ライセン大迷宮攻略
ライセン大迷宮に着いた俺達、原作通りの〝おいでませ! ミレディ・ライセンのドキワク大迷宮へ♪〟を見つけ、俺以外はうわぁと思っただろう。
「ねぇ、悠里……ミレディ・ライセンって……」
「奴を一言で表すならウザい。ウザすぎる女だ。
初対面の男の家に無断で入り込み、
エプロン姿でご飯にする?ってアレをかましてな……」
俺の言葉に対してミレディに一斉にないわ〜と心が一つになった。
「更にはスカートとニーソの絶対領域を凝視したいとか言ってきてオーくんのエッチとか泣きながら……」
更にうわぁな顔になる面々。
「多分仲間の解放者の全員がウザいけど頼りになるリーダー!ウザいけど!って思ってたんじゃねえか?」
俺達は歓談しながら大迷宮の中に入る。
矢のトラップを軽々回避すると、
〝ビビった? ねぇ、ビビっちゃった? チビってたりして、ニヤニヤ〟
〝それとも怪我した? もしかして誰か死んじゃった? ……ぶふっ〟
「ウザっ!ウザいよ!ウザすぎてさぶいぼが立っちゃうよ!!」
鈴は服の上から身体を擦っていく。
「まぁ……誰も怪我してないから虚しいよね……」
とりあえず俺達は此処をベースキャンプとして最低限の準備を済ませる。
「行くかー」
「「「「「おおっ!」」」」」
翌日、
「ミレディを殺せ!!」
「「「「「おおっ!!」」」」」
俺達は何度も初期地点に戻される。
それだけならばまだしも、先行させていた人形達によるナビによる最短を目指したら、最後のドアが開かず、
“ズルはいけないんだよ!プンプン!もう一回やり直し!”と書かれ、次に開くと初期地点だった。
流石の俺もF◯CKって、叫んだね。
それからは原作のハジメ達と同じ様に何度も突入し、戦力三割減な俺達は準備をしてからあのアマを半殺しにする為に進む。
最後のドアを蹴り開け、最終決戦場へと躍り出る。
襲いかかるブロックを六人で全周警戒しながら避けて行く。
そして、宙に浮く超巨大なゴーレム騎士が現れた。全身甲冑はそのままだが、全長が二十メートル弱はある。右手はヒートナックルとでも言うのか赤熱化しており、先ほどブロックを爆砕したのはこれが原因かもしれない。左手には鎖がジャラジャラと巻きついていて、フレイル型のモーニングスターを装備している。
次に周囲のゴーレム騎士達がヒュンヒュンと音を立てながら飛来し、俺達の周囲を囲むように並びだした。整列したゴーレム騎士達は胸の前で大剣を立てて構える。まるで王を前にして敬礼しているようだ。
「やほ~、はじめまして~、みんな大「嫌いウザ」ディ・ライセンだよぉ………って何今の?」
俺はミレディのセリフに被せる。
「えっ?解放者達が皆思ってる事だけど?
ウザいってさぁ」
「そんな事ないよ!ミレディたん⭐︎は皆に愛されるタイプだもん!」
うっわキッツ。
「千歳以上でだもんは無いだろ。だもんは……せめて元のロリコン御用達のまな板ボディだったらまだしも」
「……ひっど〜いっ!そんなんじゃ女の子にモテないよ!」
ミレディの言葉に俺は恵里と鈴を腰を掴んで引き寄せる。
「生憎と二人いる……ああ、オスカーに拒否られて永久に処女には関係ないか……」
空気が凍る。いや、ミレディが凍る。
「…………ハァッハッハッハッ!殺す!!」
ミレディはキレた。煽る者は煽られる事に慣れておらず。
挙げ句の果てには仲間までダシにされた。
尚、本人は気づいていないが……仲間達(神代魔法所持者の内三名は確実にウザいと思っていた(漫画調べ))
そしてミレディはモーニングスターを振り下ろす。
しかし、俺はそれを避ける。
「どうした?図星を突かれて怒った?怒った?おっぱい丸出しを見せたのに目も当てられなかったもんね」
「キイィィィィィ!!」
ゴーレム騎士達が突っ込んでくるが、
「ほいっ」
軽々と避ける。
「どうした?どうした?そんなんだからメイド服を着たけど見せに行こうとせずに盗撮されるんですよ」
「へっ?何それ?」
「メルジーネ海賊団のメンバーがオスカーの作ったカメラを使って、メイド姿のミレディを盗撮、それをオスカーとミレディの盗撮写真交換してたぞ」
「嘘っ!?」
ミレディは信じられないと言った声だ。
「嘘じゃ無いよ。あっ、そうそう」
「ん?」
ズドンっ!!!
ミレディの胸にレールガンの弾が突き刺さり、核が破壊される。
その向こうにはシュラーゲンを構えているハジメ。
此処は悪い顔をしながら
計画通り!
と、考えた。
俺がミレディを煽りに煽って動きが単調になった所を強化パーツを付けたシュラーゲンで核を砕いた。
えっ?此処ではシュラーゲンはフルパワーのドンナーと同程度の威力しかないんじゃなかったって?
御安心を、既に解決案は出している。
レールガンの威力を高めるのは電気エネルギー。
ハジメは纏雷でそれを生み出す。
だが、ライセン大迷宮では魔力を外部に放出が出来ずに威力が半減してしまう。
ならば、電気エネルギーを別に用意すれば良い。
そして電力を作るアーティファクトを用意して、煽った時に準備していたのだ。
更にはアザンチウムの装甲を貫く為に、シュラーゲンの強化パーツ。オーバーカノンを装着。
全長五・五メートルの取り回し最悪のロングバレルとなった。
更に更に、威力を更に増す為に砲弾もタウル鉱石をべースに先端をアザンチウムで、オマケにアザンチウムコーティングもしておいた。
これで貫けない物はないだろうと思っていた。
無論、プランBも用意してある。が必要なかった。
「ははっ、ミレディちゃん……一生の不覚……「ああ、話は後でするから、奥にいる本体で待ってろ「いや!何で知ってんの!?オーくんの事も知っていたし!!」
ミレディは驚くが、さっさと移動用のを用意してくれと急かす。
「はぁ。分かったよ」
ミレディは宙に浮くブロックを此方に引き寄せる。
「さて、行こうか」
俺達は先へと進む。
「いらっしゃい。さあ、話してもらおうか!」
解放者の住処にてミレディは本体であるミニゴーレムで悠里の胸倉を引っ掴む。
「まぁ、待て。こっちは疲れてんだ。椅子に座ってから話そう」
そう言って悠里は椅子とテーブル。そしてコーラを出す。
「何それ?」「俺手製のコーラっていう飲み物」
「因みにシュワシュワ」
「ほーう」
悠里達は椅子に座り、ミレディもピョコンと椅子に座る。
「さて、先ずは謝罪を、
オスカー・オルクスに拒否られたと言う虚言をした事申し訳なかった」
そう言い、悠里は頭を下げる。
「まぁ、ウザいと思っていたのは事実だが……」
「「最後で台無しだよ!!」」
ハジメとミレディが突っ込んだ。
「だが、それには謝らない!!だって事実だし!!」
「酷いよ!」
「はぁ?カジノで大負けして借金こさえた女が何言ってんの?」
「ゴフっ!」
漫才の様な会話をしていたが、悠里はそろそろ本題に移る。
「さて、どうして俺がお前の事を知っていたかだが……此れを話すには俺の事情を話さなければならない」
悠里は自分が転生者である事、この世界の知識を持っている事、ミレディとベルとの出会いと別れの事、オスカー達解放者との出会いの事(但し、海底遺跡の所迄しか知らない)を全て話す。
「そっか……だから知ってたのか……
じゃあ、私が後一回ぐらいしか戦えないのも?」
「ああ、最後の戦いでアンタは……世界を守って死ぬ。最後に走馬灯かは知らないが…仲間達が来てウザい程の明るい声でただいまと言って消滅した」
「そっかー。そっかーー」
ミレディはうんうんと頷き、
「一つ聞くけど、私とオーくんが初めて出会った時は?」
「いつもの服の上にエプロン付けて、お帰りなさいアナタ。お風呂にする?ご飯にする?それともミレディ⭐︎たんにする?と言ってオスカーはすみません間違えましたと言ってドアを閉めた後、ミレディがしぶとく抗議しながら絶対領域をみせつつも冷静に出て「もう良いよ!!どんだけ知ってんの!?」
流石にミレディが止めるが、既に皆知っている。
「うん…じゃあ、神代魔法をあげるよ」
落ち着いたミレディは魔法陣を起動させる。
脳に直接重力魔法の使い方を刻まれる。
「茶髪ちゃんと黒髪ロングちゃんにおかっぱちゃんにメガネくんは適正ばっちしだね。
ツインテちゃんも先の四人に比べたら若干落ちるけど十分適性あるよ。
少年は……うん。全然ないね」
悠里、ユエ、香織、恵里は適性が高く、鈴もそれなりに、原作通りにハジメは無かった。
「ユエ以外はそう高くないと思っていたが嬉しい誤算だな……」
悠里は軽く考えるが、
「んじゃ、攻略の証をくれ」
「OK〜⭐︎」
ミレディは攻略の証を渡す。
「因みに帰り道は便所方式以外で頼む」
「大丈夫。それは嫌な奴用だから」
悲報:原作ハジメ嫌な奴扱い(残当)
その後悠里達は入り口まで戻り、一度ブルックの街へと戻った。
ミレディに煽られてキレるオリ主は数多くあれど、ミレディを煽ってキレさせるオリ主は少ないと思う。
次回、合流する二人と暗躍する転生者