ハピネスチャージプリキュア~断罪のキバ~   作:紅 幽鹿

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序曲

 現在、地球はクイーンミラージュ率いる『幻影帝国』、人々が持つ『ライフエナジー』を捕食する『ネオファンガイア』、『コズミックエナジー』と言うエネルギーを宿した怪人『ゾディアーツ』、人々の絶望から生まれる怪物『ファントム』に侵略されていた。

 しかし、侵略する者がいれば、守る者もいる。

 人々の幸せと平和を守る戦士達『プリキュア』と『仮面ライダー』

 彼らと彼女達の存在は世界へと認知されており、少年少女達の憧れの存在だ。

 しかし、まだ世界は知らない……。世界で認知されず、影から人々を守る仮面の戦士がいることを……。

 

~~~~~~

 

~~~~~~

 

 時間は夜。

 人が眠り、人ならざる者が活発に動き出す時間帯……。そんな時間に若い男性と女性が人目の付かない路地裏にいた。

 若い男女が路地裏に……思春期の男子が想像しやすそうなシチュエーションだが、そんな事は起きていない……。

 男性の顔にはステンドガラス模様が浮かび上がっており、女性の体はガラスのように透き通っていた……。

「ふぅ~、やはり若い女のライフエナジーは格別だ」

 男は舌なめずりをしながら言うと、足元にある女の抜けがらを一瞥し、その場から去ろうとする。

 だが……。

 カツンカツンと足音が聞こえ、男は足音が聞こえた方向を見ると、その顔を青褪める。

 男の視線の先には、蝙蝠を模した仮面と血の色のような赤色と銀色の二色で出来た鎧、腰にはベルトが巻かれており、ベルトの中央には赤と銀色、二色の蝙蝠が逆さまの状態でベルトに付いており、ベルトの左右に3つずつ、その下にチェーンのように繋がっているホルダーには7つ笛が取り付けられてる。

 その姿を見た男は青ざめたままだが、顔にステンドグラス模様を浮き上がらせると、ネズミに似たステンドグラス模様の怪物『ラット・ネオファンガイア(以後、R・NF)』に姿を変える。

「な、何故だ?!何故、『断罪のキバ』である『ヴィクト』が此処にいる?!」

 R・NFは戸惑った様子で、ヴィクトと呼んだ存在に問うが、ヴィクトは腰にある笛……『フエッスル』を一つ取り出し、ベルトの中央にいる蝙蝠に吹かせる。

「ウェイクアップ!」

 蝙蝠からそのような声が聞こえ、ヴィクトの足に『魔皇力』が溜まり始める。

 R・NFは戸惑いながらも、ヴィクトから逃げようとするが、既に遅い行動だった……。

 足に魔皇力が溜まったヴィクトは跳び、飛翔する。

 そして、空中で蹴りの態勢に入り、逃げようとしたR・NFに直撃させ、蹴りが直撃した瞬間、R・NFの体を利用して前宙を行い、踵落としをR・NFに喰らわす。

 ヴィクトの必殺技『デッドペナルティブレイク』を喰らったR・NFはガラスのように砕け散り、R・NFから出てきたライフエナジーは何処かに飛び去って行った……。

 ヴィクトはR・NFの残骸を見つめ……。

「貴様がファンガイアの法を破った『ネオファンガイア』だから、断罪しただけだ」

 そう呟くように言ったヴィクトは、また闇の中に消えて行った……。

 

 

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