二度目のネタバラシ
このガキ、一体全体どういう手段で防いだ?
レールガンだぞ!レールガン!
俺はもう一度ガストを撃つ。
そして瞬光を発動して見る。
……………まじ何もしてないんだが……
変装、戦闘能力、洗脳系、そして防御力、
コイツの能力は一体、とりあえず……
眼鏡フラッシュ!
敵に向かって黒眼鏡・改の敵の視力を奪う
これで一度立て直す!と考えていたら
「熱ぃ〜〜〜〜!!!」
何か、急に苦しみ出す。
「熱っ!熱っ!熱っ!熱っつぅ〜〜!!!」
少年は転がりながら燃えていき、
最後は焼死体と化した。
「どういう事?」
「………とりあえず、シア達…ハウリア族の事を聞きたいから、恵里。抜魂を頼む」
「任せて…………」
焼死体に残る魂を掌握しようとする恵里。
しかし、
「えっ?何これ?」
恵里は顔を訝しむ。
「どうした?」
「この子の魂。まるで魔物の様に薄っぺらいんだ」
「どういう事だよ?」
「…………ホムンクルス?………いや、それならもっと再生しているし、眼鏡フラッシュで死ぬ理由は無い……」
俺は思考するも、答えは出ず。
少年の死体を持ち帰る事にした。
それから、俺達はハジメ達と合流した。
以外だったのは、天之河が少年を殺してしまった事に何も文句を言わなかった。
その夜は畑山先生達とクラスメイト達は生きていた事を喜び合い。
しかし、俺の姿はそこにはない。
とある事情があるからだ。
翌日、俺は皆を大部屋に集める。
さてと、
「んじゃ、これからの事を話すか……」
俺は軽く千空調の口調に変える。
「どういう事だ?」
「ああ、俺はお前らに秘密があってな……」
俺は話す。転生者である事、この世界を小説として知っている事、そして敵性転生者がいる事を話す。
「言っとくが、天之河、お前がそんなの信じられるか!とか嘘を吐くな!とか言うなよ」
俺の言葉に天之河はえっ?となる
「小説があると言う事は二次創作が作られる。
その内の八割以上が天之河光輝に対するアンチだ」
「はぁ!?何でだ!?」
「……原作において、天之河光輝のやった事は……先ず、ハジメ対する行いだ。
一つはクラスのリーダーである天之河がイジメを止めない=虐めていい奴扱い。その影響でハジメはクラスメイトから針の筵だ……なぁ?」
俺の言葉にクラスメンバーが目を逸らす。
「其のニ、檜山達のリンチだ」
クラスメンバーはああ、納得と呟く。
「二次創作だと、リンチの時に逆にオリ主……オリジナルの主人公が檜山達をボコったりするが、大体がハジメやオリ主が悪いと言う。
『だが、南雲自身ももっと努力すべきだ。弱さを言い訳にしていては強くなれないだろう? 聞けば、訓練のないときは図書館で読書に耽っているそうじゃないか。俺なら少しでも強くなるために空いている時間も鍛錬にあてるよ。南雲も、もう少し真面目になった方がいい。檜山達も、南雲の不真面目さをどうにかしようとしたのかもしれないだろ?』だとかな」
天之河は似たような事を言おうとした為何も言わない。
原作基準だったら既に御都合主義で変な解釈をしてる筈だが……まぁ良い……
「三に、原作においてハジメが落ちた後の対応だ。
本来なら、ハジメ一人で落ちていた。
こっちでは檜山の犯行だと分かっているものの、原作では特に分かっておらず。誰もが自分の所為では?と考えてしまう。
しかし、天之河は皆を守ると言いながらハジメが死んだと思い、挙げ句の果てにベヒモスに殺されたとご都合解釈している」
「四に、原作でのあの魔人族だ。
原作では魔王と化したハジメが撃ち殺したんだが、其の後天之河が何言ったか分かるか?」
俺は八重樫を指さす。
「えっと?何故殺したとかかしら?」
「正解!!
救ってもらったのに天之河はハジメを責める。
更には白崎が告白して『ま、待て! 待ってくれ! 意味がわからない。香織が南雲を好き? 付いていく? えっ? どういう事なんだ? なんで、いきなりそんな話しになる? 南雲! お前、いったい香織に何をしたんだ!』と言い、八重樫の言葉も無視してハジメと決闘を申し込んだ……自分が勝ったらユエや原作でいたシアやティオたちも含めて開放(笑)しろと言ってな」
雫たちはその場の様子が簡単に想像できた様で、頷いていく。
「そして、魔人族による王都襲撃……原作の恵里の手によって多くの人が死ぬことになる」
俺の言葉にクラスメンバーは、は?といった顔だ。
「悠里……僕が話すよ」
恵里は立ち上がり、自分のことを話していく。
自分の所為で父親が死に、母に虐待されていた事、母親が男を連れ込み、その男にレイプされそうになった事、そして母親に『あの人を誑かすなんて』と言われ絶望していた時に天之河に出会った事、そして……天之河が救ったと思い思われ、病んでしまった事、
「もしも、悠里に出会わなかったら……そうしていたかもしれないな……」
「ぶっちゃげた話、八重樫のイジメの件もあるからな」
俺の言葉にうっ、と罰が悪そうな顔をする天之河、
「そして、シュネー大雪原にて……最後の試練で天之河は暴走して、ハジメの周りにいる女性は洗脳……原作の恵里の恐慌もハジメの洗脳。
自分の都合の悪い事は全てハジメの洗脳としてしまった」
「俺は……そんな事しない……と思いたいけど……やってしまったのか?」
「基本的に二次創作でもハジメorオリ主を諸悪の根源にしているぞ」
「…………」
天之河は頭を抱えてしまう。
「最後の戦いでは原作恵里の縛魂で洗脳されて龍太郎、鈴、八重樫の三人と戦い、敗れ、自分の正義を信じられなくなる」
「まぁ、その後アフター話にて別の世界に召喚されて心身共に勇者して覚醒するっぽいが……」
「ヘェ〜、ヘェ〜、ヘェ〜」
なんか壊れてねぇか?
「まぁ、良い。
で、この後だが……」
俺は今後の予定を話していく。
「そこで、皆の戦力増強としてライセン大迷宮へと行ってもらう。
此処には戦闘向けの神代魔法。重力魔法がある。
ここで、天之河、龍太郎、八重樫、遠藤の四人は重力魔法を手に入れてくれ。無論他の面々もだ」
「ま、待て! 待ってくれ!」
俺の言葉に待ったがかかる。
「意味がわからない。天之河や坂上、八重樫が神代魔法を優先で覚えるのは良いけど何で俺も!?」
遠藤だ。
「それはだな、遠藤……お前が天之河と同等かそれ以上の素質を持つからだ!」
周りがざわつく。
「信じられないのも無理はない。
遠藤は影の薄さは人並外れているが、それ以外は平凡……だよな?
まぁ良い。詳しくは見ていないが、アフター話で遠藤を主役にした話がある。
そこで遠藤は恐るべき技能を身につけた」
遠藤がゴクリと唾を飲む。
「その名は深淵卿……その力が発揮されると1000人まで分身して敵を蹂躙していた。
でもって6人の嫁(候補含む)でチーレムしてたなー」
「チーレム?」
「チーレムはweb小説などによくあるチートハーレムの略称だよ。雫ちゃん」
「まぁ、何かしら質問があれば受け付けるが……」
その後永山たちは自分たちはどうなった?だとか、玉井が俺に彼女は出来たのか?だとか聞いてくるが、玉井に関しては知らん!とだけ言っておこう。
翌日の午後、