最高の相棒   作:シロップシロップ

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見てくれると嬉しいです!


呪いの声

 

えーー、皆さま。私は今、バスの中で幸せなひとときを過ごしております。

 

何を隠そう、無邪気な笑顔で語りかけてくる銀髪美少女椎名ひよりちゃんがお隣にいるのです。

 

読書が好きっていう共通点があるからかな。話が盛り上がる。

 

かわいらしい笑顔とキラキラな瞳を見られるのは最高という他にない。

 

「優美さんはどの作品が好きですか?」

 

ひよりちゃんからの質問に私は少し考える。

迷うな。面白く気に入ってる作品は沢山あるけど...。うん、でもやっぱり印象に残ってるのはあれかなぁ。丁度最近もう1回読んだばっかだし。

 

「私は、ドロシー・L・セイヤーズ の『誰の死体?』が好きかなぁ⋯。」

 

するとひよりちゃんは先程よりももっと目を輝かせて私との距離を縮めた。

 

あれ、なんか失言した??

 

「本当ですか!私も好きなんです!ピーター卿シリーズの1作目で、1度読めばシリーズを読みたくなること必至ですよね!」

 

予想外の言葉に思わずひよりちゃんの手を握ってしまったのは許してほしい。

 

「ほんと?!ひよりちゃんも好きなの?!やばいめちゃうれしい。」

 

「私もです。まさかこの作品を好きだと言ってくれる人が身近にいるなんて。」

 

お互い感動していると、乗っていたバスは音をたてながら止まった。

 

プシュー。

 

「「あ、」」

 

つい思わず今日2回目の間抜けな声を出してしまって、なんだか少し恥ずかしい。

 

「ふふっどうやら学校に着いたみたいですね。」

 

「そうだね。」

 

もっとひよりちゃんと話ししたかったけど⋯しょうがないか。

 

私はひよりちゃんと一緒にバスから降りた。

 

すると、私の視界には以前通っていた中学校と比較にならないほど大きく、立派な建物が映りこんだ。

 

「でっかい⋯!」

 

「立派ですね。」

 

「ね!流石国が運営してるだけある。」

 

でも逆に門に入る前から立派な建物だとわかるぐらい外装がすごすぎるから、こんだけこの学校にお金かけていいのか心配になっちゃうぐらいだよ。

 

「それでは、早速向かいましょうかっ」

 

ひよりちゃんそう言われて私は頷き、校舎の中へ入っていった。

 

「それで先程の続きですがピーター卿シリーズは全部読みましたか?」

 

「うん。勿論!『忙しい蜜月旅行』も面白かったなー!」

 

「ですよねっ。あれは傑作でしたよ!すごく面白かったです!」

 

「だよねだよね!」

 

ひよりちゃんとピーター卿シリーズを一緒に語りながら歩いていると人集りができている所があり、そこに掲示板があった。

 

「あ、彼処にクラス分けの掲示板がありますね。見に行きましょう。」

 

「おけい!」

 

私とひよりちゃんは人混みに混ざり、掲示板に向かって歩いた。

 

「えっと私は⋯。」

 

ひよりちゃんと一緒に私も掲示板を見て、自分の名前を探していった。

 

どうか願わくはひよりちゃんと同じクラスでありますように…!!

 

「あ、私はCクラスでした。優美さんは?」

 

「えっと私は⋯あ、私もCクラスだ!同じクラスだね!」

 

これは最高の学校生活の幕開けなのでは、!

 

喜びの気持ちに浸っていると、ひょこっと出てきて私の顔を覗き込んだと思ったら、ひよりちゃんは満面の笑みを浮かべながら私の手を取った。

 

「本当ですか?!嬉しいですっ」

 

ああぁぁ、待って、天使ですかあなたは。

もしかして今日は私の命日??それとも地球破壊される?

 

あまりのひよりちゃんの可愛いさに胸を抑えているとひよりちゃんが私の背中をさすってくれた。

 

「大丈夫ですか…?」

 

「大丈夫!なんでもないよーー、それよりもクラスに行こ!」

 

まさかあなたに見惚れて悶えてました⋯っとは言えない。言ったら絶対、いや、200%嫌われる。うん。誤魔化してはやく教室に行こう。

 

戸惑ってるひよりちゃんを少し強引に(?)連れ去ってクラスに入っていった。

 

ガラガラ

 

んー、意外と結構いるなぁ。

 

教室には。もうすでに7割近くは教室に集まっており、スマホを片手に楽しくお喋りをしている最中の様だった。

 

「えっと席は⋯。」

 

「優美さん、座席表ありましたよ。」

 

黒板に座席表が書かれてあった紙がとめられていた。

 

「ほんとだ!ありがとう〜。」

 

「いえいえ。⋯席は⋯残念ながら離れてしまいましたね⋯。」

 

「でもほら、同じクラスだからいつでも話せるよ。だからまたたくさん話そ!」

 

元気づける為に明るく言うと、ひよりちゃんはさっきの残念会そうな表情から一転、目を輝かせた。

 

「はいっ。そうですね。ありがとうございます」

 

うん。ひよりちゃん凄くかわいい。目にキラキラが戻って良かった。

 

「じゃあ、またね」

 

私は、手を振りながらひよりちゃんに一旦の別れの挨拶をする。

 

そして、私は指定された自分の席に座った。

 

すると、不意にこの教室に違和感を感じた。

 

…うーーん。なんだろ。なんかこの教室、すごく違和感がある。すごくキモチワルイ。

 

見られてるのか、あるいは監視されてるのかそんな感じの気配を感じる。

 

私は不自然に思われないように注意しながら天井を見た。

 

あれは⋯、ー、なんだろ、防犯カメラ⋯??

 

なんでこんな所に。普通は学校の、生徒が座って授業を受けるクラスに防犯カメラなんて設置するだろうか。

 

⋯明らかに可笑しい。こわい。

 

何でこんないっぱい設置してあるのか想像がつかない。良く一般的に言われるのが虐め対策なんだろうけど、、

 

…だめだ。情報が足りなさすぎてわからない。

 

あーもう、頭あんまり使いたくないんだよなぁ⋯。

 

まぁでも、今できることは何もないし…。読書でもして先生を待とうかな。担任の先生ならなにか知ってるかもしれないし、後で聞こう。

 

そう思いながら私は本を鞄から取り出そうとしたその時。

 

ゾクッ

 

急に寒気を感じた。

 

ん?待って。この寒気、見覚えがある、ような…?いやいやいや、まさかね。アイツがこの学校に居るわけ無いもんね。気のせいだよ気のせい。いや~、今日良いことありすぎて私どうかしちゃったのかな?

 

そう思うと同時に、教室のドアが開いた。

 

そして、身に覚えがある気配を感じた瞬間、私は咄嗟に頭を伏せた。

 

やばいやばい。なんで?え?なんで?

 

すると、足音がだんだん私の席に近づき、そしてピタリと私の目の前で止まった。

 

「よう、久しぶりだな優美」

 

ギクッ

 

思わず肩が震えたけどそこは責めないで欲しい。

 

え、待って待って、今アイツの声がしたよね…?

 

ううん、きっと幻聴だよ幻聴。いやー、私今日疲れてるのかなー?

 

「おい、聞いてんのか?」

 

ドンッと机を叩きながら言った。

 

えっ、いや、え?今すごく大きな音出たんだけどな、それに何か色んな視線が此方に向いてる気がするんだけど...?

 

私は恐る恐る頭を上げて声のする方へ視線を向けると、そこにはかつて私の幼馴染みだった人物…龍園翔がニヤニヤしながら私の方を見ていた。

 

え?

 

「よぉ優美、無視とは言い度胸だな?」

 

「え、えーーッ!?」

 

ガタンッ

 

思わず立ち上がってしまった。

 

ひよりちゃんが此方を心配そうに私を見てる。優しいなひよりちゃん!だけどごめん。今それどころじゃない。私の頭は今パニック状態だ。

 

「な、何で此処にいるの!?翔」

 

「いるも何も此処の学校に通うからいるんだが?」

 

「へ?いやいや、え?」

 

混乱しながら視線を周りに向けると、クラスにいる生徒の殆んどが此方を見ていた。

 

やば!目立っちゃった。どうしよ…でも翔には色々聞きたいことがあるんだよな…聞き出さないと。

 

「と、取りあえず来て!」

 

小声でそんなことを言った。

 

まだ時間あるよね。そう思いながら私は自分の心を落ち着かせ、翔の腕を引っ張って人がいない所に来た。

 

「ふぅっ、えっと何でこの学校にいるの!?別の学校に行くって言ってたよね!?」

 

壁に寄りかかりながら不適な笑みを浮かべてる彼に向かって私は問い詰めた。

 

「あぁ、予定が変わったんだ。よかったなぁ?此れからも同じ学校だぜ?」

 

いやいや、翔と別の学校がよかったんだけど!お願いだから予定変わらないでよ…

 

「私は全然よくないよ!?大体私、行く高校は翔に教えてないよね?」

 

そうだよ。まずそれが可笑しい。なんで知ってるの?

 

「あぁ、斉藤が教えてくれたぜ?」

 

ん?斉藤先生が?教えた…って、え!?

 

「え?何で斉藤先生教えてるの!?誰にも教えないでくださいって言ったのに!」

 

斉藤先生~~~!酷いよ…。いやでも斉藤先生は嘘をつくような人じゃないからな。…もしかして脅された?

 

翔を若干睨むと、翔はニヤニヤしながら話を続ける。

 

「ま、俺は優美と一緒のクラスで嬉しいぜ?この学校色々何かありそうだしなぁ?優美もそう思うだろ?」

 

その瞬間、ニヤニヤしてた顔が凶悪犯見たいにやばい顔になった。

 

「うん、そうかもねって、あのね?また何か問題行動起こさないでよ!?大変なんだからね!?いつもいつも!」

 

大変すぎてやばいんだよ!?私の身にもなってよ…。まぁ、私が好きでやってることなんだけど…でもあの時とか本当大変だったんだからね。私が居なかったら警察送りになってたよ!絶対!

 

「それは否定できないなぁ?」

 

…否定してよ!否定しよ?もう問題行動とか起こしちゃだめだからね!?

 

「本当にやめてよね!」

 

「 それで優美、話は変わるが何か変わったことや変わった物が教室とかにあったか?」

 

「え、何で?」

 

「さっき俺のことを無視したよなぁ?」

 

いつの間にか彼は私に近づいていて私の耳元で呟いた。

 

その声は何時ものより低くて私の体がゾワリと感覚が波立つ。その瞬間私は翔との距離を取り、ため息をついた。

 

…脅さないで欲しいんだけどな。でもこの場合、後が怖いんだよね。仕方ないか。え~と…

 

「…翔も気づいてるかもしれないけど教室に大量に防犯カメラが設置してあったよ。それと、ここにはないけど教室だけじゃなくて廊下とか外にも設置してあったかな。後は…クラスが1組2組とかじゃなくてA、B、C、Dクラスって言う風にアルファベットになってるのが気になる、かな …?」

 

「そうか...」

 

翔は顎に手を置き何か考え事をしだした。

 

はぁ、嫌な予感しかしないんだけど…

 

あ、そういえば時間大丈夫かな。

 

そう思い私は自分がしている腕時計を見ると時間がギリギリになっていた。

 

やば、急いで戻らないと…

 

「取りあえず、もうすぐ時間だから教室に帰るよー」

 

「お前が連れてきたんだがな?」

 

「ハイハイ、あ、て言うか翔の席って何処なの?私の隣にさっきいたけど、隣の席じゃない…よね?」

 

「クククッ、そのまさかだぜ。お前と席まで隣とは面白いことになりそうだ。」

 

まじか…もうやだ…席替えしたい…

 

そう思っていると、教室について私と翔はそれぞれの席に着いた。

 

すると、

 

ガラッ

 

ドアが開いて担任の先生と思われる人物が入ってきた。

 




どうでしたか?もしよければ参考にしたいので感想と評価をくれると嬉しいです!

読んでくれてありがとうございます!
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