紅魔館の執事になりました   作:PCメガネ

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第4話 能力の特訓をするそうです

二人は庭園の中にあるテーブルに座って咲夜を待っていた。咲夜を待っている間、優は美鈴から幻想郷のことについて教えてもらっていた。

 

 

「美鈴さん。そもそも幻想郷ってなんなんですか?」

 

「端的に言うと、妖怪と人間が共存していて外の世界で忘れ去られたものが集まる場所、といったところですかね。」

 

「す、凄いところですね幻想郷って。じゃあ、あなたは人間なんですか?」

 

「いや、私は妖怪ですよ。」

 

「あれ、そうなんですか。妖怪って人型なんですね。」

 

「人型ではない妖怪もいますよ?•••あなたは妖怪を怖がらないんですか?」

 

「あ、やっぱりそっちの妖怪もいるんですね。今のところ怖いとは感じませんね、そのための神様から貰った能力ですし。といっても能力はまだ使えないから何とも言えませんが。」

 

「強いんですね優さんは。」

 

「いえいえ、ただの現実を知らない少年ですよ俺は。それでは次の質問いいですか?」

 

「ええ、いいですよ。」

 

「じゃあ、美鈴はここの門番をやっているんでよね?」

 

「ええ、そうですよ。」

 

「門番をやっているってことはやっぱり強いんですか?」

 

「うーん、私より強い人は沢山いますけど、武術なら誰にも負けない自信がありますよ。」

 

「おお、かっこいいですね美鈴さん。」

 

「いえいえ、それほどでもないですよ。」

 

「それでいきなりで悪いんですが俺に武術を教えてくれませんか?」

 

「本当にいきなりですね。まぁ、いいですよ。では明日の朝六時に門の前に来てくださいね。」

 

「はい師匠!」

 

「し、師匠!?これは腕がなりますね。」

 

 

二人の会話が一旦終わったところで、ケーキワゴンと共に咲夜がタイミングよく現れた。

 

 

「あ、咲夜さん。早く食べましょうよ!」

 

「慌てなくてもケーキは逃げないわよ、少し落ち着きなさい。」

 

 

そう言いながら咲夜は手際良くテーブルに三人分の食器とフォークを置いてケーキを食器の上に置いた。

 

 

「咲夜さんの作るケーキは本当に美味しいですからね。優さん、期待していいですよ。」

 

「そ、そうなんですか。では早速。」

 

 

そう言って優は美鈴が大絶賛するケーキを一口食べた。

 

 

「・・・こんなに美味しいケーキ初めて食べた。」

 

「ですよね!咲夜さんが作ったケーキは絶品です!人里でこれを売ったら大儲けできますよ!」

 

「ふふ、二人共ありがとう。あと美鈴、このケーキは大切な人にしか振舞わ。」

 

「つまり、この味を楽しむことが出来るのは私たちだけなんですね!」

 

「あれ、俺もその中に入ってるんですか?」

 

「ええ、もちろんよ。」

 

「おぉ、なんか嬉しいです。」

 

 

ケーキを食べながらしばらく談笑していると、優が何かを思い出したのか、急に改まって美鈴に話しかけた。

 

 

「あ、そういえば美鈴さんさっき人里って言ってましたよね?人里ってなんですか?」

 

「人間が住んでいるところですよ。」

 

「そんなところがあるんですね。今度行ってみようかな。」

 

 

優が人里へ行ってみようかなという呟きを聞いた咲夜は、少しだけ顔色を変えて話し始めた。

 

 

「優、今のあなたの力では道中で妖怪に食べられるのがオチだわ。」

 

「そんなことわかっています。だから頑張るんです。死なないためにも。」

 

「だったらいいのだけど・・・。」

 

「そうだ、咲夜さんって俺と同じ能力をもっているんですよね?」

 

「ええ、そうよ。」

 

「能力の使い方を教えてくれませんか?」

 

「もちろんよ、それにレミリアお嬢様も能力の使い方を教えなさいと仰っていましたし。じゃあ、4時頃になったら始めましょう。」

 

「ありがとうございます!」

 

「私は今から雑務を片付けてくるわ。また4時にここで会いましょう。」

 

 

そう言ってテーブルの上に置いてある食器とフォークを片付けると、咲夜はケーキワゴンと共に消えるようにしてその場からいなくなった。

 

 

「さてと、私も門番の仕事を再開するとしますか。」

 

「あ、もう行くんですね。門番の仕事頑張ってきてください。」

 

「はい、私に任せてください!では!」

 

 

そう言って美鈴は門の方へと歩いて行った。

 

 

「今からどうしよっかなー。」

 

 

時刻は現在3時10分。咲夜との約束もあるので。待つ以外には何をしても中途半端な時間だった。だが優はある事を思いついた。

 

 

(そうだ、咲夜さんが来るまで自主トレでもしようかな。)

 

 

今から自主トレをすることを決めた優は、次になんの自主トレをするか考えた。

 

 

(時を止める能力でただ単純に時を止めるのではなく何かに応用できないかな・・・。て、これは単純に時を止めたことがないやつが言うセリフじゃないな。よし、時を止めてみよう。時間よ止まれ!)

 

 

優がそう念じた瞬間、世界から色が消えた。

 

 

「ま、まさか一発で成功するとは・・・。あ、この状態っていつまで持続させることができるのだろうか。ちょっと待ってみようかな。」

 

 

優は腕時計についてあるストップウォッチで測り始めた。

 

 

 

 

 

10分経過したところで、優は退屈になりだした。

 

 

(10分経過・・・いつまで持続できるんだろうなこれ。・・・そういえばこっち来てから一回も寝ていないような、って当たり前か、こっち来てからまだ4時間くらいしかたってないし。けどなんか眠くなってきたな少しだけ寝ようかな。」

 

 

そう考えた優は、テーブルに突っ伏して寝入ってしまった。

 

 

 

 

 

時刻は昼の3時55分。咲夜は大きなカバンを持って庭園に向かって時間を止めて歩いていた。庭園に着いた咲夜はテーブルに突っ伏して寝ている優を発見した。

 

 

「優、起きなさい。特訓を始めるわよ。」

 

 

優を起こそうと話しかけ、優はゆっくりと顔を上げた。

 

 

「あら、もう4時ですか。おはようございます。」

 

「まさか、ずっとここで寝ていたの?」

 

「いや4時になるまで自主レンをしようと思いまして。それで念じてみたら時を止めれたんですよ。次にどのくらい時を止められるのか試していたんですけど10分経ったところで眠くなってきてそれでここでずっと寝てたんだと思います。あ、ちなみに最長は30分ジャストらしいです。」

 

「じゃあもう基本はバッチリなのね。では早速応用から行きましょうか。」

 

「はい!よろしくお願いします!」

 

「まずいきなりだけど応用と言ってもそんなに難しくないわ。コツさえつかめれば大抵の物の時間を止めることができるわ。」

 

 

そう言って咲夜は太ももにいつも隠しているナイフを取り出し上に投げて、能力を使ってナイフの時間を止めた。

 

 

「す、すごい。ナイフが浮いてる・・・。」

 

「いいえ、ナイフの時間が止まっているから浮いているように見えているだけよ。それで能力を解除するとまた動き始める。」

 

「す、すごい。応用次第で恐ろしい程の強さを発揮しますねこの能力。」

 

「ただし1つ気をつけて欲しい事があるのよ。」

 

「気をつけて欲しいことですか?」

 

「ええ、それは・・・この能力を使えば使う程体が成長するのに必要な時間が長くなるの。」

 

「・・・それってつまり寿命が使えば使うほど寿命が長くなるってことですか?」

 

「ええ、そうよ。」

 

「寿命が長くなって咲夜さん達と一緒に過ごせる時間が増えるのなら最高にありがたいです!」

 

「ふふ、ありがとう。じゃあ今からナイフをたくさん投げるから能力を使って全ての動きを止めてみて。」

 

「はい!」

 

 

咲夜は持ってきていたカバンから大量のナイフを取り出した。

 

 

「うわ、すごい量・・・。」

 

「これぐらいで弱音を吐いたらダメよ。」

 

「は、はい!」

 

「じゃあいくわよ。」

 

 

そう言って咲夜は次々とナイフを優に向かって投げていく。優は、能力を使って次々と飛んでくる大量のナイフの時を止めていった。

 

 

 

 

 

特訓開始から2時間後あたりは暗くなり始めていた。優と咲夜は2時間ずっと特訓をしていた。

 

 

「ふぅ・・・もう限界よ・・・体力がもうないわ・・・。」

 

 

そういって汗だくになった咲夜は地面に倒れこんだ。一方優はなんとか立っている状態だった。

 

 

「はぁ・・・疲れた・・・そういえば久しぶりにこんなに汗かいたな・・・。」

 

「ゆ、優、今日の夜なにか予定あるかしら。」

 

「予定ですか?ありませんよ。」

 

「ここから近くのところに温泉があるの。ほかの人たちも誘って一緒に行かない?」

 

「近くに温泉なんてあるんですか。いいですね。行きましょうか。」

 

「じゃあ皆を呼んで来るわ。」

 

「あ、一回部屋に戻っていいですか?」

 

「いいわよ準備が出来たらまたここに来るのよ。」

 

「わかりました。」

 

 

そう言って咲夜は消えるようにしてその場からいなくなった。

 

 

「あ、そういえば俺着替え持ってなかったな、どうしよう・・・。とりあえずタオルとバスタオルを何個か持ってこようかな。」

 

 

そう言って優も消えるようにしてその場からいなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次から少し書き方を変えようと思います。

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