最高の相棒   作:シロップシロップ

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個性豊かな者達

「私たちは今日から三年間、同じクラスで過ごす事になるみたいだよね。だから今から自己紹介をして、仲良くまでとは言わないけど知り合いになれれば良いなと思んだ!人前で話す事が苦手な人は、名前を言うだけでも大丈夫だよ。入学式までまだ時間もあるみたいだし、どうかな?」

 

私は周りを見渡し、できるだけ人当たりの良い笑顔をするように心がけながらそう問いかけた。

 

「賛成します。最低限、お互いの名前は知っておくべきでしょう」

 

「だよね、私達名前知らないのはやばくない?」

 

「そうだな!」

 

おおー、よし。周りを見渡す限り殆んど皆が乗る気になってくれてる。よかったよかった。あんまり乗る気じゃない子も何人かいるみたいだけど…。そこはフォローしながらやってけばいっか。

 

「ありがとう!それじゃあ、言い出しっぺの私から。私の名前は、花里優美です。気軽に下の名前で呼んでくれると嬉しいな。趣味は、料理と読書をすること!皆と仲良くなって、沢山思い出を作れたらいいなと思ってます!これからよろしくね。」

 

ペコリとお辞儀すると、皆が拍手をしてくれた。

 

上手くいったかな…?よかった。もし最初に言い出した私が失敗したら大変だったもん。

 

若干安堵しながら私は隣にいる翔にアイコンタクトを取った。

 

「龍園 翔だ」

 

うぅん、名前だけ…。まあ翔らしいっちゃらしいか。

 

すると1人の女の子が思いついた様にびしっと手を挙げた。

 

「あ!質問なんだけど〜、優美さんと龍園くんは知り合いなんですか~?」

 

他の生徒も「確かにー」、「朝大丈夫だったー?」

 

若干にやにやしながら言ってくるあたりからかおうとしてるみたいで何だか恥ずかしくなってくる。

 

あちゃ~。それは誠実に忘れて見なかったことにしてほしかった…。ちょっと恥ずかしいなこれ。

 

願うことならタイムスリップして過去に戻りたいよおお。

よし、こういう時こそ挽回!ピンチはチャンス。頑張れ私。いけるいける。

 

「うぅん、まあ一応知り合いだよ。腐れ縁?みたいな感じかな。朝の事は…恥ずかしいので忘れてくれると嬉しい!てゆかほんと忘れて?んん゛、まぁでも、翔もこんな怖い顔してるけど、いい人?だから私共々仲良くしてくれると嬉しいなあ。よろしくね。」

 

よし、これでだいじょu

 

「優美、おまえ今怖い顔っていったな?」

 

うわぁ、そんなこと今言わないでよ!?

 

気にさわった?そんな睨まなくてもいーじゃん。

こういうのはあんま慣れてないんだからさぁほんと。

 

「色々頑張ってフォローしてるんだから黙っててよぉ!」

 

やけくそ気味にそう言うと、クラスの何人かがクスクスと笑った。

 

…めっちゃ恥ずかしい…。

 

きっと、いや絶対顔が真っ赤になってるすんごい熱い…。

 

も、もういいや次行こ次!

 

「そ、それじゃあ次の君お願いしてもいいかな?」

 

よし、他の人が自己紹介してる内にまずは自分の心落ち着かせよううん。

 

◎◎◎

 

「俺の名前は石崎 大地だ!俺は昔から喧嘩が強くてーー」

 

「あたしは真鍋 志保。ファッションセンスなら誰にもーー」

 

「私は金田 悟です。勉強が得意でーー」

 

恥ずかしい思いをしてから一転、この教室では自己紹介で盛り上がっていた。

 

なんか…みんないい人すぎる。ノリ良いし、めっちゃ親切に話してくれるし…。

 

そして、あまり自己紹介に乗る気がなかったであろう素振りをしていた青味がかったショートヘアの女の子も名前を教えてくれた。

 

「伊吹 澪」

 

なんだろうこの子…クールっぽくて可愛い…。

はい、ドンピシャ来ました。

私この子の雰囲気めっちゃ好きです。こういう感じの!

ひよりちゃんに劣らないぐらいほんとかわいい。

うわぁ、めっちゃ仲良くなりたいなぁ…。なれるかなぁ…。うんよし、絶対今度話しかけてみよう。あと名前可愛い。

かわいい子ってよく名前まで可愛いよね。なんだろう…そういう規則てもあるのかな。

 

そう思っていると、銀髪の髪をした少女が立ち上がった。

 

わあー!!ひよりちゃん…!!

 

「私は椎名ひよりといいます。趣味は読書をすることです。読書が好きな方は是非一緒にお話ししたいです。皆さん、よろしくお願いします」

 

笑顔でふわりと微笑む彼女。…うん、可愛い…!!なんだろう、癒しとはほんとこのことか。なんで動いて喋るだけでこんなに可愛いんだろ。今の微笑みは反則ですありがとうございます。

 

しかも今、一瞬笑顔でこっち見てくれたし…!!天使すぎる…。

 

ひよりちゃんが優雅に席に座ると、続いて最後の一人である外国人とハーフ?ぽい背が高い男子生徒が立ち上がってくれた。

 

「Hello. My name is Alberto Yamada. Nice to meet you.」

 

わあすごい英語で自己紹介…!!!こういう風に自己紹介するのってめっちゃ憧れる。すんごいかっこいい。英語ができるってやっぱいいよねそれだけでかっこよく見える。

 

よし、こういう時こそ私も英語で反応…!

 

「Nice to meet you too, Alberto!」

 

よし、英語でよろしくって言えた。ってあ、頷いてくれてる…!これはちゃんと伝わってるって解釈していい?うれしいやった。

 

すると、教室中にチャイムがなった。

 

あ、丁度入学式が始まる10分前だ。

でもみんな全員自己紹介できたし丁度いい時間帯だね。よかったよかった。

 

「みんな自己紹介してくれてありがとう!それじゃあ、そろそろ時間だから入学式の会場に向かおっか~」

 

皆で立ち上がって、私たちはぞろぞろと入学式の会場へと向かった。

 

…よし、不安なこととかまだいっぱいあるけど…。私が別のクラスに行くまでにちょっとでもこれから仲良くなれると良いな。がんばろ。

 

そう私は、自分の胸のなかで密かに思うのだった。

 

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