ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか 受け継がれる力( 作:暗闇水明
「神様・・・しばらくの間オラリオを離れるのですが良いでしょうか?」
食事をしている中ベルが少し不安そうに見つめながらヘスティア達に聞いてきた。
「どうしたんだい?ベル君・・・急に・・・」
「はい、実は僕の住んでいた村で5年に一回のお祭りがあるんです。そこで是非僕に戻ってきて欲しいと知り合いのおじさんから頼まれたんですかたんですが、実は馬車の予約が一席しか空いていなくて、それで一週間くらい里帰りしたいのですが」
突然のことだったのでヘスティア達は少し驚いたがみんな笑顔になり・・・
「うん、良いよ。ベル君は少し無茶しすぎたからね・・・たまには気晴らしに行くと良いさ!」
「そうだな、ベル。せっかくだし行ってこい。俺たちはその間適当に暇潰ししているからよ・・・おまえ、少し休んでこい!!!」
「その通りですよベル様、あなたはいつも抱え込みです。少し休むことを覚えてください」
そのヘスティアとリリ、ヴェルフの言葉にベルの顔は少し
「ごめんね、団長である立場ながらこんなことで・・・」
「大丈夫ですよベル様」
「春姫の言うとおりです。ホームは私たちに任せてください」
命と春姫からも、それを聞きベルの顔は明るくなり
「ありがとうございます。お土産買ってくるんでその間お願いします」
子どものように笑った。14歳だからだろうか・・・少しかわいく感じてしまったヘスティア一同だった。
ベルは今現在訓練中である。情景であるアイズと訓練できるのは彼女に恋をしているベルにとってこの上ないうれしいことだった。一時期対立していたが今はそれもすっかりなくなりまたこうして訓練している。
「すいません、アイズさん一週間くらい休んでも良いですか?」
突然のことだったので少し驚くがまたいつもの表情で話しかけた。
「良いけど、どうしたの?」
「いえ、少し里帰りをすることになったので、息抜きにと・・・」
「そう、確かに君は無茶しすぎるよね。少し休んだ方が良いよ」
「うっ!!それみんなにも言われました」
みんなにも言われ少し苦笑いするベル。でも少し心配している表情だった。
「どうしたの・・・?」
「あ、はい。実は少しのホームを開けるので、少し心配でして」
「確かにね・・・」
「はい・・・」
少し間が開いたが
「良ければ私たちがしばらくホームに住んでいようか?」
「良いんですか!?」
「うん、ベルは少し休むべきだし・・お礼もしたいし」
「ありがとうございます!!」
「うん、楽しんできてね」
しかしアイズ達はこの後、止めれば良かったと後悔することをまだ知らなかった。
「遅いですね」
「ええ、もう三日くらい過ぎていますよ」
あれから1週間たったがベルはまだ帰ってきていなかった。最初は馬車が通れない事故でもあったのだろうかと思ったのだがさすがに3日に心配になってきた。
「とりあえずギルドに聞いてみましょう」
とりあえずギルドに馬車の行方を聞いてみた。しかし、特に情報がなかった。流石に異変に気づいたのかのかベルの馬車の経歴を見せてもらい村の行き先を調べてその村に向かった。
(ベル・・無事でいて・・・)
しかしそこにあったのは・・・
廃墟化した更地だった。
「エ・・・ここが・・・ベルの村・・・?」
そこに見えるのは絶望しかなかった。そして近くには・・・
「これは・・・」
ベルがいつも身につけている上着だった。
「嘘・・・ダロ・・・?」
(ベ・・ル・・・?)
「イ・・・ヤ・・・」
「イヤァァァァァ!!」
更地となった地にアイズの悲鳴があたりに広がった。
ベルがいなくなり、春姫とリリはベルがいなくなりかなり心配するのと同時にベルがいなくなりショックを受けて精神が大変なことになっているようだ
「ベル様、リリはあなたがいないと、ベルサマベルサマアレアレナンデイナインデスカドコにイッテシマッタノデスカ」
「もしかしたらベル殿が捕まっている可能性もある、私たちは周辺を探します、ヴェルフは近くの村に情報を集めてください!!」
「わかった、リリ助たちは、、、」
「ヘスティア様がなんとか」
「わかった」
ヘスティアファミリアはロキファミリアと合同で探した。しかし見つからなかった。
あれから数ヶ月後
「ベル君、君は今一体どこにいるんだい?」
「ヘスティア様、今日も、、、」
「そうかい、もう今日はもう休みな、心配なのはわかるけどしっかり休まないと元も子もないよ」
「、、、すいません」
最近のヘスティアファミリアはいつもこんな感じだった、ロキファミリアと合同でベルの行方を捜索しているが、未だに見つからないという。リリと春姫はなんとか立ち直ったものの見つからず笑うことがなかった。
ロキファミリアも同じだった、ティオネは「アルゴノゥト君」とつぶやきながら探していたが泣きそうだった。アイズも気づいてはいなかったが泣きそうだった。リヴェリアも情報を探しているが涙を流していた。
他にも、タケミカズチファミリア、ミアハファミリアとヘルメスファミリアもさがしたが手がかり一つもなかった。
アイズは休憩でオラリオ周辺をさまよっていた、ベルがいなくなってからアイズはなにも関心がでていなかった。あれから何度も情報を聞きつけたが全く出てこなかった。
「何だろう、この気持ち?」
アイズはわからなかった。ベルと初めて訓練したことはなかったのに今ではなんかこう心が痛い、恋愛に無関心だったアイズはこの気持ちがわからなかった。そして今日、ベルを探していた、が
(アレ?)
見たことのない建物があった。回りは木造建築だが草木が生えていて「ファタリテート」と看板がついた2階建ての建物だった。見た所武器屋ぽかったがこんな武器屋見たことがなかった。関係ないと思っていたが、
(、、、、、え?)
謎の白いローブを着ている金髪の青年がいつの間にか目の前にいた。そして
「あそこにいきな、おまえの求めている力がある」
そう言いながら消えてった。
「今のは、なに?」
何か分からず戸惑うアイズはとりあえずあの青年が言っていた店に入っていった。そこには金髪で青い服をきた可愛らしく不思議な雰囲気を出していた少年がいた。
「アレ?お客さんかい?」
「あなた誰?」
アイズの訪ねに少年は
「俺はファート、ファート・シックザールだ。ここの店主をしている、あんまり客が来ないが、今日は運がいい、なんせあの『剣姫』と呼ばれているアイズ・ヴァレンシュタインがきてくれたからな」
少年は話を進めていたが今のアイズにはどうでもよかった。
「ねえ、ここは武器屋なの?」
少年は驚いたように笑いながらいった。
「おお!さすが剣姫!わかるのか、そうさ、ここは武器屋だ。だが俺の武器は変わっていてね、誰も武器だと信じてくれないんだ。だからあまり客が来ないのさ」
確かに周りには武器と思えない物がたくさんある。
「ねぇベル・クラネルって冒険者を知っている?」
「ああ、なんか今行方が分からなくなっているんだって?悪いが今は知らないな」
「そう、、、」
「ああ、でも何かわかったら教えるよ」
「ありがとう」
アイズは残念そうに店を出ようとしたが
「ああ、ちょっと待ってくれ、せっかくだ、実は試作品の武器を作ったんだが、良ければあげようか」
「いい」
「まあ、そう言わずほれ」
ファートがアイズに錠前のようなやつを渡した。
「なにこれ」
アイズは戸惑った、それもそうだろう、剣でもなければそれは弓でもないただの錠前に見えたからだ。
「そいつは単体ではやくには役にたたん、だがおまえの心によって使いこなせるときが来るかもしれん、それまで持っておけ」
アイズは渋々受け取って店を後にした。しかし、これが後に運命を左右することを彼女は知らなかった。
はい、次回はアイズを仮面ライダーに変身させます。お楽しみにしてください!