懐かしきホルアドへの道中
俺達は畑山先生の目覚めを待ちつつ、街の復興を影ながら手伝っていた。
特に錬成師の俺とハジメは壊れた家屋の解体……更には俺主導によるトータス初の鉄筋モルタル住宅を作っておいた。
デビットは街にいる要職の中でも地位が有るので全体の把握と指示、
他の面々も力仕事や、炊き出しの手伝いをしている。
畑山先生が目を覚ますとデビットは一度王都に帰還する旨を伝える。
その言葉に畑山先生達は異を唱えるが、俺は賛成だった。
第一に畑山先生達の安全。
第二にデビットも頑張っているが、彼は街の運営の専門家では無いので王都にて領主の代わりを務める代官の手配。
第三に街で細々と修復に使う資材を用意するより、王都か何処かで一気に資材と人手を用意してもらう方が効率的だ。と説明すると……
デビットは多少どもりながら頷いた。
さてはテメー、そこまで考えてなかったな……
まぁ良いか……
俺達は車を用意して乗り込み(搭乗数の都合上騎士はデビットだけ)ウルの街を後にした。
デビットは車を量産出来ないか?と聞いてきたが、現時点では手作業で作る為、量産は不可能……更に、魔力消費も高い為に量産には石油が必要であると言っておいた。
デビットも俺の説明に大体は理解はしたが、石油に関しては理解をしていなかった。
詳しく説明してやるがあまり理解しきれていないようである。
そして玉井!テメェはもうちっと理解しろ!
道中、
俺達は近くに寄ると、
「大丈夫か?」と聞いた。
一団の一人は「ああ、急に車軸が壊れちまって……」
と、返してきたが……
「だったら直してやろうか?俺は錬成師だからチョチョイと直してやるが……」
俺は千空(陰謀)並みの爽やかな微笑みで問うが、
彼等は
「いや、良いって!こっちは直ぐに終わるからよ!」
と、慌てふためいた様子だ。
ど同時に、ドンっ!と馬車の中から音がした。
俺が動く前にデビットが動く。
「すまないが中身を確認させてもらうぞ」
デビットは彼等が動く前に馬車のドアをこじ開けようとすると、
「野郎!」
男の一人はナイフを取り出して襲いかかる。
ザクっ
しかし、デビットはこともなげに男の腕を斬り捨てた。
俺は、車に乗ったままエッジショットを引き抜き、ゴム弾を賊の頭に撃ち込んだ。
デビットが支援に感謝して、馬車のドアをこじ開けると、そこには……
「うぅ、誰が助けて……」
ボロボロな子供が何人もいた。
「ハジメ!適当な服を出してくれ!
それと水と温かいスープの用意だ!」
俺は直ぐに指示を出しながら、賊を拘束していく。
「貴様等!人身売買は違法行為だぞ!!」
デビットは剣を賊に向け、大声を出す。
「そういえば、フューレンに居た時に、フリードホープとかいう犯罪組織がいるとか聞いたな……」
「フリートホーフだよ!!」
「ほぉ……」
デビットが冷たい眼で賊を見る。
「これは話を聞かないとな……」
デビットは賊を馬車に詰め込み、フューレンへと向かう旨を伝え、畑山先生達も、了承し、俺達はフューレンへと向かう事にした。
尚、運転手以外の男は荷台に誘拐された子供達を車内に入れて、賊は馬車の中で揺られていた。
畑山先生も流石に誘拐犯……と言うか、何もしていない人間を拐って奴隷にする悪党を許す訳も無く、何も言わずに子供達のケアをしていた。
フューレンにて、
とりあえず宿を取り、俺は計画通りと小さく呟く。
あのフリートホーフの事故は人形達に邪魔させていたのだ。
と言っても、馬車自体が結構ガタが来ていたので、ちょっと車軸や車輪を傷つけただけで自走不能な状況が頻発してしまい、少し寄り道(食事をする為に適した場所を……程度)をして奴等と合流する……
敵の影響で原作の女神の剣路線は使えなくなった。
故の路線変更。
原作通りに概念魔法を手に入れたらエヒトルジュエが干渉(ユエの件も含めて)してくると予想しての準備と対策も進めておかないと……
因みにミュウも居たが、ハジメよりも先に見たデビットをパパ呼びして、愛子先生と
その後、フューレンのギルド長と協力を取り付けハジメ達神の使徒(笑)によるフリートホーフ強襲を始めた……のだが……
アジトの中には………死体の山しかいなかった。凍りつつも斬られた死体。
真っ黒になるまで焼け焦げた死体。
そして仲間同士で斬り合った後のある死体。
そしてその全てが………
「偽者の南雲ハジメの殺し方……だと?」
全てが首をもがれていた。
異常である。
玉井達は口を押さえ吐き気を我慢する。
「その偽者の模倣犯……と考えるよりも複数いたと考えた方が良いな(恐らく、ハジメ達が戦ったのは分身体か何かか?それとも致命傷ではあったが生き延びたのか?
あ〜〜!!本当に奴の能力は何なんだ!?)」
悠里は敵の能力に見当が付かずに頭を掻く。
目的も分からぬままに、
その頃、神威は……
「ハハハっ!」
ピンピンしていた。
今は帝国の貴族を洗脳し、愛人用の離れ(豪華)で高級酒をラッパ飲みしていた。
金はフリートホーフを襲撃した時に強奪した大量の資金が有る。
本人曰く、少しは働かないとな。との事、
しかし、急に金遣いの荒くなった貴族を不審に思ったジャンヌの部下が調査するも、神威にバレて死亡してしまうが、それがきっかけでその貴族の調査が行われてしまい男の兎人族が多数保護される。
その中にはハウリア族のリーダーのカムも居た。
住処を奪われた神威は只々笑っていた。
そして最後に、
「気の強い女騎士……それを犯して屈服する日を楽しみにしてるぜぇ!」
クククと醜い笑い顔で笑っていた。
神威はクソの下水煮込みの吐瀉物を染み込ませた雑巾添え以上の汚さです。