光の国に飛ばされた筈なんだけど目の前に輪っかがある 作:ウルトラネオン
今回も小説パートとなっておりますm(_ _)m
俺は目の前に存在するこの魔王獣に対して拳を握りしめていた。
頭の中で繋がっているスレ民の皆も言っている、コイツが全ての元凶だと。
地中から湧き出る無数の触手、聞いているだけでも頭が痛くなりそうな叫びを聞いていた俺はガイさんもといオーブ先輩と共にマガタノゾーアに向って走り出し出していた。
途中、そこもかしこに街の人達の亡骸が所々見えて尚更怒りが湧いてくる。今にも叫びそうになるがスレ民の皆がそれを呼び止めてくれた。
―――怒りに我を忘れてはいけないと。
―――怒りだけで勝てるようなやわな相手じゃないと。
止めてくれたスレ民の皆に感謝をしつつ俺はチェーンソー光輪を、オーブ先輩はオーブカリバーでマガタノゾーアに斬りかかった。
マガタノゾーアもただ黙って見ている訳でもなく、大きな鋏2つを使って2人の攻撃を受け止めようとする。だがしかし…。
「「シェアッ!!!」」
「!?」
斬りかかる寸前に鋏に対して俺達は一度蹴りを入れた。当然受け止める筈だった鋏は跳ね除けられそのまま2つの刃にマガタノゾーアは斬り裂かれた。
これを好機と見て、続け様にマガタノゾーアを斬りつける。
何度も何度も、硬い殻以外の部分を徹底に滅多切りしたのだ。流石に参ったのか、マガタノゾーアが背後から数十本の触手を地面から出現させるがスレ民のお陰で出現場所を事前に察知することができたので俺が素早く触手を斬り落としていく。
そしてオーブ先輩は大きくジャンプするとマガタノゾーアの顔に目掛けてオーブカリバーで縦に大きく切り裂いた。
「オァァァァァァァァァァン!!!!」
「!?」
舐めるな、とでも言いたげなのかマガクリスタルから黒と金の入り混じった光線が放たれる。
咄嗟にオーブ先輩がオーブカリバーで防いだが完全には受け止められずその光線が放たれた勢いでオーブ先輩が吹っ飛ばされた。
「ガイさん!―――フィフティウムミラージュ!!」
「オァァァァァァァァァン!!!」
俺は左腕のブレスレットを掲げると頭上に5つの鏡を展開させる。
鏡にはトレギアさん、エース先輩、ギンガ先輩、ビクトリー先輩、メビウス先輩を映し出すと同時にそれぞれ得意の光線技をマガタノゾーアに向けて発射させたのだがその光線はマガタノゾーアに当たる寸前の所で
「あぁん!?なんだと!?」
「オァァァァァァァァァァァン!!!」
クソッ、何が先輩方の光線を防いだんだよ!?
マガタノゾーアが防いだ光線を見て嘲笑うかのように叫ぶと再びマガクリスタルから今度は俺に目掛けてさっきのとは違う紫色の光線を放った。
スレ民の皆からあの光線は当たった物を石化させる光線だと助言を貰いフィフティウムミラージュをバリアーのように展開し防いだ。
「ぐ…ぐぐっ…」
「余所見すんなぁ!!」
俺に攻撃していたマガタノゾーアはオーブ先輩から完全に意識を離していた為、オーブ先輩の火のエレメントの力を開放したオーブフレイムカリバーの奇襲をすんなりと受けてしまった。
俺に放たれていた石化光線は途中で止めてしまう形になり、逆にオーブフレイムカリバーで作られた炎の球体に捕らわれるとオーブフレイムカリバーで纏った火のエネルギーと、攻撃が止んだ事で動けるようになった俺の超スピードで放つ光輪ラリアットの同時攻撃を叩き込むと流石のマガタノゾーアといえど大きく後ろに後退させる事に成功した。
「オァァァァァァァァァァン!!」
マガタノゾーアが今までより大きな声で叫んだと思うと奴は殻の穴の部分から闇の瘴気を発生させてきたのだった。
黒い靄はマガタノゾーアを中心にある程度広まるとそこで固定させるように定着させた。
何か来る―――そう感じた時、黒い靄から黒い光線が無数に発射されたのだ。
「ッ!ガイさん後ろに!!フィフティウムミラージュ!」
マガタノゾーアの口やマガクリスタルからの攻撃ではなくまるで闇の瘴気そのものを武器にしたかのような攻撃方法。
ここは避けるのではなくフィフティウムミラージュの鏡で受け止めた方がいいと直感で感じ、オーブ先輩を守る形で鏡を展開させた事で奴の無数に放たれた光線を凌いだ。
フィフティウムミラージュの鏡が目くらましとしても機能し、後ろに隠れていたオーブ先輩が水のエレメントの力を開放することで水の力で拘束と浄化の2つの要素を持った技―――オーブウォーターカリバーを用いてマガタノゾーアを水柱で拘束する事に成功する。
オーブ先輩は拘束されたマガタノゾーアに接近し、その闇の瘴気諸共切り裂こうと走り出すがそれは叶わなかった。
オーブ先輩が走り出した瞬間、誰もいない筈の背後から黒い光線が出現しオーブ先輩に命中したのだ。
「グアッ!?」
「ガイさん!?一体何処から…うわっ!?」
辺りを見回していた俺に左側から例の黒い光線が現れて当たってしまい俺達はそのまま体勢を崩し倒れてしまい水柱で拘束されていたマガタノゾーアは水柱を破る。
一体何処から……など思っているとスレ民の皆からとんでもない事が言い渡されたのだった。
俺達が当たった光線は、辺りから湧き出ている闇の瘴気から放たれたものだと。
嘘だろ…!?闇の瘴気なんてここ一帯を見回しただけでどれだけ湧き出てると思ってんだ!?
もしそうだったなら俺達は正にマガタノゾーアの腹の中にいるのも同然、何処の闇の瘴気から攻撃がくるなんて分かったものじゃない。
「ガイさん!周りの闇の瘴気です!」
「ッ!!分かった!」
伝えたい事を短く言ったことで即座に理解したオーブ先輩は土のエレメントを開放した技、オーブグランドカリバーで即座に闇の瘴気が湧き出ている場所にエネルギーを流して瘴気が湧き出ないように穴を塞いだ。
が……。
「オァァァァァァァァァァン!!!!」
マガタノゾーアが叫び上げるとさっきとはまた違う所で闇の瘴気が溢れ出す。
「駄目だ、穴を塞いだ所で他の場所から出てくる!」
「くそっ!ジリ貧かよっ!?」
それに塞いでも他の場所から出てくるという事はすなわちこの大地もまたボロボロになってしまうのも同然。
これで下手に手を打つ事は出来なくなった訳だが手が無くなった訳じゃない。
次に行動を移そうとした時、今度はマガタノゾーアの身体から無数の触手が出てきたのだ。
「飛ぶぞカケルッ!」
「はいっ!」
触手が俺達に迫る前に空へ飛び出す。当然、マガタノゾーアの触手も俺達を追ってくる訳だが俺達2人は互いに触手を切り落としていく。
空中に浮いてる分、地上にいるよりかはある程度軌道や迫ってくる場所が分かる。何度も切り落とした所で触手の攻撃がようやく止まり今度は闇の瘴気からの光線を放たれるがこの瞬間を俺達は見逃さなかった。
「行くぞカケルッ!」
「はいっ!ダブルオリジウム―――」
様々な場所から黒い光線が放たれているがある意味これがチャンスでもあった。さっきから戦っていて気づいたがマガタノゾーアは触手といい光線といい
触手で攻撃しつつ光線なりなんなり同時にすればいいものの奴はそんな事はせず一手のみで攻撃してくるのだ。
勝機があると言えばそこだった。
「「光線ッ!!!」」
黒い光線を全て避けて俺達は光線を放つ。
ダブルオリジウム光線―――この1年間、ガイさんと共に旅をしたことで合体技的なの作らないですか?と俺が提案したのが最初だった。
合体技というも何をどう合体するかという話ではあるがそこは安直に光線でどうか、という話になっていきちょくちょく等身大変身してはこの技の練習をしていたのだ。
最初はまあ…息合わないわ光線の威力調整ミスるわの失敗の連続だったが練習していく内に段々と完成していきモノにした技だ。
ガイさんとここまで連携出来るのもこの練習のおかげか互いに癖とか色々分かった事がありそこから自然と体が動けるようにはなったくらいだ。
手で輪っかを作るように形成する事で十字線と輪を合わせたかのような光のエフェクトが入ったと同時に腕をクロスして放った2つの光線を互いに干渉させるように撃つ事で光線を
撃つエネルギーは変わらないまま、ざっと倍以上の威力で放つ事が出来るのだ。
これでマガタノゾーアを倒せる筈だった。
けれども…。
「何っ!?」
「オァァァァァァン!!」
マガタノゾーアの目の前に何かが邪魔をして奴に当たらないのだ。
なりふり構わず俺達は更にエネルギーを込めて光線を放つ事でようやくそれの正体に気づいた。
闇の瘴気だった。
マガタノゾーアの周辺に停滞している闇の瘴気がバリアーとして機能し俺達の光線を防いでるのだ。よりエネルギーを込めた事で闇の瘴気が増大しようやく視認出来たのだ。
恐らく俺がさっき放ったフィフティウムミラージュの先輩方の光線を防いだのも恐らくアレだ。俺やスレ民の皆が視認出来なかったのその程度の闇の瘴気で防がれていたという事だった。
そして防がれているという事はこちらのエネルギーもただただ減っていくだけという事実が、カラータイマーに現れたのだ。
ピコン、ピコン、ピコン、ピコン。
次第に俺達のカラータイマーが鳴り出し始めると突然、マガタノゾーアが吠えだす。
奴のマガクリスタルが赤い稲妻を帯びていき全身から肉眼でも分かるくらい闇のエネルギーがマガタノゾーアの口に集約されていく。
そして、その集約されたエネルギーは俺達の光線に目掛けて放たれる。
これまでの中でも1番強力で大きな光線だった。
俺達2人の合体光線を押し返していきやがてその闇の大きなエネルギーは俺達に命中し、身体中に異物が入り込むような感覚と激しい激痛が全身に駆け巡り俺達を勢い良く吹き飛ばす。
そして俺達は……ウルトラマンの姿から元の姿へと戻ってしまったのだった。