいない。何故かというと…
※ ※ ※ ※ ※ ※
~2週間ほど前、自宅にて~
『おはようございます、ウィリアム様』
「おはよう…あれ、親父は?」
『早朝に出かけました。伝言を預かっております。再生スタート』
『ウィル! 父さん今日から休暇取るから会社よろしくな! 副社長には言っておいたから! 最近お前、「お母さんが欲しい」ってオーラを出してたから嫁さん探しの旅も兼ねて2ヶ月くらい出かけるわ! じゃな~!』
『以上です』
「ちょっと待てぇぇぇぇ!! なんだそのお母さんが欲しいオーラって!?」
※ ※ ※ ※ ※ ※
というわけだ。なので今頃親父はナンパに忙しいのだろう。羨ま‥けしからん。
「ふう…次はなんだったっけ」
『次はコジマ兵器開発部に行かれては?』
「そうしようか」
俺はキャロラインの言われるままに部屋を後にした。
この時の俺は知らなかった。『コジマ兵器開発部』にどんな人達がいるのかを…
~コジマ兵器開発部~
「…なにあれ」
いや、俺は今開発部の入り口に来ているんだが…なんか扉がコジマ色…ていうか扉の隙間から粒子漏れてるし! 何やってんだよ…
「いざ行かん!」
意を決して扉を開く。そこには…
「主任、早くそこのバルブ閉めてくださいよ!! 全部漏れちゃうじゃないですか!」
「はははっ!! やっぱコジマ粒子を浴びると元気が出るなぁ!!」
「錯覚ですから! それ錯覚ですから!!」
「この銃弾にコジマ粒子を詰めて人に撃つとだな、体内で小規模ながらコジマ爆発が…」
「むしろコジマ粒子を圧縮してぶっぱなしたら凄いんじゃね?」
「っべーわ、核融合炉とかが屁に見えるようなコジマ発電思いついたわ」
「それ既にウィリアム君が設計図の素案出してたよ?」
「さすがウィリアム君! ちょっと濡れちゃうわね!」
「自重しろ、この痴女が。朝から何言ってんだこいつ」
「……………」
俺はそっと扉を閉めた。いや、わかっているつもりだったんだよ。例え世界がどうなろうともトーラスは変態集団の集まりだということを。でもまさかここまでひどいとは思っていなかった。とにかく社長室に帰r
「あれ、ウィリアム君? 見学にきたのかな?」
運悪く俺の後ろに女性研究員が。
「いや、そういうわけじゃ…」
「いいかいいから♪ お姉さんと一緒に行こう…ジュルリ♪」
ぎゃぁぁぁ! この人ショタ好きだったんだ!
「ウィリアム君じゃないか!! 今社長代理やってんだって? はははっ!」
ショタのお姉さんから貞操を守りきった俺は、部屋に入った瞬間頭をワシワシとされた。この人は開発部の最高責任者、通称”主任”である。本名は親父しか知らないそうだ。
「コジマ粒子は万能だ! 色々なことができる! じゃあ早速見てもらおう」
「え、いや、ちょっと待っt」
「まずこの手榴弾! 見た目はごく普通だけど中身が違う! 純度100%のコジマ粒子がたっぷり詰まっている! 起爆すると前にウィリアム君が持ってきた資料の中にあった『アサルトアーマー』と同じようにコジマ爆発を引き起こす!」
なんか凄いけど俺はあることが気になったので聞いてみることに。
「…それピン抜いてから何秒でドカンなの?」
「普通の手榴弾と同じく5秒」
「…どう考えても投げた奴も巻き込まれるよな?」
「……………………」
「……………………」
「………………おい」
「自爆は漢のロマンだ!!」
『ロマンだ!!』
駄目だこいつら…早く何とかしないと…
「そういえば…この前演習場にどでかいクレーターあけただろ? 何やったんだ?」
「ああ、あれか。実はアルゼブラの作ったパイルバンカーを改造してな、炸薬をコジマ粒子と有澤重工製爆薬を混ぜた奴に変えたんだよ。でも実際に起動したら炸薬が誤爆してちゅどーんってな」
「えー…」
その後も骨まで食う人食いバクテリアが詰まった銃弾とか、壁や地面に当たると跳弾して飛んでいくレーザー銃などを見させてもらった。
「ああそうだ主任」
俺は社長室に戻る前に書類を手渡した。
「ネクストの研究が終わってからでいいから、こういうのを作ってくれないか?」
「こ、これはっ………」
いつものおちゃらけた雰囲気が一瞬で消えて、主任は食い入るように書類を読んだ。
「…いつも不思議に思うんだが、なんでこんな素晴らしい兵器を考えることができるんだ? ウィリアム君は実に発想が豊かだね」
「そりゃどうも。それで、これらは既存の技術で製造が可能だが、コジマの力を加えたらさらに協力になるのではないか、と思ってね。主任、よろしくお願いしますよ」
「任せとけ!」
最高の笑顔で主任はガッツポーズをした。こういう時の主任は頼りになるぜ。
~さらに1ヶ月半後、自宅~
「つ、疲れた…」
『お疲れ様です、ウィリアム様』
俺は今、自分の部屋のベッドで死んでいる。いや生きているけど疲れた…慰めてくれるのはキャロラインだけだよ…
「ただいまー」
おっ! 親父が帰ってきたか! これで俺は仕事から解放されるぜ
「おかえ……り?」
玄関まで走っていったが知らない人が2人いた。どっちも金髪で1人は親父と同い年ぐらいで、もう1人は俺より小さい子供だな。で、どちら様?
「ウィル、今日からこの4人で一緒に暮らすんだぞ!」
「もうジェイソンさんたら、それじゃわかりにくいでしょう?」
「あはは、そうだったな。実はな、俺はこのソフィーと結婚したんだ」
「………………えっ?」
まじで嫁さん連れてきたこの人。しかも子連れ。
「初めましてウィリアム君。私はソフィー・カリエールです。こちらは娘のシャルロットです。これからよろしくね?」
「おいおい、もう苗字はロンバートだろう?」
「あらそうだったわね。うふふふ♪」
シャルロットってまさか………
「えっ」
「えっ」
続く…
~ウィリアムの部屋~
なのうぃ「ぶひいいいいいいいいい!!!」
ゼロウィ「ぶひいいいいいいいいい!!!」
ISウィ「お前等黙れ」
作者「何を隠そう、私はシャルロッ党員ですので」
なのウィ「シャルちゃんかわええよなあ」
ゼロウィ「ネットでは腹黒とか言われているけどそんなことないよな」
作者「だな。さて次回だが、ついに白騎士事件が!」
ISウィ「企業連が動かないわけがない。次回『2つの兵器』。お楽しみに!」
ゼロウィ「てかISが打ち切りになったからこの小説完全にアンチ方向になるのか?」
なのウィ「それでいいんじゃね?」
作者「そこは考え中です。ではアデュー!」