最高の相棒   作:シロップシロップ

17 / 19
投稿遅れました...

今回は少し長めです!
最後まで読んでくださると嬉しいです!
それではどうぞ~


約束

ピッ

 

桔梗ちゃんからの電話を切ると

 

ゾクゾクゾクゾク

 

突然強烈な寒気に襲われた

 

え...?何かいつもの寒気と全然違くない?いつもの比じゃないよね...?何時もより何か恐ろしいほど寒気が走ったんだけど...?

 

そう思っていると翔が私の肩に手を置いた

 

「よぉ優美。ずいぶんとまぁ面白い話をしていたなぁ?」

 

そんな悪魔のような囁きを耳元で聞いた

 

げッ

 

私は声がした方へ恐る恐る顔を向けるとそこには満面の笑みを浮かべている翔がいた

 

ヤッバッ

 

私は体が一気に固まるのを感じた

 

「今さっき電話してた事について詳しく俺にも分かるように教えて欲しいもんだなぁ?優美」

 

私の頭が今警告している。どうにかしないと私が死ぬと。

非常アラートが鳴ってるよ!

 

やばいやばいよ!もしかして聞かれてた!?あ、そういえば翔って私の隣の席だっけ!?

 

待って、私アホじゃん馬鹿じゃん!隣にいる翔が聞き耳ぐらい立てるよね!?普通!やばいやばいやばい!誤魔化さないと!

 

「な、なんのことかな~?」

 

ゾクッ

 

ひぇ

 

「優美?」

 

「ナンノコトデショウ」

 

「お前相変わらず嘘つくの下手だな」

 

こ、こういう時は逃げるが勝ちだよね!うん!

 

「あー!私、これから用事があるんだった!ちょっと行ってく」「優美?」

 

私の肩に乗っている翔の手の力が強くなった

 

さっきから翔ずっと『優美?』ってしか言ってないけど何か更に笑顔が深まっててすごく怖い..

 

「ひぇ、ごめんなさい」

 

無理だよ無理!逃げたら最後私が殺される!

今ね、翔がすっっっっごく怖いんだよ!笑顔だけどそれが逆に怖いんだよ!悪魔みたいな顔してるんだよ!

 

「これはじっっっっっくりと話を聞かせてもらわないといけないなぁ?」

 

待って、1回落ち着け私。取りあえずどっから聞いてたか聞こう。情報収集をしないと、ね...ふぅ

 

「ど、どこから聞いてたの...?」

 

「あぁ安心しろ途中からだ。」

 

え、本当!?よかったー。途中からなら少し誤魔化せばいけるよね!

 

私がほっとしてると翔は面白いものを見たような顔をした

 

何故?

 

そう思ったがその答えは直ぐ分かった

 

「確か、『もしもし桔梗ちゃん?』って言ってるとこからだな」

 

え、は、バリバリ最初っからじゃん!!翔、騙したよね!思いっきり!さっき安堵した私がバカだったよ!

 

そう思っていると天使のような声が私の耳に入ってきた

 

「あの?優美さんと龍園くんどうされたんですか?」

 

はっ、この声は!

 

声をする方向に振り向くと不思議な顔をしているひよりちゃんがいた

 

ひよりちゃん!!!救世主!!

 

そばに慌ててる石崎くんと山田くんもいた

 

「お、おい。今は話しかけない方が...」

 

「?何かありましたか?」

 

「ひよりちゃんん!」

 

ひよりちゃん天使っ

 

「チッ何しに来た?今俺は優美と大事な話をしてんだがなぁ?」

 

翔が不機嫌そうにした

 

「優美さんと一緒に打ち上げをしようと思いまして。あ、もしよければ龍園くんもどうですか?」

 

「お、おい!」

 

「?どうされたんです?石崎くん」

 

「い、いや。なんともねぇけどよ」

 

「優美さんはどうですか?」

 

おっ!これはもしや翔から解放されるチャンスなのではっ!?ひよりちゃん女神...!

 

「行く!行くよっ。楽しそうだし!」

 

「龍園くんはどうですか?」

 

「チッ打ち上げなんざ興味ねぇよ。お前らだけでやってろ。それに優美は行くな。まだ俺との話しは終わってねぇだろ。...まさかこれで逃げようとしたんじゃねぇよな?優美」

 

少しこっちの方を翔は睨んできた

 

「も、もちろんだよ~。でも、打ち上げはやりたいな~」

 

打ち上げしたいっていう気持ちも勿論あるしね

 

「でしたら、優美さんは龍園くんとの話が終わったら私達と合流して打ち上げをする、というのはどうでしょうか?」

 

「...好きにしろ」

 

おー、やった!翔との話が終わったら打ち上げができるな~楽しみ!

 

「やった~!あ、そういえばなんだけど打ち上げって誰とやるの?」

 

疑問に思っていたことを口にする

 

「今のところ私と石﨑くんと近藤くんと小宮くん、山田くんとそれと金田くんと優美さんですかね」

 

お~!なるほど。良いと思うな。あ、でも打ち上げするなら誘いたい人が1人いるんだよね

 

「あのさ、お願いがあるんだけどもしよかったら打ち上げ伊吹ちゃんも入れない?」

 

さっきから伊吹ちゃんが私達の事をチラッと見てるんだよね。それに、今回の中間テスト伊吹ちゃんは平均で大体80点後半取ってる。結構勉強したのかな。だから伊吹ちゃんと一緒に打ち上げしたい!

 

それに、あんまり伊吹ちゃんと話してないからお話して仲良くなりたいしね

 

そう思っているとひよりちゃんもニッコリと微笑んだ

 

「そうですね。私も良いと思いますよ。実はなんですけど伊吹さん、珠に私のグループに勉強をしに来られてたんですよ」

 

えっ、そうなんだ。気づかなかったな

 

「あいつ、来てたのか。知らなかったぜ...」

 

石﨑くんも驚いたようにそう言った

 

「まぁ無理もないと思いますよ。丁度いつも皆さんが集中している時に来られてましたし、勉強会に来ていた事は伊吹さんが誰にも言うなと口止めされてましたから」

 

へぇそうなんだ。何か伊吹ちゃん可愛いな

 

そう思って私は伊吹ちゃんの方を見ると目が合い、慌てた様子で教室から出ていった

 

「では、伊吹さんも参加するか後で本人に聞いておきますね。石﨑くんと山田くんもそれで良いですか?」

 

すると、両者とも頷いた

 

やった!打ち上げする皆ともっと仲良くなれれば良いな~

 

そう思っていると石﨑くんが質問してきた

 

「なぁ打ち上げってどこでやるんだ?」

 

あ、確かにそうだよね

 

「そうですね...決めてませんでしたが...では、打ち上げをやろうと最初に言い出した石﨑くんの部屋はどうでしょうか?」

 

笑顔で言うひとりちゃん...可愛いな

 

「え?お、俺の部屋?い、いやそれはちょっと...!無理だ無理!」

 

打ち上げする場所を自分の部屋に指定されると、慌てたように拒否する石﨑くん

 

なんでそんなに慌ててるんだろう?ひよりちゃんもそう思ったのか石﨑くんに質問した

 

「どうしたんですか?何か不都合が?」

 

「そ、そりゃその、色々あるだろ。急に言われても...」

 

「お部屋が少し散らかってるくらいなら気にしませんよ?そう思いませんか?」

 

ひよりちゃんが私達に同意を求める

 

山田くんは大きな顔を縦にゆっくりと動かす

私もひよりちゃんの意見に賛成した

 

「そうだね~私は全然散らかってても構わないよ?必要なら片付け手伝うし」

 

翔の方をチラッと見ると何故かニヤニヤしていた

 

なんで翔ニヤニヤしてるんだろう?

 

「い、いや少しじゃなくてすげー散らかってるんだよ!もう足場の踏み場の無いくらいでさ!いやー残念だぜ」

 

「ご心配なく。優美さんの言う通り必要でしたらお掃除手伝いますよ?」

 

「そうそう。って言うかそれなら逆に尚更掃除した方が良いんじゃないかな?手伝うよ?1人より何人かでやった方が楽でいいし!ということで打ち上げと石﨑くんの部屋の掃除をするってことで良いんじゃない?」

 

我ながら名案だなと思い、そう言うと石﨑くんは物凄く焦っていた

 

「いやいやいや!ティッシュとかアレとか、女子に掃除なんてさせられねえし!」

 

「ティッシュ...ですか?アレとはなんでしょう?」

 

ね、ひとりちゃんのいう通りアレってなんだろう?私達に見せちゃいけないもの...?

う~ん...あ!もしかして!

 

「あ!石﨑くんまさか...アレってゴキブリの死体?」

 

それなら...まぁ分からなくはないかも!

 

「なるほど。そういうことでしたか」

 

ひよりちゃんも納得していた

 

そんな時、何故か翔が笑った

 

「ククククッそいつはたぶん違うと思うぜ?」

 

「え、そうなの?」

 

ゴキブリの死体だと思ったんだけどな...違かったか...

 

「あぁ。まぁたぶん優美とひよりは考えても分からねえと思うがな」

 

「え?」

 

私とひよりちゃんは考えても分からない...?何故?

と言うかなんで翔は分かったんだろ?

 

「と、とにかく俺の部屋はちょっと!そ、そうだアルベルトの部屋にしようぜ!」

 

山田くんの部屋?

 

「そうだ、アルベルトの部屋でいいじゃねえか!な?な!」

 

何かから逃げるように石﨑くんはそう再び言った

 

山田くんの方を見てみると彼は短く答えた

 

「OK」

 

「分かりました。それでは山田くんの部屋にしましょうか。では、優美さん、龍園くんとのお話しが終わったら山田くんの部屋に来てくださいね」

 

「分かった!」

 

打ち上げ楽しみだな~

 

その時私はそう思った

 

▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪▫▪

 

さてさて、突然ですが皆さん私は今何処にいると思いますか~?

 

正解は...

 

「それで?どういうことだ優美。どうしてあんな電話をしていた?」

 

防犯カメラに映らない死角の...どこだろ?とにかく人気がないところでした~

 

此処に何と翔に連行さちゃったんだよね...

 

そしてそしてまぁ此処までは良いんだけどさ、今の状態?体制?が問題なんだよね...

 

背中には壁があって前には翔がいる。そして真横には翔の手があるんですよー

 

これが世間でいう壁ドンなんだな~って実感したところです。はい。

いや、壁ドンされたのは初めてなんだよね~。まさかこんなところでされるなんて思ってなかったよ...

 

いや、正直言って翔の顔がすごく近い。

 

ごめん。そんなに翔怒ってた?顔私に近づけないといけないぐらい怒ってる?ヤバイよヤバイ。この状態怖いよ!

 

「おい、聞いてるのか?」

 

翔が怒ったような口調で聞いてきた

 

と、取りあえずこの状況を何とかしないと...

 

「あ、あのさ真横にある手をどけてもらえないでしょうか。後顔近いよ...?」

 

「お前が逃げるかも知れねぇだろ?早く質問に答えろ」

 

あ、やばい...

もう正直に翔の質問に言おう...これ以上怒らせたらヤバイし。というか私思ったんだけど別に堂々としてれば良くない?それに、嘘ついたにしても何故か翔に直ぐばれちゃうんだよね。何でだろ?

 

「...Dクラスにいる須藤くんが英語で赤点取ってこのままだと退学になっちゃいそうだったからです!」

 

「ほぉ?随分と威勢がいいな?まぁいいがつまりそれで敵に情報を渡したと?」

 

むぅ

 

「ヒントだけだから別に情報を渡してはないよ」

 

結構ギリギリだけど...

 

「それにしては随分と分かりやすいヒントだったな。」

 

それは...

 

「...そうかな?」

 

「あぁ。お前、わざと分かりやすいヒントにしたんだろ?」

 

え、え~...と

 

「...そ、そんなことはないよ?」

 

そう反論したが翔は納得してないようすだった。

 

「まぁそれ以前に、だ。ヒントだろうと無かろうと俺の許可無しに勝手なことすんじゃねぇよ」

 

翔の声のトーンが何時もより少し低くなった。

 

「でも、それだったら須藤くんが退学になっちゃったかもしれないんだよ?」

 

「お前、そんなにアイツと仲良かったか?違うだろ?」

 

...確かに仲は良いかは分かんないけど...でも私は、助けたいって思ったんだよ

 

「...一回話しただけだから友達とは呼べないかも知れないけどそれでも、彼は私の知っている人だよ。私の知り合いだよ。私は、私の知り合いには退学になってほしくない。この学校退学しちゃったらこれから先、生きるのが大変になっちゃうんだよ?そんなのダメだよ。私は、そういう争い事は出来るだけしたくない」

 

私は、他クラスの人だろうと出来るだけ退学にはなってほしくないんだよね。

仲が良くない良かった以前の話なんだよ。

 

「そんな甘い考えじゃこれから先何にもできねぇぜ?お前はお人好しすぎる」

 

「そんなことは...」

 

私は目をそらそうとしたら翔が私の顔をつかんで目をそらすことは出来なかった。

 

「お前は部下じゃねぇがクラスを裏切るような、俺を裏切るようなことはするなよ。それができないなら躾なきゃらねぇな」

 

「ごめん...」

 

まぁ、確かにその点で言えば私が悪いな...

う、仕方ない...。痛いのはあまり好きじゃないけど...

 

「殴っていいよ。私のこと」

 

私がそう言うと翔が少しだけ目を見開いた

 

そんな翔に対して私は少し微笑んだ

 

「確かに...翔に言わないで勝手なことをしちゃったのは事実だし...。ごめん」

 

「はっ、そうかよ。んじゃあ―――」

 

翔は高速で自身の拳を振り下ろそうとし、私は反射的に目をつぶった

 

ッ..

 

だけど、痛みが来ることはなかった

 

え...?

私は痛みが来ないことを不思議に思い、恐る恐る目を開けると私の顔に当たる寸前で翔の拳が止まっていた

 

なんで...

 

「はぁ、やめだやめ」

 

そう言って翔は拳を下ろした。

 

「本来なら、こんなことをした時点で躾なきゃならねぇところだが、お前は暴力で解決できねぇからな。というか、そんな顔をされたらまず殴れねぇしな。..まぁ今回は俺の言うことを3つ聞くなら特別に許してやる」

 

え...

 

「内容、は...?」

 

「1つ目。今回のようなことは2度とするな。もし何かあるなら自分で行動するよりも先に俺に言え。」

 

翔に言えば...か。それなら...まぁいい、かな

 

「...わかった」

 

「2つ目。近々あることをしようと思ってる。お前もそれに協力しろ。」

 

え?

 

「それってどんなこと?まさか何かしないよね?」

 

「さぁな。ただ、クラスの為にやることだ。わかったな?」

 

正直言って絶対に嫌な予感しかしないけど...

でも、翔がクラスの為にやるって言ってるんだからクラスの為になるんだよね...?それに、もし何かあったら私が止められればいいし...

 

「...うん、わかった。クラスの為になるならいいよ」

 

「3つ目。今度俺に付き合え」

 

「え?」

 

どっか行くってこと...?

 

「買いたいものがあるからな。...お前、ちょっと荷物持ちになれよ」

 

荷物持...言い方悪いけど...まぁいっかな。

 

「わかった」

 

「んじゃあ、そういうことで。しっかり守れよ」

 

「分かってるよ...って、翔は私が約束破れないの知ってるよね?」

 

「ふっ、まぁな。」

 

「あとさ、あの~そろそろ手をどかしてくれないかな?」

 

「...何故?」

 

何故!?え、何故って言われてるとは思わなかったな。というか、翔ってこの状態でなにも思わないの?

 

「顔が近いからだよ!手をどかさないにしても顔をもうちょっと離してくれないかな?話し終わったよね?お願い!!」

 

お願いだから解放してほしいよ...

 

「まだ終わってねえぜ?なに勝手に終わらせてるんだ?」

 

そう言い翔は距離を取るとは逆に顔を近づけてくる

 

そして、翔の息が顔にかかってくすぐったくなった

 

ふぇ、近いよ近い!!さっきより状況がやばくなってない...?

 

え、まだ翔怒ってる?心の底では怒りまくってるの?

 

どうしよう...

 

「わかったわかった。取りあえずお願いだから顔離して?ね?お願い!!」

 

めっちゃ近い。此処まで近くなったのは初めてだよ...

お願いだから取りあえず離れてください...くすぐったいよ...。後流石に恥ずかしい。いくらずっと一緒に居てきた翔でもこんなに近い距離で見られたら恥ずかしい。

 

お願いだから離れてよ!!

 

そして何とか私の気持ちが伝わったのか

 

「...今回はこれで許してやる」

 

そう言って翔は真横にある手をどかして距離を取ってくれた。その時、翔は顔を背けたから一瞬だけしか翔の顔は見えなかったけど少し顔が赤かったような気がした。たぶん気のせいだよね...?

 

ふぅ、取りあえずよかった。助かった...

 

そう思っていると翔はこっちに顔を向けて再び話し出した。

 

「...んで?話の続きだが電話の話のことだがなんでスピーカーにしてDクラスの奴ら全員に聞こえるようにしたんだ?電話した相手は確か雑魚クラスの善人ぶってるヤツだろ。」

 

桔梗ちゃんを善人ぶってるヤツとか何て言わないで欲しいんだけどな。

 

私は少し翔を睨んで答えた

 

「...それはさ、私はDクラスに切れ者がいると思ってるんだよね。だからその人に伝わるように、って思って」

 

「何故Dクラスに切れ者がいると思った?」

 

真剣な顔をして翔が聞いてくる。

 

「あー、翔はまだ知らないと思うけど須藤くんはね、英語の点数が一点足りなかっただけなんだよ。他の教科は勿論、他のクラスメイトは皆赤点を回避してる。可笑しいって思わない?」

 

翔は少し考えだした。

 

「...なるほどな。アイツらは範囲変更を聞いてなくてテスト1週間前にテストの範囲を知った。どれだけそこから徹底的に教え込もうとしてもDクラスの奴らなら赤点を回避するのは不可能に近いって訳か」

 

あれ?私、翔にDクラスはテストの範囲変更知らされてなかったこと言ったかな?

 

「うん。そうだけどさ、翔Dクラスが範囲の変更聞いてなかったの知ってたんだね」

 

流石だな。翔って何か他クラスの情報沢山持ってるよね。私の知らないところで悪いことしてないか不安だな

 

「まぁ、色々あってな。んで?続きは?」

 

「えっと翔の言う通りDクラスは、...こんな言い方したくなかったんだけど、不良品って言われてるクラス。当然そこには勉強がまったく出来ない人が何人かいるはずだよね。どれだけ出来ないかは分からないけど少なくとも石﨑くんと同レベルの生徒。もしくは石﨑くんより出来ない生徒はいるはず」

 

あの時、図書館で会ったDクラスの生徒は、堀北さんと桔梗ちゃんと須藤くんと山内くんと池くん、それから綾小路くん。

堀北さんと桔梗ちゃんは勉強を須藤くんと山内くんと池くん、それから綾小路くんに教えていた。つまり堀北さんと桔梗ちゃんは頭が良く勉強ができるって事。そして他の教えてもらってた生徒はあまり勉強が出来ないってこと。

 

須藤くんと同時に教えてもらってたってことはたぶん、教えてもらってた生徒は須藤くんと同じぐらいの学力だってことだよね。同じところやってたし。だから、少なくとも山内くんと池くんもあまり勉強が出来ない生徒だと思うんだよね。

 

でも、綾小路くんは...たぶん、バカじゃないと思う。最初に自己紹介してくれたのは桔梗ちゃんだけど自己紹介を池くん達にするように誘導したのは綾小路くんだったし、桔梗ちゃんとアイコンタクト取ってた時、何か桔梗ちゃんに信頼されてる感じがしたしね。それに、テストの範囲変更の事を私が話しても動揺してなかった。

 

あの時私は綾小路くんのこと無表情だから良く分かんないなって思ってたけど思い返して見ると...やっぱり彼動揺してなかったと思うんだよね。私、結構人が動揺してるかそうじゃないかとかは人一倍分かる方だと思うから。あ、これは翔とずっと居たせいかそうなったんだけど、ね。

まぁそれは置いといて勉強してた所が範囲外だったら流石に普通は動揺するはず。だけど綾小路くんは動揺しなかった。それは何故か。

 

...う~ん、分からない...でも可能性があるとすれば...動揺する意味がなかったから...?だよね。でも、だとしたら...

 

いや、綾小路くんのことは後でゆっくり考えよう

 

取りあえず、少なくともあまり勉強が出来ない生徒は須藤くん以外にもいるはずだよね

 

「私も石﨑くん達に教えるのに少し苦労したからね。...そんな生徒は普通は1週間で全教科の赤点は回避出来ない。あ、四六時中勉強しまくったらいけるかもしれないけど集中力がそこまであるとは思えないし、色々な問題があるからね。とにかく現実的じゃないんだよ。だけど、それが出来て須藤くんはあと1点点数が足りないだけ。つまり、誰かが気づいたんだよ。この中間テストの攻略方法をね」

 

「なるほどな。だが、気づいた所でアイツを助けるか分からないぜ?」

 

「うん。...だから分かりやすいヒントにしたんだよ。その攻略方法を気づいてなかった人でもあのヒントなら少し考えてみれば思い付くでしょ?」

 

「やっばり分かりやすいヒントにしたんだな」

 

翔はニヤニヤしながら言った

 

あ、やば、言っちゃった...

流れで言っちゃうクセ直さないとな...

 

「ま、まぁそれは置いといて、須藤くんは確かに少し暴力的なイメージはあるかもだけどガタイがいいし、スポーツが得意そうだよね。」

 

「あぁ。アイツ、バスケ部に入ってるぜ」

 

へぇ、バスケ部かぁ。凄いな

 

「彼はきっと成長すればクラスに貢献できる人。戦力になる生徒だと思う。そんな彼ならきっと、上のクラスを目指してる人なら彼を助けるかなって思って。」

 

「お前、その事分かってて助けたのか」

 

翔は呆れた顔をした

 

う...

 

「ま、まぁいいでしょ。何でも!と、取りあえずそういう感じだよ」

 

「そうかよ。でもまぁ、雑魚クラスだと思ってたDクラスに切れ者がいるとは...これは遊びがいがあるなぁ。楽しみが増えてきたぜ」

 

そう言って翔は不適な笑みを浮かべた

 

はぁ、翔...何かしそうで怖いんだけどな...

まぁ、何時もの事だけど...

 

風が吹いて私の髪が靡くのを感じた




どうだったでしょうか!

次回は綾小路清隆も出てくる予定...です!
たぶん次回で1巻終われると思います。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。