12月23日
僕らはとある屋敷に、
閉じ込められた。
15時間前
僕らがいつものように学校から家に帰る途中。
「なぁ、佐川、今日お前の家に遊びに行っていいか?」
僕の名前は佐川達哉。普通の中学生。
「うん、いいよ。」
「本当か‼︎」
彼の名前は、濱崎裕。僕の数少ない友達の1人。
僕らのクラスは人数が20人と少ない。
だからこのように、クラス全員が同じ帰り道で帰ることが多い。
「.....ん?なんか光ってね?」
空の一部が光っているように見える。
「本当だ、なんだあれ?」
光がだんだん大きくなっていく。
「こっちに近づいてきてないか⁉︎」
「危ない‼︎」
僕らの視界は一瞬にして光に包まれた。
その状態が10秒ほど続いたあと、いままでの、楽しかったこと、悲しかったこと、嬉しかったことなどが絵のように流れてきた。
ドサッ‼︎
いきなり地面に落とされた。
「いてて......。」
濱崎の声が聞こえる。
視界は真っ暗で、何も見えない。
「おい、佐川‼︎佐川‼︎」
濱崎が僕を呼んでいる。
目がなかなか開かない。
この状態が1分ほど続いたあと、
ようやく目が開いた。
眩しい日差しが、目に入り込んできた。
「お、佐川‼︎目が覚めたか‼︎」
「佐川くん‼︎」
クラスのみんなが駆け寄ってきた。
「み、みんな.....。」
連れ去られたのは夕方だったはずなのに、朝になっていた。
時計を見てみると午前8時だった。
「おい、全員いるか⁉︎」
学級委員の皆川崇が、声を荒げて言った。
「18、19、20!全員いるよ‼︎」
同じく学級委員の相川沙羅が言った。
「どこだよここ.,....。」
周りを見渡してみると、大きな屋敷があった。
「入れってことか......?」
クラスメイトの青山光が入ろうとした瞬間!
ビーーーー‼︎
どこからか、音が鳴り響いた。
「なんの音だ⁉︎」
『おはようございます。みなさん。』
何者が変声機を使って言った。
僕らをここに連れてきた人物だろうか?
「お前は誰だ⁉︎」
皆川が大きな声で言った。
『単刀直入に言います。今からみなさんには、
ゲームをしてもらいます。』
「げ、ゲームって......?」
『殺し合いです』
「.......⁉︎」
突然言い放たれた殺し合いという言葉に、僕らは頭が真っ白になった。
「ど、どういうことだよ‼︎」
『この場所から抜け出すには、最後の1人になるしかありません。』
「それってつまり.......。」
『他の19人は生きて帰れません。』
生き残っても殺されても、幸せにはならないこのゲームに僕らは絶望した。
「み、みんな‼︎」
皆川が言った。
「絶対に誰も殺すなよ‼︎抜け出す方法は他にも必ずあるはず‼︎」
「そ、そうだよね!みんなで協力して、ここから脱出しよう‼︎」
全員で手を合わせた。
「おーーー‼︎」
しかし、その夜、
クラスメイトの1人、木嶋奈緒が殺された。
つづく