ネタバラシ
俺達は一先ずユエが封じ込められた部屋にて、休む事にした。
そして、俺の秘密もバラす事にした。
「さてと、何処から話すべきか……」
此処迄の一部の魔物に対する知識、
ユエ……いや、まだ名無しかアレーティアとよぶべきか?を何故知っていたのか?
ステータスプレートに記載されていないスキル。
「これらの質問の根底から答えよう」
俺は息を吸う。
「俺は神様転生系転生者だ」
俺の言葉にメルド、坂上、中村、谷口、アレーティアがキョトンとする。
「えっ?それって……」
「な◯う系的な」
流石、そういう知識のある二人は話が早い。
「そうだ……よくある神様のミス……ああ、エヒトじゃないぞ。
別の神だ。
それで輪廻転生から離れてしまって、チート持って、この世界に転生した。
問題だらけの勇者パーティの一員としてな……」
「おいおい!問題だらけって!?」
輪廻転生とは別に自分達に問題があると言われてつい口を出してしまう坂上、
「事実だろう。
自分の正義しか信じない勇者(笑)にイエスマンの脳筋拳士。不満を溜め込み過ぎの剣士に空気を読まないぶっ飛び治癒師。そんでもって勇者に異常な程執着する死霊術師。オマケに仲間を見下すクラスメイト……」
「嫌、言い過ぎだろ!」
「全くだぜ、そんなやる気ないヤツにゃあ何を言っても無駄と思うけどなぁ」
俺の言葉に異世界組は驚く。
それは異世界に召喚される当日にハジメに対して坂上が言った言葉だ。
「何で、それを知ってんだよ!」
「つまり、悠里にとって僕達は物語の中の人間。
所謂二次小説のオリ主の立ち位置ってことか……」
「流石だな。ハジメ
その通りだ。
この世界のタイトルは『ありふれた職業で世界最強』
つまり、錬成師のハジメがあのクソ檜山によって奈落に落とされてから、ドンナーや魔物肉を喰らい、元の世界に戻る為に神代魔法を手に入れ、最終的に邪神エヒト……正式名称エヒトルジュエを倒す物語だ」
俺の言葉に皆、信じられない顔だ。
「言っておくが、カタリとかそんなんじゃないからな……
つかっ、カタリだったらクラスメイトじゃない俺が坂上の言った言葉を知る訳が無いしな」
「…んで、私の事を?」
ん?ああ、アレーティアの事か……
「さっきも言った通り、俺はこの世界の事を知っている。
お前の叔父が父親から王の座を受け取ったらお前を此処に封印した事もな……」
俺の言葉に、体を震わせるアレーティア。
白崎達がこっちを睨むが、関係ない。
「君をエヒトルジュエから守るためにな……」
「「「「「えっ?」」」」」
皆、目が点状態だな。
「今から300年前、エヒトルジュエはアレーティアを自らの憑代とする為に、吸血鬼の国を滅ぼそうとしていた。
それを察知した叔父の……ディンリードだったか?
彼はアレーティアを守るためにオルクスに封印した。
この迷宮に眠る生成魔法を使ってな」
俺の言葉に生成魔法?とおうむ返しをする。
「この迷宮を作った鬼畜眼鏡、反逆者のオスカー・オルクスが遺した神代魔法の一つだ
効果は魔法を鉱物に付加して、特殊な性質を持った鉱物を生成出来る魔法だったな」
俺の言葉に皆は鬼畜……分かる。と頷く。
「でだ、メルドさん。聞きたい事が有るなら質問を受け付けますよ」
今まで黙っていた……嫌,状況が飲み込めていないメルドさんに質問を受け付ける。
「………ユーリ。俺は敬虔迄とは言わないがエヒト様の信者だ。
お前の事は信じるに値する男だとは分かっているが……流石に信じきれん」
メルドは顔を強張らせている。
「まぁ、反逆者達も皆に信じて貰えずに倒されてしまい、各々が思い入れの有る場所に大迷宮を作って後世に遺したからな。
とりあえずは後50階下がれば証拠は有る」
俺はよっこいしょと立ち上がると、蠍モドキから新たな武器を作ろうとし始めた。
「…………」
僕は悠里の言葉を信じていた。
可笑しいとは思っていたんだ。
何で、僕にドンナーを作らせたのか?
それは僕が奈落に落ちても直ぐに戦えるようにする為に、
何故ベヒモスが出た時にすぐに動けたのか?
知っていたから……
?ちょっと待って?
「悠里、一つ聞きたいんだけど」
「何だ?」
「悠里の言う原作で落ちていたのはもしかして、僕だけだったの?」
「ああ、ベヒモスから逃げる時に檜山の所為でな。
そこから何日も神水以外食わず飲まずで精神的にぶっ壊れてな……魔王と呼ばれてたぞ」
「何、その厨二病……」
「言っとくが……白髪、眼帯、義眼、義手、黒ベースの衣服で厨二心満載だからな……」
うっ!
「オマケにハーレム築く
金髪ロリ、巨乳うさ耳、和装ドMドラゴン、白崎、海人未亡人、リリアーナや八重樫もいたな」
「何で!?」
「知るか!まあ、それで天之河に絡まれるんだがな……」
うわぁ。そのシーンが頭に浮かぶようだぁ……
「まあ、遺言書を書いといたが、ちょっとは効果があると……良いんだがな……」
ああ、うん。
「それと言っておくけど、
遺言書って法的に効力がある文書だから、遺書の方が正しくない?」
「えっ?マジで?」
知らなかったの?
僕達は此処から下の迷宮を攻略する為の兵器を作っていった。
一方その頃、亜人族の国フェアベルゲン
その中でハルツィナ樹海を含む森は今、燃えていた。
「クソがぁ!」
熊人族の男は森を焼いた者を殺さんと走るが、仲間である熊人族が迎撃して圧倒的な強さを持って殺された。
「何で、何でだよ!!何で仲間が……」
そんな中コツリコツリと歩く男がいた。
「それは俺様が敵になったからだ」
男は黒の衣装を身に纏い、白髪に右目側に眼帯、左腕は鋼鉄の腕を持っていた。
「最強の錬成師。南雲ハジメ様にな!」
南雲ハジメは筒のような物を構えると轟音と共に何かが発射され、木々をいくつも薙ぎ払っていく。
「さあ、死ね!直ぐ死ね!そして死ね!」
南雲ハジメの後ろにはハウリア族がいて、全員の目は虚ろであった。
その後、フェアベルゲンは帝国に占領されるも殆どが焼けてしまい。監視のために最小限の兵を残して放置されてしまった。
次回はヒュドラ戦です。
フェアベルゲンに関しては迷宮攻略後に