最高の相棒   作:シロップシロップ

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最後まで読んでくださると嬉しいです!
それでは、どうぞ~


努力の結果

「ではこれから中間テストの結果を発表します」

 

坂上先生はそう言い、黒板に大きな白い紙が貼り出される。そこにはクラス全員の名前と点数が書かれてあった

 

...皆凄い。高得点を叩き出している。石崎くんも70点前後の点数を取っていた。沢山勉強したからね。よかったな

 

「っしゃ!」

 

石崎くん本人も喜びを噛み締めながら席を立ち、叫んでいた。

 

他の皆も歓喜の声を上げていた。

 

「驚きました。満点の生徒が10人以上います。...沢山勉強をしたんですね。今回のテストの赤点者はいません」

 

よかった~

 

いっぱい勉強したもんね。ホントによかったよ!

 

因みに、私とひよりちゃんと金田くんは全教科満点だった。よかったな。

 

あ、後隣に座ってる翔も大体80点前後の点数を取っていた。

 

「皆さんお疲れ様です。次回も頑張ってください」

 

そう言い、先生は教室から立ち去った。

 

本当によかったな。あ、そういえば他のクラスはどうなったんだろう?

...AクラスとBクラスはたぶん大丈夫だと思うけど...Dクラスが心配だな。テスト範囲の変更の件で少し大変そうだったからな...少し連絡してみるか

 

え~と、桔梗ちゃんでいいかな

 

花里 優美ーーー><ーーー櫛田 桔梗

 

花里 優美|桔梗ちゃん!桔梗ちゃんのクラス、中間テストどうだった?

 

そう打つと1分後に既読がつくと電話が鳴った

 

桔梗ちゃんからだ。電話...?何かあったのかな?

 

「もしもし桔梗ちゃん?」

 

『っ優美ちゃん大変なの!』

 

!?

 

「ッどうしたの?」

 

『あのね、須藤くんが英語の点数が1点足りなくて赤点取っちゃったの!助けたいんだけどどうすればいいかな!?』

 

え、うそ!?...須藤くんって確か...山脇くんに煽られちゃった髪が赤い男子生徒だよね。助けたいよ。でも、助ける方法...か。あるにはあるけど...

 

言った方がいいかな...?あの事。言えば須藤くんが助かる可能性は見えてくるけど...でも、私がこの事を言うときっと、翔に怒られちゃうかもだよね。...でも...ごめんっ。やっぱり、ほおっておけないよ。ヒントだけあげよう

 

「桔梗ちゃん、ちょっと皆が聞こえるようにスピーカーにしてくれないかな?」

 

『えっ?スピーカーにするの?』

 

桔梗ちゃんが驚いた声をあげた。

 

まぁ、確かに驚くことも無理ないよね。

 

「出来る?皆に聞いてほしいことがあるんだ」

 

『うん、うん。わかった。ちょっと待ってね』

 

「ありがとう」

 

Dクラスの皆...誰か1人でも良いから気づいてね...

 

ふぅ、よし

 

「え~と、それでどうすれば須藤くんを助けられるか...だよね」

 

『う、うん。そうだよ。何か思いつくかなっ?』

 

「私、あんまり頭よくないから策とかは思い付かないけど点数が1点足りないならその点数、買えれば良いのにな~って思うな。」

 

「!?」

 

『えっ?優美ちゃん?それはどういう意味?』

 

ごめん。桔梗ちゃん

 

「ちょっと頭をひねれば問題解決できると思うよ。最初に学校の説明をされた時のこと思い出してみてね。でもまぁ、それには少しだけ犠牲が伴うかもだけど。ごめんね。私に言えるのはここまで。頑張ってね。それじゃあ、バイバイ」

 

『優美ちゃんっ?』

 

最後に桔梗ちゃんのそんな声がしたけど私は通話を終了した。

 

...気づいてくれるかな?ううん。きっと大丈夫だよね。須藤くんだけ赤点ってことは他の皆は大丈夫だったってこと。後テスト1週間しかないなかで学力が低い子に教えるのは結構大変だ。沢山勉強すれば赤点は回避できるかもって思うかもしれないけどそれでも何人かは赤点を取ってまう可能性が高い。現実的ではないんだ。

 

でも、赤点は1人。しかも1科目、1点足りなかっただけ。つまりDクラスの誰かが気づいたんだ。このテストの攻略法が過去問だってことに。

 

頭の切れる子がDクラスにいる可能性が高い。だから頑張ってどうか思いついてね。

 

 

 

 

――――――Dクラス――――――

綾小路視点

 

俺たちDクラスではたった今この前行われた中間テストの結果を発表されていた

 

そして、茶柱先生が黒板に貼った大きな白い紙にはクラス全員の名前と点数が書かれてある。

驚くことに殆どの生徒が高得点を獲得していた。

 

その事に誰もが歓喜の声をあげていた

しかしそれらの声から一転、茶柱先生が次発する言葉に地獄へと落とされることになる

 

「お前は赤点だ。須藤。」

 

そう言いながら茶柱先生は英語のテスト、須藤の名前の上に赤線を引いていく

 

須藤の英語の点数は39点、か。微妙なラインだな

 

須藤が赤点を取ったという事実に対してクラス中が驚いた

 

「は?ウソだろ?ふかしてんじゃねぇよ、なんで俺が赤なんだよ!」

 

納得が出来ないのか大声をあげて反論する。

 

「今回の中間テスト、その赤点のラインは40点未満だ。つまり1点足りなかったということだ。惜しかったな」

 

「よ、40!?聞いてねぇよ!納得できるかよ!」

 

「なら、お前にこの学校の判断基準を教えてやろう」

 

茶柱先生は黒板に簡単な数式を書いていく

そこに書かれたのは79.6÷2という数字

 

「赤点基準は、各クラス毎に設定されてある。そしてその求め方は平均割る2。その答え以上の点数を取ること」

 

なるほどな。そういう計算だったか

 

「俺が、退学...?」

 

「他の者はよくやった。問題なく合格だ。それでは次のことだが――」

 

何もなかったかのように次の話をしようとする茶柱先生。...冷淡な顔をしている

 

「あの茶柱先生!須藤くんの解答用紙を見せて貰えないでしょうか」

 

その時、真っ先に平田が声をあげた

 

茶柱先生が須藤の解答用紙を見せ、平田が確認するが採点ミスは無かった。

 

隣に座っている堀北も珍しく挙手をして、平均点のことを指摘するが何もミスはなかった。

 

さて、どうするべきか。

 

俺はそう思って解決方法を考えたがその前にある事が気になっていた。

 

櫛田が堀北が茶柱先生と話している時からずっと、端末を操作していることに。

 

おそらく、誰かとメールしているのだろう。櫛田がクラスメイトが退学になろうとしてるにも関わらず端末で関係ないことを今する可能性は低い

 

内容はおそらく、今の状態らして須藤を助ける方法を捜しているのだろう。

 

だが一体誰と?

 

そう思っていると櫛田は電話に切り替えた

 

その事を見ていた茶柱先生も流石に気になったのか声を声をかけた

 

「櫛田、クラスメイトが退学になっているにも関わらず何をしている?」

 

そして、その茶柱先生の言葉にクラスの皆が櫛田を見た

 

すると皆

 

「櫛田ちゃん、もしかして何か思いついたのか?」

「本当か!?」

 

と騒ぎだした

 

その時、櫛田が電話している相手にこう言ったのが聞こえた

 

「えっ?スピーカーにするの?」

 

「うん。うん。わかった。ちょっと待ってね」

 

そして、櫛田は端末を操作してスピーカーに切り替えた。すると声が聞こえてくる

 

『ありがとう』

 

「この声...」

 

すると、堀北が驚いた顔をした

 

正直言って俺も驚いた。この声は...この前テスト範囲が変更されていることを教えてくれたCクラスの生徒。そして、俺が初めて他クラスの生徒と連絡を交換した少女。花里優美...か。

 

『え~と、それでどうすれば須藤くんを助けられるか...だよね』

 

「う、うん。そうだよ。何か思いつくかなっ?」

 

やはり、須藤の退学をどうにか出来ないか相談していたみたいだった

 

『私、あんまり頭よくないから策とかは思い付かないけど点数が1点足りないならその点数、買えれば良いのにな~って思うな。』

 

「!?」

 

この言葉に、クラスの全員。そして、茶柱先生でさえも驚いていた

 

なるほどな。

 

「えっ?優美ちゃん?それはどういう意味?」

 

櫛田はどういう意味かいまいち分からない様子だ。

 

『ちょっと頭をひねれば問題解決できると思うよ。最初に学校の説明をされた時のこと思い出してみてね。でもまぁ、それには少しだけ犠牲が伴うかもだけど。ごめんね。私に言えるのはここまで。頑張ってね。それじゃあ、バイバイ』

 

「優美ちゃんっ?」

 

そして、通話が終了する

 

なるほど...な。花里はどうやら相当頭が切れるようだ。

 

彼女はプライベートポイントで須藤の英語の点数を1点買えばいい。と俺たちに遠回しに言ってるのだ。

 

..それにしても...他クラスにヒントとはいえ、救える方法を教えるなんて相当あの少女はお人好しだな。

 

...さて、この事を堀北は気づけるか、先程から堀北は何か考えているようだが...。気づくのは時間の問題だろうな

 

そう思っていると堀北が何か気づいたようだった

 

「まさか...」

 

そう一言いい、彼女はもう一度挙手をした

 

「あの、茶柱先生少しよろしいでしょうか」

 

「...なんだ?」

 

「須藤くんの英語の点数、1点売ってください」

 

堀北がそう言うと茶柱先生はニヤリと不適な笑みを浮かべた

 

「はははっ、点数を売ってほしい、か。どうしてそんなことが出来ると思った?」

 

「先程の声の主...花里さんの言葉に気づきました。茶柱先生は最初、この学校の説明をしたときに言っていましたよね。この学校内においてポイントで買えないものはない、と。それならテストの点数も買えるはずです。」

 

「なるほどな。」

 

「それで、売ってくれませんか?」

 

「ふっ、そうだな。なら今ここで30万pp払えるなら売ってやる」

 

「30万...」

 

堀北が今持っている金額では買えないだろうな。

その時、1人の少女が声を上げた

 

「私も払うよ!優美ちゃんのアドバイスを無駄にしたくないし、須藤くんを助けたいからっ」

 

櫛田がそう言うと、平田もそれに続いて声をあげた

 

「僕も払うよ。」

 

すると、他の皆も櫛田や平田が出すならと声をあげていた。...やはり人気者はすごいな。

 

「ははははっ、お前達は面白いな。いいだろう。1点売ってやる」

 

「いいんですか?」

 

堀北が少し驚きながら声を発した。

 

この様子を見ると...点数を買えることに対して少し半信半疑だったようだ。...点数を買うなんてこと前代未聞だからな。無理もないか

 

「約束だからな。...喜べ須藤。退学は取り消しだ。」

 

「ありがとな...」

 

須藤は茶柱先生からそんな事を聞き、若干戸惑っていたが感謝している様子だった

 

「ふっ、さっき櫛田が電話で相談した相手、Cクラスの花里優美にするんだな」

 

そうニヤリと不適な笑みを浮かべながら茶柱先生は教室から出ていった

 

...花里優美、か

 

少し花里の事を調べた方が良さそうだな

 

そう、静かに俺はそう思った。




1巻...終わりませんでした...
早めに1巻終われるように頑張ります。

感想や評価をつけてくださりありがとうございます!
これからも頑張りますのでよろしくお願いします!
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