自分でもビックリですΣ(-∀-;)
でも、明日から高校最後の定期テストなのに大丈夫かな?
ええい、構うものか!
では、第五話どうぞ~♪
シャドウside
・・・負けた。
・・・完膚なきまでに。
俺は一人先に宿に戻り、真っ暗な部屋の中に閉じ籠っていた。
負けた理由は簡単だった。
心の何処かで慢心があった。
相手は所詮力を貰っただけの転生者。
俺はこれまでの十数年間自分の力を高めることだけに力を注いできた。
子供のようなことは何もせず、ひたすら、力を求め、この身を痛め続けてきた。
得られたものは確かにあった。
俺の持つ奥の手だってその一つだ。
だが、俺には決定的なものが欠けていた。
――覚悟だ――
俺には覚悟がなかった。
だが、ギルガメッシュにはそれがあった。
あいつには王として、英雄としての誇りも覚悟もあった。
つまり、力を貰っただけだったのは俺の方だったということだ。
「・・・覚悟って、なんだよ。」
力を得て、努力はした。
それ以上のものは俺には見つけることができない。
「・・・俺はどうすればいいんだ。」
――――――――――――――――
ユーリside
シャドウが戦いに負け沈みこんでからもうすぐ半日が経ちます。
私は広場の噴水のベンチででホットドッグを食べているのですが、シャドウはずっと何も食べていません。
「負けたことがそんなに悔しかったのでしょうか?」
「ふんっ!この程度で根をあげるようならそこまでの存在よ!」
私の独り言を返したのはギルガメッシュ王でした。
気付けば噴水の縁に腕を組ながら立っていました。
心なしか周りが騒がしくなっていたのはそのせいですか。
「ギルガメッシュ王はシャドウのことどう思いましたか?」
私は何も気にせずギルガメッシュ王に話しかけました。
「ほう、我の突然の登場に何のツッコミも無しとは貴様ただの雑種ではないな!」
「私はユーリ・エーベルヴァインです。
雑種ではありません。」
「ほう、貴様が?
まあ、良い。
しかし、この世においてこの我以外の存在は全て雑種にすぎん!
ハァーッハッハッハッハ!ハァーッハッハッハッハ!」
「質問に答えろです。」
私は冷たい眼で王を見て、低い声音で言った。
「奴は確か、シャドウとかいったか。
奴は確かに強かった!この我に傷をつけたものなどは未だ嘗て一人もいなかったからな。
しかし、それだけだ。
奴には覚悟がない。
それこそ、人を簡単に殺し得る力を持っていることに対する心構えがなっていない。
我は生まれながらにして王だった。
そのため、我が命に代えても国民だけは守らねば為らないという強い覚悟があった。
当然今もだが。
しかし、あいつにはそれが欠落している。
あいつには力を使う目的が無いのだ。
それでは強くなってもド三流のままだ。
我のような覚悟を持った人間と戦えば必ず負ける!
これは断言できることだ。
お前は奴の仲間なのだろう。
ならば、見守ってやるのだ。」
そう言ってギルガメッシュ王は去っていった。
覚悟と目的・・・。
私はこの醜い力を持った私を愛してくれたシャドウを守るために力を使っている。
シャドウを守るためならこの命すら投げ出す覚悟もある。
シャドウは一体何を思って力を使っているんだろう?
私は広場から宿屋に戻る。
しかし、狭く、暗い路地に差し掛かったところで強い衝撃ぎ私を後ろから襲った。
・・・しまった!油断した。
シャドウ助、け、て・・・。
私はシャドウに助けを求めながらも、声すらあげることが出来ずそのまま意識を失った。
――――――――――――――――
シャドウside
ドンドンドン!ドンドンドン!
「シャドウさん!シャドウさん!大変ですよ!シャドウさん!」
ドンドンと扉を叩き、大声で俺を呼ぶ声が聞こえた。
「・・・どうしたんですか?店長さん?」
扉を叩いていたのは宿屋の店長さんだった。
その顔は青白くなっており、一刻を争うような顔だった。
「大変ですよ!ユーリちゃんが!ユーリちゃんが拐われちゃったんですよ!」
「っな!?」
ユーリが!どうして!?
もう、アイツが永遠結晶≪エグザミア≫を持っていることを知っている人間はほとんどいないはずなのに。
「どうしてですか!?」
「犯人はわかっているんです!
隣の国のザコー王子です!」
王子だと・・・?なぜそんな奴がユーリを?
「もういい年の大人なんですけど王位を継がず、未だ幼い少女を拐っては犯している最悪の外道なんです!
このままじゃユーリちゃんも!」
なるほど、これは一刻も争うな・・・。
「ギルガメッシュ王は?」
「既に近衛兵と共に出ております。」
なら、俺が行かなくても・・・。
というか、俺が行ったら足手まといになるだけなんじゃ・・・。
「行かないんですか!?シャドウさん!
ユーリちゃんは他の誰でもない!貴方を待っているんですよ!」
「俺に、そんな実力は・・・。」
俺に向かって店長が叫ぼうとしたときだった。
「店長!とんでもない人から電話です!
なんでも、シャドウさんに代われとのことです。」
お手伝いさんが血相を変えて俺達の方へ走って来た。
その手には電話の子機が握られている。
とんでもない人?一体誰だ?
「・・・はい。お電話替わりました。」
『この、おバカァァアアアアアアアア!!』
爆音が俺の耳に伝わる。
「オリヴィエ?」
爆音の主はオリヴィエだった。
『ギルガメッシュから大体の状況は聞きました。
ユーリちゃんが拐われたらしいですね。』
ギルガメッシュが・・・。
こいつら知人だったのか?
『下らないこと考えてる暇があったら助けに行きなさい!
貴方、前私に言いましたよね
『弱いと守りたいものすら守れないから強くなるんだ』って。
それが貴方の戦う理由じゃないんですか!?』
そうだ、なんでこんなに簡単なことを忘れていたんだ。
昔は失うものが何もないから前にのめり込めば良いも思ってた。
でも、大切なものが出来て、そうもいかなくなったって自分に言い訳してたんだ
でも、最初から大切なことを忘れてたんだ。
俺がこの力でしたかったことは・・・ひとつだけだったんだ。
『思い出したみたいですね。』
「ああ。ありがとな、オリヴィエ。
もう少しで自分の大切な何かを見失うところだった。」
そう言って俺は電話を切った。
ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!
俺の心臓が三回脈を打った。
『ようやくか!』
『ようやくだな!』
『こんなに待つとは思いませんでしたよ!』
ドライグ、アルビオン、メイビスがそれぞれの叫んだ。
『シャドウ様!漸く至りましたよ!』
『おうよ!これで俺達の本気が見せてやれるぜ相棒!』
『はしゃぐなドライグ!しかし、我らもそろそろ怒りの限界なのだよ!
二天龍の怒り、そのロリコンゲス野郎にしっかりと見せつけてやろうぞ!』
なるほど、そういうことか・・・。
俺の覚悟の再確認こそがこいつらの最後のトリガーだったのか。
「店長さん。その隣の国はどこにあるんですか?」
「ようやく行く気になりましたか!
しかも、先程より顔が凛々しくなってますぞ!
隣の国はここから300キロ程の辺りです。
お気をつけて。我々はここから祈ることしか出来ませんが・・・。
その代わり美味しい料理を作っておきます。
必ず無事に二人で帰ってきてください。」
「ああ、当然だ。
俺は最強の龍を宿してるんだ。
一国くらいで怖じけついていたら龍のプライドが廃るってもんだ!」
もう、迷いはない!
俺は窓から身をのりだし、
「行くぞアルビオン!」
『おうよ!我が主シャドウ!龍の怒りを見せつけてやろうぞ』
「『禁手≪バランスブレイク≫』!!」
白龍の翼と骨格の鎧を纏う
その姿は白いの龍人のようだ。
「『白龍皇の鎧≪ディバイン・ディバイディング・スケイルメイル≫』」
「さあ、泣き叫べ!今日ここに神はいない!」
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