ウルトラマンゼロ The Another Lyrical Story 第一章 作:フォレス・ノースウッド
結構アレンジ利いちゃってる仕様であります(汗
地球にて闇の書の存在が、本格的に公になる数ヶ月前。
丁度、願いを歪んだ形で叶えるロストロギア、ジュエルシードを巡って、少年たちと少女たちの想いが錯綜していた四月の頃。
春の温かさが心地よく漂い、朝日が静寂に包まれた海鳴の街を照らしていく。
こういう朝は日頃から運動の一環として走っている人々にとっては絶好の走行日和なので、人気が少ない市内を駆け抜ける人々は結構いる。
「今日も眩しい朝陽だこって、まあ俺っちの炎には劣るがな」
軽口叩く少年もその一人だった。
オレンジがかった短髪、鮮やかにくっきりと染められ燃え上がる朱色の瞳。
悪ガキ大将か、はたまた喧嘩番長のような赴きがありながら、それでいてフランクで親しみやすさを感じさせる。
八神(やがみ)紅蓮(ぐれん)、それがこの姿で海鳴の地に住む〝彼〟の名。
暫くは河原を一人で走っていたが、そこに並走者が現れる。
「よお久遠、おはようさん」
「くぉ~~~ん」
彼―――八神紅蓮の横を同じペースで走るのは、人間では無く、抱き心地のよさそうな黄土色のふさふさとした毛を持った、ちっちゃな子狐だった。
短い手足で懸命に地面を駆けるその姿は、見ているだけでもほわっとさせられる。
日本人離れした容姿な日本人 (実は違うのだが、戸籍上はそうなっている)と、本来警戒心が強い習性で自分から人間に近づくはずが無い狐の子のツーショットは何とも言えない組み合わせだが、海鳴に置いてはこの辺りの地域でよく見かける光景である。
「たっだいま~~」
ジョギングを終えて帰宅する紅蓮とおじゃまする久遠。
八神家の自宅は、かなり大きい方だ。
『2人』で済むには、部屋が余り過ぎ、仮に『4人と一匹』だったとしても、それでも余裕があるくらいである。
「おかえりな、紅蓮兄」
「くぅ~~~ん」
「おはようさん、くうちゃん」
車いすが必須なほど、足が不自由であることが明らかである、茶髪のショートカットと×(ばってん)の髪留めが特徴的な、朝食を調理している関西弁の少女の名前は、八神はやて、紅蓮の妹に当たる今年で小5になる少女である。
「くうちゃん、ほんと紅蓮兄の頭に乗るの好きやね」
今久遠は、紅蓮の燃えるオレンジの髪の頭頂に乗っかっていた。
「くぉん♪」
「羨ましいわ」
「肩車なら何度もしたことがあんだろ?」
「そうやのうて、私はくうちゃんを乗せてあげたいんや」
妹は関西弁なのに、兄は比較的江戸っこ寄りな標準語だし、紅蓮自身の容姿もあって、大概の方々はこの八神兄妹を似てないと印象付けてしまう人は多いだろう。
〝八神家〟の一日は、だいたいこのような形で始まる。
兄である紅蓮にとって、足の不自由な妹に家事をやらせるのは、正直好ましいと言えない。
できるだけ、自分が家にいる時は、家の仕事は自分が率先してやろうとした。
お陰で家事スキルはそれなりのものとなっている。
だが、こと料理に関しては、妹であるはやてが自分担当と頑として譲らず、てこでも動かなかった。
無論反対した。
火や刃物を扱う以上、家事の中では一番危険が伴うものだからだ。
けど、普段滅多に怒るどころか感情をストレートに表現することも滅多に無い彼女が、自分にやらせてと語気を強めたのである。
今のところ、あそこまで自己を主張したのは後にも先にもこの時だけ。
渋々ながら、その時の紅蓮は妹の意志を尊重することしかできなかった。
「紅蓮兄、まいどおいしそうに食べるよね」
「そりゃ、上手いんだからこんな顔になっちまうよ」
ただ、良い意味での誤算なのは、はやての料理の腕前が下手すりゃプロより高いということだ。
本日の朝のラインナップは、白ご飯に味噌汁におかずと和食志向。
そのどれもが高レベルの美味である。
「久遠だってそうだろ?」
「こぉん♪」
「ほんま2人ともありがとな」
床に置かれたペット用の皿に盛りつけられた、昨日の残りである唐揚げを嬉々とした表情で租借している。
今のところ、紅蓮と久遠しかはやての手料理は味わっていないので実際のところは判断しかねるところだが、100人中100人は初めて食した時に衝撃は必ず受けるかもしれない。
手料理が好評価なことにはやても本望なのか、満面の笑顔だった。
『昨日海鳴市街にて起きた集団幻覚事件は――――』
テレビ画面からアナウンサーが、多くの海鳴市民が、街を埋め尽くすほどまでに巨大化した巨木を見たという事件の内容を述べている。
「何つーか陳腐な事件だな、視聴者を増やす為なら、こんな茶番でもクソ真面目に垂れ流すのか?マスメなんたらってのは……あれ? マス何とかだっけ?」
「言い方きついよ、兄ちゃん……後それはマスメディアとマスコミや」
毒っ気のあるコメントでボケる兄に突っ込む妹。
実際は、異世界から落ちてきたロストロギア―――ジュエルシードの一個を、なのはの父士郎が務めるサッカーチームに所属している少年とマネージャーの少女が発動させたことで生まれた実体を持つ樹が出現。
ウルトラマンゼロの人間体時の姿である諸星勇夜が、すんでで結界を張り被害は最小限に抑えられ、死亡者も幸い出なかった。
街中で起きたことなので、こういう形で世間に流れてしまったが、すぐに風化される運命が待っている。
「そういやね昨日、紅蓮兄ちゃんによう似た人に会ったんよ」
「ああ?どういうこった? 顔がか」
「何て言ったらええんやろ……雰囲気ってやつや、悪そうに振る舞ってるけど面倒見があるとことか頼りになるとか、でもあの人の方が二枚目やったな」
「へぇ~~~~~そりゃつまり、はやてはそいつに惚れたってわけか…」
紅蓮の全身から、暑苦しいまでの闘気が溢れ出る。
発されるオーラを前に久遠は若干脅え気味で、まん丸に縮こまって震えだした。
「そんなんちゃうねん!私は紅蓮兄が一番や、だって―――」
「人の大事な妹を誑かすとは良い度胸じゃねえか雑種風情が……今度そいつに会ったら……俺の真っ赤に燃えるこの拳で、ギトギトのコテンパンにして、然るべきてっついを――――」
「もお、アニメの見過ぎや兄ちゃん」
弁明して抑えようとするはやてだが、本人は中の人のが紅蓮そっくりの声なアニメキャラの台詞を交えながら、厨二と怒りで我を忘れて耳に届いていない。
この時の彼女は、その時の彼の体から、炎を熱と陽炎とゆらめきが沸き上がって見えた。
しばらく平静になるまで時間がかかりそうである。
さらに言うと、もし紅蓮が……グレンファイヤーが兄になってくれなかったら、その兄がさっき言った通り、あの人に惚れていたかもしれない。
八神家の面々が今まで送ってきた時間は、決して穏やかなものばかりでは無かった。
今は八神紅蓮として海鳴で暮らしている、元宇宙海賊の用心棒にしてウルティメイトフォースゼロのメンバー。
炎の戦士グレンファイヤー。
異次元人ヤプールの悪あがきで次元振動に巻き込まれたグレン=ファイヤーは、高町光ことリヒト=シュピーゲル―――ミラーナイトと同じく、彼はこちらの次元世界の地球、海鳴市のはやてが生まれたてであった八神一家に迷い込み、彼らに保護された。
その時彼は、ゼロとミラーナイト同様、時空の歪みに巻き込まれた影響で、本来の特徴的な燃え上がる姿に一時戻れなくなったと引き換えに、人間の姿を得た。
日本の海鳴市に迷い込むまでは、二人と違い、体の大きさは変えられても肉体そのものを人間と同じ容姿にする芸当は持ちあわせていなかった。
二人と同様に、体が4歳児ほどに幼児退行と言う、いらないおまけも付いてきてしまったが。
他に当てが無いグレンの身の上を案じた八神夫妻は、快く空から降ってきたその男の子を向かい入れた。
ゼロもリヒトも、子どもに戻ったことで家庭の温もりに触れられたが、グレンもまたそうだ。
グレンは、熱に強い体質を生かして、地下資源の採掘を生業とする種族。
《フレアード一族》の生まれだった。
彼にも、親はいたし、実の妹もいた、友もいた。
口が乱暴なこと以外は、すくすくと育ち、内心外の世界を見てみたい冒険心を秘めつつも、採掘作業に従事ていた。
だが、そんな日々は、突然根こそぎ奪い取られてしまった。
恐怖の銀河皇帝、カイザーベリアル率いる帝国軍の侵攻。
採掘された地下資源の70%を、帝国に貢ぐという要求を断固拒否した一族にベリアルは圧倒的物量を持って攻め、辛くも逃げのびたグレンを残して一族は虐殺され、惑星ごと滅亡した。
それから数年は無念と失意と悲しみに暮れ、宇宙を放浪していたグレン。
ある日、彼は宇宙を股に駆けベリアル帝国に抵抗を続けている、宇宙海賊でも特に名の知れた三兄弟。
ガル。
ギル。
グル。
率いる『炎の海賊』たちと出会う。
ベリアルに因縁があることと、炎という共通のキーワードを持つグレンと三兄弟はシンパシーを感じ。
グレンが、棒術と一族の間で昔から伝わっていたレスリングによく似た格闘技に秀でていたこともあり、彼は炎の海賊の用心棒となった。
それからさらに時が経ち、共闘してベリアルを倒した巨人たち。
鏡の騎士、ミラーナイト。
鋼鉄の武人、ジャンボット。
そして光の戦士、ウルトラマンゼロ。
彼らと宇宙警備チーム、『ウルティメイトフォースゼロ』を結成。
世話になった炎の海賊から離れることになるのは、名残惜しかったが、時空を超える力を持ったゼロたちと一緒ならば、心の奥にしまいこんでいた未知なる世界、天地への冒険が叶うと考え、三兄弟の長男ガルから言われた。
『自分の力を使う本当の時』
その自分なりの答えを見つけるべく、ゼロたちと歩む道を選んだ。
そして八神家の一員になるに至る。
炎の海賊のクルーたちとも、ある意味では家族だったが、戦いばかりな人生になって久しく忘れていた日々に、感涙するグレン。
物心ついた義妹のはやてとも、実の兄妹のように睦まじい仲になり。
いつか必ずゼロたちと再会できると信じながらも、グレンはこの幸福を離すまいと、日々を送っていた。
けれど、それもまた、突然終わりを告げる。
たまたま片や仕事、片や買い物帰りに鉢合わせして、一緒に帰宅途中だった八神夫妻は、横断禁止の道路を渡ろうとした自転車にコントロールを失なった大型車に追突され、帰らぬ人となった。
現在から7年前のことである。
普段は静寂とは無縁な彼も、悲しみに暮れていたこともあり、葬式の日は一言もまともに発さなかった。
だが、不条理な仕打ちはこれで終わらなかった。
はやては、4歳にもなるのに、同年代の子よりも身を立たせることが困難で、何もない平野でも、ふと足に力が入らなくなり転んでしまうことが度々起きた。
これにはさすがのグレンでも異常だと感じ、病院で検査を受けさせてみたところ、待っていたのは、原因不明の神経性下半身麻痺であった。
どうしてこんな症状がはやての体で起きているのか、病院側も全く分からず。
ただ、数年後には車いすの生活を余儀なくされるという。
ひたすらに冷酷な宣言。
自分はまだ良い。
不幸の痛みに耐えられるだけの体と心は持ってる。
なのにはやては、それすらも無い…………なんであいつがそんな目に遭わなきゃいけねえんだよ!
あいつが何をした!?
何をしたっていうんだ!?
まだ4歳で、親の愛情を受けて、自分や友達と遊んでじゃれあって…….
ただそれだけなのに………まだまだ、これからだって時に………夢も希望もありゃしないじゃねーか!
何よりも悔しいのは、自分の力が例え元に戻っても、はやてに降りかかる不条理から助けることができない現実だった。
暗く重い心境で、はやてにこのことを伝えるべきか悩みつつも、そう遠くない未来にその不条理が待ち構えてる以上、今伝えてしまおう。
そう決心して、二人で寝床にしている部屋に入ろうとした時だ。
ドアから泣き声が響いた。
はやての嗚咽がだ。
紅蓮にとって、物心付いてからのはやてが、涙を流すのを見たのはこれが初めてであった。
たとえ転んだりして、普通の子なら大泣き確定なことが起きても。
笑ってやり過ごして、こっちを安心させた。
義父(おやじ)と義母(おふくろ)の葬式の時でさえ、じっと我慢しながら両親の遺影を見つめ、一筋も泣かないまま、葬儀場を去っていく棺を見送っていたはやて。
そんなはやてが泣いていた。
それこそ、愛くるしい貌をぐしゃぐしゃに歪めるくらい。
その時、紅蓮はキャプテンである三兄弟の長兄ガルが自分に言った言葉を思い出した。
〝人間てのはな、嫌なことがあったり、辛かったり悲しかったりと、碌でもないことが起きるとな、そいつらに押しつぶされないようにきれいさっぱり洗い流す習性を持ってる、その一つが『涙』なのさ〟
ならはやてはどうだ?
確かに流せてはいる、悲しくてやり場のない理不尽に、泣いている。
〝一人〟でだ。
誰もいないと思って初めてあいつはああ感情を流せられる。
それは逆に、誰かといる時は流すことさえできない。
なら、流せないまま、自分の中にしこりが溜まって行ったらどうなる?
簡単だ、船長たちと会う前の自分になる。
炎の海賊たちに会っていなけりゃ、自分は心が壊れた野郎だと誤魔化して、ずっと宇宙を彷徨いながら生きてしまっていた。
そんなのは、生きているけど生きていない、まだ死んでないが死んでしまっている、ゾンビ見たいな、悲しくて空虚な生き方だ。
今のグレンのムードメーカーな明るさは、彼らとの日々で養ったものだった。
今は耐えられても、このままじゃいつかはやてはそんな生き方を選んでしまうかもしれない。
ならば、今度は自分がなってあげよう。
はやてが、いつか自分の前でも泣けることができるように。
前は海賊の用心棒だったが、今は、あの子の用心棒だ。
それから数年、イギリスに住んでると言うはやての両親の〝知人〟からの金銭的援助もあり、八神兄妹は、今でも二人には大きすぎる一戸建てで暮らしていた。
今でもはやてのかかり付けの主治医となってくれている石田幸恵先生の宣告通り、はやては車椅子の生活になり、勉学も通信制の授業で賄っていた。
読書が趣味と言うこともあり、成績は学校に通う生徒よりも上である。
紅蓮はと言うと、生来の喧嘩っ早さから、問題行動を頻繁に起こす問題学生かと思いきやそうでもなく。
八神夫妻が健在な頃こそ、短気さと義侠心の強さが災いして、近所の悪がきたちとしょっちゅう喧嘩騒ぎを起こしていたが、はやてと二人暮らしになっていこうは、問題を起こさぬよう努めながら、ある程度の成績は残せるよう、学問もこなしていた。
家事だって、前述の食事以外は、ほぼ全部紅蓮がやりこなしている。
理由はやはり、妹に迷惑はかけられないからだ。
自分が巻いた種のせいで、はやてにとばっちりをかけて巻きこませるなんて真似は、絶対御免だ。
だから本人的には柄でも無い、慣れないことを率先してやりこなしてきた。
それに、決して二人ぼっちな生活ではなかった。
石田先生は、面倒見の良い女性で、自分たちのサポートをしてくれたし、最近は狐ッ子の友達もできた。
そいつは、はやてが幸せになれるようにと、ふとお参りに寄った八束神社で初めて会った。
そりゃ、最初は本とかネットで仕入れた情報の通り、警戒心が強くて一目散に逃げた。
けど毎日同じ時間に来ると、そいつも必ず神社裏の森に現れた。
関心はあるようなんだが、近づいたら近づいたで、慌てて脅えて逃げ出すんだけどな。
そういう流れが何か月か続く内に、身を結んだのか、その狐ッ子は紅蓮に懐くようになった。
それどころか、朝ひょっこり自分たちんとこの庭にさえ現れるようになる。
狐ッ子ははやてとも直ぐ仲良くなった。
で、名前をどうするかってことになって、会議に会議を重ね。
「くお~~んって鳴くんだから〝くおん〟』で」
と即決、それに漢字が付いて、狐ッ子の名前は晴れて『久遠』となった。
当の本人(?)も気に入ったのか、その名で呼ばれるといつも嬉しそうに鳴き返す。
久遠の存在もあって、はやては前より元気に笑うようになった。
これがアニマルセラピーってやつだろうか?
紅蓮の場合、学校に通っているので友達はそれなりにいる。
でもはやては、その立ち位置上、友達一人作ることすら一苦労だ。
昼間外出しても、平日は同い年の子は学校にいるし、車椅子に乗る姿が、どうしても他者に声をかけ辛くさせてしまう効果をもたらしてしまう。
だから、たとえ人間でなくても触れ合えるやつが身近にいるだけで、かなりの救いだ。
でもまだ、辛さを我慢して押し込めてしまうところは、相変わらずだ。
焦ったってしょうがない。
自分だって船長と仲間たちと打ち解けるまで時間がかかった。
その分、ゼロたちとはすんなりつるめる様になったけどな。
特に自分が『焼き鳥』と呼んでるロボット、ジャンボット。
あいつの堅物さは本当弄りがいがある。
だからついついちょっかいを出してしまう。
大真面目にリアクションを返す様は、面白くて飽きさせなかった。
丁寧なようで少しずれ気味なリヒトも、自分と同じく口が悪くて、自分より厨二全開なゼロもそうだ。
特にゼロは、ある意味で自分の夢を叶えさせてくれた恩人でもある。
こんな気持ちの良い3人との旅は、決して長くはなかったが、満ち足りた日々だった。
あいつら……今頃どうしてるかな………はやてと一緒にいると決めたから、地球、海鳴から離れるなんて、まだまだ先の話だ。
せめてはやてや久遠が生きてる内に、あいつらと再会して紹介させてやりたいけど。
って…いけねえ、この課題明日提出だってのに、何辛気臭く考えこんでんだか、あの先生偉く厳しいからな、期限内に出さなかったら即補修に回さちまう。
はやての面倒のこともあるから、それだけは絶対阻止しなきゃならねえ。
5月に入った頃の夜、紅蓮は机に置かれた宿題の数々と睨めっこをしていた。
「くん?」
「なんだ久遠、まだ森に帰ってなかったのか?」
「こぉん」
声がして振り返って見ると、今頃は八束神社の裏の森に帰っている筈の久遠がそこにいる。
「しゃあねえな、今日はもう泊まっていけ」
「くぉ~~~ん♪」
ぴょんぴょんととび跳ねながら答える久遠。
その姿に元気をもらった紅蓮は、彼にとっては怪獣やレギオノイド、カイザーベリアルカよりも難敵な宿題の続きに入ろうとした。
その時異変は起きた。
ドクン! 直後、胸騒ぎと共に、膨大なエネルギーを肌で感じ取る紅蓮。
久遠もそれを感じているのか、毛を逆立てて警戒している。
最近こういうことは頻繁に起きていた。
ゼロたちに比べれば、こういう感知能力は決して高いと言えなかったので、何かがあったらしき現場にいっても、戦闘の爪跡が残ってたくらいで、既に後の祭り状態だった。
しかし今、それが直ぐ近くで起こっている。
はやてのいる部屋で。
「ちっ!」
無意識の内に、慌てて自室を飛びだして、発信源と思われるはやての部屋に駆けだした。
ここ最近、海鳴を中心に妙な超常現象が起きていることが、紅蓮に嫌な勘繰りをさせてしまう。
そんなのを、夢や幻なんて断じられない事情と根拠が彼にはある。
今は、一応地球人として暮らせてはいるが、自分は本当は異世界からの迷い子で、この星でじゃ常識の枠から外された存在、はみ出し者なのだ。
そして世界は、数え切れないほど無数に、いくらでもある。
実際船長たちやゼロたちと一緒に、この目で直に見てきたのだ。戯言だなんて絶対言わせない。
もし、その異世界から齎されたトラブルに、はやてが巻きこまれたら。
巻き込ませやがったそいつらみんな、ブッ飛ばしてやる!!!
「はやて!」
扉を開け、妹の名を叫びながらはやての部屋に入ると、その刹那、許容量を超えた光の洗礼を受け、紅蓮の視界が白一色となった。
たまらず紅蓮は目を瞑り、貌を手で覆い隠した。
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数秒の後に、光が収まって行くのを瞼越しに感じ、目の機能を回復させながら、ゆっくりと目を開かせた。
何なんだ? こいつら……紅蓮の初見の感想の一言がこれだった。
はやてのような小柄の女の子には余裕があるが、広いかと言われるとそうとも言えない室内には、闖入者が4人佇んでいた。
年齢も、見た目も雰囲気も、全く異なる女性3人と男性1人、4人の足元にはわけの分からない文字が書かれたピッカピカに光る円陣がある。
おいおい、俺が言っちまうと『お前が言うな』と突っ込まれそうだけどな、どこの万国ビックリ人間ショーだ? これ……。
一人は、俺の世間での歳より少し上気味で、ピンクの髪をやたら長く伸ばしてポニーテールで一纏め、そしてグラビアアイドル涙目な、やたら無駄にデカイ乳を抱えてやがる。
もう一人は、薄い金髪のボブカットで爆乳ピンクより年上で温和で、虫も殺せないくらい優しそうなお姉さんキャラ。
もう一人は、何か俺を女にしてちっちゃくすれば、こんな感じになってしまうと思えるくらい。柄の悪そうなガキンチョだった。
何気にお下げに結ばれたその髪色まで、自分とよく似てるし。
で、こいつらの中で唯一人男な、褐色な肌と真っ白けの髪の毛な、元の姿の自分とタメ張れそうなこのマッチョメンは、どういう訳か耳がワンコの形をしていた。
付け耳かと思ったが、見てくれからとてもそんな趣味をしそうな野郎でもなさそうし、どっからどう見ても人間が本来付いてなきゃいけないところに耳が無い、正真正銘の獣耳だ。
そんなバラバラな容姿の4人だが、全員体にぴったりとフィットさせられた袖なしの没個性な黒い薄着を着こんでいる。
そして4人の前には、丁度はやての足が悪くなり始めた頃に家で見つかったヘンテコで分厚い本が浮いており、人様に読ませる気なんてさらさら無さそうだった真っ黒い鎖も、今は解かれていた。
こんだけでも、並の人間なら、TVやらスクリーンやら本から出てきたこの非常識に頭ん中パンクしてしまいそうだが。
「闇の書の起動を確認しました」
「我ら、闇の書の収集を行い、主を守る守護騎士」
「夜天の主に集いし雲」
「ヴォルケンリッター、何なりとご命令を」
デカ乳(パイ)、ボブ姉さん、ガキンチョ、犬耳の順で目ん玉瞑らせたまま、日本語なこと以外は意味不明な単語をペラペラと喋りやがった。
やたら日本語は上手いことは置いといて、こいつら、はやてのことを『主』とか言ったか?
しかも自分たちを『騎士』だと名乗りやがった。
そのへりくだった態度といい……リヒト―――ミラーナイトがエスメラルダの王様やエメラナの姫さんと接している時とまったくおんなじ。
あいつの場合は、いつでも誰でも堅っ苦しそうな敬語で喋ってたけどな。
それより『主』って、この一家はそんな大層な家柄でも無いし、どっかの王族の末裔ってわけでもねえんだぞ。
日本で騎士ごっこをやりたいんなら、皇居の江戸城にでも行って、天皇家のご一家さんにご挨拶でもしてこいってんだと、突っ込みたくなる俺だった。
「ところで、そこにいる貴様らは一体何者だ?」
一通り御託を並べた後、ようやく目の玉開かせて、紅蓮と、隣にいる久遠に警戒の視線を向けてくる紅蓮の心中からはデカ乳(パイ)と付けられた騎士。
「闇だか騎士だか知んねえけどな、俺はその主さんの兄貴だ」
「何?」
「あんまり似てねえな」
「よく言われるよ、キレキレ目つきのガキンチョ」
「今……何て言いやがったてめえ」
生憎、紅蓮ははやてとは似てないと言われるのには慣れているんであっさり打ち返す。
予想通りというか、見た目通りと言うか、このオレンジ髪のガキンチョと呼ばれた少女は、もう一人の燈髪ガキンチョの『ガキンチョ』に過剰反応してしまった。
「ガキンチョだって言ったんだガキンチョ」
「言わせておけば、これでもてめえより年上だボケ!」
「言ったな、だったらてめえはロリババアぁだ!!」
「んだと!やる気か!?」
「上等だ!土足で人んちの家に扉も開けずに踏み込んどいて偉そうな面してんじゃね」
見た通りそのまんまの、粗暴なリアクションを返しあう両者。
やはりこの二人は色んな意味で同類。
二人ともすっかり頭に血が上り、周りなどお構いなしに稲妻の視線をぶつけ合う状況になってしまった。
もうこのまま同族同士の幼稚な喧嘩になりかけた瞬間。
「頭…冷やして…」
部屋がピカァァァァ!!!と擬音で表現できそうな閃光が、断続的に暗めな室内を輝かせる。
「「gaaaaaaaaaaーーーーーーーーーーーー!!!!!」」
いきなりガンを飛ばし合う二人に電撃が走り、二人は体中に巡る痛みで悲鳴を上げながら、その場に体から煙を上げながら倒れ込んでしまった。
「お前は?」
二人を実力行使で止めたのは、何時の間にやらドアの近く、子狐のいたところに立っていた。金色の長髪に、狐の耳と尻尾を生やした巫女服を着こみ、右手の指先から電気が放出させていた、外見的には10歳くらいの女の子。
頭を冷やすどころかこげっこげに焼け気味な気もするが、深く突っ込まないでおこう。互いを煽りに煽りまくって事態を悪化させる寸前にまでいかせた元凶はこいつらだ。自業自得である。
「さっきの、狐ちゃんなの?」
ボブカットの女性の問いに頷く巫女服の少女。
「二人とも、気……短い、それに、はやても…伸びてる」
「「「あ…」」」
「ほえ~~~」
狐耳を生やす金髪の少女の姿となった久遠のたどたどしく、片言な日本語によって、ようやく騎士たちは、自分たちが主と呼んだはやてがベッドで目を回しながら気を失っていることに気づいた。
先程の光のショックで、意識が飛んでしまったのだろう。
「すまない……どうやらこの場で詫びなければならないのは我々の方だ」
「数々のご無礼、申し訳ない」
「ごめんなさいね」
どう見ても、この一連の騒動の発端が自分たちにあると理解した騎士たちは、結果的に終息させた久遠に詫びを入れた。
「気にしてない、今日…もう遅い、お話…明日、部屋…たくさん有るから…使って」
「忝い、我はシグナム、彼らはシャマルとザフィーラ、主のご家族と倒れているのはヴィータだ、貴公の名は?主の使い魔なのか?」
「違う、久遠…………はやてと、紅蓮の…友達」
久遠にとって、シグナムの言う『使い魔』が何を意味するかこの時の彼女には分かる筈が無かったが、それでも久遠は八神兄妹の二人とは『友達』であると強調して訂正するのであった。
これが、八神家と久遠と騎士たちとの邂逅の場面である。
翌朝。
読書を終えて、寝ようとした矢先、机の棚に置いてた西洋風の古い本がいきなり浮いて、聞いたことない単語を発して光だし、そのまま意識が飛んでしまったわたしこと八神はやて。
朝、目が覚めたばかり時は、あの時のことは夢だったんやないかって思ってたのですが……今家のリビングにおるんは。
ピンクのポニーテールな凛々しい女の人、シグナム。
淡い金色のの髪をおかっぱにしたお姉さん、シャマル。
黒っぽい肌と白い髪に犬耳が生えたごつい男の人、ザフィーラ(本人は『狼です』と訂正してきました)。
見かけは私より年下で、刺々しそうなところはすんごく紅蓮兄ちゃんに似とる女の子、ヴィータ。
当の本人たちも自覚してるのか、二人ともお互いを見る目が怖いです。
そしてヴィータと睨めっこをしている紅蓮兄ちゃんと、巫女服を着た女の子に変身しているくうちゃんこと久遠。
この人たちから夜にあったことを聞いて、改めて昨日のことが本当で、私の膝の上に置かれた本が魔法の本であることを知りました。
言い忘れていましたが、実は私、紅蓮兄ちゃんが元宇宙海賊なヒーロー、グレンファイヤーであることと、久遠が何百年も生きてる化け狐なことを知っています。
最初聞いた時は、小さいながら (今もまだ子どもですが)にびっくりしました。
でも宇宙の外には宇宙が一杯あることを聞いた時は、胸が高鳴りましたし、女の子に変身したくうちゃんもとても可愛かったですし、あと実はくうちゃんって………詳しくはまた後ほどということでお楽しみに♪。
「で、この子が『闇の書』って本で、私が何代目かの主に選ばれたんやね」
「その通りです、主」
この『闇の書』、主を求めて色んな世界を旅する本で、今はどのページも真っ白やけど本に魔力って呼ばれとる魔法を使うエネルギーを入れると文字として記録されて、全部埋めるとんでもない力が得られるそうなんです。
普通ならチンプンカンプンになるとこですが、紅蓮兄ちゃんのお陰で、色んな世界があることを知っていたので、何とか理解できました。
で、このシグナムたちは、魔法で作られた人工の生き物さんで。
「そして我らヴォルケンリッターは、闇の書とその主を守護するのが役目」
だそうです。
まあいわゆるボディガードというやつです。
さすがに人工生命と言われてもピンときませんが、とりあえず前見た錬金術を使う漫画原作のアニメに出てきた『ホムンクルス』みたいな人たちと納得させました。
「ところで、主のお兄様とのことなそちらの御方と、お友達と言ったその女の子のことなんですけど」
「何だよ?文句あっか?」
「ひぃ!」
おかっぱお姉さんのシャマル、どうも兄ちゃんとくうちゃんのことが何か気になる様子です。
んで、紅蓮兄ちゃんは今機嫌が悪いこともあり、いつもより怖そうな目つきで睨んできたので、目が潤み気味です。
「あかんよ兄ちゃん、怖がらしたら」
「ちぇ…分かったよ」
「何が気になるん?」
「その…二人からも魔力を感じるんです、久遠さんは主よりも多量で、お兄様も魔力以外に力を感じます、私たちが言うのも何ですけど、何者なのですか?」
これには私も驚きました。
二人にも、魔法が使える力があったなんて、そりゃ二人が不思議な力を持ってることは知ってましたけど。
「わたし…説明する」
すると女の子モードの久遠は、体を光らせ、その体はゆっくり変わっていき、輝きが収まると、金髪、狐耳、巫女服はそのままに尻尾を5つ生やした容姿端麗な大人の女性に変身しました。
「すまない、私は姿によって精神の齢(よわい)にバラツキが出てな、子狐の姿では喋ることもできないし、先程の形態では、余り饒舌に言葉を話せないのだ」
「「そうなのか(そうなんですか)……」」
そう、くうちゃんは人間の子どもと大人、どちらにも変身できるんです。
体力の消耗が激しいらしいので、いつもは子狐ちゃんの姿ですが。
子狐の時も、女の子モードの時も、可愛くて愛くるしいですが、この名付けて大人モードなくうちゃんもかなりのべっぴんさんやし、声も色っぽくて大人の色気むんむんだし、ペッたんこな胸も偉い大きくなっておりましょう♪
あ…あかん、またハメ外してしもうた。
兄ちゃんからまた『おっぱい星人』って言われてまう(> <;)。
「まず、私ことから話そう、私はこの世界では妖怪と呼ばれる、魔力を生きる糧にしている生命体だ」
第97管理外世界こと地球でも、魔力の素となるエネルギー『魔力素』は空気中にどこにでも存在する。
地球には、『マナ』と呼称される超自然的エネルギーが概念として存在しているが、実はこのマナこそ管理世界では『魔力素』と呼称されるエネルギーであるのだ。
だが、それを魔力に変えて使える人間の数は、管理世界よりも遥かに少ない。
それこそはやてが良い例なように、稀に突然変異でリンカーコアをその身に宿す人も出ては来るがだがだ。
そしてその突然変異は、何も人間だけに起きるわけではない。
動物たちにも該当される。
そして中には魔力運用能力と、人並みの知能を持ち、言葉を話せ、久遠のように人間にすら姿を変えられる種も稀に現れる。
彼らをことは、以前も話したが管理世界では《魔源種》と呼称される生命体だ。
厳密には魔法と言えないが、彼らは魔力を使うことで超常的な能力を発揮できる。
久遠の変身能力や、昨夜披露して強制的に紅蓮とヴィータの喧嘩を終息させた電撃もその一つ。
そんな魔源種の一部が人間と接触、伝承や逸話などで脚色されたのが、日本なら妖怪、欧州ならモンスターが生まれていった。
久遠は、その魔源種の数少ない一体なのである。
「そしてはやての兄上である紅蓮だが、実は二人には血縁は無い、彼は君たちと同じく、別の世界からやってきた存在だ」
「時空漂流者というわけか…」
「何なんそれ?」
「紅蓮さんのように、他の世界に飛ばされてしまった人のことを言います」
シグナムが口にした聞き慣れない単語を、シャマルが補足説明してくれた。
ついでにと、久遠は本人の代わりに紅蓮のことを大まかに話した。
紅蓮の能力、炎を操ることに関しては《超自然発火能力――パイロキネシス》ということで騎士たちに納得してもらった。
まあ、実際そうではある。
「どうりで主と似てねえわけだ」
「うっせえ、ロリババア」
「だからそんな呼び方すんな!」
「はぁ? そのチビな風体で歳喰ってんだろ? だったら他に何で呼べってんだ!? チビばあさんか!?」
「どっちもお断りだ!」
売り言葉に買い言葉と、昨夜の再演が危うくリビングで起きそうになるが。
「まだ頭が冷やし足りないようだな、御希望なら黒こげにしてやってもいいが、どうする?」
「「申し訳ありませんでした!」」
指先を電気でスパークさせながら、半ば二人を脅す形で見下ろし睨みつけ、二人は同タイミングで即土下座して謝罪した。
よっぽどあの一撃が応えたようである。
やはり似た者同士だ……本人たちはハモリながら否定しそうではあるけど。
「大方の話は、よう分かったわ……」
はやての言葉に気持ちを引き締める守護騎士たち。
「主、私たちは主の命令をお受けする身、何なりと如何様にご申しつけ下さい」
自らの存在意義上、主の命令には絶対尊守。
たとえどんなに血も涙も無い、非人道的なものであろうとだ。
まさかこんな小さい子がそんな命を下すとは思わないが、彼女の意思次第では今からでも『蒐集』を行うために出向き、自らの『魔導』を存分に披露する所存だった。
「そやな、命令というか、お願いなんやけど聞いてくれるか?」
「「「はい」」」
騎士たち一同の姿勢が正される。
そしてはやての口から出た次の言葉は―――。
「私の家族になってくれん?」
「「「はい?」」」
騎士一同の顔が点となった。
今なんと申されたのだ。
呆然としながらも、主の言葉の意味を探ろうと思考を巡らすシグナムたち。
紅蓮も同様なのか、口が開いたまま動かない。
大人モードの久遠は「はやてならそういうと思った」と言いたそうな顔をし、一人だけその意味合いを理解できていた。
「せやから、私の家族として、兄ちゃんとくうちゃんと私とで一緒に暮らしてほしいねん、主の言葉には必ず聞くんたろ?」
「「「「はい、仰せのままに」」」」
まだ戸惑いが残ったままだったが、騎士たちは一応了承の言葉を返すのだった。
ちなみに、その直後。紅蓮とヴィータが……
「「何でこいつと一緒に暮さなきゃなんねえんだよ!!」」
とハモリながらクレームを出し。
「人の真似してんじぇねえよ!」
「そりゃお前の方だろ!俺は真似されんのが大っきれえなんだ!」
「言わせておけば!」
「あーいくらでも言ってやるよ!」
とまた、一瞬触発になる状態になるところだったが。
「いい加減にしろ……ガキども…」
低くぞっとする声を発しながら、全身から稲妻を迸る久遠を前に二人は降参、事なきを得た。
当分は、家内の騒動の抑止力として、八神家で住まなければならないなと、この時の久遠はこう思い決意するのであった。自分がしっかりしなければ、この家が色々ともたない……修繕費で金銭がみるみる消費させられかねない。
さらに。
「すまない、昔からヴィータは気性の激しい奴でな、やつに代わって謝る」
「気にするな、こちらこそ我が友が暴れん坊な輩で申し訳ない、だがあれでも義理人情には篤い人柄だ」
「そうか、そこまでヴィータと似ているとはな」
口調と物腰がどことなくよく似ているシグナムと大人モードの久遠は、はやくもお互いに対し、強いシンパシーを感じるのであった。
その日、八神家に新たな家族が生まれた。
この時の紅蓮たちは、まだ知る由も無い。
彼の十年来の〝友〟たちとの再会も。
はやてに降りかかるさらなる災厄も。
直ぐそこまで近づいていることに。
つづく。
守護獣はベルカにおける〝使い魔〟なのか、それともザッフィーにだけ授けられた特別な〝称号〟なのか。
実際はどっちなのか不明なのですが、本作では後者を採用致しました。