IS インフィニット・ストラトス ~よくある転生のお話~ 作:ホワイト・フェザー
「お兄ちゃん! チョコあげる!!」
「おお! 1人で作ったのか?」
「お母さんに手伝ってもらったんだよ!」
「そうか…シャル、ありがとな」
「えへへ~」
「…いいなぁ」
「あなた、これ♪」
「俺にもチョコくれるのか!」
「もちろんじゃないの♡」
「ありがとう! 愛してるぞソフィー!!」
作者「まあ私は全くもらえなかったんですけどね。では本編どうぞ!」
Side ウィリアム
さて今日はIS運用協定、通称「アラスカ条約」の会議に親父が企業連代表として参加している。俺はシャルと一緒にアライアンスに向かっているところだ。何でも会議の様子をリアルタイムで見物しようと企画だそうだ。こういうことを考えるのは多分GAのレヴィンソン代表だろうな。
「お兄ちゃん、まだなの?」
「まだだぞシャル。それまで外を眺めていような」
「は~い!」
うむ、シャル成分は充分に補給できた。続けよう。あの日、白騎士を俺が試作ネクストで叩いた後、インドにあるアルゼブラ社の極秘基地に光学迷彩をかけてたどり着いた。そこで俺を出迎えてくれたのは、アルゼブラ社の社長であるラール・チャラン・サーダナと、その妻であるシャミア・ラヴィラヴィだった。噂ではサーダナはドMでシャミアはドSだとか。そしてシャミアは同じドS仲間の”BFFの女帝”、メアリー・シェリーととても仲がいいとか。
『ウィリアム君、君には可能性を感じている。今後も頑張ってくれ』
『な~にを偉そうに言ってるのかしら?』
『しゃ、シャミア…これはその…』
『だまらっしゃい(バシッ!)。役に立たない男(バシッ!)』※ムチの音です
『うぐっ!! ぐあっ!! ハァ…ハァ…ハァ…いいぞ、冴えてきた…』
噂は本当でした。サーダナェ…
まあSM夫婦はどうでもいいとしてISの話を。あの事件後、開発者である篠ノ之束は声明を発表した。彼女曰く、
・”白騎士”は試作機だったので防御面に多少の問題があった
・突然ミサイルが降ってきたので、迎撃用の武装しか積んでいなかった
・企業連製と思われる新型アーマードコアが予想より強かった
・次はアーマードコアなんかに負けないんだからねっ!
だそうだ。もっとマシな言い訳はできんのか。その翌日、企業連も声明を発表した。
「BFF第8艦隊の駆逐艦が撃沈されたので、新型アーマードコアに白騎士迎撃を命令した。これは正当防衛である(キリッ」
そして新型アーマードコア、”アーマードコア・ネクスト”に関しては情報の一部を公表した。ISとの違いについても説明してあげた。
・男でも乗れる。ただし適正がないと脳と体に負荷がかかってアボン
・絶対防御? そんな贅沢なもんついてねえし
・コジマの力でプライマルアーマーあるから普通の攻撃は無力化だぜ!
・乗るにはAMSの手術しないと駄目だよ
これらの説明を聞いた各国政府は、
「ISは女にしか乗れないが手術とかなしでおkだろ? ネクストはISより安いし男にも乗れるけど適正がないと脳や体が…しかも手術しないといけないのか…」
しかも企業連はこうも宣言していた。
「ネクストに関しては一切売り気はない。新組織『カラード』を立ち上げ、レイヴン管理・運営組織『グローバル・コーテックス』と同じようにネクストとその操縦者”リンクス”の管理・運営は企業連が行う。だからお前等国家は最強の兵器IS(笑)でも使ってろ。もしネクストが使いたいなら傭兵として雇え。まあ要求報酬はレイヴンよりもめっちゃ高いけどな!」
なので各国はISを使うことに。そしてそのコアの分配などの協議が今日アラスカにて行われる、というわけだ。
~アライアンス、会議室にて~
シャルのことを女性職員に預けた俺は早速会議室に。そこにはいつもの4人が既に待機していた。
「いやぁウィリアム君! あのIS相手によく頑張ってくれた!」
早速俺のことを褒めてくれたテミルジさんは満面の笑みを浮かべていた。
「どうもありがとうございます。ですが私が勝てたのは白騎士の操縦者が油断していたからだと思います。ノーマルとは比べものにならないくらい戦闘力を秘めていますからね」
「全くだな。それに最後の台詞も完璧だった! でもハイレーザーキャノンを使って欲しかったなぁ。それだけが残念だよ」
ブラックさんはちょっと不満気だ。そういえばあのハイレーザーキャノンはインテリオル製だったっけ。ごめんねごめんねー。
「次は必ず使いますよ。それより会議の方は?」
「そろそろISコアの分配をどうするか、ということの話し合いが始まるようだ」
レヴィンソンさんがキーを操作して壁のモニターに会議の様子を映した。
※ ※ ※ ※ ※ ※
『では次にコアの分配の具体的な数について話し合いたいと思いますが…最初に企業連が発言をしたいとのことです』
ざわざわ…
『企業連が…?』
『まさかがっつりもらう気じゃ…』
なんか他の国の連中がそんな事言ってるけど、そう思うのは仕方ねえよな。
『では企業連を代表してトーラス社社長のミスター・ロンバート、どうぞ』
議長を務めているアメリカ国連大使の紹介を受けた親父が壇上に上がる。
『どうも皆さん。早速ですが、まず企業連は各国のISコアの分配に関して一切口を挟まない事をここに確約致します』
(よかった~)←議場全員の心の声
『ただし、日本政府には貴国が保有しているISコアのうち3つを我が企業連に譲っていただきたい。それが条件です』
『あの、3つだけでよろしいのですか?』
恐る恐る日本国連大使が聞くと、親父は笑顔で返事をする。
『ええそうです。3つだけで結構です。ただでさえ少ないコアですから』
『わかりました。その条件を受け入れましょう』
日本国連大使は即答した。そりゃそうだ、他の国の連中が
(日本さんよぉ、絶対にその条件呑めよ? じゃないと…)
という感じで無言の圧力をかけていたのだから。もし日本がこの条件を呑まなかったら、企業連がコアの分配に口を出すことになり、各国にとって最悪のシチュエーションになるのだ。それはなんとしても避けたいだろう。
『ありがとうございます。では議長、これで失礼します』
用が済んだ親父は一礼してから自分の席に戻った。
※ ※ ※ ※ ※ ※
「「「「「よっしゃあ!!」」」」」
俺達5人はそろってガッツポーズをした。これでISの研究ができる!! 本当は技術チートがあるから作れるんだが、そうすると篠ノ之束に、
『あれ、なんでコアの数が増えているの? 私以外にも企業連にコアを作れる人がいるんだね!! 興味出てきたよぉぉ!!」
という風に目を付けられるから今はやらないでおく…今は、ね。
「さて、予定通りコアは全てトーラスで解析、ということでよろしく頼むよ」
「了解しました」
その後は他の事案について話し合った。例えばマッスル・トレーサー、通称MTの件である。俺が生まれる1年前から売り出しているこの機動兵器だが、今後はISとこのMTを中心に軍備を整える国が多く出てくることを予想して増産している。レイヴンを雇うよりも安く済むしね。ISでカバーできない部分をMTで補う、という感じになるだろう。もしそうならなかった場合、企業連の演習場で射的の的になる運命だ。
今ではノーマルと呼ばれるようになったアーマードコアだが、こっちも改良を続けている。ACの基幹技術の1つであるアクチュエータ複雑系(Actuator Complexity System:ACS)の開発元であるアルドラが、ノーマル用の改良型ACSの開発に成功したそうだ。従来のものと比べて遙かに高性能になったので、レイヴン達も大喜び。ノーマルはハイエンドノーマルに進化した! 任務での撃破率は上がり、被弾率は下がったんだと。今後も改良をしっかりと続けていこう。
あとは今後ISの配備が進むにつれて仕事がなくなる各国空軍のパイロットを企業連サイドに引き込むために、企業連全体で新型の戦闘機を開発中だったりする。多分来年には発表できるんじゃないかな、と考えている。こいつのコンセプトは、
・宇宙空間でも戦える戦闘機を作ろう!
・ネクストと同じくISに対抗できる戦闘機を作ろう!
って感じ。どんな戦闘機か見当がついたかな?
「そ、そういえばウィリアム君」
「はい?」
会議が終わりに近づいた頃、セラノさんが聞いてきた。
「ISコアの解析だけど、まさか完全に分解するつもりじゃないよね?」
「ははは、まさか」
「そ、そうだよね。よかっt」
「もちろん完全にバラします」
ほら、初めてドライバーを握った時ってさ、何でもかんでも分解したくならない? 俺も昔からそうだったから是非ともコアをバラしたいんだよね~。
「「「「なにぃぃぃぃ!!!」」」」
「えっ?」
そういった途端4人が素っ頓狂な声を上げて立ちあがった。あれ、俺なんか変なこと言ったかな?
「ウィリアム君、君に一任するとは言ったが、使えなくしたら駄目なんだぞ?」
「無論承知していますよ。どうかご安心ください」
そこで俺はあることを思い出してブラックさんの方を向いた。
「そういえばブラックさん。例の兵器、どれ位まで進んでいるんですか?」
「ああ、あれか。主砲に関しては既に完成している。あとは光学迷彩装置とステルス装甲板、それにコジマジェネレーターを搭載すれば完璧だな」
”あれ”とは、インテリオルを中心に開発を進めている新兵器だ。まだ秘密だよ。
「意外と早いじゃないか、フィル」
「トーラスの協力がなければここまで早く完成しなかったよ、アミル」
光学迷彩は俺が提供した技術だしなあ。ネクストにも標準装備として搭載していく予定だ。あとコジマ粒子を探知されないようなコーティングもしておけば隠密行動が可能に…ぐへへ。
<ビビビビットマン♪ ビビビビットマン♪ いつもコジマ垂れ流してる~♪
「お、電話だ。ちょっと失礼します」
「「「「なんだ今の着メロ」」」」
この着メロはアクアビットの社長の携帯からだな。
「もしもし、ロンバートです」
『ウィリアム君かい! 僕だよ!』
「こんにちは、ダールマンさん。相変わらずテンション高いですね」
『もう、そんな敬語なんか使わなくていいって。エリックでいいよ』
エリック・ダールマン。41歳のスウェーデン人男性。我がトーラスの子会社「アクアビット社」の社長だ。
「じゃあ敬語はなしで。それでどうしたんだ、急に?」
『実は! ついにソルディオスの開発に成功したんだ!!』
「おお、ついにやったか!!」
『あとは移動手段の開発なんだけど…今からそっちにデータを送るから見てもらえないかな? いくつか案があるんだ』
「わかった。アライアンスのいつもの会議室にデータを送ってくれ」
すぐモニターにソルディオスの設計図と移動手段に関するデータが映し出された。
『基本は4脚歩行型なんだけど、これだと陸でしか戦えないでしょ? それに移動速度も遅いし。だからこうすればいいんじゃないかなーと!』
「「「「「えっ」」」」」
モニターに映しだされたのは、なんと超巨大なエアクッション艇にソルディオス砲を4つほど載せて水上を高速移動するソルディオスのCGだった。
(((変態だー!!!!)))
と思ったのはレヴィンソン、テミルジ、セラノの3人。
(水上を高速移動する超大型兵器! なんてかっこいいんだろう!!)
と思ったのはブラック。後に彼はこれを参考にして、水上アームズフォート『スティグロ』を開発するのだが、それはまた別の話。
(これなんて魔改造スティグロ? でも面白いな!)
と思ったのは俺である。さすがアクアビット、普通じゃ考えないことを考えやがる。
『どう思う?』
「ま、ありじゃないか?」←俺
「とてもいい! 我が社の兵器開発の参考にさせてもらうよ!」←ブラック
「気持ちわr…いや、実に独創的なアイデアだな」←レヴィンソン
「その発想はなかったよ」←テミルジ
「き、君とは敵対したくないね」←セラノ
といった感じで会議は終わった。外に出るとシャルが待っていた。
「お兄ちゃん、遅いよっ!」
「ごめんな、シャル。ほらナデナデしてあげるぞ~」
「にへへ~♪ お兄ちゃん大好き~!」
「俺も大好きだぞ~、シャル~♪」
その様子を見ていた4人は、早く自分も孫が欲しいなぁと思ったそうな。
Side out
続く…
~ウィリアムの部屋~
ISウィ「サーダナの本名ってあんな名前だったんだ。てかインド人か」
なのウィ「サーダナって確か数学者だろ? インドって数学得意らしいし」
作者「かく言う私は2次方程式が解けない人間でね」
ゼロウィ「自慢すんな」
作者「微分? サイン、コサイン? 何それ、おいしいの?」
ゼロウィ「高校をやり直せよ」
ISウィ「高校かぁ…あの頃に戻りたいねぇ」
「「「同感」」」
なのウィ「働きたくないでござる!」
ゼロウィ「グリーンジャンボ買って5億当てようぜ。そうすれば遊んで暮らせるんじゃね?」
ISウィ「どうだかな。で作者、次回は?」
作者「次回はだな、愚かにも企業連にちょっかいを出したとある国の事をかk」
ISウィ「ちょっと待て。それじゃないだろ」
作者「あ、すまんすまん。今のはまだ先の話だった」
ISウィ「次回は俺がISコアの秘密を暴くぜ! 『暴かれる真実』。お楽しみに!」
なのウィ「いったいコアにはどんなことが隠されているのかな?」
ゼロウィ「ていうか今回タイトルにISコアってあるのにあまりコアの話が出なかったな」
ISウィ「気にしたら負けだ。ではシーユー!」
なのウィ「今日は英語かい」