ドラゴンクエストⅧ 呪われし姫君と混血のジェミニ   作:レイ1020

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滝の洞窟と主

「さて!出発するぞい!目指すは滝の洞窟じゃったな?わしとミーティアはお前達の後をついていくからそのつもりでな」

 

 

 

「わかりました。魔物等はお任せを・・・・・・」

 

 

 

翌日になり、私たちはユリマさんの願いを叶えるべく、滝の洞窟での水晶玉探しを開始しようとしていた。滝の洞窟というのはそこまで遠くはないらしく、ここからでもその洞窟が見えるくらいだ。道中は魔物に気をつけていれば特に苦労もなく辿り着けるだろう。

 

 

 

「姉貴。ちょっといいでがすか?」

 

 

 

「?どうかした?」

 

 

 

魔物を狩りながら洞窟を目指している中、ヤンガスが何か聞きたそうに尋ねてきた。

 

 

 

「姉貴って随分と強いでがすが、何処かで鍛錬でもしてたんでげすか?」

 

 

 

「ああそうそう。俺もそれは気になってた。俺たちよりも明らかに戦い方も上手いし、魔法もすごく使えるし、シシリーの家ってそう言った鍛錬してるの?」

 

 

 

「そうだね〜・・・・・・」

 

 

 

エイトまで話に乗っかってきて、どう説明しようか迷っていた。まぁでも、簡単にざっくり説明すればいいか。

 

 

 

「うん。なんか将来のためになるとか言ってみっちり叩き込まれたよ。女なのに容赦なくて正直あの頃は地獄だったよ・・・・・・」

 

 

 

「あはは・・・・・・シシリーも大変だったんだね・・・・・・」

 

 

 

「そうでがすね〜。でも、姉貴がそんなに強い理由が何となく分かったんで良かったでげす」

 

 

 

「そっか。良かった」

 

 

 

どうやら納得してくれたみたいで、二人はそれ以上は何も言わなかった。あながち私の言ってることも間違ってないよね?次期女王になるからとか言って鍛錬を強要されて・・・・・・違う意味で地獄を見て、それで今に至るわけだし。まぁ、それがあったから王の儀式も達成出来たし、こうして旅の許可も下りたんだし、感謝はしないとね。

 

 

 

その後、何の問題もなく滝の洞窟に着くことに成功した私たちだった。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

「洞窟内は暗いな・・・・・・。松明がないと本当に何も見えないぞ・・・・・・」

 

 

 

「トロデ王達を置いてきて正解だったね。こんな足場が悪いとこだと行けるとこも限られちゃうから・・・・・・」

 

 

 

洞窟内は危険ということでトロデ王達を外で待機させた私たちは、松明をかざしながら洞窟内を散策していた。

 

 

 

「お、開けたところに出たでがすね。・・・・・・む?あそこに何かいやがるでがすよ?」

 

 

 

「あれは・・・・・・魔物か?なんか門番みたいに仁王立ちしてるけど・・・・・・」

 

 

 

しばらく洞窟内を進んでいると、随分と開けた場所に出たわけなのだが、奥に続くと見れる道の真ん中に何故かハンマーを持った魔物【おおきづち】が立っていた。何だろ?”ここを通りたければ俺を倒せ!”的な流れかな?よくわからない私たちは、魔物に近づいて行った。

 

 

 

「ほほう?このオレ様に話かけるとはな?少なくともさっき来た旅商人よりは骨がありそうだな。さてと・・・・・・わかってるよなお前たち?」

 

 

 

「・・・・・・何を?」

 

 

 

「惚けなくとも良い。この先に進みたくばこのオレ様を倒すしかないということだ。お前たちにその度胸はあるか?」

 

 

 

「度胸って・・・・・・」

 

 

 

度胸も何も・・・・・・相手が魔物なら問答無用で戦うだけなんだけどな・・・・・・。とは言っても喋る魔物なんて珍しい・・・・・・。私は見たこと無かったけど改めて見ると、こんな感じなんだね。

 

 

 

「そっちがやる気なら俺たちはやるだけなんだけど?」

 

 

 

「そうでがす!」

 

 

 

「そ、そうか・・・・・・オレ様に勝負を挑むか・・・・・・お前たちの度胸は大したものだが・・・・・・という事は腕にも相当の自信を持っているということだな・・・・・・」

 

 

 

こっちに戦う意思があると見ると、途端に口籠る魔物。あ、これってもしかして・・・・・・この魔物・・・・・・口だけ?

 

 

 

「おい!そこの女!今・・・・・・オレ様は口だけで大した事ないって思っただろ!?」

 

 

 

「あれ?何でわかったの?」

 

 

 

「否定せんのか!?・・・・・・そんな事は決してない!だが・・・・・・・・・・・・今回はお前たちのその度胸を見込んでここを通してやることにしよう!感謝するのだぞ!」

 

 

 

・・・・・・なんか妙に間があったのが気になるけど、通してくれるっていうなら遠慮せずに通ることにした私たち。随分と上から目線だったけど、絶対に見掛け倒しだけでやってきてたなあの魔物・・・・・・。いずれボロが出るのが目に見える・・・・・・。

 

 

妙な時間を使った私たちは、そのままさらに洞窟の奥へと進んでいった。

 

 

 

 

 

––––––––––––––––––––––––––––––––––

 

 

 

 

 

「綺麗な湖・・・・・・洞窟の奥にこんな場所があるなんて・・・・・・」

 

 

 

「随分と変わったところだよね?道も一本しかないし、誰かが作ったみたいだ・・・・・・」

 

 

 

洞窟の奥は随分と開けた場所で、綺麗な湖の上に一本の道があると言った感じだった。そのまま道を進んでいくと一つの水晶玉が滝壺で浮いている奇妙な光景を目にした。

 

 

 

「何で水晶玉が浮いてるの?」

 

 

 

「わからないけど・・・・・・俺たちの目的はこれを持ち帰ることだし、これを持って早く出よう!」

 

 

 

「そうでがすね・・・・・・む!兄貴!姉貴!何か来るでげす!」

 

 

 

エイトが水晶玉に触れようとした時、ヤンガスが何かを悟ったのか私たちにそう叫んだ。それを聞いた私たちは同時に臨戦態勢に入った。

 

 

 

「キシャーッ!!・・・・・・ふぁっ、ふぁっ、ふぁ!驚いたじゃろう!?わしはこの滝の主の”ザバン”じゃ」

 

 

 

滝の中から出てきたのは”ザバン”と名乗る赤い鱗を持ち、額に傷がある魔物だった。

 

 

 

「長いこと待っておった・・・・・・お前で何人めになるかのう・・・・・・」

 

 

 

「あの・・・・・・何言ってるの?」

 

 

 

「「さぁ?」」

 

 

 

一人で勝手に語ってるザバンに私たちはついて行けてなかった。急に”待っていた”とか”何人め”とか言われてもこっちは混乱するだけだからだ。

 

 

 

「今度こそ・・・・・・今度こそ・・・・・・と思いながらかれこれ十数年・・・・・・長い歳月であったな・・・・・・。さて、前置きはこれくらいにしておこう。・・・・・・いいか?正直に答えるのだぞ?・・・・・・お前達がこの水晶の持ち主か?」

 

 

 

「そうだと言ったらどうするの?」

 

 

 

「おおっ!!そうかそうかお前達が持ち主であったか!このたわけどもがっ!いやというほど懲らしめてくれるわ!!」

 

 

 

ザバンは咆哮して私達を威圧すると、襲いかかってきた。別に私たちが持ち主って言ったわけじゃ無かったんだけどな・・・・・・。まぁこうなった以上しょうがない。やるしかないか!

 

 

 

私たちとザバンの戦いが・・・・・・今始まる。




各キャラのステータス

エイト Lv.6 HP 37/37 MP 10/10  特技 火炎斬り ドラゴン斬り 


魔法 ホイミ キアリー リレミト


装備

銅の剣 皮の盾 皮の鎧 バンダナ



ヤンガス Lv.6 HP 40/40 MP 4/4  特技 かぶとわり 


装備

こんぼう 盗賊のこしみの 皮の帽子 おなべの蓋
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