ますかれーど短編集   作:ぽんちょ

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このお話は、1月某日の未明にオンラインサロンで行われたチャットを元ネタにしています。


やさしいせかい sideらぶぴー

 

ふと目が覚めた。

 

時計を確認したら午前3時。

 

普段起きる時間ではないが、目が冴えてしまい眠れない。

 

 

 

 

気づいたら、頬が冷たい涙で濡れていた

 

 

 

 

眠れないので、オンラインサロンにある自身のチャットスレッドを開いてみる。

 

こんな時間なのに、思ったより多くのご主人様がログインしていた。

 

 

 

名無しのご主人

この前の3人配信のとき、らぶぴーがなんか悩んでるように見えた。

 

名無しのご主人

と言うと?

 

名無しのご主人

なんか分かる。

積極的に前に出ようとしていなかったというか…

 

名無しのご主人

なるほど。

他の2人との差を気にしているのかも。

 

名無しのご主人

確かに、2人と比べたら登録者数伸びてないですから…

 

名無しのご主人

ただの杞憂ならいいですが…

 

 

 

ドキっとした。

 

ご主人様たちに見抜かれていた。

 

確かに最近、悩んでいた。

 

 

自分には自分のペースがあり、自分のやりたいことがある。

 

外野がそれに口出ししないでもらいたい。

 

支配人と相談して、それは理解してもらえた。

 

 

ただ、Vtuverは数字で勝負する世界。

 

なのちゃんも、もかたんも、登録者数が凄い勢いで伸びている。

 

 

支配人には理解してもらえたけれど、ご主人様たちにも理解してもらえるかは判らない。

 

自分のやりたいことをした結果、ご主人様たちが離れていくかも────

 

 

 

 

名無しのご主人

私は、3人配信のときのらぶぴー、良かったと思うよ。

 

 

え?

 

 

 

名無しのご主人

他の2人を立てていると言うか前に出してあげているというか。

そういうのも良いと思う。

 

名無しのご主人

それはある。

あの時の2人は、特に押しが強かったから。

 

名無しのご主人

3人配信のときは、らぶぴーどんどん話を振っているイメージ。

 

 

 

 

気づいたら、涙で濡れた頬が乾いていた

 

 

 

 

気づいてくれたご主人様がいた。

 

3人配信のときは2人に押されて、自然と1歩引いてしまう。

 

だから1歩引いた位置から話を振るようにしていた。

 

 

でもそんなこと、わざわざ自分から言い出すことなんてできない。

 

 

それでもそこを汲み取って、私のスタンスを察してくれて……。

 

 

 

こんな私なんかに、理解を示してくれるご主人様がいる────

 

 

 

名無しのご主人

らぶぴーには、らぶぴーがやりたいと思うことをやってもらいたい!

我が道を進んでもらいたい!

 

名無しのご主人

ですね。

らぶぴーには楽しんでやってもらわないと!

 

名無しのご主人

次はどんな企画が出てくるか、ワクワクしながら待機しましょう!

 

名無しのご主人

今月は時間がとれるみたいなので、今までやれなかったことにもチャレンジしてもらいたい。

 

 

 

 

ご主人様たちに『私のやりたいことをやっていい』と認めてもらえた気がする。

 

それを楽しみにしていると言ってくれたご主人様たちがいる。

 

 

私なんかに、期待してくれているご主人様たちがいる……

 

 

 

こんな私でも、待っていてくれるご主人様たちがいるんだ……!

 

 

 

ご主人様たちの言葉に、思わず目頭が熱くなった。

下がっていた口角が上がっていくのを感じる。

 

 

 

 

 

こんな私だけど…期待してくれるのなら、その期待に応えたい……!!

 

 

 

 

 

気づいたら、頬が温かい涙で濡れていた

 

 

 

 

よし!目が冴えちゃったことだし、遅い時間だけどチャットに参加しよう!

 

 

 

常夏あいみ

こんばんは。

 

 

 

 




いかがだったでしょうか?


私としては初めての実在人物視点でのお話でした。

解釈違いが起こっていなければ良いのですが……((( ;゚Д゚)))



今回のネタについてですが、チャットを見ていたら

「チャットを見ながら泣き笑うらぶぴー」

のイメージが降臨したので、そのイメージを元にして仕上げさせていただきましました。



これを読んでいただいた方に、私が感動した「やさしいせかい」を多少なりとも共有できたら幸いです。

そして願わくば、世界中は無理でも、せめて『ますかれーど』だけは「やさしいせかい」でありますように。

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