光の国に飛ばされた筈なんだけど目の前に輪っかがある   作:ウルトラネオン

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遅れましたスレ更新です
小説パートもはいってますよ


スレ16

◇カケル

 

『ようこそ光の戦士よ』

 

サイキが潜む場所―――月に到着したガイさんと俺はサイキに歓迎の言葉が贈られた。普通の思考回路をしてる人なら分かるとは思うが「今から君の計画邪魔しに行くね☆」っていう連中に対して皮肉のかけらもない、本当に歓迎していると感じざるを得ない言葉を言われた時は頭がおかしくなったのかなと思った。

だがその想いは目の前に現れた奴らによってある程度の察しがついた。

ベゼルブだ。

ベゼルブがこれまた大量に現れ次々と襲い掛かってきた。

ああ、あれね?歓迎ってそういうあれね?

襲い掛かってきたベゼルブはまず隣にいるガイさんことウルトラマンオーブに向かって火炎弾を放ち、ご自慢のクグツを注入する為にオーブに接近したのだ。

けどそんな事させると思うか?

 

「シェアッ!」

 

「グギュッ!?」

 

俺は接近してきたベゼルブに超スピードで近づき、ベゼルブの顔を目掛けて膝蹴りをした。ベゼルブは俺の膝蹴りを喰らうと後方に吹っ飛び、岩でできた山にめり込むように倒れていった。

 

「カケル、ありがとう」

 

「いえいえどういたしまして」

 

会話を短く終わらせるとベゼルブが俺達に次々と向かってくる。

そして俺とガイさんがベゼルブと戦闘している中、またサイキの声が聞こえてくる

 

『きっと君達は自分の正しさをこれっぽっちも疑ってないんだね。所で1つ教えてくれないか?君たちは知恵を得た事で何を成し遂げたの?』

 

サイキが俺達に問を掛けてくる。

何を成し遂げた……か。うーむ、随分と哲学的な事を言ってくるな。まだウルトラマンになってそれ程時間も経ってないし、そもそもウルトラマンは俺からしたら架空の存在だったからな。何を成し遂げたと聞かれても困るわ。

頭の中のスレの皆は「レッドファイトを成し遂げました(現在進行系)」 とか「虐殺行為……いやジャグラーさんをちょっとはマシにしました」とか色々書き込まれてるが気にしなかった。

襲ってくるベゼルブを1つ、また1つと倒していく俺とガイさん。

ガイさんは格闘戦を駆使しながら隙をみると光線で殲滅し、俺の場合はというとフィフティウムパンチやらフィフティウムスラッシュ、場合によってはより徹底的に攻撃(虐殺)してベゼルブの息の根を止めた。

光線は……うん、また吹っ飛んだら嫌だから撃たない。

 

『単により多くの物を破壊できるようになった、それだけなんじゃないの?君たちは自由意志は愛を生むのだと叫ぶ。しかしその愛すら取引に使う。愛する者の為に戦えとね』

 

サイキの声が聞こえる。それ個人差じゃね?と思うのは俺だけなのだろうか。サイキの言ってるような事を考える奴もいれば、全く逆の考えをする奴もいるしそもそもそんな考えを思いつかない奴だっている。スレ民を見てみろよ?多種多様過ぎて困るじゃろ?

ウルトラマンになる前……ほぼ抜け殻も同然だったときに偶々スレッドを開いたら色んな奴がいてそこでレスバトルしたの懐かしいなぁ…。

なんて思ってるとスレの皆は「光の戦士の戦い方をしてないという意見は皆一致してるけどな」等と書き込んでいた。これだからスレ民の団結力は好きだけど嫌いだよ(憤怒)

 

『愛ゆえに殺し合いが始まる。君たちが守ろうとする宇宙はそんなものだ。根本的に変えたいとは思わないか?』

 

辺りに居たベゼルブはまだチラホラとは生きているが大半のベゼルブはガイさんが光線で跡形もなく消滅したか俺の攻撃でさっきまでベゼルブだった物が辺り一面に広がっていたのだった。

しばらく身構えてるとサイキが居座る宇宙船の一部が開いた。ちょうど人間1人は通れるくらいの大きさだった。

 

「俺達を招いてるのか?」

 

「かもしれません、取り敢えず行ってみましょう。もしかしたら本当に話し合いたいだけかもしれませんし」

 

「そう…だな」

 

ちなみにスレの皆からまともな事言っとるとか色々言われたけどお前ら後で覚えとけよ?

俺とガイさんは変身を解きサイキの宇宙船に入っていった。前みたいにベゼルブがアホみたいにいるとかそういった事はなくまるで誘われるかのように奥へと進んでいった。そして1つの部屋にたどり着きそこに入ると目の前に黒い装束をした男と小さなロボットがいた。サイキと……パーテルか。スレの皆が教えてくれたお陰でなんとか分かった。

 

「ようこそ、僕達の基地に。紅茶でもいかがかな?」

 

「え?あるの?欲しいんだけど」

 

「残念ながら紅茶どころか何もないけどねー」

 

パーテルがそう言うと俺は少し残念に思った。いやさ?ここに来るまでまともな食事どころかまず飲み食いしてないじゃん?

いやね?しなくても大丈夫な体になってるけどやっぱり恋しくなっちゃうじゃん?

 

「そうか…」

 

「カケルお前な…遊びにきたんじゃないんだぞ?」

 

そんなやり取りを見ているサイキがため息をついた。恐らくだがあれは呆れている方のため息だな俺には分かる。

 

「私とクイーンの価値観は1つだ。誰も争い合うことなく平和に暮らせる世界だよ。誰も富を独占したりしない、愛だけに満たされ誰も愛に飢えることとない世界をつくる!」

 

「その為にクグツを使うっていうのか?」

 

俺が思った事を言うとサイキは一際に笑顔を作った。まるで大正解だ!とでも言わんばかりの笑顔は見ていて少し引いたがその感情をグッと抑えサイキの話を続けて聞いた。

 

「そうだとも!大いなる理想の為に自由意志はいらない、その為に私はクグツを使うんだ。君は野蛮な行動をするが理解力はあるようだね、感心したよ!」

 

「誰かが支配して自由意志を縛る世界なんてディストピアだ!」

「その通り!もし独裁者の目的が私欲を満たすだけのものだったら、そして自由意志を抑え付け人を無理やり従わせるのなら確かにディストピアが生まれるのだろう!だがそれは私の望む世界じゃない」

 

ガイさんの指摘に対しサイキは言い返す。うーむ、やっぱりスレの皆が言ってた通り一理は有りそうな気がしてきたな。ただやり方に少し問題があるだけであって。

 

「私の目的は平和な世界だ。自由意志を抑えつけたりしない、そもそも自由意志をなくしてもらうんだから抑えつける必要はない。私の目指す世界に進化はない変化もない成長もない永遠の停滞だ、しかしその代わりに平和な世界が永遠に続くんだよ。それのどこが悪い?」

 

「自由意志をなくした世界のどこが平和だ!考えるまでもない!」

 

「考えることを放棄するの?なら知性はいらないね」

 

ガイさんの考えに対しパーテルも参戦した。あー…これガイさん何も言い返せなくなりそうな雰囲気じゃな…。スレの皆は「イッチは、はよ言い返して、どうぞ」とか「 ガイさんがレスバ負けてるぅ!原作通り!」とか書き込まれていた。えぇ…?何があったの…?

 

「そんな風に感覚的で感情的な考えをするなら知性はいらない。

自分が正しいから相手が悪だと考えるなら知性など必要ない。

暴力で自分の正しさを押し付ける世界に何故知性が必要なんだね?」

 

「お前は間違ってる!」

 

「何が間違ってるんだ!君達はウルトラマンだ!光の戦士だ!僕も光で宇宙にあまねく照らそうとしているんだよ!」

 

「いやまあ、サイキが言ってる事あながち間違ってないと思うよ俺」

 

そう呟くと言い争っていた2人は驚く様に俺に顔を向けたのだ。

 

―――――――――――――――――――――

 

316:名無しがお送りします

おっ、イッチが藤宮と同じ意見言い出したぞ

 

317:名無しがお送りします

イッチがそう言うのは少し意外やな

 

318:ウルトラマン(仮)

 

『カケル!?お前何言って―――』

 

『そりゃサイキが言ったみたいに愛を取引に利用したりする奴もいるし、愛こそが正義だとか愛する者の為に戦えって言って殺し合いするし、何だったら俺みたいに襲ってくるから容赦なく殺すっていうのもある。争いだらけかもしれない』

 

『君は―――君には分かるのかい!?僕の言っている事が!?』

 

319:名無しがお送りします

ようやく自覚したかイッチ

 

320:名無しがお送りします

イッチは少しやり過ぎ定期

 

321:ウルトラマン(仮)

>>319

>>320

黙らっしゃい!

 

『やったよパーテル!野蛮なのは駄目だが僕らにも賛同者が現れたよ』

 

『やったねマーイフレンド!』

 

『でもさ、やり方が間違ってるよ』

 

322:名無しがお送りします

おっ?ガイさんとは違った回答やな

 

323:ウルトラマン(仮)

 

『クグツを使って自由意志を奪い争いをなくす。確かにそれで争いがなくなるかもしれないけどそれってホントに大丈夫?』

 

『どういう意味だい?』

 

『サイキはさ、自分だけクグツを解いてクイーンベゼルブと波長を合わせる事でクグツを注入された全ての人を操って争いをなくそうとしてるんだよな?』

 

『な、何故それを…』

 

『ホントに全ての生命にクグツが効くと思ってるの?』

 

324:名無しがお送りします

あっ、成程

 

325:名無しがお送りします

へ?どゆこと?

 

326:ウルトラマン(仮)

 

『な、何を言ってるんだい?そんなの当たり前―――』

 

『でも俺何回もクグツ注入されてるけどこれっぽっちも効いてないぞ?』

 

『そういえば…そうだったね』

 

327:名無しがお送りします

そうか、劇中ではクグツを注入された奴はまず操られる運命だった

けど今はイッチがおるからクグツが必ず効くっていう前提が崩れたんやな

 

328:ウルトラマン(仮)

 

『だから何だと言うんだね!?君1人だけじゃどうにも…』

 

『もし、俺以外にもクグツに対して耐性があってそいつが悪人だったら?』

 

『!?』

 

329:名無しがお送りします 

せやな

確かにイッチがクグツ効かないっていうなら宇宙は広いし必ずしもその可能性はゼロではないな

 

330:ウルトラマン(仮)

 

『あくまで可能性の話だけどなくはないだろ?』

 

『……つまり君はこう言いたいのかな?クグツの耐性さえあれば争いがいくらでも起こると?』

 

『それもそうだけど、そもそもあのクイーンベゼルブも信じきれない。あの怪獣、相手の気持ちを反響させてあたかも自分と考えは同じだと錯覚させる能力もってるし』

 

『カケル!?なんでそんな事知ってるんだ!?』

 

『ガイさん、今はそんな事どうでもいいでしょう。サイキ、どうだ?クイーンベゼルブが時折自分の意志とは違う行動を取ったりしてなかったか?』

 

331:名無しがお送りします

サイキの顔が段々険しくなってきたな

 

332:名無しがお送りします

パーテルがサイキを励ましてるけどあんまし聞こえてなさそうやな

 

333:ウルトラマン(仮)

 

『それでもクイーンベゼルブを信じる?俺の言ったことがただの戯言でクグツでホントに宇宙が救われると信じる?』

 

『ならどうすればいいんだっ!』

 

334:名無しがお送りします

おっ、逆ギレか?

 

335:ウルトラマン(仮)

 

『僕はあんな思いはもう沢山だ!争いを無くすにはどうすれば!』

 

『それはほぼ無理。全ての生命が何か別のものにでもならない限り無理に等しいよ』

 

『カケル…?』

 

『だからさ、サイキと同じような考えを持った人と一緒に少しずつ地道に事を成せばいいんじゃない?』

 

『一緒に…?少しずつ…?』

 

『そう。今のサイキの考えだと1人で何もかもやろうとしてるじゃん?そうじゃなくて初めは自分と同じような考えをした人と一緒に、次はそうでない者とも一緒に。そうやって続いてく事でいつか必ず平和になると思うぞ』

 

335:名無しがお送りします

まあ結局争いなんて互いの意見のぶつかり合いみたいなものやからな

 

336:名無しがお送りします

それを無くそうと思ったら互いに理解し合う方法ないもんな

けどそれにはアホみたいな時間もかかるし悩ましいところやな

 

337:名無しがお送りします

しかしあのイッチからようそんな言葉出てきたな

こいつやっぱイッチじゃなくね?

 

338:ウルトラマン(仮)

 

『だけど…それじゃまた争いが』

 

『たかが1つの生命が宇宙全体を良くしようなんて土台無理な話。そんな事すれば必ず何処かで間違えるし足元をすくわれる』

 

『……っ』

 

339:名無しがお送りします 

あれこれサイキに勝った?

 

340:名無しがお送りします

いやまだ険しい顔してるからかなり曖昧じゃね?

 

341:名無しがお送りします

ん??なんかアラームなってるぞ!?

 

342:ウルトラマン(仮)

 

『え何これは』

 

『マーイフレンド大変!クイーンが!』

 

『これは…どういうことだい…?』




ちなみにイッチことカケルがこんな考えを出せるというのもウルトラマンになるかなり前、ある出来事が起こった直後にスレッドを一定期間の間見ておりそこで人には色んな考えがあると一種の悟りを得たからこその回答でした。過去のイッチには一体なにがあったのでしょうかね?
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