光の国に飛ばされた筈なんだけど目の前に輪っかがある 作:ウルトラネオン
少ーしばかりナイーヴになってまして筆が乗らずにずるずると長引いてしまいました申し訳ない…。
ある程度ストックが出来たので1時間後辺りにもう一話投稿します
150:名無しがお送りします
結構走ってるけどうじゃうじゃと宇宙人が出る出る
151:名無しがお送りします
まだ着かないの…?かなり遠いね…
152:ウルトラマン(仮)
『エックス先輩、まだ着かないんですか!?操られてる宇宙人達ゾロゾロ出てきてますよ!?』
『(もう少しだっ!踏ん張ってくれフィフティ!)』
『あばばばばばばばば』
『(シャプレー君が凄い事になってる)』
『ごめんシャプレー君平気!?』
『だだだだだだいいいいじょじょじょじょぶぶぶぶぶ』
『オッケー!』
153:名無しがお送りします
シャプレー星人が荒ぶってらっしゃる
154:名付け親
やはりイッチのスピードはそう慣れはせんか
155:ウルトラマン(仮)
なんか大きい入口見えてきた!
『(あそこだっ!あそこに大地が!)』
『つい……たぁ!!!』
『(何…ここ…)』
予想よりも5倍は大きい部屋だし、めっちゃでかいカプセルに怪獣が保存されてるのかこれ…?
156:名無しがお送りします
いかにもな所やな
157:名無しがお送りします
カプセルが数え切れないくらいある…
これ全部怪獣が収まってるの…?
158:ウルトラマン(仮)
なんでカプセルなんかに…?
『(怪獣をこんな風に扱うとは…!)』
『この怪獣達もついでに助け出すとして、大地さんは……』
『(カケル、アレ!)』
『ん?なんかかなり大きなドーム状のガラス………中に人がいる…?』
『(大地っ!)』
機械チックな椅子にグッタリと座ってるけどあれが大地さんか!
159:説明ニキ
カケルさん気を付けて!もしかしたら怪獣達が動いてもおかしくないから!
160:小さな男の子募集
大地のいるガラスドームも気になるわ
イッチちゃん用心して
161:ウルトラマン(仮)
>>159
>>160
了解!
『大地さん!すぐに助けに行きま―――ッ!?』
『(どうしたフィフティ………っ!?こいつは!?)』
『な、なんだよこいつ…黒い…』
『シャプレー君こいつ見たら駄目だ!何か嫌な予感がする…!』
『―――ヒカリ、ヒカリヨ』
こいつが皆の言ってた黒い影法師!?
162:名無しがお送りします
こいつや!こいつが黒い影法師やで!
163:名無しがお送りします
僕も皆さんに言われてウルトラ8兄弟見ましたけど全く姿が変わらないですね
164:ウルトラマン(仮)
『お前が元凶か!!』
『ヒカリ、ヒカリヨ』
『(気を付けろフィフティ、何かしてくるかもしれない!)』
『ヒカリ、ヒカリ、ヒカリ、ヒカリ』
『さっきからヒカリヒカリって何なんだ―――』
『―――オソレヨ』
『ッ!?』
カプセルの怪獣達が動きだした!?
165:名無しがお送りします
えーと…
ゴモラ、ディノゾール、ベムスター、パンドン、エレキング、レッドキング、ギマイラ、グビラ、テレスドン、アントラー………やべえ数え切れねえ…
167:名無しがお送りします
しかも怪獣達の目が赤い…
もしかして操られてる…?
168:ウルトラマン(仮)
『(この子達…操られてる…)』
『……トーアのお墨付きか』
『ヒカリ、メッスル、ユケ』
『『『『『『ガァァァァァァ!!!』』』』』』
『トーア、シャプレー君達を頼んだ!―――フィフティィィィィィィ!!』
169:名無しがお送りします
大丈夫かこれ!?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◇カケル
ブレスを掲げ、ウルトラマンに変身した俺は怪獣達に向けて走り出す。超スピードで移動し、なるべくトーア達に被害を与えないようにする為だ。
「キシャャャャャャャ!!!」
「くっ………この怪獣、確かゴモラだっけな…!」
佐奈に聞いた事がある。
大先輩のマン先輩でも一度は逃した怪獣。力自慢の怪獣でありながらその角から振動波を繰り出す事が出来る、俺でも知っている怪獣。
スレの皆のからの補足で、どうやら怪獣の中でも特にゴモラは大地さんにとって思い入れかあるみたいだ。それを聞いて余計にやり辛くなる。
初めにゴモラと取っ組み合いをしたが、パワーに関してはゴモラの方が1枚上手だったようだ。その証拠に、少し押されてる。
「こん……のっ!!」
「キシャァァァ!?」
頭突きをかまして一瞬だけゴモラの態勢を崩す。足を払って転倒させ、横から割り込んできたレッドキングのパンチを紙一重で避ける。
続いてエレキングが口から電撃を放ってくるが、頭部を傾けて避ける事に成功。エレキングに急接近して顔に拳を叩き込んだ。
「キィィィィィィィ!?」
「くっそやり辛………危なっ!?」
「ガァァァァァァ!!」
「ディノゾールか……あの微妙に見えづらい攻撃がなんとも……ッ!?」
「ガァァァァァァ!!」
少し離れていたベムラーが口からペイル熱線を放ってくる。
フィフティウムミラージュで防ぎ、突撃してきたアントラーを回し蹴りで後退させた。
一対多数。
そういう状況の戦いには慣れていたつもりだったが、今回はそうもいかなかった。操られてる怪獣達に罪はないんだ。いつぞやのクグツといい、操られてる怪獣っていうのは死にものぐるいで必死に攻撃してくるのか。
……そうさせているのは黒い影法師か。
あの頃とは違い、操られてる怪獣達を無闇矢鱈に殺すなんて事は出来なかった。
その時だ。後ろからシャプレー君の声が聞こえたのは。
「ま、まじかよ……アイツらここまで来やがった!?」
そこに視線を合わせると、さっき入ってきた入口にゾロゾロと宇宙人がここに侵入してきていた。あの正気を失っているような様子から彼らも黒い影法師に操られてるのだろう。
「オソレヨ、ゼツボウシロ、ウラメ、ニクメ、コロセ、ヤツザキ二シロ」
「こいつ…!」
黒い影法師の体からドス黒いオーラのような物が溢れ出ている。
そのオーラが増すと共に、操られてる怪獣や宇宙人が更に暴走していき、動きがより活発になった。
トーア達も追いつかれないように逃げているが、追いつかれるのも時間の問題だ。
「トーア!気絶させてもいい、動きを止めてくれ!」
「………分かった!」
トーアが闇の力を開放し、周囲に闇の瘴気―――マガ冥闇を展開する。出力は抑えてあるのか、宇宙人達が触れてその場でパタリと倒れた。
命に別状はないだろうが、それでも闇の力だ。多少の後遺症が残るかもしれないが勘弁してくれ。
と、そっちにかまけてる程、こちらも手を抜ける状況じゃなかった。
「キシャァァァ!!」
「よっと!……ハァッ!!」
「キシャァァァ!?」
ゴモラの尻尾攻撃を少し飛んで避ける。無理矢理遠心力を働かせ、ゴモラの顔に蹴りを思いっきり入れた。
吹っ飛んだゴモラの変わりに今度はテレスドンが迫りくる。
身構えてると、背後からツインテールが俺の首を締め上げ、足首に噛みつく。
「しまっ―――」
「ガァァァァァァ!!」
テレスドンの口が俺の首筋に噛みつく。激しい痛みが俺の全身に駆け巡る。
圧迫感、噛まれている感覚、次々と迫りくる怪獣達。
このままではやられてしまう―――そう思った俺は右手にエネルギーを込め、チェーンソー光輪を出現させる。
怪獣達は悪くない、けど今やられる訳には……!
チェーンソー光輪を振り上げたその瞬間――
い やだ
かみ たくない
きず つけたく ない
声……?
シャプレー君でもエックス先輩でも……ましてやトーアの声でもなかった。
これは…怪獣の声?
この声はスレの皆も聞こえていたようだ。とても悲痛で…悲しげな……感じるこの声。
次々と怪獣達が俺に噛みついて来る。
そして…噛みつかれれば噛みつかれる程、悲しみの声が大きく、そして強くなる。
そして、最後に聞こえたのが―――
ころ して
その声を聞いた瞬間、プツンと何かが切れた。
「オオオオォォォォォォォォ!!!」
激情に任せた結果、光のエネルギーを全身に駆け巡り、瞬時に解き放った。
その光の衝撃波は噛みついていた怪獣達全て吹き飛ばした。
考えもせずに咄嗟に放ったこの技、ただの衝撃波だったようで怪獣達の命に危険はないらしくホッとする。
ただ吹っ飛ばすだけの技。土壇場で放ったにしては上手くやってくれたようだった。
―――身体中からとてつもない怒りが溢れてくる。
噛みつかれた事で分かった事がある。それは怪獣達や宇宙人達の操られ方が
怪獣達は苦しんでいた。
黒い影法師達は怪獣や宇宙人達に取り憑く事で負の感情で頭を塗りつぶし洗脳と服従の両方をしている。
ようは体を乗っ取って悪事を働き、その罪悪感で心に闇を埋め込んで服従させる事だった。
罪をなすりつけ、罪悪感を誘発し、心に傷を与えていく。
ふざけんな、お前らになんの権利があってそんな事出来るんだ。
「カケルッ!!」
足元からトーアの声が聞こえてくる。
「声、聞こえたっ!任せてっ!」
トーアが床に大きく手をつき、闇を広げていく。
その闇はこの広間全てに広がっていき、宇宙人達も怪獣達をも包み込む。
「ヤミ……ヤミ………ヤメロ…………ヤメロ……」
「うるさい」
黒い影法師に手を向けたトーアは、闇のエネルギーで黒い影法師を力で掴み取る。
掴み取られた黒い影法師は、途端に苦しみだす。
藻搔いて脱出を試みようとするも、そうされる前にトーアが影法師を握り潰す。
影法師は霧となって空中に溶けていき、やがて消えた。
「体からコイツらを、引きずり出す」
トーアがそう呟いた瞬間、広間全体に悲鳴や阿鼻叫喚が響き渡る。
無論、その悲鳴や叫び声は取り憑いた影法師達のものであり、同時に怪獣達や宇宙人達から黒い影法師達が引き離さられ、実態を持たない影法師達の体は闇の力によって部屋の中心に浮かべられた。
どうやら、闇の力の扱いに関してはトーアの方が上手だったようだ。
「カケル」
「分かってる。―――フィフティウム光線ッ!!」
密集していた黒い影法師達に光線が命中し、少しずつ影法師達を消し炭に変えていく。1体、また1体と消滅する。
逃げようにもトーアの闇の力で抑えつけている為、逃げ出すことなんてさせる訳がなかった。
「オオ……ヒカリ……ワレラハ……ヤミヲ……」
「黙ってろ、吹き飛べ糞野郎共」
最後の1体を残す事なく、黒い影法師を消滅させていった。
黒い影法師達に取り憑かれていた者達はぐったりと倒れていた。
何処か異常がないかエックス先輩に調べて貰った所、特に問題は無さそうだ。
後は……。
「エックス先輩、大地さんの所に行きますよ」
「(ああ、すまない助かる)」
変身を解き、大地さんが居るガラスドームへと向かう。
ガラスドームに近づいてみると、どうやら1枚のガラスが覆っている以外何もなかった。
すぐさま、拳に力を込め、ガラスドームを叩き壊す。
大地さんに駆け寄ると、顔はやつれてて意識はなかったが命に別状はなかった。急いで光の力を与えていくとやつれた顔は元に戻っていき、ゆっくりと目を開けたのだった。
「(大地っ!無事かっ!?)」
「エックス…エックス!?どうして君が……?」
共に戦ってきた相方との再会だったが、見知らぬ人間がすぐ側に立っていた事に気づいた大地さんは俺達を凝視した。
「えと…貴方達は…?」
「俺は日空カケル、ウルトラマンフィフティですよ大地さん」
大地さんは驚いた顔で俺達を見ていた。