ありふれた転生者は世界最高   作:TNKエース

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第二章の開幕


煽りのライセン大迷宮
破壊者ナグモハジメ


破壊者ナグモハジメ

 

迷宮から抜けるとそこは……

 

洞窟の中でした。

 

「はい」「「なんでやねん」」

 

悠里とハジメはツッコミを入れる。

 

香織達も迷宮から出たら外だと思ってた為に少し気落ちする。

 

その後アレーティア……此処からは偽名としてユエが

 

「……秘密の通路……隠すのが普通」

 

と言い、悠里が隠し扉に解放者の指輪を近づける。

 

扉の装飾部分が光り、ゴゴゴゴゴゴゴゴと扉が開く。

 

「「「うおおおおおおお!!!」」」

 

「よっしゃぁああーー!! 戻ってきたぞ、この野郎ぉおー!」

 

「んっーー!!」

 

皆は思い思いに伸びをしたり叫んだりし脱出出来たことを喜ぶ。

 

しかし、オークの群れがのっしりのっしりとやってくる。

 

「気が利かないな……」

 

「殺るか……」

 

メルドは背中の大剣……今まで使っていた愛剣は度重なる酷使で折れたので、オスカー作の『それは 剣と言うには あまりにも大きすぎた

大きく ぶ厚く 重く そして 大雑把すぎた

それは 正に 鉄塊だった 』とナレーションが付きそうな『ドラゴン殺せる剣』を改修した。

『ドラゴンスレイヤー』を手に取り振るう。

 

「うおおおおっ!!」

 

一閃。それだけでオークの群れの一部は腹部から背骨まで断ち切られる。

 

「ライトニングカウル!」

 

坂上も纏雷を末梢神経に直接流し込み神速の打撃を打ち放つ。

ぶっちゃけた話HUNTER×HUNTERのキルアが使う神速のパクリだ。

名前は僕のヒーローアカデミアのフルカウルから、

 

殴られたオークに拳が突き抜ける。

比喩でも何でもなく肉を抉り突き抜けた。

 

恐らく、原作のハジメと坂上が素手で戦ったら原作ハジメはなす術もなく倒されているだろう。

 

ハジメは新しく作ったドンナーとシュラークでガン=カタを繰り出し、悠里はガストでオークのミンチを作り出す。

 

香織と恵里もガンブレードを撃ち、振るう。

 

ユエと鈴も魔法でオークの焼肉を作り出す。

事前にこのライセン大渓谷では魔力が霧散するのを伝えていた為、通常の十倍の魔力を込めながら放つ。

 

五秒、それがオークを殲滅するまでの時間だった。

 

「よし、先ずは亜人族の国フェアベルゲンへと行くぞ」

 

「原作通りに?」

 

「いや、将来的な戦力を見通して……な」

 

悠里の頭の中には(ハジメによって)改造されたハウリア族を筆頭に邪神に挑む戦力を集めようと考えていた。

 

行く先々で名を売り、後の愛子による『豊穣の女神』の名を合わせて可能な限りの戦力を集める。

その為の準備は今も着々と進めている。

 

 

 

 

しかし……車やバイクで進むも進むもシア・ハウリアは出てこなかった。

 

そして着いた先には、焼き焦げた森があった。

 

「何……これ?」

 

「一体何が起こった?」

 

悠里は原作と違うハルツィナ樹海に頭を抱える。

 

暫し歩いていると、帝国兵が見える。

 

「お前達!何者だ!?」

 

「此処は立ち入り禁止だぞ!」

 

槍を構えられるが、

 

「済まない。俺の名はメルド・ロギンス。

ハイドリヒ王国の騎士団長だ」

 

メルドが前に出て自分の名前を言う。

 

「メルド・ロギンス?三ヶ月前に死んだと聞いたが……」

 

「しかし、あの顔は……確かにメルド・ロギンス」

 

帝国兵は一度顔を見合わせると、

 

「了解した。今から上に報告に行きますので、此処で少々お待ちを」

 

帝国兵の一人が走っていく。

 

「(帝国兵って、チンピラ予備軍じゃなかったっけ?)」

 

悠里はそう思いながら帝国兵の装備を見ていく。

 

剣は着脱式片手剣だが、それ以外の装備は多分普通の帝国兵だと思う。

 

考えていると、パカラっ!パカラっ!と馬が走る音が聞こえる。

 

馬だ。白馬が女騎士を乗せて走っていた。

 

「あれは?あのお方は?」

 

「お久しぶりですね。ロギンス団長。

それに初めまして使徒の皆様。

私の名は「ジャンヌ・オルタ?」……………そう、貴方が如月悠里ですね」

 

悠里が彼女に呟くと、彼女は悠里を見据える。

 

「来なさい。話があります」

 

「………分かった……」

 

悠里と女騎士は少し離れた場所に歩く。

 

それは仲間達から見れるが余程の大声を出さない限り聞かれない距離まで移動する。

悠里は念の為念話のチャンネルを開く。

 

「それで、アンタはナニモンだ?何故、ジャンヌ・オルタと同じ姿をしている?って聞いておこうか?」

 

「ふーん。テンプレっぽくしてるようでしてないわね」

 

その言葉に悠里はコイツは転生者だなと思った。

 

「そうね。

私の名はジャンヌ・D・ヘルシャー。

ヘルシャー帝国皇帝ガハルド・D・ヘルシャーの娘にして第一皇位継承者よ」

 

やはりか、と悠里は考える。

 

「色々と聞きたいことがあるんだが……此処は相互に質問していかないか?」

 

「そうね。私も色々と聞きたいことがあるわ」

 

「では、レディーファーストだ」

 

二人は速やかに話を決める。

 

「そう、紳士なのね……そうね。貴方の目的は?」

 

「まぁ、とりあえずはエヒトルジュエの抹殺だ。こちとら転生直後に召喚でな……」

 

「ああ、ハジメ達の世界に戸籍が無いタイプなのね……」

 

「ああ。まぁ、ミュウの時のように戸籍を作れば良いだろうが……

で、だ。今度は俺の番だな。

この世界『ありふれた職業で世界最強』の知識はどれだけある?」

 

「そうね。漫画単行本とアニメだけよ。貴方は?」

 

「web版の本編は一通り、アフターは序盤程度しか見ていない。漫画はネット版を一通り、零も漫画版を一通りだ」

 

「零?」

 

「ミレディ達、解放者達が主役の物語だ。

これで二つな……

お前のチートスキルは?そして目的は?」

 

悠里は指を2本立てる。

 

「そうね。

確認するけど貴方もチートは三つの微妙なところ?だったら同時に言いましょう」

 

「分かった」

 

「「俺の/私のチートスキルは……」」

 

「Fateのジャンヌダルクのスキルと宝具の劣化版。蟲の呼吸。そしてクラウゼンの手よ」

 

「知識の読み込みに、人形遣い、…………だ」

 

「………何それ?聞いた事がないわよ」

 

「そこそこ有名な作品なんだがな。…………………………って知っているか?」

 

「聞いた事ないわね……」

 

ジャンヌはまぁ良いわと呟き、

 

「ハジメ達が落ちた経緯は聞いているわ。

けど、何で、皆の髪の色やハジメの性格が魔王じゃないの?」

 

「髪の色は手製のアーティファクトでだ。

ハジメの性格に関しては途中でメルドさんが助けてくれてな……早期に合流したおかげで元の性格のままだ。

で、本題に取り掛かろう。此処を焼いたのは誰だ?」

 

「………南雲ハジメよ。生き残りの亜人達の話を聞いた限りではね……私も最初は向こうが手を出したからこうなった。と思っていたのだけど……フェアベルゲンにいたハウリア族と他の亜人の綺麗ところのみを攫って何処かへと消え去ったらしいのよ。だから不審に思って確認の為に此処に来たわ」

 

悠里はジャンヌの話を聞き、推理して頭を掻く。

 

「敵は転生者だな。大方ハジメの立ち位置を奪おうと……嫌……悪いが……ジャンヌ皇女と呼ぶべきか?」

 

「部下や民の前でなければ呼び捨てで良いわ」

 

「分かった。悪いがジャンヌ。生き残りに会わせてくれ。ハジメを連れて……」

 

悠里の言葉にいっしゅん驚いたような顔をするが、

 

「確かに、貴方の言う転生者が原作のハジメを模していたとしても、あの南雲ハジメと似ても似つかないわね。良いわ。案内してあげる」

 

「有難い」

 

そして悠里達は亜人収容所へと向かう。

 

 

 

 

 

亜人収容所。

ジャンヌの指示の元、ハルツィナ大樹海再生の為に奴隷となった亜人達が働いていた。

大樹海を焼かれ、同胞の多くは死に絶えた。

そんな彼等に……熊人族ですらもはや逆らう気骨は消えてしまい唯々故郷の復興……人間族が支配しやすいように作り替えられる故郷を作っていた。

 

そんな中、作業をしていると熊人族の一人が呼び出される。

 

呼び出したのは皇女のジャンヌだった事に熊人は驚く。

 

「単刀直入に聞くわ。貴方達を襲ったのは、この男?」

 

熊人はハジメを見る。

 

確かに似ていなくもない……が髪の色や眼帯は兎も角、この男と悪虐非道なあの男とでは眼や雰囲気は確実に違うと言えた。

 

その夜。悠里達はテントを設置して休む。

そして、ジャンヌを交えて会議をする事にした。

 

「で、これからどうするの?」

 

「俺達はハジメやユエ達と一緒に神代魔法を手に入れる予定だ」

 

「俺と龍太郎は陛下や光輝達を護る為に王都に戻る」

 

「そう。とりあえずはこっちでも偽者の情報を集めておくわ。とりあえずはブルックの冒険者ギルドにでも用意しておくから」

 

「感謝しとくぜ」

 

それから少し話をしてジャンヌは出て行く。

 

「僕の偽者は何を考えているんだろうか?」

 

「少なくとも、こっちの戦力の縮小、向こうは戦力の拡大。予知能力を持ち高い戦闘能力を持つシア・ハウリアの確保。ハーレムの構築。と言ったところなんだが……」

 

悠里は最初に見たチートの制限を思い出す。

そして熊人族の男から聞いた話を

 

『精神に関係するスキル(ニコポ・ナデポと言った精神操作系、但しオバロの精神抑制的な自分に使うなら問題なし)は一部を除き禁止』

『ハウリア族や仲間達が不自然な程ボーッとしてたり、こちらを殺そうとしてきた』

 

矛盾する能力だ。

 

仮にハジメの姿も変化した能力なら、火を操る力、変化、洗脳を持つ。

 

俺はまだ見ぬ転生者に警戒を抱く。

とりあえずはGPSだとかのアーティファクトを作っておこう。

 

悠里はエヒトルジュエが居るのに、何で此方の邪魔をする転生者の考えが理解できなかった。

 

 

 

 

 

 




ジャンヌ・D・ヘルシャー
転生者。
チート能力でジャンヌダルクの能力を持ち、副次効果で見た目がジャンヌなのだが、父親であるガハルドが銀髪な為、オルタっぽく見える。
チート能力はジャンヌダルクの能力と宝具(一つ)の劣化版
鬼滅の刃の蟲の呼吸。
ランスシリーズのクラウゼンの手(叩いた相手の洗脳等を解除したりする)

基本スタンスはエヒトルジュエを滅亡させ、自分がヘルシャー帝国女帝になる。
弟のバイアスとは犬猿の仲
前世ではライトなオタクでありふれは弟から聞いて漫画とアニメ版を視聴済み
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