ウルトラマンゼロ The Another Lyrical Story 第一章   作:フォレス・ノースウッド

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※例の少年の左腕にはめられているブレスレットのCV:芳野美樹(Z.O.EシリーズのADAたん)


EP02 - 零と雷光

 眠りから解放された少女は、眼を覚ました。

 こ、ここは?

 最初に視界に映るのは、どこかの部屋の天井。

 室内の灯りは抑え目で、窓越しに照らしてくる月光がメインの照らしとなり、何とも幻想的な趣がある。

 一応ここがどこか見覚えはある。

 この星、地球での潜伏先としてアルフが借りてきてくれた、ある高層マンションの一室。

 少女―――フェイトは今、その部屋の室内に備えられたベットに横たわっていた。

 

 でも何故?

 私…どうして今、ベット上で眠っていたの?

 何があって、こんなことになってるの?

 

 目覚めたとはいえ、まだ覚醒したばかりで瞼が重く、眠気が意識の中で残留している。

 必死に自分がここに至っている理由を探ろうとするが、思考がおぼつかない。

 体を動かしていないのに、霧の中を歩いている感覚に見舞われる。

 それでも少しずつだが、思考と意識から眠気が抜けていった。

 

 するといきなり、フェイトの脳裏にある映像が煌めき、フラッシュバックして、そのショックでフェイトの半開きだった目が一気に見開かれた。

 映ったのは、自分がバルディッシュで切りかかろうとした、少年の姿。

 性の判別を困難にさせるその整った容貌から、温かさ、慈悲、『熱』を感じさせるあらゆる要素を一切不要と切り捨て、冷たさを通り越して痛みすら与える鋭利な殺意と殺気のみを、その全身から発しながら刀身が婉曲した剣を鞘から抜き、横薙ぎに振るう姿だった。

 他に見えるのは、宙を漂う赤い液体の群れ群れ。

 紛れも無く、それは少女の血(たいえき)。

 

 途端、刺激の強すぎる光景に息が乱れて苦しくなり、慌ててその身を起き上がせるフェイト。

 落ち着こうとするもの、呼吸が短く激しいサイクルから平常に戻らない。

 逆に何度もあの映像がフラッシュバックして繰り返され、体の震えを加速させていく。悪夢から現実に目覚めた瞬間の疲労がどういうものか、その身で、肌で直に感じ取った。

 まだあどけない少女の年頃なフェイトには、あの映像を見せられながらの完全覚醒は、酷な事であった。

 

 そうだ……私……あの時……森から『ジュエルシード』の発動と魔力を感じ取って、行ってみたら封印してた男の人を見つけて、どうしてもあれが必要だったから、あの人から力づくでも奪い取ろうとして……バルディッシュで斬りかかったら………逆にあの人から、斬りつけられて………あれ?

 ど……どうして……なの?

 

 怯えの次に彼女の内から浮かび上がった感情は疑問だった。

 自分は、自分のスピードよりも速く鞘から抜いた相手の刃で腹を切られたはずである。

 さっきまで容赦なくリピート再生された映像には確かに血が映っていた。

 自分の肉体が斬り裂かれ、宙に飛び散った自分の血が。

 なのに、なんで自分はまだ生きているの?

 自分の手を腹に置き、あちこち触ってもどこにも傷が無い、初めからそんなものが無かったかのように綺麗なままだ。

 治癒魔法をかけられたのかと思ったが、その形跡である魔力の残滓が全く感じられない。

 

 どういうことなの?

 

『お気を確かに、Sir(サー)にお怪我はありません』

「バルディッシュ…」

 

 疑問が回り続けるフェイトに、エコーのかかった男の声。

その声を聞いて初めて、フェイトの片手の掌に声の主である彼女の愛機の魔法の杖、バルディッシュが置かれていることに気付いた。

 自分もろとも斬り裂かれたはずの彼も、逆三角形型の掌サイズの待機携帯―――スタンバイモードの姿で健在、罅ひとつとして存在していない。

 

「フェイト…」

 

 半獣半人の少女アルフが、フェイトの視界に入った。

 その身を苛ます悪夢から逃れたてな様子を見せたこともあって、勝気そうな顔には、フェイトを案じ、かなり心配している表情を浮かばせている。

 

「アルフ…私…どうして?あの後何があったの?」

「ああ、それがね…」

 

 フェイトの質問に対し、上手く説明できる表現がみつからないのか、アルフは苦笑いしながらはぐらかしている。

 

「あのさ、びっくりしないで、よ~く聞いてよ」

「うん…」

 

 前置きの後、フェイトが倒れた後に起きた出来事をアルフが話そうとしたその時。

 

「お、気がついたみてえだな」

 

 台所のある奥から、人が現れた。

 さっき驚かぬようアルフに念を押されたにも拘わらず、フェイトは内心動揺が隠せなかった。

 あの青い宝石を巡って自分と争い、自分を斬って打ち負かしたその張本人が目の前にいる。

 長い黒髪をポニーテールで縛った、長身で中性な顔つきの少年。

 一度、またあの映像が浮かび、恐怖心に埋め尽くされそうになったが、今のその少年からは、記憶では全身から発していた殺意は微塵も感じられない。

 ちょっと目つきが鋭い点があるが、紛れも無く同一人物であるはずなのに、どうしても記憶の中での彼と、眼前の彼を結びつくことができない。 

 何よりも驚いたのは彼が先程の戦闘で着ていたこげ茶色ジャケットの代わりにエプロンを着て、銃や剣に変形した《デバイス》の代わりに、調理器具を持っていることだった。

 

「アルフ…どういうことなの?」

「いや…実はね…」

 

 

 

 

 

 

 話は、『フェイトを一刀両断した』直後に遡る。

 

「てめぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーー!!」

 

 フェイトがひれ伏された光景に激昂したアルフは、少年に向け突進する。

 跳躍の勢いで振るわれた拳は、少年が跳躍して後退したことで空振りになった。

 少年はといえば、持っていた刀を鞘に納めると、それは粒子になって左手の腕輪に吸いこまれた。

 刀の持ち主は左足を下げ、左手を腰に添え、右手を相手から掌が見える形で真っ直ぐ伸ばして構えた。

 激情が溢れる相手と対照的に、少年は務めて冷静さを保っている。

 

「よぉぉぉぉくもぉぉぉぉーーー! フェイトをぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 獣を連想させる殺気立った眼と白光りする犬歯に、獣の重低音の唸り声が混じった叫び声ともに再び少年へと突っ込んでいく。

 とても女性が振るっているとは思えないほど、重い一撃が何度も振るわれた。

 だが少年は何事でもないように、巧みに手で相手の勢いを流し、躱していく。

 アルフの挙動を、目で追える余裕さえある。

 

「くっそ!」

 

 アルフは毒づいた。

 先程の戦闘で彼は、ほぼ素手だけで『ジュエルシード』と呼称された宝石によって、巨大化、凶暴化した熊を倒したのである。

 相当の実力を持った手練れだということは容易に窺えたが、それでもアルフは、フェイトは負けないと確信していた。

 フェイトも優秀な魔導師―――魔法使いだし、何より彼女のスピードについて来られる魔導師はいない。

 彼女は『魔法』が普及している世界では、右に並ぶ者はいないと断言できるほどの、スピードと機動性と、それを存分に生かせる魔力も力量も持っている。

 それは確かに事実だった。

 それがただの、鞘から抜いた刀の一振りだけで、あっけなく打ち砕かれた。

 魔道師が、魔法を使わなかった相手に、駆逐されるという事実とともに。

 

「少しは落ちつけ」

「何!?」

 

 そこから一連の出来事は一瞬だった。

 防御と回避に専念していた少年は、アルフの鳩尾にカウンターの拳を叩きつけ、ほぼ同時に左手で彼女の右手を掴み、強烈な腕力で捻りつつ、ほぼ間を置かずして左足で相手の右膝を蹴りつけ、一連の攻撃で苦痛に歪んだアルフを背負い投げた。

 まともに受け身もとれず、地面に叩きつけられるアルフ。

 全身に衝撃と激痛が走る。

 

「頭、冷えたか?」

「てめぇ!」

「ご主人さまなら無事だ」

「え?」

 

 アルフはその一言を前に面喰った。

 

「そもそもご主人に何かありゃ、こうして元気に殴り込めねえだろ? 使い魔さんよ」

「ああ…」

 

 殺気も、闘争本能も、頭に登っていた血の気も、一気に引いていった。

 使い魔とは、魔導師――魔法使いが、死亡したあるいは寸前の動物に人造的に生み出した魂を憑依させる事で造り出した、魔導師をサポートする生命体。

 パートナーである魔導師の魔力を供給されることによって生存しているため、もしそのパートナーのフェイトに何かあれば、例えば死亡するようなことがあれば、当然アルフも今頃は主と共に昇天している。

 

「その子、フェイトとか言ったか? 今は気を失ってるだけだ」

 

 少年の言葉が真実かどうか確かめるためにアルフはフェイトの許へ駆け寄った。

 確かに全身には今付けられた『外傷』は何一つない。

〝今日以前につけられた傷跡と痣〟を除いて…ではあるが。

 

「斬ったのはこの子の相棒(デバイス)だけだぜ、俺から言うのもなんだが、リカバリーできるか?」

『Yes.sir』

 

 図太い声と、淡々で上官に応対する軍人のような口調でバルディッシュは答え、少年は真っ二つにされたバルディッシュを両手に持ち、柄と柄の切断面を付けると。

 

『Recovery(リカバリー)』

 

 その一言をきっかけに、バルディッシュは金色の光に包まれ、点灯が終わる頃には、少年に付けられた傷は瞬時に修復され元通りになっていた。

 さらにバルディッシュは―――

 

『Mode release』

 

 ――発すと同時に再び発光すると、サイズがみるみる小さくなっていき、フェイトの身の丈ほどもあった斧は、逆三角形型のの掌サイズとなった。

 フェイトたちの世界における魔法の杖、デバイスは使い手の魔力を糧に形態を維持させているので、普段はコンパクトな大きさの待機形態――スタンバイモードの姿をとっている。

 

「あんた…いったい?」

 

 喧嘩を吹っ掛けたのは自分たちであることに自覚があるだけに、少年の対応を前にアルフはしどろもどろになりながらも、問いを投げかける。

 

「そっちがその気だったから、相応の返しをしただけだぜ」

「じゃあ…さっきの…『嫌だ』ってのは」

「『もし嫌だと言ったら』と言っただけで……『渡さない』とはまだ一言も言ってねえぞ、はやとちりの慌てんぼうが」

『そちらさまを煽ったことは事実ではありますが』

 

 アルフも問いに対し、内容に反してあっけらかんとした口調で答える少年と、淡々と補足を付けた彼のデバイスらしき腕輪に、アルフはすっかり体から力が抜け脱力し、その場に膝を付いてへたりこんでしまう。

 自分たちは完全に、この少年たちに踊らされていたのだ。

 少年が手にした宝石をものにしようと躍起になる余り、彼の挑発に簡単に乗り、勝ちに急ぎ過ぎたところを突かれてしまったのだ。

 

「とりあえず、ずっとここで寝かせておくのもなんだな、あんたらの家はどこだ?」

「あっ………あのデカいビルのマンション」

 

 正直に答えるしかない。自分たちではこの人に絶対に勝てない。

 体術と剣術と心理的プレッシャーで彼は打ち負かしたのだ。

 これで魔法を使われていたら、どうなっていたことだろう。

 悔しいけど認めるしかない。

 加減しつつ穏便に対処しようとしたその様や、フェイトの愛機―――バルディッシュが素直に主以外の人間の指示を聞いたことから、自分たちを陥れようなんて魂胆は、無いようだけど。

 

「よし、じゃあ案内してくれ」

 

 

 

 

 

 

 そして、現在に至る。

 

「てなことが…あって」

 

 アルフは苦笑しつつ、前述の経緯をフェイトに粗方話していた。

 取りあえず言えるのは、彼が局員であるのかはともかくとして、あくまであの宝石が起こしかねない災害の阻止のためにこの管理外世界に来て、自分たちはその妨害をしてしまったということ。

 

「それで、どうしてあの人がエプロンを着て料理を?」

 

 どうよく目に見ても非があるのは自分たちなのでやり返されても文句は言えないし、彼の対応に不満は無いが、それでもさっきまでやりあっていた人物がキッチンを貸し切っている状況はどうしても気になってしまうフェイトである。

 

「それが…」

 

 アルフによると、二人がこの地球に来て最初に食べて、これからのメインの食糧源が、インスタント(とドックフード)と聞いた勇夜が、律儀にも閉店ギリギリのスーパーから材料を買って来て、フェイトらには無用の長物な台所を占拠して調理し始めたそう、「そちらさんの相棒を斬ったお詫び」と本人は言っていたそうだ。

 

「でも…どうして斬られたって思ったんだろ?」

 

 あの時、確かにそう感じた、血だって見えた。

 意識が薄れていく中で、その痛みさえリアルという表現では物足りないほどの現実感を持って、痛みが彼女の精神まで容赦なく叩きのめしたのに。

 あの時の経験は、あまりに鮮烈過ぎて、悪寒さえ感じるのに。

 精神的外傷、いわゆるトラウマとなってPTSDを発症させるに至っていないのが奇跡的である。

 

「あいつによると、幻覚…らしいんだけど」

「幻術魔法?」

 

 フェイトたちの使う魔法にも、一応相手に幻覚を見せる類のものはあるのだが、魔力の消費量、すなわち燃費が悪く、使用する機会に恵まれないので取得する人は稀である。

 それに魔法を使っていたのなら魔力を感知し、彼の足元には魔法陣が現れていたはずだ。

 そのどちらも、魔法を使うには必須となる、ならばどういう原理で彼は自分に幻覚をみせたのだ?

 

「いや…本人はレアスキルみたいなもんって言ってたけど…」

『正確には、相手に殺気を込めた眼光をぶつけることで、『斬られた』と一種の暗示をかけたのです』

 

 料理を運んできた少年の左手中指に今は指輪となってはめられているリンクが、本人に代わってフェイトの疑問に答えてくれた。

 淡々と説明するリンクだが、言ってしまえばこの少年は、睨んだだけで相手を気絶させられるということになる。

 そうなれば、そのまま容易く殺害を実行に移せる。

 もし彼に明確な殺意があれば、フェイトたちは今頃本当にあの世行きだった。

 

「ただこの『暗示掛け』にも弱点があんだよ、受けた殺気と同等以上の気迫で返せばいいし、それにその気になりゃ、戦い慣れた奴なら誰だって使えるぞこれ」

「そう…なんですか…」

 

 頷くしかなかった。

 彼はこう弱点をあっさり口にしたが、実のところ、彼女の世界でこの暗示掛け、別名アイズインパクトを受けて意識を保っていられる戦闘員、特に魔導師の数は、国境問わずに集めた地球人の兵士の総数より少なかったりする。

 

「簡単に作ったもんしかないけど、食べてくれ」

 

 テーブルには白ご飯と味噌汁と野菜炒めがあった。

 料理群の手元にはフェイトに配慮してか箸の代わりにスプーンとフォークが置かれ、恐るそれを手に持って食しようとするが、その手を止めてしまうフェイト。

 

「あの…」

「どうした?」

「どうして…私たちをここまで」

 

 フェイトはまだ少年―――勇夜への警戒心を解けなかった。

 返り討ちにあったが、先に仕掛けたのはフェイトたちだ。

 正当性なら、どう考えても彼の方にある。

 なのに、なぜ手を出した自分たちここまでしてくれるか?

 ここまでされると、却って裏か何かあるのでは? と勘繰りたくなるのも仕方なかった。

 

「質問したいことが幾つかあったからな…まあそっちも聞きたいことはあるだろ?」

「はい…」

 

 それに警戒心を抱かせられる原因は他にある。

 

「言ってみろよ」

「あなたは………『管理局』の……人間ですか?」

 

 正式名称、時空管理局。

 噛み砕いて説明すれば、『魔法』が普及されている世界のほぼ全ての治安を維持し、特に時空をまたにかけた犯罪を取り締まるために存在している組織だ。

 地球で言うなら、フィクションによく出てくるインターポールのようなものだが、実在するインターポールには犯罪者を逮捕する権利は無い(例としてある国際犯罪者がアメリカにいる場合、身柄を捕えるのはアメリカの警察組織が行う)が、管理局にはあったりなど、相違点は多い。

 

「……………〝嘱託魔導師〟の肩書持っている以上、間違ってはいねえよな」

 

 そして彼の言う嘱託魔導師とは、正式な管理局の組織の一員ではないが、局からの仕事を請け負う民間の魔導師のことを指す。

 彼は左手を前に出すと、魔法によって編み出したホログラムで、その嘱託魔導師の資格を持っていることを証明するIDカードを見せた。

 周辺の空気が緊張感に染められる。

 その空気を発しているのは、無論フェイトとアルフの二人。

 

「ほ、本当ですか?」

 

 あれだけの実力があるのにもかかわらず、嘱託止まりなことにフェイトは驚いた。

 あの組織は実力さえ有れば、彼と同じぐらいの年齢なら、かなり高官に身を置いている者もいる。

 彼から感じられる魔力量や、難なく宝石を封印したところから見ても、充分組織で出世できる素養の持ち主だ。

 それは置いといて、どっちにしても局と繋がりを持つ人間と接触してしまったのはまずい。

 地球なら、警察官か民間の警備員に出くわしてしまった状況だ。

 そしてフェイトたちが、警察官たちら警察組織から見てどういう立場なのかは、聞くまでもない。

 あの宝石は法的に許可をもらわなければ、所持できない決まりだ。

 嘱託魔導師の彼ならどうにかセーフだが、自分たちは完全にアウトの部類に入る。

 

「なんで嘘ついてまで、『俺は局員です』とか言う必要があんだ?」

 

 少年は苦い顔付きになると、一旦間を置いて紡ぐ。

 

「 あんま言いたくは…………ねえんだけど………あの組織には少々いけ好かねえとこがあるし、嘱託に就いてんのも、世話になった人たちからの勧めと、無いよりはましだと思ったからだ、それに捕まえる気なら、おたくらを拘束もしないで、のこのこ買い物にも出ていくわけないだろ? そこの使い魔さんだって、その間に君を連れて逃げてるはずだ」

「アルフ?」

「うん…私も今の話をさっき聞いた、管理局に連絡するそぶりも無かったし、そんなに………悪い奴でも無さそうだったし」

 

 アルフの言葉だから、本当のことで間違いない。

 彼女は元々隠しごとが得意な性格では無いし、何よりフェイトに嘘をつく思考は持ち合せていない。

 

「じゃあ今度はこっちから質問だ、子どものお使いにしては物騒な代物を探してるようだが………何が目的だ?」

 

 いきなり彼から核心を突かれた、アルフも緊張した面持ちで冷や汗が流している。

 本当のことを話せば、彼も黙ってはいまい、即捕獲魔法で拘束される可能性もあった。

 なんとか上手く言い繕って、この場をごまかそうと思ったのだが……上手い言い訳が思い浮かばず、それどころか。

 

「こんな子に危ない綱渡りをさせるなんて…………〝碌な人間じゃなさそうだな〟、君の親御さん」

 

「っ! 母さんを悪く言わないでぇ!!!」

 

 彼の今の発言に、頭に血が上り、冷静さを失って思わず叫び、本当の理由を暴露してしまった。

 

「落ちつきなってフェイト…………ほら、相手だってびっくりしてるじゃんか」

 

 一見して大人しめな態度の女の子が、いきなり激情に駆られた姿に少年も戸惑っている様子。

 激昂したフェイトを実の姉の如く宥めるアルフだが、フェイトと違って内心彼女は少年の言葉に反論できなかった。

 アルフから見ればフェイトの母は、彼の言うその『碌でもない人間』に該当する、『フェイトを悲しませる』人物だったからだ。

 

「悪いな嫌なこと言って…………まさかホントだったとは……」

「えっ?」

 

 寒気が走った。

 体中に広がった激情の熱が、一瞬で零下までフリーズさせられる。

 今……鎌をかけられて、まんまとそれに嵌ってしまった。

 ど、どうしよう。平常を装うとするが、反して胸の心拍数は高くなるばかりだ。

 

「ロストロギアを欲しがってるのはお袋さんで、君とアルフには、それを悪用するつもりはないんだな?」

 

 これでどういう目的で、フェイトたちがジュエルシードを集めているか知られてしまった。

 彼が嘘をついているようには見えない、わざわざ身分証も提示したから嘱託魔導師であることは間違いないだろう、なら自分たちがロストロギアを勝手に探し回っている以上、野放しにはされない。

 このままじゃ母さんの願いを叶えられない。母さんを喜ばせてあげられない…少年は、ただでさえその吊り目で平常時からきつい印象を与えているのに、感情を感じさせない淡々な調子で言葉を発している。

 その眼光は、この上なく鋭利で…怖かった。

 何を考えているのか、全く掴めない。

 

「はい…」

 

 頷くしかない、先程の戦闘で返り討ちにあった以上、自分のスピードを持ってしても、この状況とこの相手では振り切れないかもしれない。

 大げさかもしれないけど、最悪…今度こそ剣で斬られるかも………冷たい目つきで、剣を振るう、相手の姿を思わず想像してしまう。  

 完全に八方詰まりだった。

 だが…彼女の予感に反し。

 

「ならいいさ」

「えっ?」

「どうしてもお袋さんに渡してえんだろ?」

 

 あっけらかんとした口調で、彼が次に口から出した言葉は――

 

「本当に………良いんですか?」

 

 ――予想外のものだった。

 自分たちの違法行為を見逃すと受け取られても、文句は言えない発言である。

 

「た・だ・し、条件付きだけどな」

 

 だが……やはりただでは、返さないようだ。

 無意識の内に緊張で息を呑むフェイト達。

 

「一つ、今俺が持ってる一個は、俺に管理させること、二つ、『俺をお袋さんに会わせること』だ」

 

 前者の条件はともかく、後者の方はこれもまた予想外だった。

 

「これを呑んでくれて、もしそのお袋さんが、お前の言う通り『悪い』人じゃないのなら、これから君が自分の力で手に入れたジュエルシードは全部くれてやってもいい、ただしな、少しでもお袋さんが悪用する素振りを見せたら、そん時は全部渡してもらう、力づくでもな……呑めないなら、悪いが今すぐお縄を頂戴させてもらうぜ」

 

 フェイトたちに、捕えようと思えばいつでもできると意思表示をし、眼光の鋭さを増しながら条件を提示する少年。でも承諾できないものでもない、ジュエルシードを渡せば母さんはきっと喜んでくれるし、母が悪い人じゃないって証明すれば、彼も認めてくれるだろう。

 悪い条件では無かった。

 

「それと、お二人さんの収集の手伝いも一切しないからな、俺も君の願いを無下にするほど外道じゃないが、犯罪者に堕ちるつもりも無い」

「分かりました……ありがとうございます」

「あと最後に一つ……リンク、ジュエルシードを」

『了解』

 

 リンクから光の粒が溢れると、粒子がジュエルシードとなり、手にしたそれをフェイトたちに見せる少年。

 

「こいつは、願いを叶えてくれるって謳い文句を持ってるが、碌でもない形でしか叶えてくれない欠陥品だ、たとえ願った人がどんなに人畜無害な野郎でも、最悪次元震を起こして、この星を含んだ次元世界ごと消し飛ぶことになっちまう、今自分がやろうとしていることも含めて、自覚して探してんだろ?」

「はい…」

 

 上げられて気持ちがハイになったと思ったら落とされた。

 でも………自分のしていることどれだけのことかは分かっているし、反論もできない。

 次元振とは、普通の地震と異なり、空間そのものに揺れが生じる災害で、その規模は通常の地震の比ではない。

 

「でも、その代わり、〝もし君が君の魔法をもってしても、どうにならない状況になった時〟は……必ず君を助けると約束する」

「それって…どういう?」

「〝俺の力〟は、そのためにあるからな」

 

 フェイトには、その意味がよくわからなかった。

 でも……なんで、なんだろう? 

 自分には未知の生命体な異性で、口調はぶっきらぼうで棘があるし、目つきもちょっときついし、自分の目的をばらされてしまったし、こっちから仕掛けて詫びを入れられたとは言え、リニスが精魂込めて作ってくれたバルディッシュを切ったし、何より、さっきまで、この人の事が怖くて怖くて堪らなかったのに……何より、この人からまだ名前もちゃんと聞いてないのに。

 どうして…この人の言葉は、不思議とこんなに安心させられるんだろう?

 暖かいと、感じられるんだろう?

 目覚めたばかりの時に、精神に剃りこまれた少年への恐怖は、もう微塵の欠片もフェイトの内には存在せず、代わりに妙だけど、悪い気はしない生温かな感覚が沸き上がってきた。

 

「まあまず無えだろうけどな君の腕っ節なら………ぶちのめした俺が言っても説得力はないかもしれねえが…」

 

 と彼は、自嘲気味に笑って答えた。

 

「アルフも異論は無いよな」

「ああ…私はフェイトが笑ってくれるならそれでいいし…その『どうにもならない状況』には絶対しないから」

 

 意気揚々と答えるアルフ。

 彼女もようやく、いつもも陽気な調子に戻りつつあった。

 

「じゃあ、交渉成立だ」

 

 彼は、ジュエルシードを再びリンクにしまいこんだ。

 

「あの…そう言えば、名前をまだ…」

「そうだったな、悪い、俺は諸星勇夜、ユウヤでいい、こいつは相棒のリンク」

『以後お見知りおきを』

 

 勇夜は自己紹介しつつ、自分の相棒――デバイスを縦に翳して二人に見せた。

 

「君の方は?」

「何がですか?」

「フルネームだよ」

「あ、そうでしたね、フェイト・テスタロッサと言います」

 

「フェイト……テスタロッサ?」

 

 名字を含めた彼女のフルネームを聞いた途端、勇夜から笑みが消え、その吊りあがった眉をしかめた。

 

「どうしたの?ユウヤ」

「いや、なんでもないさ………気にするな」

「そ、そう…」

 

 一瞬さっきとはまた違う怖い眼をしたが、すぐに穏やかな表情に変わった。

 その直後、室内に腹から鳴るあの鈍い音が響いた。

 出所は、フェイトの腹部から……―――音の正体と誰のものか聞くのはよそう。

 女の子に今起きた事柄を明言するのは、失礼極まる。

 さて、音を鳴らした本人のフェイトといえば、頬が紅潮し、恥ずかしさで身を縮ませていた。

 

「あ…/////あの//////」

「フェイト、ここ数日まともに食べてないんだろ?」

「どうして、それを」

「アルフから聞いたんだよ…………それにさっきお前が倒れたのは、飲まず食わずで、体に無理させてたのも原因だ、今度からはちゃんと食べろよ」

「は、はい/////」

 

 はっきりズバズバ突きつけられて、彼女の顔はさらに羞恥心で真っ赤になった。

 事実フェイトは、今回のジュエルシードの件を含めた〝おつかい〟に対し、まともに食事を取らぬまま無理をして体に負担をかけることが度々あった。

 ここまでダメだしされるとは思わなかったので、フェイトは己の不甲斐無さにしょんぼりし、羞恥で頬を染めながらも、彼のお手製の料理を口にする。

さっきは勇夜への警戒心もあり、一口も食すことできなかった。

 でも、今は

 

 

「おいしいです」

 

 正直な感想を、この料理を作ったご本人に述べた。

 この料理は諸星勇夜の人柄そのものだ、一見荒っぽく調理されているが、ぞの実丁寧に作り込まれてて、味はとても温かみがある。

 空腹であったことが食欲を増進させ、それがまた料理の旨味を増幅させる相乗効果を生んでいた。

 

「そうか、なら…良かった…」

 

 『美味しい』と言われたことが、当人にとっては思わぬ返しだったようで勇夜は少し、鼻をこすりながら照れ気味に返すのであった。

 

 

 

 

 

 

 勇夜は、自分の作った夕食をフェイトが食べ終えるのを見届けると、

 

「飯ならまたいつでも作ってやるよ」

 

 そう言って彼女の部屋から出て行った。

 それから、しばらく経った後のこと。

 

「フェイト…もう寝た?」

「まだだけど…どうしたの?」

「今…思い出したんだけどね、勇夜ってさ………あの噂の『魔導殺し』じゃ…ないかなって」

 

 〝魔導殺し〟

 最初に言っておくが、魔導師を殺しまわる殺人鬼という意味合いでは無い。

 魔導師にとって天敵という意味合いな言葉だ。

 本人も相当の実力を持った魔導師でありながら、魔法を使用することは稀で、徒手空拳と剣術とレアスキルで、魔導師や魔法生物を打ちのめしてしまうことからつけられた。

 管理局に管理された世界にとって、『魔法』は最もポピュラーかつ絶対的な力で、それに敵う力はないというのがもっぱらの常識とされている。

 それを勇夜は、容易く覆してしまった。

 魔法が普及されている世界の住人にとってそれは、例えるなら、戦車やヘリをハンドガン一本で、壊してしまうくらいの衝撃。

 そのため彼は、ある者からは『畏敬の念』を、ある者からは『屈辱の念』の意味合いから『魔導殺し』と呼ばれるようになった……………フェイトたちが聞いた噂ではそうらしい。

 とりあえず言えることは、その噂の信憑性は100%であることであった。

 現に魔法を使わずに、二人を打ちのめしたのだから。

 

「別にあいつを疑ってるわけじゃないんだよ、勇夜がああ妥協してくれなきゃ、今頃私たちは牢屋行きだろうしさ………チャンスをくれたってことみは、感謝してるんだけど…」

 

 アルフは、勇夜の言葉を思い出していた。

 彼は自分たちが集めようとしているジュエルシードのことを、

 

『どんなに人畜無害な野郎にも、碌でもない形でしか叶えてくれない欠陥品』

 

 と評していた。

 ジュエルシードは、以前から存在は確認されていたが、各世界を転々としつつ、遺跡発掘を生業とする部族、スクライア一族が初めて実物を発見したロストロギアの一種。

 ロストロギアとは、もう滅びてしまった文明が残してしまった、傍迷惑な置き土産のこと。

 その置きの土産一つであるこの宝石は、全部で21個発見され、管理局へ輸送する途中に、原因不明の事故が起き、全てがこの地球の日本、海鳴市周辺に落ちてきたのである。

 これは言ってしまえば『願いを叶える石』なのだが、膨大なエネルギーをかなり不安定な形で保持し、使用者を求めて、人や動植物にとりつき(とりつかれた生物は異相体と呼称される)、暴走して暴れたり、一歩間違えば、前述の次元振を引き起こしかねない。

 ロストロギアと認定されるには、十分過ぎる危険性を秘めた代物。

 それを含めて、以前からロストロギアをフェイトに回収させようとする彼女の母に対し、使い魔のアルフはその不信を日に日に強めていた。

 使い魔には言ってしまえば使い捨ての消耗品という一面がある。

 主人である魔導師に特定の行為を行使する契約を結び、それが完了すれば使い魔は消滅する運命にある。

 なまじ命を生みだしておきながら、用が無くなれば切り捨てる非人道的なシステムのため、現在は使い魔の生成は、法律で規制されている。

 だが、フェイトとアルフの契約内容は特殊なもの。

 それは―――『生涯をともにすること』と、『フェイトが死ぬまで一生一緒にいること』だった。

 アルフのいわゆる前世は狼の子だったが、怪我を負ったことで群れから見捨てられ、それをフェイトに助けられ、仮契約を経て、この内容で正式に契約を結んだのである。

 これらの経緯からフェイトを守り、案じ、力になりたいという気持ちは誰よりも強い。

 

「フェイトがあんなに無理してるのに、あの女は一度もそれに応えてくれたことないじゃないか、それこそ勇夜が『欠陥品』って呼んだ、あのロストロギアみたいに…」

 

 それだけにフェイトに何度も危ない買い物をさせておきながら、感謝も愛情も示さず。

 代わりに一方的な『痛み』を強いる彼女の母親が許せなかった。

 彼女を案じる言葉をかけても本人は『大丈夫』というものの、アルフは漠然とした形ながらも、彼女の感情を感じ取れるので、無理をしていることは分かっている。

 そのため、ジュエルシードを集めることも内心では乗り気では無かった。

 たとえ集めて、あいつに持って行っても勇夜のいうとおり『碌でもない形』でしか叶えてくれないだろう。

 いっそのこと、フェイトをあいつから引き離して、二人で一緒に逃げられたらどれだけ良いか。

 

「ごめんねアルフ、でもジュエルシードさえ集めれば…母さんだって」

 

 それでも……〝あいつ〟の〝娘〟への日頃の態度に反して、フェイトは頑なに母の願いに報いようとしていた。

 勇夜もそれを薄々察したのだろう。

 だからあのような条件を出して、容認してくれたのかもしれない。

 さっきだって、嘱託魔導師であることを明かしておきながら買い出しに出ようとした勇夜に。

 

「あたしたちを放っておいていいのかい?」

 

と聞いたら。

 

「捕まえる気ならとっくにやってるさ、でもなんとなく、そのやり方じゃこの子を救えない気がすんだよ」

 

 と答えたのである。

 その言葉に、逃げようとする気が、すっかり失せてしまった。

 自分もさっきは勇夜に虚勢を張ったけど、本当のところ、彼女を救いになれない状況にもどかしい。

 自分がやるべきことは分かってる。彼女の傍にいて支えてやること。

でも本当に願いが叶うなら、彼女を助けてほしい、そう思わずにはいられなかった。

 

 

 

 

 

 

 勇夜は今、夜の街を歩きつつ、物思いに耽っていた。

 あのしつこさと怨念混じりの執念には恐れ入る異次元人の最後の足掻きで、こっちの多次元宇宙、マルチバースに飛ばされちまってから、もうかれこれ11年。

 今の彼は、嘱託魔導師の身で、時間が許す限り、世界のあちこちを巡っていた。ヤプールの次元振に巻き込まれて、散り散りになってしまった仲間を探しだすためだ。

 時々、色々世話になった『ナカジマ一家』に帰ったりはしている。

 今から三年前に二人の女の子を引き取ったので、現在自分を含めて5人家族。

 その引き取った子たちには相当懐かれており、特に下の子からは帰ってくる度に突撃されることが風物詩になっていた。

 迷い込んだばかりの時に時空の歪みに晒されたのが影響で4歳児に縮んでしまった体も、今はほとんど成人に近い姿になっている。

 こっちの世界飛ばされたばかりの時は、かつての父のように〝本来の姿〟に戻ることもできなかったが、数年前には取り戻せた。

 だが、事前に情報を集め、時に現地に赴いて世界を廻ったものの、肝心の仲間の手掛かりが一切無く、このところ完全に手詰まりになっていた。

 最後の賭けとして、管理外世界を廻ることにし、最初の目的地としてこの地球に着いた際、ジュエルシードを運んでいた輸送船が事故に遭い、こっちに落ちていった事を知り、当初の目的を変更し、独自に回収作業に入ろうとして彼女たちと出くわしたのである。

 特にあの金髪赤眼で、まだ幼く細い容姿と似合わないようで、この上なく似合う、漆黒の斧を持った少女。

 確かに彼女たちが警戒したように、管理局に引き渡そうとも思えばできた。

 途中までそのつもりだった。

 むしろフェイトから、危ない買い物を強いてる野郎を聞き出して、そいつをブッ飛ばしてやろうとさえ考えていた。

 だけど………彼女の体にあった、昨日今日つけられたものじゃないその代物を見た時、嫌な予感がし、そしてカマをかけた時の反応から、そいつは確信へと変わった。

 彼女の抱えている問題は、かなりデリケートで生々しい。

 腕っ節で解決できる代物じゃない。

 必死で孝行する女の子の邪魔をして、傷つけるような真似なんてできるわけない。

 でもかといって、彼女たちの行動を容認するわけにもいかなかった。

 ロストロギアは、然るべき手続きを受けなければ、持つだけで違法なのである。あの時はなんとかああいう形で一時的に収集をつけたが、課題は山積みではある。

 フェイトのお袋さんに会ってどうするか、管理局が捜査に乗り出した時にどう説明するか………等々、色々だ。

 自分で言うのもなんだが、親子ぐるみの問題には弱いよな、俺って………でも、家族が、すぐ近くにいるってのに、分かり合えないってのは…………………悲しいからな。

 どうしたらあの子たちを救えるか……今は具体的な解決策が思いつかない。

 それでも、今自分がやれることをやらなければ。  

 あの子を助けるということもも

ジュエルシードが引き起こす厄災から、この星の人々を守ることも。

 昔は………毎日苛々して、無駄に喚き散らして大馬鹿やらかした大馬鹿野郎だったけど、俺だって、〝■■■■戦士〟の端くれだ。

 

 

 

 

 

 

 

 もうお気づきな方もおられるだろう。

 彼の………正体は―――――

 

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