これは、私がある日PhotonMaidenの5人目に選ばれたお話。
「私が?」
呼び出されてきたのはネビュラプロダクションの建物内。まぁオーディションは受けたけど落ちたしそんなことないでしょって思ってた矢先に私の電話に連絡が掛かってきて再先行の合否判定に合格したらしくまぁ特技が運動(野球)と歌を何本か動画サイトにあげただけで合格するわけないでしょって思ってたら合格した。奇跡だ。
「全員の年齢を考えて出した答えだ。頼むぞ。」
「は、はい!」
ということがあった。昨晩ね!?
ってことは芸能界デビューってことだよね…実質。
う…うん。そうだよね…きっと。
声優デビューって線もあるってことだよね…。
昨夜はその事で頭がパンパンでなかなか寝付けなかった。
「おーーい!」
「と、乙和ちゃん…寝かせてよ…昨夜寝れなかったんだから…」
彼女は花巻乙和。私と同じ(多分)PhotonMaidenのメンバーだ。
「ノアから一緒に食べようって言われてるんだから〜」
「乙和?って…響さん…」
「ノアまで来たの?」
福島ノア。彼女も同じ(多分)PhotonMaidenのメンバーだ。
「これ流せば起きるって聞いたけど…」
「ノ、ノアっ!それだけは…」
私は頬を赤らめノアに辞めるように言った。そう、私はヲタクだ。2次元の男の子に好意を抱いてる極度のヲタクだ。
「その起こし方後で教えてくれない、ノア?」
「軽い禁忌だからあんまり使いすぎない方がいいけどね?」
「も〜!2人ともー!」
そう言ってると昼休みはどんどん過ぎて行き、3人は急いで昼ごはんを食べたとさ。
「練習か〜シビアだな〜」
放課後、帰りろうとしたら連絡が来た。初日から練習だ。
道を歩いてると見覚えのある影が2つあった。それと見慣れない2つの影。
「あ、あれって乙和とノアさんと誰だ…」
「あ!響ちゃん!」
「乙和ちゃん達もこれからどこか行くの?」
「そうだけど?」
「私もなんだ〜途中までいい?」
「いいよ〜」
時は10月、空は高く、寒さを告げる。
少女達は身を寄せ合いながら歩いた。そこからは無言で。
(この2人…同じものを感じる。共通の何かを)
響は感じた。ノアと斗和は普段一緒にいることが多いから感じるものは少し違く、ピリッとした空気が漂っていた。
あと少しで着くといったところで響が言葉を発した。
「乙和達ももしかしてってやつ?」
「ま、まさか…」
「5人目…。」
「響ちゃんだったの?」
「ほんとですか?」
「うん、5人目でかつ、昨日決まった5人目のPhotonMaiden。『美風響』よろしくね。」
響は髪を耳にかけてそういった。忘れられないステージまであと半月をすぎたところだ。
「これで全員だ。」
「ほんとなんですか?」
「あぁ、美風が5人目のPhotonMaiden。これで本当に活動が始められる。まずは半月後のサンセットステージだ。」
「陽葉祭のか…」
「美風、改めて自己紹介を。」
「は、はい!」
「陽葉学園2年生、美風響です!好きな物は2次元です!特技は野球と歌です!あと少しキーボードが引けます!よろしくお願いします!!」
始まる、私の長くて楽しいと思う事が!
ここから始まる、彼女達の物語。次回、本当の彼女。
感想、評価、どしどしどしお待ちしております。