IS インフィニット・ストラトス ~よくある転生のお話~ 作:ホワイト・フェザー
AMIDAはこたつで丸くなる~♪
ってね。こういう寒い時はコジマ爆発で暖をとりましょう。
風とかインフルとかノロとかにかかると厄介ですからね。
改造され、速度が大幅に上がったスノーキャットは数時間後に南極点に到達した。そばに
あるアムンゼン・スコット基地には人は居ない。企業連の航空機で研究者達は避難している
からだ。
「さて、南極点に着いたわけだが…」
5人は防寒具を身に着けて外に出た。運がよいことに今日は雪が降っておらず、快晴である。
「…どこにもいないな」
「だね…」
束はいつか臨海学校で手に持っていたうさみみレーザーを使って箒の居場所を特定しようと
していた。マドカとくーちゃんは雪だるまを作り始めた。
「っ!? みんな、敵のお出ましよ!!」
スコールの叫びが響くと同時に、真上からパルヴァライザーがゆっくりと降りてきた。
そして全兵装を5人に向けた。5人も慌ててISを起動する。
「箒ちゃん! 私だよ! お姉ちゃんだよ!」
するとパルヴァライザーから通信が入った。映像には箒の顔がドアップで映っていた。
ただし、死んだ魚のような目をしていたが。
『……ネエ………サン…?』
「そうだよ、お姉ちゃんだよ!! 今すぐ助けてあげるからね!!」
『ネエサン……ネエサン………』
「ほ、箒ちゃん?」
その時になってようやく束は箒の様子がおかしいことに気付いた。
『ネエサン…………
ミィツケタ』
次の瞬間ホーミングレーザーが放たれ、5人を襲った。
「ウィル、始まったぞ」
「そのようだな。じゃ、行こうか」
ウィリアムと主任は隠れ場所から飛び出した。
「お兄ちゃん…頑張って!」
「これで最後ですからお気をつけて!」
リリウムとシャルロットは上空のアンサラーから戦闘を眺めることになった。
最初の攻撃を何とか避けた5人。後退してパルヴァライザーとの距離を取る。
「箒ちゃんやめて! 何で攻撃するの? お姉ちゃんだよ!」
『ネエサン…排除…ネエサン…排除…』
しかしパルヴァライザーは聞く耳を持たない。そして再び襲いかかってきた。
「博士、彼女は洗脳されている! 戦うしか無い。その上で機体から引きずり
出さないとこっちが死ぬ!」
「実の妹と殺し合い…つらいよ…でもやるしか!」
束は自分のISに搭載されている武装で最も威力のあるレーザーを出した。狙う
場所はパルヴァライザーの背中のスラスターである。
「ごめん、箒ちゃん…」
引き金を引こうとしたその時、ハイパーセンサーがミサイル接近警報を発した。
慌てて場所を移動して、ミサイルの爆発から身を守った。
「誰だ!?」
『『私です』』
主任とウィリアムであった。
「貴様…って何だそれは!?」
クラリッサが素っ頓狂な声を上げた。理由はもちろんビッグトーラスマンだ。
「ネクストより大きい…」
「ていうかエクスシアよりでかい…」
驚く5人を前にウィリアムは不敵な笑みを見せつけた。
「このコジマの塊であるビッグトーラスマンに勝てる奴など居ない! これが
最後だ、ケリを付けようぜ!」
と、同時にアンサラー6機もステルス迷彩を解除した。
「あれは…新型のアームズフォートか!」
「すごく…大きいです…」
「まあ、あいつらは刑務所の看守みたいなもんだ。逃げたら撃ちますよ的な感じのな。
だからお前らは逃げることも、篠ノ之箒を助けに行く事もできない」
「何?」
束は不思議に思った。箒ならパルヴァライザーに乗って今ここにいるじゃないか、と。
パルヴァライザーに乗っている映像も流れたじゃないか、と。
そこまで考えた時、ウィリアムが笑うのを必死にこらえながら言った。
「俺は篠ノ之箒がパルヴァライザーに乗っている、と言った覚えはないぞ?」
「じゃあどこに…箒ちゃんは一体何処にいるんだ!?」
「さあね~? 知りたきゃ倒してみな! アハハハハ!」
ISの生みの親、篠ノ之束。企業連を代表してウィリアムと主任+アンサラー×6。歴史に
残る戦闘が今始まった。
「遂に始まったのね…」
GA第4艦隊の大型空母の中で、同社のリンクスであるメノ・ルーが呟いた。彼女は敬虔な
クリスチャンなので、ついさっきまで空母の中にある礼拝堂で祈っていたのだが、窓の
外から、かすかにコジマ爆発の光が見えたのだ。
「メノ、そろそろ時間よ」
礼拝堂の入り口のドアをノックしながら待つのは、同じくリンクスのメイ・グリンフィールド。
ちなみに2人ともバストは90cm以上の巨乳リンクスである。スタイルも抜群なのでカラード
内にファンクラブが出来るほど。まだ彼氏は居ない様子。あとリリウムとそのファンクラブ
には嫌われている(胸的な意味で)。
「そう…じゃあ行きましょうか」
「全くご飯を食べる暇もないんだから!」
メイは食べるのが好きである。ていうか大食い。だけど太ったことがないという。世界中の
ダイエット中の女性達はさぞかし羨むことだろう。
2人はネクストに乗り込み、甲板までエレベーターで上がった。すると大型空母の隣に
いた駆逐艦が爆発しつつ沈むのが見えた。反対側では巡洋艦が対空ミサイルを乱射して
いる。今GA第4艦隊とBFF第2艦隊は大量の無人ISに攻撃されているのだ。
「よくもまあこんなに作ったわね。いくら天災でも資材は無限じゃないでしょうに」
『前々から集めていたんでしょ。さて』
メイは垂直ミサイルを一気にぶっ放して敵IS2機を葬り去った。
『メリーゲート、行くわ!』
「プリミティブライト、戦闘開始!」
2機のネクストは空母から飛び出し、戦闘を開始した。
同じ頃、BFF第2艦隊旗艦、超巡洋戦艦インコンパラブルは、その変態力…もとい戦闘力を
フルに発揮していた。コジマショックカノンでISをコジマの世界へ飛ばし、50.8cm実弾砲で
木っ端微塵にした。しかも撃つ砲弾は燃料気化弾だったり、特別に設計されたABM弾だったり
する。このABM弾、主にCIWSに使われる弾丸なのだがポールの命令で50.8cm砲用にも作られた。
おまけに魚雷まで撃ちまくっていた。空中にいるISには効果がないはずなのだが、ポールは
抜け目がなかった―変態的な意味で。発射したコジマ弾頭魚雷を一旦深く潜らせてから、一気に
深度を上げる。そして海面に飛び出た瞬間に弾頭が起爆するようにセットしたのだ。なので、
突然海面を割って飛び出た魚雷が引き起こすコジマ爆発で多くのISを撃破した。戦果としては
素晴らしいのだが、魚雷本来の使い方ではないことに誰も気づいていなかった。
「ハッハッハ!! さすが我がインコンパラブルだ! IS相手にかすり傷1つない!」
艦橋でポールは高笑いしながら紅茶を飲んでいた。コジマショックカノン発射時にかける
閃光防御用サングラスをしたその姿は意外とかっこいいものだった。
「ISみたいな過去の遺物は消えちまえ! これからは巡洋戦艦の時代だ!」
(((((いや、それはない)))))
艦橋にいた全員がそう思っていた。
「ん?」
ポールは南極大陸の方を向いた。かすかにコジマ爆発の光が見える。
「あっちも派手にやっとるなぁ。パルヴァライザーなんざ吹きとばせ!」
ハイテンションのまま、ポール率いるBFF第2艦隊はISを次々と破壊し続けた。
グングニル巡航ミサイルの射撃制御装置がハッキングを受けているとも知らずに…
続く…